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ケミカルブラザースの新譜ノージオグラフィーようやく買う

 二千円前後という値段にも関わらず、お金の使い道にはシビアになっている僕はようやくケミカルブラザースの新譜「NO GIOGRAFY」を購入した。


 もうね、CDも500円を超えると買う気が起きんのです。しみったれた話だけれど、入ってくるお金が減っているので必然的に趣味にかけられる分を削らなければならないのです。そうすると今まで以上に緊縮財政で過ごさねば成らず、買い控えとなるわけですよ。ああ、バカスカ欲しいままCDを買っていた十数年前に戻りたい。もどれない。老後の不安も大きい。あと7~8年でオレ、シルバー世代だよ!

 

 なんだかんだ言っておりますが、このブログも3年以上続いているわけで、その間に色々と僕もアファリエイトなぞを試してみたわけですよ。最初はグーグルアドセンスで大儲けなどと考えていたが厳しい審査を通過することができず、はてなブログをPROに一度はしたものの、すぐにアマに戻ったりしてました。あとA8ネットなども試しているのですが毎月せいぜい100円くらいが加算されてはいるけれど、ある程度まとまらないとお金はもらえないそうな。世知辛いねえ。
 かといって実用性のある内容や整った記事を書く余裕も能力もないので結局思いのままだらだらと駄文を書き連ねているだけという状況。でもその中で一つだけ、はてなブログと提携しているアマゾンアファリエイトが思いの外健闘するときがあって、気づけば533アマゾンポイントなどをひょいとくれるときがあるのです。僕のブログを通じてCDやらを購入してくださった方、ありがとうございました。今度はもっと高額なものをお願いします。

 

 というわけで前置きが長すぎるいつもの調子ですがその雀の涙のアマゾンポイントを利用してケミカルのCDを買ったわけ。
 冒頭から「ジイーブデスラクショーン!」とAURORA嬢が鬨の声をあげる展開。

              PVで先に聴いちゃってはいたけれど、やはりこのビート、ベースラインはケミカルブラザースの専売特許。無条件に格好いい。ケミカルの曲の魅力の一つは、一度聴いたら忘れ得ぬような印象的なワンフレーズ(特にベースラインにそれは顕著)を巧みに使ってミニマルに落とし込み、最後までひっぱていくところにある。上記のEVE OF DESTRUCTIONもまさにそうだし、こちらのエレクトラバンクとかは、

                   何度もこのブログで載せてますが、いいものはいい

             このベースライン無くしては成り立たない。詳しく調べれば分かるんだろうけれど、彼らのベースの音って打ち込みじゃないものが多い気がしますね。あえてプレイヤーに弾いてもらったフレーズを使っているのだと思う。その辺があの独特のグルーヴを生んでいる要因の一つだろう。違ったらごめん。

 

 また、それだけで聴くとかなり間の抜けたメロディをあえてメインに据えていくことで逆にダサかっこよくなり、一聴して「あ!ケミカルだ」と瞬時に分かる曲も多い。二十年以上も昔、ぴろ、ぴりりりりりというある種の稚拙ささえも感じさせる金属音がインパクト大な「MUSIC:RESPONSE」をバックにキムタクがリーバイスのエンジニアドジーンズのコマーシャルに出演していた。

      当時立体裁断つって、不思議な形のデニムが流行ったなあ。僕も1本持っていたが売った。今安く買えるのだろうか?エンジニアドジーンズ、今履いても格好いいと思うな。

 まだ売ってた!しかも進化している

 
 そしてこれ。僕この曲聴いたとき、よくこのメロディをメインに持ってきたな!ケミカルの引き出しは半端じゃない!無限の可能性を持っている、と思ったものだ。

         PVの着眼点がすごい。たかつったたたたん!ドゥイラゲン!

    

 

 それとは別に叙情性を持ったメロディを中心に据えた名曲も沢山ある。SWOONなんてその代表格だし、STARGUITARもそうだ。

             たややーやーん、たややん、たややん

     

             僕この曲を結婚式の入場曲にしました

     

 

 他にも独特のフレーバーを利かせた彼らならではの作品もある。MIDNIGHT MADNESSのバックでずうっと鳴り続けているハウリングギター。不安定な響きをうまく使って曲に浮遊感を持たせている。

   この曲はねえ、アルバムに収録されていないのですよ。仕方ないのでダウンロード購入

    

これ聴いて気に入った方はどうぞ

  

 今回のアルバムの「FREE YOURSELF」にもそういうフレーバーがちりばめられていて、ワヤワヤワヤワヤと鳴るノイズ寸前の効果音が彼らのセンスに一切衰えがないことを示している。考えてみれば、僕は彼らとほぼ同年代なんだから恐れ入る。

                ロボットになったブラザー達

    

 今回のアルバムはかなりの粒ぞろいであり、キャリアの集大成といった感もある。間髪入れずに次々とPVが出てくるのもその現れだろうか。ここ数年のアルバムの中では最も飽きの来ない内容でした。気づけば聴いている。これぞ名盤。

 日本版のほうがボーナスは充実してます

No Geography

No Geography

 

 

一時期見られなくなっていたこのビデオも今また見られるようになった。面白いよねえ。一流のスタッフがいるということはすばらしいなあ。

    

 

お盆中に読んでください 

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