音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

僕の80S マーク&ザ・マンバス

この80年代回顧シリーズで以前、ソフトセルのことをかなりの熱を込めて書いた。

 

otominarukami.hatenablog.com

 そして、その頃(もう30年くらい前!)マークアーモンドにすっかり入れ込んだ僕は、雑誌で彼が別プロジェクトをしているのを知って以来、どうにもこうにも聴いてみたかったが、渋谷のディスクユニオンにてついに発見!

 なんだかすげえジャケットだ。しかも二枚組!タイトルは「トーメント&トレロス」。「苦痛と闘牛士」だ!

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 いやー今の時点でこのアルバム聴いている人、日本に僕ひとりじゃないか?そんなことないか。一億人は日本にいるもの。

 ソフトセルとは全然雰囲気が違いメンバーもたくさんいる。しかし中ジャケを見るとマークだけがダントツにカリスマが高い。一人だけ別人。ほかのメンツとかショボい。

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なんだかルックスは80Sメタルの雰囲気も漂わせているが、実際どんなバンドか想像がつかずに聴いてみると、一曲目はインスト。しかもティンパニとか使って異様な感じ。なんなんだこれは!エレクトロ感ゼロ。ものすごいアングラ音楽じゃないか。

 

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この曲が終わると同時に「BOSS CAT」のドラムのフレーズに切り替わる瞬間ムチャクチャかっこいい!

つくだっどんとた!

つくだっどん、どこたか!

つくだっどんとた!

つくだっどん、どこたか!

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 ポップという言葉からはほど遠いが、ソフトセルとは全く別の魅力があった。特に1枚目のA面の流れはすごい。

 四重奏を使った荘厳な曲「CATCH A FALLEN STAR」が美しく、重厚に迫ってくる。

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コントラバスのぶぶうん、という響きに高校生の僕はしびれていたものだ。一番この曲をよく聴いた。

 とにかくこんなふうに管弦楽器やピアノ中心のナンバーが次々に繰り出されるのだ(ただし、曲数が多いので捨て曲もあり)。

 ジャケットを見てもわかるようにかなりスパニッシュな雰囲気である。かといってフラメンコをやるとかそういう訳でもないのだが、とにかくすべてがプログラムだったソフトセルとは180度逆ですべてが人力、生音である。

 二枚目のB面の「ブラックハート」から「ア ミリオンマニアス」

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そして最後の曲、クラシックの曲をアレンジした

「BEAT OUT THAT RHYTHM ON A DRUM」の

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 大迫力のエンディングがまたすごかった。まあ、途中だれるところもあったが知る人ぞ知る傑作アルバムだと思う。しかし、よくこんなのを高校生で聴いていたと思うなあ。特に今の時代、情報があまりにたやすく手に入ってデジタル化され、こんなアルバムを自分だけが持っているという訳のわからない優越感も最早持ちづらくなっているのではないか。

 僕はこのあたりの流れから「サイキックTV」みたいなマッドなバンドも掘り出して聴いていた。自分の知らない世界異様な世界を垣間見た気がして、ワクワクしたもんだ。ただ、マインドはいくつになっても変わらない。僕は気分の上では未だにあの頃とほとんど同じように過ごしている気がする。

がんばれ『ヘビーメタルと文芸少女』 ブログやってて良かった。あと『ドリーム 私たちのアポロ計画』

先日、子供未来館ジョン・グレンが地球を周回した宇宙船フレンドシップ7のレプリカ

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を見た。そうして折も折、映画『ドリーム 私たちのアポロ計画

が9月に公開されるとのこと。

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まさに、ジョン・グレンの話だ。とはいえ、主人公はそれを支えた黒人女性たちの話であるけれども、今から楽しみだ。

宇宙最高!

