さて、「ハーモニー・コラプション」までのサウンドの主導と精神的支柱であったろうドラムのミック・ハリスがまさかの脱退!どうなるの?ナパーム・デス!?
しかし、そんな心配は無用だった。新たなアルバム「失楽園」は新たなナパーム・デスの到来を告げた素晴らしい作品だった。
ジャケットがすごいね相変わらず
ドラムはダニー・ヘレッラという発音しにくい名前の人。こいつがまたテクニシャンで、下手すりゃミックより上手!安定したブラストビートとどっしりとした土台をベースのシェーンと作り上げていたのだ。
いやあいい曲だなあ!アイアブステイン!
このアルバムは聴いたなー。ナパーム・デスは活動歴が長いのでどの時期にファンになるかでそのアルバムに対する思い入れが違ってくるはずだ。最初期のファンはあのひどい音質の、しかし荒削りでヤケクソなナパームデスをこの上なく愛好しているだろうし、ハーモニー・コラプション(僕はこのあたり)から聞けばゴワゴワしたリフと単音気持ち悪いリフの印象が強いはずだ。
でも僕はどの時期も好きですよ。まあ、この後ちょっと変になったりもするけど。
この「失楽園」アルバムはスコーン的なことを拒絶した割には最初の曲が前衛的なヘンな曲で今までの彼らのアルバムにはなかった曲だ。
何とも言えない不穏な雰囲気
でも僕は結構このヘンな曲が好きだったけど。
さあ、新ラインナップとなったナパーム・デス、次のアルバムでどこへ向かう?と思ったら、こんな方面へと向かってました。
今までにない彼らのプロモ
なんだこのキャッチーな曲は!こんなのナパーム・デスじゃないよ!と思ったものだ。明らかにオルタナブームを意識した曲作りで、グラインドコアのスピリットなし!まあ、なんだかんだ言って嫌いじゃないけどさ、若干の違和感は感じましたよ。
ちょっとジャケットのテイストも違う
そうして、彼らはこの跡もコンスタントにアルバムを発表するわけだけれど、特にこの時期は正直迷走していたのでは?だからVoのバーニーが一回やめてまた戻ってきたりという騒動もあった。
あ、バーニーといえばステージ衣装が短パン!体育着か!僕の後輩はバーニーに影響されて同じような短パンを履いていたけれど、誰にもそれがバーニーリスペクトとは思われず、かろうじて言われた僕が気づいて笑うくらいだった。
まあ他のメンバーも短パンなんだけどさ
2004年くらいまではこのメンバーで安定した作品供給をしていたけれど、ギターの一人、ジェシー・ピンタードが脱退。ジェシーはこれまた伝説的なグラインドコアバンド、「テロライザー」に参加し、グラインドコア史に名を残したけれど、残念なことに2006念に糖尿病のため他界。ちょっとしたショックだった。その後テロライザーもほぼほぼメンバーが入れ替わり、時には女性ギタリスト等を擁したりもしていたが現在はどうなっているかよくわかりません。オリジナルメンバーであるDrのピート・サンドーバルがまだ頑張って存続させているようだ。
さて最後に僕が持っている全アルバムですが、最近のアルバム2~3枚は持っていないんですよ。もはやここまで来ると格が違う彼ら、それぞれがかなり評判がいいのでいつかは買うつもりなんだけどね・・・。
ほとんど聴いてないやつもあるな
続けるということは大事だね