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CDやくざ、5枚で300円CDを見つけ欣喜雀躍

 前回に引き続き、バカのようにCDを買い漁るCDやくざとしての活動報告です。

 

 とある中古ショップで5枚三百円という破格のコーナーを発見し、発掘したのがこちらの15枚でした。ようやく全部聴き終えたよ!

     年末から年始にかけて40枚近くCD買ってた。でも総額5000円くらい

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今日はまずこちらから。

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 左の宇宙服を着た三人組は数合わせで購入。おそらくトランスがかったエレクトロバンドだろうなと思ったらほぼその通りだった。中にはパンクっぽい曲もあったんだけれど、トランスのちゃらい感じのメロディが多く、途中で聴くのをやめた。まあ、こういうのもあるよね。

 真ん中の黒人のおじさんは「CLUB STORIES」というタイトルからおそらくその系統だと踏んで買いました。中身はソウルフルなディープ・ハウスでこちらは当たり!僕ハウス・ミュージック好き。あのスッタンタン、スッタタン、という繰り返しのグルーヴは聴いていてリラックスできます。

 右のポケッツは全く知らないバンドだったけど、ジャケ買い。思った以上にカッコいいインディ系ロックでこちらも当たり。

             特に特徴があるわけではないのだけれど

   

 ほとんど素性の分からないバンドです。ちなみに、「POCKETS」でYOUTUBEを検索したら、下の曲が出てきて、フリーソウルちっくな曲でおそらく全く別のアーティストなんだけど、こっちの曲の方がいいじゃん!

                シティ・ポップス系かね?

   www.youtube.com

 

 次行きますか。こちら。

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 左の青いのはマスターズオブファンク。複数のミュージシャンからなるユニットらしいけれどそんなことを知らないで、名前だけで購入ですよ。HIPHOPの流れらしいけれど、アルバム自体はむしろプリンスのようなサウンドに近い感じがした。正直ラップだけだときついけれども、意外に歌ものが多くて聴きやすかった。

 

 そうして、真ん中の赤いやつは「EC8OR」。なんて読むかわかります?ハイハイ!僕わかります。「イクエイター」ですよ!まずこいつを最初に発掘したのです。この人たちをなんで知っているかというと、僕の大好きなアタリティーンエイジライオットの主催するDHRというデジタルハードコアレーベルに所属していたアーティストだと記憶していたからだ。デジタルハードコアを知らない人のためにおせっかいにも紹介すると、こんなに素敵なサウンドです。

                 わりと最近の曲

    www.youtube.com

信じられないくらいノイジーなビートに乗せて音の割れまくったサンプリングされたディストーションノイズ、そして必要以上の絶叫。これぞデジタルハードコア。アタリについては昔いろいろ書いていますので興味を持った方はどうぞ。 

 

 さてデジタルハードコア好きの僕は真っ先にこれを購入第一号にしたわけですが、実際のところ「Ec8TOR」はこんな曲やってます。

      ナインインチネイルズの「MR SELFDESTRUCT」をサンプリング?

   

 お金がないビデオの典型。まあそれはいいとして、飽きる!僕ですら飽きる、況や世人においておや。中身が単調すぎて最後まで聴けねえ!聴き通す若さもねえ!

 

 ということで一番期待して買ったCDを真っ先に聴かないという現状です。

 一番右のアトミック・フーリガンは確か一枚持っていた記憶があった。おそらくアシッド・ジャズの流れのバンドだったと記憶しているのだけれど、定かではないし、定かではないのだからそれほど聴いたわけではないのだろう。でも他に買うアルバムも無かったのでとりあえず買ってみました。回りくどい言い方ですいませんねえ。

 ていうか、ひょっとしたら同じCDを持っている可能性アリ

You Are Here

You Are Here

 

 

 そうして実際に聴いてみたらアシッドジャズじゃなくってブレイクビーツビッグビートの流れのエレクトロ系だった。まあ、これはこれで好きなのでよし。

    www.youtube.com

 まだ紹介するものありますがそれはまたあとで。

 

 余談です。

 僕は小説を書いたりして、「カクヨム」というサイトにヘビーメタルと文芸少女」という大河メタル文芸小説を掲載しています。もとよりその宣伝のためのこのブログだったのですが、その効果もあってか今も毎日少しずつ読まれているのです。

