2021年11月現在開催中の中之条ビエンナーレに行った話の二回目です。
酒蔵の展示を見た後は、四年前にもギャラリーになっていた「小池薬局」へ足を向けた。今回こちらの薬局は、すべての商品や調度類が全て梱包されていた。クリストか。
あ!奥に梱包されているライド、なんか覚えているぞ。
四年前に来たとき、このライドは外に出されており、四年生だった娘が座ることができたのだった。
お金を入れても動かなかったけど
数年ごとに訪れる楽しみがどんどん増えるのもこのビエンナーレの良いところだ。特に僕の場合は娘の成長とリンクしているので二年後が待ち遠しいぜ。その時娘は高校二年生。一緒に来てくれるだろうか。
そんなオヤジのささやかな心配をよそに、このような下らない写真のリクエストに応えてくれる娘を持てて幸せですな。
中のドリンク類もすべて梱包済み
裏口やバックヤードのモノもすべて梱包され、壁には謎の写真が飾られている。
次に少し離れた場所にある骨組みだけの小屋へと行ってみる。
ここは町の西側に位置し、歩いてこの辺りに来るのは初めて。壁を全て取り除いたスケルトン状態の家が作品として鎮座している。
この家はいずれ取り壊されるとのこと。しかしその姿を失う前に、こうして有終の美を飾ることができたのだから家としての幸せを全うしたのではないか。
さてこのように作品として人々に記憶される稀有な建物がある一方で、ほとんど顧みられることなく朽ちてゆく建物もある。それがこれだ!
町全体が芸術作品を抱えていると、もうそこにあるだけで何かしらのアートとして錯覚してしまう。あれ、これも作品!?という時があるのだ。この物件なんかはその一つ。前出の作品と同様に中がスカスカになっている。
ただ、手前の柱をよく見ると何かしらが書いてある・・・
「ここをおしてください」
なんだろう、この謎のワード。ひょっとしてこの建物は数年前には作品として公開されていたのかもしれない。芸術がもうなんだかわからない。
ところで娘が「あ、おとうさん、なんかここに貼ってあるよ!」と嬉しそうに呼んでいるので行ってみると・・・
読みづらいかもしれませんが
「偶像から真の神」
という含蓄の深いお言葉。
「どういう意味なんだろうね、お父さん」
「どういう意味だろうね」
などと内容のない会話を交わしながら歩いてゆくと、作品としてこのようなものがごく近くにあった。
「縁石(まるいし)神社」という作品
まあ、勝手に作った神社なのでこのような形なのだろうけれど、ご神体らしきものがむき出し。
偶像から真の神!
娘と二人、不思議なシンクロに大笑いしてしまった。さてこのエリアにはもう一つこんなものがありました。
このガレージの中にあるものは、すべて回転しております
田舎のおじいちゃんが作るようなビールの缶に切り込みを入れたやつが何となく物悲しい。
そうそう、とある通りに差し掛かった時、娘が「わあ!感動!」と声を上げた。
あれ、なんかこの通り、同じような構図で昔写真撮ったぞと思い四年前のブログを確認すると、やっぱりありました。まだ壁の色が鮮やか。「止まれ」の表示が書き足されている。あと、やはり娘がちいさい。
こうして一通りの町中の下側の展示をみた僕らは、いったん道の駅「つむじ」に戻ります。ちょうど11時になり、ジェラート屋さんでアイスを食べるよ。
そうして歩き疲れたので足湯につかり、HPを回復!
結構人出はあるのに、誰も浸かっていなかった。今度は町の博物館へ行くよ!
あと二回くらい書きます