二つ前の記事でグランドサンを紹介して、このシリーズ続けますとか言っておきながら昨日はGUの話でした。
そんでまあ、僕なりの新しい音楽の地平についての話。
思うにやはり最新のサウンドを期待するならラップ/ヒップホップになってしまうのかな、という感想ですね。もちろん日々素晴らしいロックアルバムやバンドが生まれてはいるのだけれども、聴いたことのない音楽を考えると一番前衛的で、それでいてメジャー感があるのはやはりヒップホップ系なのかもしれない。
つっても僕、さすがにその方面は疎いのですよ。だから右も左もよくわからない中、まあ、ヒップホップという枠にははまらないけれどもこいつらはスゴイ!と思うのがこれ。DIE ANTWOORD。
最初は小芝居ありです。でも曲とビデオのインパクトはスゴイ
まあ、今更僕がここでどうこういうレベルではないほどのビッグな彼らですが、とにかくその先鋭的なサウンドとラップ、そしてビデオ、アティテュードがオリジナリティの塊。これが売れるというのがやはりスゴイ。
アレですかね、やっぱりきっかけはこの映画「チャッピー」なのでしょうか。
そもそも役柄からして本人役という。男の方はニンジャ。女の子はヨーランディ。一応主役はチャッピーの動きをしたシャールト・コプリーだけれど、実質彼らが話を引っ張っていっている。
監督が南アフリカを拠点として活躍するニール・ブロムカンプだから
ブロムカンプの話はこちら
同郷の彼らを抜擢したのだろう。
彼らが一味違うのはやはり南アフリカという独特の土地柄と、そこに渦巻くカルチャーの味付けだろう。面白いのはどうやら彼らが日本びいきらしいということだ。そもそもニンジャなんていうステージネームがそうだし、彼が乗っているクルマ(映画やビデオに度々登場する)はスバルだ。
ちょっと笑ったのは「チャッピー」で最後のシリアスなシーンなのに、ニンジャの履いているスェットにデカデカとカタカナで「テンション」(彼らのアルバムタイトル)とプリントされていたところだ。なんでそれ履くかね?まあ、日本人だって盲目的に英語で何かしら書いてあるTシャツを意味も分からず着ているのだから同じ感覚なのだろう。
昔、僕社会人の吹奏楽団に所属していたんだけど、そこにいた僕より年下の男性が着ていたTシャツに
「DANGER GUY」
とデカデカと書いてあって笑ったことがある。そもそも文法が間違えている(正しくはDANGEROUS GUYだろう)。つまりは
「危険 男」
と書いてある訳でしょう。
あと、どこかのフリマで見かけた男性の胸には
「絶対絶命」
とプリントされていたが、これだって本当は
「絶体絶命」
でしょうが。
そうそう、昔バイトしていたところの友人が
「BRUTAL TRUTH」
とゴシック体でプリントされたヘリコプターのしょぼいイラストが書いてあるTシャツを着ていたのを見て思わず吹いてしまったことがある。
だって、BRUTAL TRUTHといえば泣く子も黙るグラインドコア番長
実際に曲が始まるのは1:35くらい。スゲエ!
なんだけど、彼は何も知らずにそれを着ているわけ。びっくりしてどこで買ったのかと聴くと「しまむら」だった。
おそらくどっかの安い値段で請け負ったデザイナーがテキトーにデザインして、自分の好きなバンド名をそこにプリントしたのだろう。そうしてそのTシャツが巡り巡って僕の目に入ったという奇跡!
DIE ANTWOORD関係なくなっちった。いつもの癖です。
彼らのアルバム、1STはアマゾンプライムで聴き放題ですよ。
$O$ (International Deluxe Version) [Explicit]
- アーティスト: Die Antwoord
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: MP3 ダウンロード
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この曲なんかはかなりテクノ調!でもBABYMETALの影響を受けた曲だそうです
ブリブリのベース音が心地よいピットブル・テリア
そうして最新の曲がこちら「ALIEN」
少し閲覧注意ですかね
彼らのビデオってほとんどニンジャが監督しているんだよね。そういう才能にも恵まれている彼の腕に入っているタトゥーがエイフェックス・ツインだというのも微笑ましい。
エイフェックス・ツインの話はこちら
あと、このビデオ何がすごいってほぼ曲が無いんですよ!そして出演はジャック・ブラックという豪華さ。
救いようが無い不眠症の少年の話。え!これで終わりですか?!
世界は広いです