現在9000PVを突破しました。一万まであと少しだ

 

 まあそれでですね、実は僕は他にも二作品掲載していまして、そのうちのひとつは途中まで書いて、あまりの読まれなさに中断してしまったのですよ。

タイトルは「ギルモアヘッドの神の国ライブ・ツアー」

今にしてみれば読まれなさそうなタイトル

 この小説かなりの期間誰の目にも触れずにPVも止まったままだったんだけど、なぜか昨日一気に50PVくらい増えていた。どこかの方がもの好きにも(失礼)読んでくれたらしい。僕自身この話を結構気に入っていたんだけど、途中で書く情熱を失ってそのままなのです。プロットもある程度できていたんだけど放置中。やはり、読まれない小説は意味がない。

 最近の生活において公私において疲れることやストレスが溜まることがあって、毎日がそんなに面白くなかったのですね。だからブログの更新も滞りがちなのです。まあ、事態は少しずつ動いているのだけれど、その間いろんなことにやる気が出ない。そんな日々を送っていると

「俺生きる楽しみ今ほとんどないなあ」

という状況になってしまうのです。

 子供たちは可愛いが、最近あまり一緒にいる時間もない。また、彼女たちは僕の人生の充実の一部分だけれど、そのほかを考えたときに何が自分にはあるだろうと考えたとき、今何もない!ただ毎日アマゾンプライムビデオとYOUTUBE見てるだけ!

 そう思ったときふとやはり人生において多少なりとも意味を見出すことができるのは

「創作」なのではないかと思ったりして。その創作を最近していないなあ、なんて思ってまた小説書くかなあ、なんて思って、でもまた最初から考えるの大変だし、アイディアもないな、なんて思ってふと

「そういや、ギルモアヘッド途中だったな」

なんて思っていた矢先のPV増加だったのです。それが、少し嬉しかったという話。少しストックあるので更新してみようかな?みなさん、読んでくださいな。オルタナバンドが古事記の神様の世界に行く話です。PV増えたら続き載せるかもしれません。僕を励まして!

何だ今日の記事

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CDやくざ、鉱脈を発見

 CDやくざとは、新譜を買うお金がないのでアマゾンやブックオフの中古ショップで血眼になって激安CDを探してはバカのように買い漁る、くたびれた中年音楽マニアのことである。

 

 良い音楽なら、新譜も何も関係ないといえば関係ないですから。それにやはりお宝を探す面白さがある。こういうことを僕は何十年とやってきたのでだいたいCDの雰囲気とかで内容がつかめるのだ。まあたまにトンデモないハズレもあるけれども。

 

 さて年末年始にブックオフの280円CDをCDやくざとしてバカみたいに買っていた僕ですが、

 いつ聴くのかな

この間「お宝鑑定団」的な店へ寄ったところ、なんと洋楽コーナーで5枚300円!という夢のようなコーナーを発見。一枚計算なんと60円!小躍りする僕。CDやくざの本領を発揮し、探しに探してゴミのようなCD達の中からこちらの15枚を発掘。

                   一時間くらいかけて吟味

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 なんとか数合わせをするためにおそらく聴かないだろうレニー・クラヴィッツレディー・ガガを選びそうになるのを我慢したよ。別にレニクラやガガが嫌いなわけじゃないんだけど。

 

それでは、まず3枚ずつご紹介。

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左の銀と緑の派手なジャケットはサンディ・トム。

 しかも日本盤だった

鏡の中のサンディ~smile...it confuses people
 

  こちらはジャケ買いです。伸びやかな歌声の素晴らしい女性アーティスト。二曲目の「I Wish I was a punkrocker flowers in my hair」というほぼアカペラに近い曲が非常に良かった。いい曲だなと思っていたら、彼女の数少ないビデオクリップ曲だった。

             よほどあの時代に憧れているのか

    

 英語の発音も聴きやすく心地よい。聴き込みます。

 

 真ん中の二人組はジョセフ・マリックというクラブジャズ系のDJ。

Diverse

Diverse

 

  CDの裏面に「コンポスト」というレーベル名を発見直ちに購入。コンポストというのはクラブジャズ系の有名なレーベルでここのアーティストならまず間違いないので迷わずチョイス。

 前半はアコースティックギターの絡むそれほどクラブがかった曲ではない、しかし落ち着く感じのする洗練されたインスト。中盤でサンバチックなリズムを中心とした曲が展開し、「よし!当たり」と思ったよ。その後もトランペットが絡んでくるドラムンベース調の曲なども入っていてOK!