僕はこの時代の宇宙開発の歴史が大好き。そのあたりのいきさつは200日くらい前にこちらに書きました。

otominarukami.hatenablog.com

2014年には宇宙博がタイムリーに幕張で開かれたので娘と行ったよ。その時の写真。

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こちらは映画に登場するフレンドシップ7じゃなくてジェミニだけど。2人乗りです。

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 もう3年くらい前なのか・・・すぐ年取るね。やだねえ。

 

 まあ、それはそれとして、昨日、僕のブログに良くしてくれている鯱狗さんがなんと僕の小説『ヘビーメタルと文芸少女』の記事を書いてくれた。嬉しい。ありがとうございます。

orcadawg.hatenablog.com

 おかげでほとんど動きがなかった『ヘビーメタルと文芸少女』のPVが少し増えました。碧依さんといい

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ブログやカクヨムをやっていなかったら一生出会うはずのない人々と世代や場所を超えて交流ができるのだから素晴らしい。渡る世間に鬼はない。

 不思議なものでこういうささやかな出来事が今日を生きる糧となるのだ。読んでくれた全ての人に、感謝。

 今日なんかもう、主に仕事だけど、色々と忙しくて疲れちゃって、もう嫌だ!すべてが!となりそうなところだったけど、一方では利害を超えたところで純粋に僕の小説なんぞをこんなふうに読んで、楽しんでくれる人がいるという事実に救われたのだ。

 だから、ブログや小説を書く価値は、たとえそれが出版されたりしなくても、ある。

そうして毎日色々と何かを書かずにはいられないのだ。

 ちなみにカクヨムに投稿した『ヘビ文』は約18万字。我ながらよく書いたものだ。半年間、ほとんど毎日書いてたからね。しかし、実は各出版社の主催する賞に投稿しようとした時点でこの文字数を許容しているところなど一つもなかった。それで僕は泣く泣く数万文字を削り、原稿用紙500枚分になんとか無理やり収め投稿した。ダメだったけどね。だから誰も気には書けないだろうけど、カクヨムの『ヘビ文』はフルバージョンがゆえにあんなに長いのです。

kakuyomu.jp

 以前も書いたけど、僕の場合小説のアイディアは大まかな結末が既に出来ている時点で書き始める。不思議なもので書き始めると自動的に手が文字をタイプし、思いもよらない方向に進むこともある。まあ、本筋にそれない程度なんだけど、あれは一体なんなんだろう。後で読み返してみると自分で書いたものとは思えないところもあったりして、これこそが書く事の醍醐味なのだろうか。

 今頑張って描いている『ギルモアヘッド~』も、そういうふうに書いています。なんかねえ、ナカナカ取り掛かれないんですよ。ほら、やらなきゃならない勉強とか、仕事とか、あるじゃない?でもなんかグズグズとしてしまうという。

 まあ一旦取り掛かり始めたらそれに没頭できるんだけど、それまでが大変というか、他にどうでもいいネットの記事とか読んだりゾゾタウン見ちゃったりと進まないんだよな・・・。

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ぶらっとプチトリップ 4 惑星のガシャポンとちいさなちいさな化石、軽井沢現代美術館で奈良美智と白髪一雄

 いよいよ子供未来館をあとにしようとしたとき、ここでしか買えないガチャガチャ(僕らの時代はそう呼んでいた)をやることに。まずは宇宙関係のものがいくつかあったのだが、惑星の形をした300円の球体マグネットなる物体に決定。

 

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        「パパ、こん中で一番欲しいのはどれ?」

        「うーんやっぱ土星かな」  

        「じゃ次は」

        「月かな」

        「じゃ一番いらないのは」

        「金星かな。なんか茶色だし」

       

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              金星が出ました。イラネー!

 

 でも、これ中にいくつかの小さなマグネットが入っており、それが金属にくっついてこのような不思議な状態になるのです。オモロー!

 

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    娘は本物の「化石」が出てくるガシャポンをチョイス。出てきたのは・・・ 

    

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          なんだこれ、小さい・・・開けてみよう。  

  

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 三葉虫だった。ちいちぇえー。2~3センチくらいのものが出てくるかと思ってたからびっくりした。惑星と比較してみると

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      ちいちぇー!ゴミか!いや、これ二つで600円!たけえ!

