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HAIM サマーガール気に入る

 例によってYOUTUBEでのお勧めのサムネイルをみていたら何か懐かしい雰囲気の画面だったので、気になって聴いてみるとこれがまた良いじゃないか。

     ドラムのスネアの音がよく作られていて心地よい。そして耳から離れないバリトンサックスの奏でる優しい旋律。

 アルバムはまだのようです

 

 PVの監督はなんとポールトーマスアンダーソン!カエルが空から降ってくるというおよそ思いもつかないクライマックスがインパクトのあった「マグノリア」などが代表作の人。この人は「ブギーナイツ」など70年代のアメリカの雰囲気を出すのが上手で、このプロモもサウンドがその意匠を纏っているのに合わせてうまく作られている。次から次へと服を脱いだり着たり。どういう意図かは分かりません。意図などないかもしれぬ。あ、真ん中の人はプラダを着てますね。


 この曲を聴いていいな、と思い新譜を買おうかなとも思ったのだけれどお金がないので1円から売っているデビューアルバムをアマゾンポイントを使いロハ(死語)で手に入れました。

こちらの印象は80Sポップスの現代的再解釈とでもいうような内容。

             そもそもこの曲のサビが何となくケイトブッシュの「Running up that hill」に似ている。

                暇な人は聴き比べてください

     

 良い曲だけれどどうも僕はこちらを連想してしまう。つってもアルバムの後半にはかなり実験的な音を取り入れたモノもあってなかなか良いですよ。


 読む本が無くなったので何か買おうと入ったブックオフでこちらのCSSのアルバムを100円で発見直ちに購入。

 アマゾンでも結構な安さ

 そうそう、たぶん誰も気づいていないだろうから、書いておきますが、僕はこの「発見直ちに~」というフレーズをよく使うのですよ。なぜかというと、元ネタがありましてそれはメタリカの1STアルバムに収録されている「SEEK&DESTROY」に由来しているのです。

      メタリカのコンサートでは定番であるこの初期の名曲ですが、日本語版歌詞の対訳にこの「SEEK&DESTROY」の部分が

  「発見ただちに破壊」

という形で掲載されていたのです。まあ、間違いではないけどさ、間抜けだよね。

 特に「&」を「ただちに」という言葉に置き換えたセンスには訳者のある種の天才を感じる。ちなみにこの歌詞は4回繰り返されるので対訳にも当然馬鹿正直に
発見ただちに破壊
発見ただちに破壊
発見ただちに破壊
発見ただちに破壊
と記載されていたのです。
 大学生のころ、このフレーズが気に入った仲間内で「○○ただちに~」という言い方が少し流行った時期があった。「授業終了ただちに帰宅」とか「泥酔ただちに嘔吐」みたいな感じで話していたっけ。

 

 あと変な対訳と言えば、高校生の時に友人の家で見たポリスのロクサーヌが思い浮かぶ。

                       いやいい曲ですな

      

You dont have to put on the red light
put on the red light
You dont have to put on the red light
put on the red light

がサビのフレーズなんだけど、その訳が、

赤いライトをつけなくてもいい
赤いライトをつけろ
赤いライトをつけなくてもいい
赤いライトをつけろ

どっちなんだ!赤いランプをつけるの?つけないの?
これはあれでしょ、最初の「You dont have to」が省略された形で、基本「明りをつけなくてもいい」が正解だと思うのですがどうでしょう。

 

 CSSの話だった。CSSはブラジル出身のガールズバンドで僕はその独特のポップセンスが気に入って、デビューアルバムを買ってよく聴いていた。

            こういう曲を聴くと元気がもらえる

   www.youtube.com

その後何度も格安で売られているのに巡り会って、発見直ちに購入していたのだ。確かベースの子はビリー・コーガンに気に入られてZWANで弾いていた気がする。安く売っているのを見たら買いですよ!

    

 

 先々週あたり、刺激のある音楽を聴きたくてこのデス・グリップスを集中的に聴き、なんだかおかしくなってしまいました。
      ズイゴイゴイゴイゴイゴイゴイゴイゴ、ギロチーン!チロリロ!

    

 色々とやらかして話題になっていたみたいです

 前衛的でポップさのかけらもない。音数もわずかなのに何度も聴いてしまうという不気味な魅力がある。この「ギロチン」なんてサビのあとに入る「チロリロ!」という短いフレーズと一瞬の暗転が見る者をしてハッとさせる。
 その昔「庖丁人味平」という料理漫画でカレー対決編があって、主人公の味平は病的な相好の相手が作る「ブラックカレー」というカレーと勝負をする。そのブラックカレーがあまりの評判となってリピーター続出で、ブラックカレー屋が入っているデパートを長蛇の列が取り囲むという話があった。確かオチとしてブラックカレーには麻薬が仕込まれていたとかだったと思うが、このデス・グリップス、まさにブラックカレー!たまにこういうすごいのを聴くともう何が良い音楽なのか分からなくなるときがある。確かこのバンド、フジロックに出たんだけどその順番がなんとオザケンの直前!久しぶりのオザケンに期待を膨らませて待っていたファンの度肝を抜いたとか抜かないとか。

     こちらはもう少しキャッチーです。あくまで彼らのレパートリーの中で相対的に見て

    www.youtube.com

 

 急性デスグリップ中毒注意

kakuyomu.jp

 

ザ・パワーズ・ザット・ビー

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