            これこれ!こういうの!僕の好きな感じの曲調ですよ

     

 一番右の「サマーオブセッション」なる若手系バンドは数合わせで試しに購入。メロディアス路線優先のパワーポップバンドでした。僕の好みからは少し外れていたかなあ。僕がまず懐疑的なのは「美メロ」というフレーズで攻めてくる場合だ。過剰なメロディは人工甘味料の極度な甘さを連想させる。僕、イマイチそういうの苦手なのです。バンドに期待するのはやはりアンサンブルとサウンドで、そこに臭くならない程度のメロディがあること。例えばウィーザーなんかはメロディとバンドサウンドの融合が理想的なんだけど、あまりに歌い上げられたりすると逆に辟易してしまうのです。

 

 いつも思うんだけど、あのメロディの好みというものには一定の法則があるんでしょうかね?つまり、歌謡曲的な歌メロ、つまりはヒットしている歌のメロディ。もちろん中には素晴らしい曲がたくさんあるのだけれど、往々にして僕には受け付けないんですよ。やはり特定の音階の使い方で変わってくるのだろうか。音楽理論的に考えると解るのかもね。あくまで個人の好みですので、好きな人、すいません。

 

 他のCDはまた何回かに分けて書きます。まだ聴いていないものもあるし

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ザ・キュアー 「JOIN THE DOTS」をようやく購入 

  僕、高校生の時以来のザ・キュアーのファン。もう30年くらい聴いている。

 

このあたりの記事でしつこいくらいそのことについて書きました


 歴史の長いバンドを聴いていると、おのずと好きなアルバムや時期が決まってきます。ザ・キュアーの場合、僕は中期(1980年の終わり頃から1990年の中頃まであたり)の作品が一番のお気に入り。

  まあ中期といってもそれがどの時期かなんてほとんどの人は知らないでしょう?アルバムで言えばですね、「THE HEAD ON THE DOOR」

 

 このあたりからすごくなってくる

THE HEAD ON THE DOOR-REMA

THE HEAD ON THE DOOR-REMA

 

               このアルバムで一番好きな「PUSH」

      www.youtube.com

そして次の「KISS ME、KISS ME、KISS ME」

 大傑作

KISS ME KISS ME KISS ME-R

KISS ME KISS ME KISS ME-R

 

このアルバムは名曲が多くて選ぶのも迷うけど、この哀愁漂うチューンはこれからも何度も聴くだろう

    

そして「ディスインテグレーション」の3枚ですね。

暗い曲ばかりなのに聴ける 

ディスインテグレーション

ディスインテグレーション

 

 特に好きなタイトル曲

www.youtube.com

 

 それでですね、このバンドは多くのシングルをリリースしてまして、そのBサイド曲にも傑作が多いのです。僕も何枚かは12インチとか持っていたんだけどさすがにすべてを網羅するのは不可能。そんな中、10年以上前にBサイド集を編集したこちらのアルバムが出ていたのです。

こちらは新装版? 

Join The Dots - B Sides & Rarities 1978-2001 The Fiction Years

Join The Dots - B Sides & Rarities 1978-2001 The Fiction Years

 

 

 発売当時は4枚組ということもあって輸入盤でも6千円くらいしていた。だからまあケチって買わなかったのですが(ファンとか言っているくせに)、最近何の気無しにチェックしてみたら3千円を切っているではないか!だもんで、アマゾンポイントの数百円分を足して安く購入できました。ようやく僕の手元に来た!

