僕はヘビーメタルが好きだ。
ただ、一般に「ヘビメタ」呼ばれ、汗臭くやかましいと思われがちなこのジャンル、実は様々に細分化し、メタルの中でもその好みは各人によって違う。
現在の僕は50近くにもなって、「スラッシュメタル」「デスメタル」「デスコア」などと呼ばれる、ファストかつブルータルなジャンルをメインに聴いている。
30年以上前から色々なメタルを聴いてここにたどり着いたので、じゃあ、その始まりはどこだと考えたとき、いくつかの懐かしいバンドや曲が思い浮かぶ。
この曲を聴いたからメタルに目覚めた、という経験がどのメタラーにもあるはずだ。もちろん僕もある。まずはなんといっても高校生の頃に聴いたこちらが僕のメタル始めだろうと思う。レインボーの『デス・アリー・ドライヴァー』だ。
みんな若い
今聴くとそれほど激しいわけでもなく、メタルというよりはハードロックに近い。しかし当時の僕はニューウェーブやUKポップにどっぷり浸かっていて、シンセサイザーの鳴らない、ギターバンドの曲はあまり好みではなかった。
たまたま何かの番組でこのPVを「ふーん、ヘビメタかー」と何も考えずに見ていた。しかし!1:58当たりで入ってくるリッチーのソロにブッ飛んだ!
バロックのフレーズを組み込んだクラシカルなソロに度肝を抜かれたのだ。こんなの僕が今まで聞いていた音楽の文法にはなかった。たまたまこの曲を録画していたおかげで僕は日に何度もこのビデオを観た。そしてすぐに来日記念盤である『デスアリードライバー』のシングルを買ってまた何度も聴いたのだった。
こちらはMP3ですが
こうして僕はメタルに対する興味がわいてきたのだ。次にはまったのはこちら。
いかにもメタル!なリフに伸びやかなヴォーカル。当時のヘビメタのイメージまんま!
実はY&Tに関してはこの曲しか聴かないです。しかしこの曲のインパクトは強かった。PVも80年代全開で、僕は弟とビデオに出てくる美女が右手をグーパーしている真似を良くしたものだ。そしてネックに取り付けられたカメラが奇妙なカメラワークでソロを捉える様子を「カメラギター」と名付けた。名づけたからってどうになるものでもないけど。
そしてこの曲が決定的だった。アクセプトの「FAST AS A SHARK」。
最初のドイツ民謡は無視してしばらく聴いてください。すぐに「うぎゃー!どこどこどこどこ」ってなりますから。
パワーメタルの古典中の古典
ちなみにこの曲のソロ前のブリッジ部分のリフ(2:10あたり)はアンセムの「ワーニングアクション」という曲とそっくりです。
彼らも意識したと思うのですが
あとはメタルではないけれども、ナイトレンジャーのこちら
イントロがシブがき隊の楽曲と全く同じでびっくり
キャッチーなのに、必要以上に長いソロがすごい。
この他にもジャーニーやヴァン・ヘイレンなどのハードロックを通じて僕は徐々にギターロックに目覚め、友人のやっていたラウドネスバンドにノックアウトされ、そのまま現在まで様々なメタルを聴き続けてきたわけです。
これもまた衝撃的だった。
そうして僕はジャパメタに傾倒し、こちらの記事へと続くわけだ。
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願わくば、どなたかが今回の記事の曲を聴いてメタラーになりますように。
メタルありきの小説