 

 さて、いよいよ子供未来館をあとにして、次の目的地「軽井沢現代美術館」に向かう。途中、せっかくの長野県だというのにリサーチ不足のために昼食をステーキのどんで済まし、なんか損した気分になる。途中、良さそうな店いっぱいあったのに。娘は好物のチーズインハンバーグで良かったみたいだけど。

 異様に大きく見える浅間山に向かって車を走らせていると娘が「ねむいー」とぐずり出し、ほどなく爆睡。

 目的地の軽井沢現代美術館まで50分ほどで着く。

           

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 全然人がいなーい。土曜日の軽井沢だというのに、ガラガラ。まあ、こちらとしてはありがたいけどね。

 僕は娘を良く現代美術系の美術館へ連れて行くのだ。伝統的な絵画もいいんだけど、子供には少々高尚すぎるときもあるのでとっつきやすい現代美術を選ぶ。実際、インスタレーションとか面白いしね。娘もそういうのを結構気に入っている。

 

 さて、この美術館、なんと作品の撮影がOK!作品のみではなくて人物が映りこんでいればいいんだって!すごいね。で、ここは草間彌生とか奈良美智の作品が充実しています。館内はそんなに広くはないんだけど、落ち着いたゆったりした空間です。

    

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               奈良美智作品の前で。

    

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      同じポーズをさせたつもりだったけど、微妙に違う。

    

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    草間彌生作品の前で。

    

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 このスカートも草間彌生作品。芸術ってなんだろうね。他にも抽象絵画がたくさんあって楽しい。

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      「おとうさん、これどうやって描いたんだろうね」

      

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         「アクリル絵の具ってなに?」

          よく知らない。

      立体作品も何点かある。こういうの好き。

      

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       触っちゃダメだよ。

  

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     「これ、パパが紙粘土で作ってもわからなくない?」

 

 ところで僕は20年以上前に東京都立美術館にふらっと入り、ある衝撃的な作品に出会った。壁いっぱいのキャンバスに猪の毛皮が何枚も貼り付けてあり、その上にペンキをぶちまけたような絵の具の塊。また、怒涛の勢いで書きなぐられたような赤と黒の縦横無尽に走る太い線。

 なんか・・・すごい

 その作品の作家の名は「白髪一雄」。

 「具体」という前衛芸術運動を推し進めた日本の抽象芸術を代表する画家である。その作品制作はなんと、天井から吊るされたロープにぶら下がり、足で描くという唯一無二のスタイルなのである。まあそれについてはまた別の機会に書こうと思うんだけど、その白髪一雄の作品が一枚ここに展示されている。

 それが、これだ。タイトルは「桃園」。なんかすごいでしょ。でもこれはまだサイズとしては小さいほうだ。

         

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 僕、いちおう白髪一雄の創作風景を真似したポーズをとっているんだけど、きっと誰にも理解されないだろう。僕の後ろの白黒写真がその制作風景なんだけど、わかりづらいね。もう少し拡大してみよう。

     

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 わかんないか。その筋では非常に有名な画家です。僕と娘の間でも有名。

 この人、いろんなパフォーマンスとかもしていて、セメントを混ぜた泥に飛び込んでぐちゃぐちゃになったりしている。

 ちなみにそのパフォーマンスのタイトルが「泥に挑む」。それが写真付きで別の場所に展示してあったのだが、この日の帰りの車の中で娘が唐突に

「泥に挑む」

とか言い出すから笑ってしまう。

 2階がギャラリーになっていて実際に作品が買える。村上隆シルクスクリーンが25万円とかつけられていて限定300セットだって。ムチャクチャ儲かってんなー。

 その二階からも奈良作品は見学できる。

    

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 静かで落ち着いた非常に雰囲気のいいこの美術館、なんと紅茶とクッキーのセット付きで1000円。子供は500円。

    

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 喫茶コーナーのテーブルにはスケッチブックが置いてあり、自由に描いてくださいとのこと。いくつかの作品は2階に行く途中、額に飾られ展示されていた。娘も色鉛筆をとって描き始める。それがこれ。

        

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 で、娘が僕にも「お父さんも描いてよ」というのでノープランで描いてみました。ド下手スターウォーズ漫画を描いたこの僕。     

otominarukami.hatenablog.com

             その現在の画力をお見せいたします!