                  このボリューム

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 それぞれ時代ごとに順番に曲が収められているのでサウンドの変化がわかりやすい。初期はかなりパンキッシュな曲もやっていて、僕の好きなレア曲「HEROIN FACE」が入っていなかったのは残念。まだCUREではなくて、EASY CUREと名乗っていた頃の作品。

     おそらく彼らが高校生くらいの時の曲ではないか?でもスゲエかっこいいんですよ

     www.youtube.com

 この素敵なタイトルの曲は、確か何かのアルバムのおまけのカセットテープのB面に収録されていた気がする。高校生の頃、同じクラスのキュアーファンの友人がそれを入手して(よく入手できたな)何度も聴いていた覚えがある。ダビングしたテープどっかいっちゃった。まあYOUTUBEで聴ける時勢なのですが。

 

              中身はこのようになってます

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 やはり聴き応えがあるのはCD2とCD3の中期のトラックだ。今新たに80年代の曲を聴いても古臭さを感じてしまい、当時馴染みのあった曲ならともかく、あまり聞く気にはなれないのだけれども、彼らは違う。今聴いても十分新鮮。あの頃の雰囲気ををたたえた新曲を聴いている気分になれる。

 やや興奮気味に書いていますが、今僕のブログをお読みになっている方でどのくらいキュアーを知っている方がいらっしゃるのでしょうか?大丈夫ですか、読んでて面白いですか?ざざーってスクロールされちゃってませんかね?

 

           中身は豪華なブックレット仕様になってます

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 キュアーは基本的にVo・Gのロバート・スミスのバンドなので、それ以外のメンバーは結構入れ替わりが多い。その中でも最もバンド歴の長いのがBのサイモン・ギャラップ。彼は一度抜けてまた戻ってきて独創的なベースラインをこのバンドで鳴らし続けています。

 

 それから初期キュアーを支えたドラムのローレンス・トルハースト。

 彼は無機質なドラムで初期キュアーのグレーがかったサウンドを作り上げていたが音楽的に進化するとそのテクニックが追いつかなくなり、突然キーボードに転向。ライヴなどでは大して難しいとも思われないフレーズを弾いていましたが案の定その後クビ。だって、彼である必要性、ゼロだったから。結構嫌われてバンドを辞めていった印象があり、少しかわいそうなのだけれど、最近この動画で彼がライヴに参加していることを発見!どうしたんだろう?

www.youtube.com

仲直りしたのかな。でも彼のやってることって別に曲に必要なパートじゃないんだよね・・・。シンバルジャーンじゃないでしょ。 この時だけの特別出演ぽいね。

 

じわじわと読者を獲得?

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「エスケイプ・フロム・トゥモロー」今頃観た

  以前から気になっていたこちらを先日プライムビデオで400円払って観ました。

 

 四本指バージョンもあるのだけれど、さすがにそれはまずいだろ

 

 なぜこのような映画に興味を持ったかというと、ディズニーランドに行って思ったことがあったからです。暇な人はこちらの日記で適当に見てください。

 スモールワールドがちょっと怖いという話 

 

          こちらいくつかある予告編の一つ

 

          このオヤジはもっと怖くなると思ったんだけどな

    www.youtube.com

 HPからの引用

いろいろダメダメな平均的中年アメリカ人のジムは二児のパパ。この途方もない未来からの脱出ゲームは、ある朝ジムが突然会社をクビになったときから始まっていた。なにかにつけて口うるさい妻と、言うことを聞かない子供たちを連れて、魔法の城や妖精たち、ホワイト・プリンセスの待つあのステキなテーマパークへやってきたジム。夢と魔法の国での現実逃避を企てるジムがそこで目にするものは、黒いプリンセスが仕掛けるゆがんだ幻想ワールド。楽しいはずの家族旅行はたちまちにして、妄想と奇妙な出来事に溢れたシュールな悪夢へと変貌する…。夢が必ず叶うこの場所は、ジムの偉大なる妄想までをも叶えてしまうのだが…

 

 

 紹介文に書いてあった内容と予告編とを合わせると、主人公の中年男ジムはディズニーワールドで黒いプリンセスの仕掛けた罠に陥り、ディズニーにまつわる様々な悪夢を見せられた上で脱出(=エスケイプ)するのだろう、と僕は予想していました。全然違った!

 まあ予想どおりに話が進むわけはないが、それにしても思った以上にとっちらかっていた。特に黒いプリンセスうんぬんのくだりは、ないにも等しい!

 

 

 ネタバレありますよ!

 

 冒頭ビッグサンダーマウンテンに乗った客の主観での映像に音楽が流れ、俳優や監督のテロップが出る。よくある映画のオープニングだ。ところが音楽が終わる寸前に前方に乗っていた客の首がトンネルの上部に当たってちぎれて飛ぶ、ズバッ!

