僕が高校生の時に、ローカル局でやっていた洋楽番組(といってもただプロモを流すだけだが)をビデオに撮っていたらこの曲「タウンコールドマリス」がかかった。
ベースのキャッチーなフレーズから始まるシンコペーションのリズムも心地よく、文句なしにいい曲だった。しかもボーカルのポールウェラーが問答無用にカッコイイ。
これに憧れ、よせばいいのに僕は高校二年生くらいの頃、ポールの髪型をまねしていた。顔、全然違うのにね。ポールがしている髪型だからカッコイイのであって、自分がやるとなんかただの真ん中分けだ。そういうことに気づくのはまだ何年も経った後で、どだい高校生で自分を客観的に見られる訳がない。
まあそれはどうどもいいとして、その後、東京12チャンネル(現テレ東)の伝説的音楽番組「スーパーステーション」でも「イートゥン・ライフル」のライブ演奏の映像が流れた。
途中のギターだけのブレイクが大好き。ベースもバキバキ
僕はキャッチーなタウンコールドマリスしか知らなかったので、ずいぶん激しい曲だなあ(今聴くと全然激しくないけど)と思いつつ、レコードを買うかどうか迷っている内に、ジャムは解散。
「ザ・ギフト」のジャケット、ほぼ同時期に出たポリスのシンクロニシティーに酷似。不思議ですね
この後ポールはすかさずスタイルカウンシルを結成。日本ではむしろこっちの方が有名だろう。渋谷系と呼ばれたフリッパーズギター~コーネリアスの初期などかなり影響を受けている。確かに今聴いてもかっこよく、おしゃれだ。僕がよく見ていたローカル音楽番組でも、デビュー曲の「スピークライクアチャイルド」が流れて、何度もビデオを見返したものだ。
30年も前なのにポールオシャレすぎ。今この格好で街を歩いても全く違和感がない!
イギリス人とはなんとセンスが良いのだろう。
その後「マイエバーチェンジングムーズ」とか「ロングホットサマー」とかヒットを連発。ファーストアルバムの「カフェブリュ」はタイトルからして洗練されている。ファンキーな「マネーゴーラウンド」も素晴らしい。
ベースをコピーしましたよ。バキバキ!
しかしなんと言っても彼らの最も知られている曲は「シャウトトゥザトップ」だろう。
ひょっとしたらこのブログで一番貼っているプロモかもしれない
至る所でこの曲使われていた。フジテレビの「とくダネ!」でもずーっとこの曲がオープニングだった。コーネリアスのファーストの一曲目の「太陽は僕の敵」なんか、もろこの曲のパクリだ。
その後ソロになったポールは着実にアルバムを出している。「スタンリーロード」は名盤だ。買った。
ただ、それ以降はヘヴィーソウルまではなんとか聴いていたけど中身は覚えていないという状況・・・。去年アルバム出しているみたいだけど、食指は伸びなかった。
THEJAMに戻ると、僕は大学生になってようやく初期のジャムを聴くようになる。インザシティやゴーイングアンダーグラウンドなどのコンパクトなパンクロックは今聴いてもムチャクチャかっこいい。
スーツでパンク!ベースはリッケンバッカー!
ポールウェラーはいつ見てもカッコよすぎる
おととし小学生の娘とバンドでライヴをやった時の曲もなんの縁なのかジャムの曲だった。不思議なものですね。おしまい。