さてカテドラルバンドのドラムとしてバンドを始めた僕。
ベースやギターと違い、全身を使うこの楽器にすっかり魅了された僕は毎日シャドウドラムをアパートの一室でやっていた。練習でドラムを叩く時も、トミー・リーばりのオーバーアクションで僕はドラムを叩き、一人何とも言えない爽快感を味わっていた。
昔から僕はバンドでステージに立つときはただ演奏するだけではなく、何かプラスアルファの演出がほしいといつも思っていた。
例えば大学のサークルのデビューライブのとき、当時憧れていたリアクションのベース、ユキみたいにしたくて、
当時メタラーやパンクスに最も重宝されていたダイエースプレーで髪の毛を逆立てて演奏し、そのあとお風呂で洗うのに苦労したり、やっぱりこれもユキの影響でベースの弦を演奏の最後に引きちぎり、ネックが反れるという愚行を繰り返していた。
あと、彼の着ているステージ衣装(ストライプのコートみたいなやつ)が欲しかったんだけど、どこにもそんな変な服は売っていなかったので、コンビニで買ったレインコートにマジックで線を描いて着てた。今思えば、前衛的かつ、近未来的な衣装だった。
また、メタリカのバンドをやった時は極力爽やかな服装で(ジーパンにボーダーのロンTみたいな)登場し、
「骨太のロックンロールを演奏します!」
と宣言したあとに3コードの軽い曲を演奏、そして唐突にメタリカの「バッテリー」を披露し一部の人を喜ばせるということもしていた。
それでこのカテドラルバンドの時はステージの中央に人形を置いて、演奏終了後ヴォーカルのモモと僕とで真っ二つに引きちぎるという演出を思いついた。でも人形なんてどうやって調達する?そもそも思いつきなので手立てがない。そこで僕はトレーナーとズボンを持参し、その中にやたらと新聞紙を突っ込んで人のように見せかけた。しかし実際それをステージの中央においてみるとただの膨らんだトレーナーとジーパンにしか見えなかったよ。演奏の最後には二人でそれをバラバラにしたが、ただ新聞紙が散らかっただけ。ださ。
そうそう、演奏した曲は確かこんな感じだった。どこかにビデオがとってあるはずなんだけどなあ。カテドラルを知らない人が見てもなんだかわからないと思いますが、一応載せときます。
1 ヴァイオレット・ヴォルテックス
2 RIDE
4 DEAD
5 YOU SUFFER
6 MOMO
7 ミッドナイトマウンテン
8 ENTER THE WORMS
4・5・6は冗談みたいな曲。
特に「YOU SUFFER」はナパーム・デスの名曲で、タモリ倶楽部などでも一時話題となり、確かギネスに載った世界で一番短い曲だとされていた気がする(うろ覚え)。
こちらのヴォーカルはバーニー
歌詞は「YOU SUFFER BUT WHY?」のみを超早口でシャウト。馬鹿だねえ。
そしてこちらはDEAD。
大して変わらない
そしてこちらはSODの「MOMO」。ヴォーカルがモモだからやった
ビリーミラノも笑ってる。この曲しっかりCDに入ってます
そうそう、ミッドナイトマウンテンにはベースソロがあって(下の2:20秒辺り)
それはなかなかカッコいいんだけど、このバンドでベースを担当していた後輩が
「なるかみさん、ソロが聞き取れません・・・」
などと言ってくるではないか。この曲の要の部分なのに!ソロかっこいいのに!
仕方がないので僕はそのソロを耳コピし、彼に弾けるようにわざわざMTRを使ってベースのパートだけを録音し彼に渡した。しかし結局彼は僕のコピーしたフレーズとは似ても似つかないヘンなメロディを弾いていた。どうでもいいがその後輩は常に金色のMA1を愛用していたっけ。
彼はまたなぜかカテドラルのことを「キャシードラル」などと発音してそれが少し嫌だった。
ということでカテドラルの回は終了です。実はカテドラルは10枚ものアルバムを出していますが、僕はこのあとのスタティック・マジックを買ってそれ以来聴いてません・・・
しかもほとんど記憶なし
おまけ。こちらのオータム・トワイライトは名曲です。カテドラルに興味を持った方、お勧めです。
オウイェー