つい先日の記事で、スッタンスッタンというリズムを中心とした僕好みのスピードメタルをご紹介したのですが、今日はまた違うタイプのスピメタについて書きます。
今回はBPM上がります
今日のリズムは、ツーバスどこどこタイプのスピメタ。
メタルのドラムと言ったら基本、ツーバスですもの、あなた。
いちおうツーバスが何だかわからない方に説明しておきますと、要は、本来ドラムというのは足でキックするバスドラム(どん、どんという音のやつ)というのは一つなんですよ。けれども、誰が考えたんだか(ジャズが起源で、クリームのジンジャー・ベイカーではないかというらしい)バスドラを二つ並べることによってどどどどどどどと16分音符を踏むことが可能になった。
バスドラが鳴りっぱなしというのは、生で聴くと分かるんだけどとにかくやかましく、腹に響いてくるものなのです。そのような効果を持つドラムセットを、パワーとスピードを身上とするハードロック・ヘヴィーメタル人種が放っておくはずがない。
結果的にそのようなどこたかどこたか、というリズムをフューチャーした曲がたくさんあるわけです。探せばキリがないんだけれど、僕の中での名ドコタカソングを載せていきますよ。ほとんど全ての曲でツーバスがどこたか、どこたか!
まずは今聴けばそんな速度でもないし、純粋なメタルではないけれど当時はむちゃくちゃカッコイイと思えた、ディープ・パープルの「ファイアーボール」。古い曲なのでバスドラはどこどこ、というよりはポコポコ聞こえるのは致し方なしか。
ベースもブリブリサウンド
僕は大学生の時に先輩に誘われてディープ・パープルのコピーバンドをやっていたんだけれど、その先輩がマニアックで初期の名曲から順に演奏していくといことをしていたのです。だから、最初の頃は1Stアルバムの一曲目のHUSHから始まって、スピードキングとか、ハイウェイスター、果てはメイビーアイムアレオみたいな、その曲やる?というものまでこなしていました。そうそう、レイジーをコピーするのは楽しかったなあ。すいませんね、ディープ・パープル知らない人は何のことですよね。
で、この「ファイアーボール」ってパープル後期の曲で僕はこれをやるのが楽しみだったのだ。ベースソロもディストーションをきかして弾きまくったなあ。ドラマーの人も気合を入れてツインペダルを購入して演奏してた。そのビデオ、どこいっちゃたのかな。今の精神のまま、あの頃に戻りたい。無理。
まあ僕の言うドコタカ感はあまりファイアーボールには出てないんですけどね、古典としてやはり紹介しておきたいのです。さて次も古典と言えるモーターヘッドの「OVERKILL」。
これぞドコタカソング!
まあ上記の二曲はメタルというよりは、ハードロック寄りのドカタカ。さて、いよいよ本格的なメタルドコタカ野郎たちが登場!
何度もこのブログで貼っているこいつらだ!
とにかくカッコ良い
一時期このアクセプトに大ハマリしてこの曲を含む「レストレスアンドワイルド」からの三部作アルバムをガンガン聴いていたのは二十数年前。メタル・ハートの「エリーゼのために」のソロに苦笑しつつ、一度解散してヴォーカルのウド・シュナイダーがUDOというバンドを結成したところまでは聴いていましたが現在はとんと聴いてません。でも今でも現役。
さて、正統派パワーメタルドコタカの次は、もっとダークでスラッシーなこちら。スラッシュメタルバンドの元祖とも言われるVENOM(最近公開される映画じゃないです)のこちら。
こちらものっけからどこたかどこたか
この曲はいかにもスラッシュメタル然としているけれど、最初の頃はモーターヘッドみたいな感じ?その後、「曲が短い」という揶揄を受けて次のアルバムはA面一曲という極端なことをしたりしていた人たちです。
A面一曲19分
そうしてスラッシュメタルが全盛期にさしかかった90年代、ついに究極のどこたかソングが!アンスラックスの「GUNG HO」!Drのチャーリー・ベナンテのウッドピーターがどどどどどどどどどどどどどどどどど
当時あまりの速さに度肝を抜かれた。今聴いてもすごい
ドラムの踏みっぱなしもすごいのだけれど、延々16分音符をズクズクと刻み続けているギターのスコット・イアンのリフワークは神がかっている。右腕機械か!
さて正統派パワーメタルの中でも初期曲はツーバスどこどこ踏みっぱなし選手権第一位だった彼ら、ハロウィーン。
これまだヴォーカルがカイ・ハンセンだよね
初期のマイケル・キスクが入る前の彼らをよーく聴いていました。とにかくどこたかどこたか度が半端ない。ベースラインが結構ダサ目だったりするんだけど、あの頃は嬉々としてコピーしてました。
そのうちに僕こういうメロディ追求型様式美メタルをあまり聴かくなって、もっとアグレッシヴなサウンドを求める旅に出たのです。そこで出会ったのが同じドイツ出身のSODOM。
当時、ギタリストのフランク・ブラックファイアー(変なステージネーム)がクリエイターに移籍してしまったために、ミヒャエル・ホフマンというロックンロール系のギタリストを迎えてコーディングした、ソドムとしてのサウンドが劇的に変化したアルバム「ベターオフデッド」からの一曲目、「AN EYE FOR AN EYE」(目には目を)。
一部のファンには不評らしいこのアルバム
安定感のなさでお馴染みのドラマー、ウィッチハンター(故人)が頑張ってどこどことツーバスを踏んでいる。踏みっぱなしというわけではないこの曲ですが、要所要所でどこたかどこたかとバスドラが入ってくるアレンジが素晴らしい。このアルバムは名曲ぞろいですよ。
まあ、こういう曲は本当にたくさんあって、メタル系の中では定番みたいなものです。 今回は僕が好きだった曲を中心にお届けしましたが、最後に日本のバンドのどこたかも載せておきます。
呪いの館にはいっちゃいけねぇあ
これ最初聴いたときびっくりしたなあ。筋肉少女帯ってスラッシュメタルだったのか!と思ったものだ。
そしてジャパメタの至宝、アンセムの「ワーニングアクション」。こちらは最近のメンバーでの再演なんだけど、むしろ歳とったこちらのほうがパワーアップ!すごいね。
当時バンドでコピーして楽しかったなあ
やっぱどこたかどこたか
あと、ツーバスといえばこの人だよね