  

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            意外と描けてるでしょ。あっ!

       DEATHのスペル間違えてる!

       何やってんだ!

 気づけよ僕!穴があったら入りたい。全てのデスメタル愛する人に土下座して謝りたい。デーテメタルってなんだ。ダサすぎ。

 娘は可愛さ3割増ですかね。似てないこともない。娘の写真に貼り付けていた絵はこれでした。親子作品を並べてみよう。

 

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 無記名で置いてきました。逆に良かった。デーテメタルの恥さらし。これが飾られていたら面白いね。もし行く機会がある方がいれば確認してみてください。

 さて、これでぶらっとプチトリップの回は終了です!さようなら、またあした!

 

こんな作品書いておいて「DEATE METAL」 

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こちらはメタルではありません。

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ぶらっとプチトリップ 3 子供未来館で巨人とスカイゼルに遭遇

 宇宙を探検したり色々とやっているうちになんと巨人に遭遇。

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 中身が全部出ちゃってるのに「それが何か?」みたいな顔してる。

 さらには色々と臓器を取り出して人間の体の仕組みを学ぶことができる。

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さんざっぱら子供たちにもてあそばれたせいで、ほとんどの器官は薄汚れている。よごれちまった悲しみをしんみりと感じる。

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 なんだこれ。なんかすごいね。すい臓とか、肝臓とかを色々とチェックする小4。

 それにも飽きた娘はそばにある人体の構造を描いた図鑑などを見ていたが、ふと僕は思いついて

      

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        「うわー大変だあ!パパ腸がはみだしちゃったよ!」

 という少々気色の悪いギャグを飛ばしてみたが娘は冷静に

「そうは見えないよ」

 と一蹴。

 仕方がないので巨人の股にはさまり、哲学的思考に浸るミドルエイジクライシス男。  

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 しかし次の瞬間、ある啓示が。

 「そうか・・・そうだったのか!」

 突然全てを理解した僕。

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  僕は実はこの巨人の一部で、全てを破壊するために今日まで生きてきたのだった!巨人の神経と融合し始めた瞬間!ごおおおおおおおお!  

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 そうしてこのあとウレタンのボディで破壊行為を繰り返すが、ウレタンなのでほとんど何も壊せずに激しく落ち込む。やっぱり人間として暮らすことしました。

 

 何事もなかったように、隣のブースへ行く僕ら。ここでは四種類の食物のカードを選んでそれがバランスよく配置されたかを診断してくれるスーパーコンピューターが設置されている。      

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              娘が選んだおかずの一品。          

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                 どんなカードだ。

 

 その昔、親がなぜかこのイナゴのつくだにを入手し、僕の知らない間に妻に渡したことがあった。そうとは知らず、お弁当のおかずにこれが入っていたときは思わず「うわ!」と声を上げてしまった。すいません、ごはんのおかずにイナゴとか無理です。母には悪いが捨ててしまいました。妻も妻だ。

 それはそうと、スーパーコンピューターにカードをパンチした結果は・・・  

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トホホ、じゃないよ。イナゴ出されて「好き嫌いはいかんぞ~」とか言われてもねえ。

 頭にきたのでスーパーコンピューターに数十発の銃弾を打ち込んでうさを晴らし、次のコーナーへ行くとこれまた異様なサイボーグが僕たちを待ち構えていた。

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             お前キョーダインか!

        思わず少年時代を昭和に過ごした僕の記憶がそう言わせる。

     「おじさん、巨人になって暴れたり、スーパーコンピューターを壊したりしちゃだめだよ!許さないよ!」

         とスカイゼル少年が少々おかんむりの様子。

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 娘が色々とこの気味の悪いマシン野郎とコンタクトを試みるが、一切無視される。

        

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        少々腹がたったが、よく見ると服が劣化している。

       なんかうっすらと文字が浮かんでいるし。

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 彼もそれなりに苦労を重ねているのだなあ、と思い、そっとしておいてやることにする。次にスケルトンサイクリングに挑戦。最初は普通に鏡に写るんだけど・・・

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       必死に漕ぐことによって。なぜか漕ぎ手がスケルトンに。