 このあたり、ジェットコースターの恐怖をうまく描いている。いわゆるディズニーランドでの「都市伝説」を踏まえているらしい。他にも七面鳥の肉は実はエミューだ、などの小ネタも仕込まれている。

 

 休暇を使ってディズニーワールドに妻と息子のエリオット、娘のサラを連れて家族で宿泊していたジムは、朝ホテルにかかってきた電話で仕事の解雇を突然言い渡される。妻に「何の電話?」と聞かれるが彼はせっかくの休暇であるからむにゃむにゃとごまかす。

 途方にくれるジムだが、今日は楽しい休暇なのだから、ディズニーの地に来ているのだからその間だけでも現実を忘れようと、また家族に心配をかけまいといつもどおりに振舞う。

 皆でシャトルに乗ってランドへ向かう途中、ジムは同じ車両で出会ったフランス人の若い女性二人組に目を奪われる。以降、この二人の女の子が彼の行く先々へ現れる。というより、ジムが彼女たちのあとを尾けるのであるが。

 開演と同時に大勢の人々がランドへとなだれ込む。彼はいくつかのアトラクションに乗るのだが(全て無許可撮影なんだって)、イッツアスモールワールドで奇妙な幻覚をみる。人形たちが牙を向き、悪意のある表情を見せる!

 このあたり、僕が以前から思っていたスモールワールドに対する思いと一致してこれはひょっとして面白くなるぞ、と思ったのだが・・・。

 

   

 

 劇中、随所にジムが想像するセクシャルなイメージが織り交ぜられ、中年の妄想が膨らむ。とにかく登場する女性を見るごとに何らかの妄想をするのだ。以降、彼の妄想と現実が入り混じりその区別がつかないストーリーへと変貌していく。

 この現実か妄想か区別がつかないパターンの映画ってよほどうまく作らないと観客は混乱するだけだ。この作品、思わせぶりなシーンやアイコンを登場させるのはいいがそれを伏線としてうまく回収ができてない・・・。しかも登場するキャラをうまく生かせずなんだか中途半端な印象。クローネンバーグの映画なら何でもありなんだけどなあ。

 不吉な印象を与える車椅子の太った男なんか、なかなか気持ち悪くていいのだけれど結局メインのストーリーにも絡んでこない。予告編にあるゴルフボールのような大きな建築物の下でのシーンもあまりに唐突すぎて、しかもその説明は一切ない。まあ、そういった解釈を観客に委ねるつもりなのかもしれないけれども(非常にわかりやすい性的なメタファーはある)それにしてももう少しうまくまとめられなかったのかな。

 

 黒いプリンセス、と書いてある割には実はただの金持ちのオバさんで不思議な力を使ったり、ジムを幻覚に誘うわけでもなし。デビッド・リンチの映画の人々のような怖さもない。

 最後にジムはフランス人の女の子に大量の唾を吐きかけられ、「任務完了」と言い残した彼女を呆然と見つめる。そしてその後ホテルに戻ったジムはひどい下痢と吐血により死亡!「猫インフルエンザ」にかかったんだと。なにそれ。

 確かに序盤に猫インフルエンザというフレーズは出てきたけど、まさかこんな形で伏線回収?彼の死体は綺麗に片付けられ、ディズニーのチカラで何事もなかったように部屋は元通り。すると画面はイケイケのジムが別の素晴らしいワイフや子供達と再びホテルに向かうシーンに変わる。そうしてフランス人の女の子二人が妖精となって登場し、ジ・エンド。

 

 これ面白いのか?評価は賛否両論。

 子連れの立場からするとツリーハウスで娘を見失ったり、最後には園内ではぐれたり、という場面はリアルに怖い。僕も実際娘をツリーハウスで見失いそうになってビビったからね。このあたりは非常によく考えられているけれども、その後唐突にコスプレした男女に股間に電流を流されて気絶するシーンは意味不明。

 様々なサイトで考証されているのでそれを見るのもいいけど、見たところで印象は変わらない・・・。

 

 このアイディアと素材を使ってティム・バートンに撮らせればものすごい傑作なったんじゃないか?是非!とオススメする映画ではありませんでした。「イコライザー」とか見たほうが面白いと思います。

 

 ここへ来てまたPVが伸びてます。9000PV目前。10000行くと何かあるかな?

