音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

映画「SMILE」の予告編で、わびっくりした!

 びっくりした時って、声が出るじゃない。「わあ」とか「うぇ」などと人によって様々だと思うんだけど、僕の場合は「わびっくりしたー!」が定番です。何かに驚いた時、十中八九このセリフを言っている。咄嗟のことだから本能的に「わあ!」などの悲鳴かと思いきや、「わびっくりした」というそれなりに意味のあることを叫ぶのはなぜなのか。

 まあどうでもいいんだけど、公共の場でこういうのが出るとちょっとみっともないのだな。その昔一人で美術館に行ったとき、そこは結構閑散としていて静かだったのです。人がいなくていいなあ、などと呑気に僕は鑑賞していたわけ。それはいいんだけど、ほら、美術館とか博物館ってたまにフロアごとに女性の方がパイプ椅子などに座っていることがあるじゃない。それに気づかずに僕は次のフロアに入った途端、「こんにちは」と急に声をかけられ、完全に油断していた僕は思わず例の「わびっくりした!」がヘンなポーズとともに出てしまったのだ。

                     このようなポーズ

             

 別にその女の人は無反応だったが、その後の僕は恥ずかしくて鑑賞どころじゃない。そのエリアはそそくさと出てしまった。

 

 娘に脅かされたり、ドアを開けたら急に会社の人がいたりしたとき、常に僕は「わびっくりした」と言ってきたわけなのだけれど、この間見たこの「SMILE」の予告編でも思わず1人で「わびっくりした!」と言ってしまった。

                どこの場面かは、ぜひその目でお確かめください

   www.youtube.com

 若いころはさんざホラー映画を見て、まあそれは主にスプラッタ映画なのだけれど、それなりにはびっくりしてましたよ。ただ昔のホラーってチープな特殊メイクやショボい演出などが逆に笑えてしまうことが多かったのだ。しかるに昨今のホラーは余りにリアルかつ演出の質が向上しているからか、思わぬところで驚かされてしまう。とかいって最近は殆どもうホラー観ないんだけどね。「Nope」は観てみたいがサブスク待ちかな・・・。

www.youtube.com

もうなんというか、SAWとか死霊館なんかを観る気にはならないのですよ。でもたまたま予告編のサムネイルが面白そうだったのでなんの気なしに見たこれがまあびっくりさせられたこと。予告編の雰囲気だけでも怖そう。

 本来微笑みって他者に対して好意の現れのはずなのに、この映画はそれをうまく逆手に取って恐怖に転換している。これはもうホラーのコペルニクス的転回!なんじゃそれ。

 いやもうね、ホント油断してみていたらすげーびびったよ。そこでくるの!っていうね。こういうのがそれほど苦手ではない人、ぜひ見てください。そんで「わびっくりした」と言ってほしい。

 

 あとこの映画、野球場にニヤニヤと笑う人物を配置して映画の宣伝をしたらしい。怖いよ。


メタル系ファンタジー文学

kakuyomu.jp