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 僕らの前に若い母と息子がこれにチャレンジしていたのだが、母親が「うわーお母さんが骨になってるよ!なんでなんで!」と異様にエキサイトしておった。

 

 こうやって散々遊んだのでもう、ここはやっつけたと判断。しかしあまりの情報量に僕は疲れてしまいました。子供未来館でお腹いっぱい。    

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でも、まだあるんですよ!続きは明日。

 

毎日更新。読んでください。投稿した分、少しづつ書き足してるけど、自転車操業

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佐久市子供未来館ではしゃぐ 2

           この日記はフィクションである

 

              昨日までのあらすじ

 

 山に囲まれ、澄んだ空気に包まれたほとんど人気のない佐久市の博物館施設「子供未来館」に興味本位で訪れたわれわれなるかみ親子は、自販機に「ミステリー缶」なるメニューを見つけ大枚130円をはたいて購入するも、出てきたのは「午後の紅茶」という体たらくに激怒し、自販機を破壊、売上金4590円を入手したのであった・・・

 

 さて昨日の続き。

 僕たち今度は一階にある深海潜水艦を模した骨組みだけしかない子供騙しのアトラクションに夢中。

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「パパ!この覗き穴からいろんな深海の映像が見られるよ!あ!パシフィック・リムからカイジュウが出てきたよ!カテゴリ5だって、大変だよ」

「なに、どれどれ・・・いかん、すぐにイェーガーを出動させろ!」

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しかしすぐにパシフィック・リムごっこにも飽きてふと上を見ると、深海に沈めらたカップヌードルが水圧でどのように潰れるのかという実験結果が展示されている。

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一番上のものより大きさが縮んでいるのかわかるかな?それはそうと、やっぱ、これ誰かが食べたあとのものを使ったのかね。きちんと洗ったりして。

次に三階へと移動。そこかしこにいろんな小ネタがあって、飽きない。

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スペースシャトルの中にはいろんなロケットの模型があった。ぼくの持っているサターンVと同じものがあって娘とふたりで同じだね!と笑う。

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この繭の形をしたドームの中では人類の宇宙観察の歴史を解説してくれるビデオが天井の埋込みテレビで見られる。地球おじさんよりよっぽど面白かった。

それよりも、娘の視線の先にある茶色い管に注目。これ「ブラックホールシューター」なる名前がついていて、3階から2階へとかなりの落差でおちる滑り台。子供が意気揚々とチャレンジ。

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黒い人影が娘。ものすごいスピードで出口に吐き出されて来た。

「一瞬で終わった!びっくりしたよ!すごいスピードだったよ」

と興奮気味に話す娘。

「じゃ、もう一回やれば?」

「もういい」

だそうだ。

 再び3階へ向かうと、そこは宇宙探険エリア。ここがまた、充実のスペース。まずは宇宙関係の施設にはよくある「ムーンウォーカー」。特殊な器具に乗り、月の重力を体験できるという。娘は別の施設で昔チャレンジしていたが、大人もやれるというので今回僕もアームストロングとして体験してみた。

 うひょー!

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はしゃぎすぎ。いや、実はそんなに快適ではないんだけどね。それほど自由度があるわけじゃない。着地したときはお尻が痛いし、なんかそこらへんの月の岩にぶつかりそうで怖ええ。

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 しかし他に誰も待っている人がいないのをいいことに延々やり続ける全身ニセ小説家。月には遥か昔超巨大機械文明が存在していた!というアイディアを思いつくも、すぐにパクリだと気がつき意気消沈。

 それにしてもボクら親子のほかには誰もいないのだ。この施設、地元じゃ不人気機種か?もう少し興味を持って遊びに来たらいいのにねえ。それとも、既に飽きられているのか。

 

 次にこれまた宇宙関係の施設やイベントではよくお目にかかる宇宙服のコスプレコーナがある。おそらく百万人くらいが袖を通したと思われるオレンジ服にご満悦。

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しかし!この施設の素晴らしいところは、それを来てブルーバック合成でチャチな宇宙体験映像が見られることなのだ。6種類もの映像があって、それと人物を合成し、物理的な比率を無視したシュールな画像が楽しめる。

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僕、月に立つ!後ろにいるのはオルドリンだろうか?