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年末年始に激安CDハンターが跋扈! ルーク・スレーター/パンテラ/電気のラストサパーなど

 思ったよりたくさん買ったので紹介しきれずこのシリーズもやたらと続いてます。

 僕、少々個人的に疲れ気味なので、あまり面白いことが書けません。どうしよう。

 とりあえず、なんとなく面白そうなフレーズを連呼しておきます。

        ムケーレ・モベンベ!ムケーレ・モベンベ!

 

総数20枚以上を一週間くらいでバカ買い。実はこの他にもまだ買い続けていますがそれは次の機会に

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    前回紹介記事を書くのに疲れてしまいましたのでその続きです。

               とりあえずホーンテッドまでは書きました           

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 中段のサングラスのはげのおじさんはルーク・スレーター。かなりのキャリアを誇る孤高のテクノアーティスト。この人のアルバムは結構好きで何枚か持っているのです。

 これなんか名盤

ワイアレス

ワイアレス

 

 購入したアルバムはDJアルバムで2枚組。一枚目はアンビエントな感じで聞き流す内容だったけれど、2枚目はアッパーなテクノが入っていて良かった。お気に入り。

 

 炎のなかにおっさんが跳ぶのはパンテラのラストスタジオアルバム「撃鉄」。これも100円。

激鉄

激鉄

 

 ダビングでよく聴いていたっけ。久しぶりに聴いたけれど重くて、これはこれでカッコいい。

 ギターのダイムバック・ダレルは射殺され、その兄でドラムを叩いていたヴィ二ーも最早この世にはいない。あのパンテラの、パワー系ヘヴィメタルの流れを変えたサウンドをライヴで聞くことはできない。解散直前はバンドの雰囲気がかなり悪かったようだけれど、わざと撮ったのか、中ジャケットの写真はメンバー全員満面の笑みでその後を考えると嘘じゃないの?と勘ぐりたくなる。

 

 ベージュのジャケットに顔がたくさん書いてあるのは「SPEECH DEFECT」というラップ系のユニット。

 100円。アマゾンでも1円(プラス送料350円)

フレッシュ・コースト・ゲッティン・ラウディ

フレッシュ・コースト・ゲッティン・ラウディ

 

 基本ジャズチックなバックトラックにラップが載るというこれといった目新しさのないサウンド。ワンパターンで飽きて途中で聴くのをやめる。

 

 最後に白いさわやかなジャケットは「マイス・パレード」。

ベンヴィンダ・ヴォンターヂ

ベンヴィンダ・ヴォンターヂ

 

 アコースティックギターのフレーズとカンカンと鳴るスネアドラムとのコンビネーションが心地よい。メタルに疲れたり、癒しが欲しい時にはちょうど良いアルバムでした。

 

       こちらは電気グルーヴの「LAST SUPPER」

                   これも1円!

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今年結成30周年となる彼らが結成10周年の時に出した記念盤。そんなに昔なのか!しかし古さはそんなに感じない。

                豪華二枚組の特別版。中身も充実

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 これ過去の曲のリミックスが中心なんだけど、「モテたくて・・・」という傑作が素晴らしいアレンジで入っており、レンタルで借りて当時はよく聴いていました。

                   こんなことする人たち

    

レンタル盤は二枚組ではなかったので、購入してなんだか得した気分。ボーナスCDはかなり良かった。

 

   新曲が出てます。相変わらずのノリ。この雰囲気を出せる日本人アーティストは他にいないね

     www.youtube.com

 

 十数ページにわたってディスコグラフィーや関係グッズが紹介されているので暇つぶしにはもってこい

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 ピエール瀧氏は電気以外での露出(映画、ドラマ等)が多いので彼がミュージシャンだったと知る人は最近少ないようですね。まあ、ミュージシャンというよりは「瀧」というキャラクターなんですけどね。

 

そろそろ9000PVが見えてきた、そしてフォロワーが50人に!みなさんのおかげです。

今からでも読んで!

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激安CDハンター年末年始大活躍 ブックオフやアマゾンで安安CDを買え!

