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90年代マイナーオルタナバンドCD発掘記 プロングなど

 以前こちらの記事を書いた。

 オフハウスで安く衣類を購入したという話なんだけど、そのときついでに100円CD投げ売りコーナーがあったので見てみたのだ。基本ほぼ九分九厘ゴミのような(僕から見れば)CDばかりなのだけれど、その中からきらりと光る作品を探すのがまた楽しいのだ。そして、僕は二枚お宝を発見した(僕から見れば)。一枚はプロングのアルバム。

アマゾンで買うより安い!

 

       タイトル曲。ハリウッドザコシショウみたいな人が踊ってます

    

 プロングなんて知っている方、ほとんどいらっしゃらないでしょうね。90年代に数多活動していたオルタナバンドの一つです。僕は20代の頃、片っ端からこの手のバンドを聴いていたので目に留まったのだ。ああ、あのころのことをちょっと思い出すだけでもバイオハザードとかクイックサンドとかヘルメットとかセラピー?とかスキャターブレインズとかフガジ(ちょっと違うか?)なんてバンドが次々と出てくる。

            ヘルメット。真面目すぎるのか、いまいち抜け切らない野暮ったさ

     

 セラピー?ヒゲのボーカル&ギターはマイクパットン似。どこか何かが足りない。いいんだけどねー  

     

           クイックサンド。ベースの人はいまやデフトーンズで大活躍

     

ゲームじゃないほうのバイオハザード。ドラムのビートがかなり個性的でそれがそのままバンドのグルーヴになっていた。ライヴでは客が舞台に上がって好き放題暴れるくん。

     

               上記のバンドたちとは流れが違いますが

      
 これらのバンドってテクニックやサウンドを彼らなりに追求してはいたけれど、頭一つ抜け出すには何かが足りなかったのだろう、ロックの歴史を変えるには至らず、時代を彩るうねりの一片として機能していたのだ。
 プロングは確か目玉のジャケットがインパクトがあって、それにつられて聴いてみたような気がする。

隠れた名盤

  ひねくれたリフが主体で、ギターの音もそれなりに個性的だった気もするが結局はそれ以上の印象はなく、一曲も覚えていない。
 そんで今回買ったアルバム、その印象通りでメタルちっくなリフで引っ張る、オルタナオールドスクールといってよいタイプの曲ばかりだった。しかし一定のクオリティは保たれているので途中で飛ばすということなく飽きずに聴けました。今の耳からすれば物足りないサウンドかもしれない。なんだかんだで聴いてます。

 

 そしてもう一枚、これ売る気あるの?という印象のジャケットは「ストーリーオブザイヤー」。

 こちらも100円。3枚目だそうです

  どういう話し合いを経てこの名前をバンド名をつけるに至ったのか、いまだに僕は理解できない。
 このバンド当時は「スクリーモ」つって、グランジ降の新たな潮流が生まれそうな気配のなかで活動していたと思うんだけど、結局細分化しすぎてニューメタルの流れにのみこまれてしまった気がする。まだ活動はしていて日本にも来ていますね。

 抒情的なバッキングに絶叫型のヴォーカルを載せるスタイルが基本だったと思う。とはいえスクリーモの流れを俯瞰できるほど僕聴いてなかったけどさ。
 このスクリーモの筆頭といえば「The Used」で、それにこの「ストーリーオブザイヤー」が続いていたっぽい。僕は噂を聞いてファーストは買ったのだ。ジャケットがださすぎ。

 でも出来はよい

 The Usedは1stの完成度がかなり高かったので僕はこのバンドにも期待したんだけどあまり応えてはくれなかった。やはりどんな曲が入っていたのか覚えていないのだ。まあ聴けば思い出すだろうけれどそんな程度の印象だったのだ。

       こちらはThe Usedの初期のライヴ。ものすごくかっこいいね

     


 ストーリオブザイヤーの話。久しぶりに見たこのバンド名ゆえに、100円ゆえに購入。こちらのアルバムはキャッチーなメロディもあるけれどスクリーム主体で耳につくメロディの臭みがなくてよかった。しかもメタル色が増していて一聴するとどっかのメタルバンドがやっていそうなスピードメタルの曲なんかも入っていてなかなかよかった。100円でこれならOK!

           つうか完全にメタルバンド。スピードメタル

     

 

 あと僕はどのくらいの音楽を聴けるのだろう

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ルード・アウェイクニング

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