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月面車にも乗れるよ。アポロ15号ですかね。この車確か数億円以上する。現在も月に放置されているよ。

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ちょ、ちょっと、押さないで!

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とまあ、こんな具合にオモシロ写真が結構撮れるので得した気分。

最終的には子供と二人でISSの「きぼう」にまで到達したよ。なんか昔のしょぼいバラエティみたいな感じ。

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さんざっぱら映像で遊んだので少々疲れました。

 

 

    「おとうさん、私今日からここに住むね」

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   「ぬあーにぃー!パパはそんなこと許さないぞ!」

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  「うそだよー、あー落っちゃうよー落っちゃうよー!」

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 ほぼ父親のセンスをそのまま受け継いでいる娘のDNAに感激!

 この作り物の池の反対側には「都市に住む動物」というパネルがあって

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そのパネルと開くと、身近な動物がいるらしい。さて、集合マンションにいる身近な動物とは?

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            ドブネズミでした。

 

 さらに他のパネルもめくってみよう。どんな可愛い動物がいるかな!

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             ダニでした。

 他にもパネルがいくつかあったんだけど、どうせゴキブリとかでしょ、と思ったらやっぱりゴキブリだったり、ハシブトガラスだったりとなんか気持ち悪い。現実に目を向けさせようという熱意の現れか?

 

 では、今日はここまで。すごいボリュームなんでまだ続きがあるよ。また明日!

 

古事記ロック小説!

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ぶらっとプチトリップ 長野県佐久市「子供未来館」は行く価値あった! 

        メメントー!

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 意味不明の掛け声で今日も始まりましたなるかみの「ぶらっとプチトリップ」も、

 第100回ー!ウソだよー!

 と、人気ライターふうに初めて見ましたがどうでしょう。

 

 今日は珍しく土曜が休みになったので、小4の娘とかなり早起きをして長野県は佐久市の子供未来館というところまで足を伸ばしました。来る途中はシャッター商店街を通ったんだけど、その街中に、なぜかランボルギーニが停まっていた。

 行き先を、お台場の科学未来館にしようか迷ったんだけど、歩くのと混雑を嫌って車で行けるこちらにしたよ。こっちにしてよかったよ。だってこんなに喜んでますし。 

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早速入口から入ろう。

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入場するといきなりマーキュリー計画の「フレンドシップ7」がお出迎え!宇宙開発歴史マニアの僕のテンション一気に上がる。      

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 この宇宙船は一人乗り。最近お亡くなりになった上院議員にもなったジョン・グレンが乗り地球軌道の周回をしたのだ。よくこんなので宇宙に飛び出たもんだ。

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じゃあ、中はどうなっているんだろう?ジョン・グレンはいるのかな?

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・・・なんかえらくとっちらかっているけど、大丈夫ですか?グレンさん?

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 虚ろな目で操縦桿を握っているのはジョン・グレンではなく、ゴードン・クーパーだった。宇宙開発映画の傑作「ライトスタッフ」ではデニス・クエイドがゴードンを演じていて、よりによって発射前のロケットで居眠りするんだよね。それが原因だか、それ以来ゴードンは飛ばなかったんじゃなかったけな?うろおぼえの知識です。

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 「もーう、そんなに見ないでくれよお。」

  いいや見る。中の計器とか、スイッチ類がびっしり。宇宙空間とは鉄板で数センチ隔たっているだけだ。

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 ジョン・グレンは地球周回中にホタルのようなオレンジ色の光を見たと報告しているが一説によるとそれは排出されたおしっこだったらしい。

 さて、さんざんマーキュリーを見ていよいよ本館展示へと移る。朝イチで訪れたからか、ほとんど客ナシ。ブラキオサウルスが黙々と自分の仕事をこなしていた。

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     ハーイ!ブラッキー!ノコギリ付きの衣装はどうした!

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 それはブラッキー・ローレスのことでしょ!とWASPツッコミをされる。WASPを知らない人はこれを聴いてすぐにアマゾンで注文しよう。

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話がそれた。すぐに地球ドームで上映される地球の歴史を体験できるムービーに行かなきゃ!