 前回に引き続き、年末年始でたくさん激安CDを購入した話。

       実はもう一枚ジャガ・ジャゼストを買っていたのを忘れていた

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         まずはこちらの四枚。

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 白黒のビートルのアルバムは一見なんだかわからないでしょ。これも100円コーナーにあったんだけど、僕のスキャナー能力により、これがクラブ系のアルバムであることが判明。ドイツ語でタイトルが書かれているけれども、その下にあった「ライナー・トルゥービー」という名前を僕は見逃さなかった。トルゥビーといえばクラブジャズ界隈ではTRUBY・TRIOとして有名で僕は何枚か彼のアルバムを持っているのです。そういう細かいところは絶対見逃さないぜ!

 ただ、最初の1・2曲目が知っている曲で(おそらくトルゥービーのDJアルバムからの重複)、うわなんだよ、やられたか!と思ったけれど、それ以降の曲は知らないクラブジャズの佳曲ぞろいで一安心。こういうのがあるからブックオフCDディギングは楽しい。

 

 その隣の黄色いジャケットはクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー。

 それなりにキャリアがあるようです。変な名前!

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

 

 こちらは日本版で、中身のライナーを確認したところインディーズ系のロックで、「歌声がトーキング・ヘッズのディビッド・バーンを彷彿とさせる」と書いてあったので100円で買い。当に声がディビッド!

      でも別にトーキングヘッズをパクっているわけでもなく、これが地声なのでしょう。曲は優しく、時に奇妙な感じのするクセのないインディーズロック。いいアルバムです。いつも思うけれども、世の中には僕の知らないバンドは無数にいて、それなりに皆一生懸命作品を作っているのだなあ。

 

 グレーのジャケットで人の顔が変になっているのはクラーク。

 エイフェックス・ツインなどの所属するWARPレーベルの代表アーティストです。多作の彼の作品の中からアマゾンで1円で買えるアルバムを買いました。実際まだ途中までしか聞いていないので感想って言うほどの感想は無し。割とスカスカな感じのテクノでしたがまた聞くと印象は違うかも。あとその隣にあるピンクの「ボッサ・ハウスン・ブレイク」シリーズはボリューム5。

 このシリーズやたら出ているのでどれを持っているのかわからなくなる 

シスター・ボッサ・ハウス・アンド・ブレイクス・フィーチャリング・カレイドスコーピオ

シスター・ボッサ・ハウス・アンド・ブレイクス・フィーチャリング・カレイドスコーピオ

 

 以前この手のCDを狂ったように漁っていたことがあった。安いんですよ、このシリーズ、特にコンピ盤が。そうしてそれなりに良質のボッサハウスが聴けるのでよく買ったんだよね。しかしこういうのを集めていると、違うレーベルから出ていたものと曲がかぶっていたりしてガッカリすることもしばしば。

 そうして今回のやつも最初の二曲がやっぱり聴いたことのある曲で

「うわひょっとして持ってるCDを買ってしまったか!」

となったけれど、それ以降は何となく聴き覚えのない曲だったのでこちらも一安心。まあ当たり障りのないアルバムです。

 さて引き続きこちらの6枚。つうか紹介するの疲れた・・・

でもするんだけどさ

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 波のやつは日本人のテクノ・トランス系アルバムでした。これはアマゾンで試聴して何となく良かったので買ったんだっけな。景気のいいテクノ系でギリギリトランスのチャラさを回避している所がよかった。

 その隣の牙をむいている紳士のジャケットは良質なドカドカスラッシュを現代において供給し続けているホーンテッドの「REVOLVER」。彼らのアルバムにハズレなしと言われているが、このアルバムはスラッシュメタルというよりはハードコアメタルに近い作風で僕の大好物!素晴らしいアルバムでした。

 アマゾンポイントで安く購入

レヴォルヴァー

レヴォルヴァー

 

   この曲は彼らにしてはかなりキャッチー。メタルというよりかはシックオブイットオールみたい

     www.youtube.com

 こう見ると結構買ったな・・・紹介しきれませんのでまたあとで。

 

 この小説を短縮して別サイトに載せようかどうか迷い中(どうでもいいか)

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激安CDハンター、年末年始にアマゾンやブックオフで爆買い 1

 その昔、クイック・ジャパンというサブカル雑誌をよく読んでいた。

 最新版は千鳥

クイック・ジャパン136

クイック・ジャパン136

 

