その昔、クイック・ジャパンというサブカル雑誌をよく読んでいた。
最新版は千鳥
今の紙面はよく知らないけれど、あの頃のクイック・ジャパンは編集長の赤田氏の趣味が反映されたかなりアンダーグラウンドな香りが漂っていて
「こんなコアな情報を誰のためにわざわざ出版しているのだろう?僕か?」
と思いながら読んでいた。
今ならネットでいくらでもアンダーグラウンド(というかネットで出ている時点で既にアンダーではない気もするけど)な情報を検索、入手することができるけれども、当時としては知らない世界を垣間見せてくれる楽しい雑誌だった。
文字が小さくこれでもか!というくらいに情報が詰め込まれていたのだけれど、その雑誌で当時「レコードやくざ」なる人々が連載してた。
いわく
「レコードやくざとは、バカのようにレコードを買い、バカのようにレコードを売りさばくさわやかな青年たちである」
というキャッチコピーだった気がする。
彼らは中古ショップで投げ売りされている激安レコードの中から彼ら独自の審美眼で掘り出し物を発見し、それを大いに喜んでいたのだ。僕も似たような音源の探し方をしていたので非常にその記事を楽しみにしていたのだけれど、あれから30年くらい経っても、まだ同じようなことをやっているのです。
年末年始で忙しく、かつ公私にわたってかなりストレスのかかる毎日を送っていた僕、我慢できずにアマゾンで何枚も1円CDを注文。加えて休みになったので何件もブックオフをハシゴしてCDを買いあさりました。その結果がこちら。
これを一週間くらいで全部買った。極端。
今年初めの記事はこちらのCD群をご紹介ですよ。
まず3軒目でなんと100円コーナーを発見し、そこに大量のお宝を発見!やった!
こんなものまで100円!ブックオフの店員の目は節穴だ!
まず左上のカラフルな抽象画のようなジャケットはアンダーワールドの「バーキング」。
Barking [ボーナストラック・日本語解説付き国内盤] (PCDT-23)
- アーティスト: Underworld
- 出版社/メーカー: Traffic
- 発売日: 2010/09/02
- メディア: CD
- クリック: 16回
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これが100円って!ダビングして一時期聴いていたけれどもこれなら買いでしょ。名作ですよ。初期のような押しまくる曲調ではないけれど、安定したベテランのテクノが聴ける。
その右隣の白いのはキングス・オブ・レオン!
彼らのアルバム、まずハズレがない
この世界的な人気バンドのこのアルバムを僕はたまたま持っていなかったのでむちゃくちゃ嬉しかった!早速聞いたところ素晴らしい内容だった。目利きができて嬉しいぜ!
左下の二枚はBUSH.とかく「ニルヴァーナの二匹目のどじょう狙い」と憎まれがちな彼らだが、どっこい今でも活動しているようだ。
これは売れたやつ
たまたま二枚とも100円だったので購入。赤い十字架の方はゴールディとかトリッキーといったドラムンベースやトリップホップ、そしてテクノ関係者がリミックスした作品。ほんチャンのアルバムよりも良いくらい曲が解体されてカッコよかった。
あとジャケ買いでうまくいったミントロワイヤル。
だいたいジャケットで中身を想像できる特技を僕は持っています
感じからしてクラブ、それもテクノよりだと直感した僕は100円なので迷わずチョイス。そうしてその直感通りの素晴らしい作品だった。
及第点のビッグビートソング
一番右下の、はげのおじさんはモービー。こちらはその筋ではそれなりのキャリアをもったおじさん。
若いんだか年寄りなんだか
モービーはテクノ+ロックという、プロディジーなんかの流れの、いわゆる「デジロック」的なアーティストだと僕は捉えています。これといった特筆すべき曲とかあんまりないんだけれどハズレもないので安心して聞ける感じ。
僕が初めてモービーを知った曲がこちら。ビデオがおもしろい。この曲だけ別格。
この曲が入っているわけではありません。でもいいアルバムでしたよ。
続きはまたあとで