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ん?”地球おじさん”って誰だ?おじさんが出てくるの?上映前から僕と娘の頭は混乱。

とりあえずこの地球ドームへ、ジャック・イン!

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 僕は以前、娘と見た上野の科学博物館のドーム投影が素晴らしかった(360度前面にわたってCG映像が映し出され、大迫力)ので、きっとそれに準ずる内容だと思っていたのだが、実際始まったらそれはとんでもない思い違いだった。

 投影は100型TVほどのスクリーン。そして冒頭、佐久市の俯瞰映像でラジオ体操をしている人々数十人が映し出される。え?どういうこと?なんで一般庶民のラジオ体操を見せられる?

 すると突然地球の映像に切り替わり唐突に「私が地球おじさんだよ」と言い出す。意味不明。「地球」でいいじゃあないか。そしてラジオ体操をしている人たちは突然の地球おじさんの呼びかけに困惑気味の素人演技。そのうちに地球おじさんは地球の成り立ちを勝手に語り始め、あまつさえ二人の小学生高学年男女を勝手に「借りて」連れ去る。びよーんと空へと飛んでいく小学生。

 クロマキー合成バレバレの空飛ぶ小学生は両腕をペンギンのようにバタバタさせながら無残にも阿蘇山の火口へとぶち込まれる!シュールすぎる。なんというかローカルTV局感がすごい。演技も大根を通り越してアバンギャルド劇を見ているような錯覚に陥る。その後、延々借り物のNHKの映像とかをテキトーに流して地球の成り立ち終了。

 終了直後、隣で見ていた家族連れの一番小さな幼稚園くらいの女の子がひとこと「ちきゅうおじさん・・・」と終わった直後に漏らしたのに僕も娘も失笑。

 あんまりマッドな内容のため、しばらく娘と「わたしが地球おじさんだよお」「この二人を借りていくよお」というギャグが流行る。

 地球おじさんのおかげで少々喉の乾いた僕らは休憩スペースでくつろぐが、自販機をふと見るとこんなものを発見。

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「おとうさん、ミステリー缶買ってみれば」

「いらないよ」

という会話の数秒後に、いや待てよ、ブログのネタにするか・・・とSNS依存症を発症、前言を撤回しミステリー缶を購入することに。

 

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ちょっとした受けをねらい、130円を投入するリアル地球おじさん。さて、出てきたミステリー缶は!?よほどすごいのだすんだろうな!その期待にこっちは130円払ってんだからな!と心の中で絶叫しつつ出てきたモノを確認すると・・・

 

  

 

  

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んだよ!これ!一番つまんないやつじゃん!悔しいのでその場でイッキ飲み。

 

 とりあえず、今日はここまでです。続きは明日だよー。

よろしくねー

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デスメタルとクラブジャズは同格

 昨日スコット・ピルグリムについて書いたら、なんかエドガー・ライトの新作『ベイビー・ドライバー』が公開されるです。これは観たいな。

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 で、日々こうして色々ごたまぜに書いているわけなんだけど、昨日で継続期間100日だった。記事も100突破したからお祝いすっか!

           デスメタル祭り!

            デスメタル祭り!

             デスメタル祭り! 

        わっしょい!わっしょい! 

 やっぱデスメタルでしょ。それにしてもデスメタルって語感がすごいよね。デス+メタルですよ!このジャンルも細分化が激しく、星の数ほどデスメタルバンドはいるけれども、その中で今日はカナダの最凶デスメタルバンド「クリプトシー」だ。最初「クリストピー」かと勘違いしていた。

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 わははは速えー!ドラムの人、人間ですか?買いでしょ!
 過剰は時として笑いに転化する。本来人を怖がらせるはずのスプラッタムービーがあまりの過激さに笑ってしまうように、デスメタルのスピードもその高速さゆえに誰もが爆笑する。とはいえ、この演奏をするためにはハイレベルなテクニックが必要(特にドラム)。何もこれだけの演奏力を持っているのにわざわざこのような音楽をやる必要があるのか疑問だが、それは彼らがやりたいのだからとやかく言うまい。自分もそれを好んで聴いてるし。

アルバム「...And Then You'll Beg 」

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ジャケットのひとは一体何をしているのかな・・・。髪の毛とかが物理的に変。そこで裏ジャケを開いてみるとえらいことになってる。

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うわ、新幹線に轢かれる!あぶないって!
こんな死に方絶対にヤだなあ。さらに、CDを取り出してみるとそこにはこんな絵が。危ないあぶなーい!