 

 今の紙面はよく知らないけれど、あの頃のクイック・ジャパンは編集長の赤田氏の趣味が反映されたかなりアンダーグラウンドな香りが漂っていて

「こんなコアな情報を誰のためにわざわざ出版しているのだろう?僕か?」

 と思いながら読んでいた。

 今ならネットでいくらでもアンダーグラウンド(というかネットで出ている時点で既にアンダーではない気もするけど)な情報を検索、入手することができるけれども、当時としては知らない世界を垣間見せてくれる楽しい雑誌だった。

 文字が小さくこれでもか!というくらいに情報が詰め込まれていたのだけれど、その雑誌で当時レコードやくざなる人々が連載してた。

 いわく

レコードやくざとは、バカのようにレコードを買い、バカのようにレコードを売りさばくさわやかな青年たちである」

 というキャッチコピーだった気がする。

 彼らは中古ショップで投げ売りされている激安レコードの中から彼ら独自の審美眼で掘り出し物を発見し、それを大いに喜んでいたのだ。僕も似たような音源の探し方をしていたので非常にその記事を楽しみにしていたのだけれど、あれから30年くらい経っても、まだ同じようなことをやっているのです。

 

 年末年始で忙しく、かつ公私にわたってかなりストレスのかかる毎日を送っていた僕、我慢できずにアマゾンで何枚も1円CDを注文。加えて休みになったので何件もブックオフをハシゴしてCDを買いあさりました。その結果がこちら。

            これを一週間くらいで全部買った。極端。

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 今年初めの記事はこちらのCD群をご紹介ですよ。

 まず3軒目でなんと100円コーナーを発見し、そこに大量のお宝を発見!やった!

           こんなものまで100円!ブックオフの店員の目は節穴だ!

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 まず左上のカラフルな抽象画のようなジャケットはアンダーワールドの「バーキング」。 

Barking [ボーナストラック・日本語解説付き国内盤] (PCDT-23)

Barking [ボーナストラック・日本語解説付き国内盤] (PCDT-23)

 

  これが100円って!ダビングして一時期聴いていたけれどもこれなら買いでしょ。名作ですよ。初期のような押しまくる曲調ではないけれど、安定したベテランのテクノが聴ける。

 その右隣の白いのはキングス・オブ・レオン

 彼らのアルバム、まずハズレがない

ユース・アンド・ヤング・マンフッド

ユース・アンド・ヤング・マンフッド

 

  この世界的な人気バンドのこのアルバムを僕はたまたま持っていなかったのでむちゃくちゃ嬉しかった!早速聞いたところ素晴らしい内容だった。目利きができて嬉しいぜ!

左下の二枚はBUSH.とかく「ニルヴァーナ二匹目のどじょう狙い」と憎まれがちな彼らだが、どっこい今でも活動しているようだ。

 これは売れたやつ

Razorblade Suitcase

Razorblade Suitcase

 

  たまたま二枚とも100円だったので購入。赤い十字架の方はゴールディとかトリッキーといったドラムンベーストリップホップ、そしてテクノ関係者がリミックスした作品。ほんチャンのアルバムよりも良いくらい曲が解体されてカッコよかった。

 

 あとジャケ買いでうまくいったミントロワイヤル

 だいたいジャケットで中身を想像できる特技を僕は持っています

ダンスホール・プレイセス

ダンスホール・プレイセス

 

 感じからしてクラブ、それもテクノよりだと直感した僕は100円なので迷わずチョイス。そうしてその直感通りの素晴らしい作品だった。

                及第点のビッグビートソング

   

 一番右下の、はげのおじさんはモービー。こちらはその筋ではそれなりのキャリアをもったおじさん。

 若いんだか年寄りなんだか

18

18

 

 モービーはテクノ+ロックという、プロディジーなんかの流れの、いわゆる「デジロック」的なアーティストだと僕は捉えています。これといった特筆すべき曲とかあんまりないんだけれどハズレもないので安心して聞ける感じ。

 

       僕が初めてモービーを知った曲がこちら。ビデオがおもしろい。この曲だけ別格。

      

 この曲が入っているわけではありません。でもいいアルバムでしたよ。

続きはまたあとで

kakuyomu.jp