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いい加減勘弁してやれという感じだが、さらに中ジャケを見てみたらなんと

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新幹線の中にはメンバーが乗ってました。
「よお、大阪まであとどのくらい?」
「しらねえ」
「あれ、今なんかぶつかんなかった?」

 このジャケットをひとしきり堪能した後、CDを再生してみるといきなり「・・・カタタン、カタタン」と列車の音が。しつこすぎ。でもすぐに変拍子ばりばりのマニアックデスメタルが始まる。曲の展開がもうムチャクチャ。でも演奏うめえ!カーステレオでこのアルバムを聴いていたのだが、百曲くらいの情報量がつまってて曲の密度がものすごく濃い。7分くらい経った気がして再生時間をみたらまだ2分30秒くらいだったよ。とにかく複雑な曲構成。よくこんなの覚えて演奏するなあ。一曲目がもう一回五曲目あたりに入っていても分からないよ。

 

 でもまあ、デスメタル祭りはこれくらいにして、僕のもう一方の好みの極もご紹介。

 JAZZANOVAのことを書きます。JAZZANOVAはドイツのDJ集団です。常に先鋭的で洗練された音楽を作ってる。何年か前にクラブジャズとかNUJAZZなるジャンルがあることを知って色々調べたらこのバンドに巡り会った。最初はジャズとボサノヴァをミックスした名前だと思っていたらどうやらスーパーノヴァ超新星)の方の意味らしい。つまりジャズを新たに切り開く決意の元につけられたんだなあ。そんで1STアルバム「IN BETWEEN」。

 

in between

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すでにクラブジャズとしては古典の域ですね。

いやー衝撃だった。一曲目「L.O.V.E and You and I」からサンプリングの嵐でめまぐるしくドラムの音色が変わる。曲調がつかめないまま後半になるといつの間にかシロフォンのジャジーなメロディが展開し不思議な余韻を残して終わる。最初は取っつきにくいかも知れないけど最後まで聴き通してください

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そして2曲目が「NO USE」。
これはむちゃくちゃいかすプロモがある。音、映像全てが完璧!

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 ドラムのアレンジとかもう神業。このレベルの曲が17曲!もう生涯ベスト10に入るね、このアルバムは。何度聴いても飽きない。
 思うに新しい音楽はクラブミュージックからが一番生まれやすいのではないか。例えば音色やリズムの面においてロックよりも自由度が高い気がする。クラブったってさらにそれが細分化されているわけだから一概に言えないが近年はクラブミュージック無しではロックの発展は無かったろう。アンダーワールド、ケミカルブラザース、プロディジー、マッシヴアタック、ポーティスヘッド・・・もう一昔前のグループだけど、挙げればキリがない。

 僕は「IN BETWEEN」がきっかけでいわゆるクラブジャズ/NU JAZZ方面を漁るようになったがこっちの海もデスメタル同様深いこと。とりあえずCDで手に入るJAZZANOVAの音源はJAZZANOVAがコンパイルしたものまで全て押さえたよ。そうなると他のバンドも聴きたくなって、でも一枚が結構高い。そんで一時期近所ブックオフをありったけ廻って特に500円以下のダンスのオムニバスコーナーをチェック。ハウスとかクラブとかのタイトルが付いていておしゃれな感じのジャケットのものは全て購入、ということをやった。一気10枚買っても2000円以下で済むので楽しかったが半分以上はゴミでハズレばかり。仕方がないのでまたブックオフに売る・・。でも100円のものをそれ以上で買い取られたりしてラッキーなこともあった。たまにすごい当たりもあるしね。

 

音楽小説!

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