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僕の80S ソフトセル

クリス・コーネル氏がお亡くなりになったそうです。52歳。そんなに僕と変わらない・・・。R.I.P.

一番好きだったジーザスクライストポーズ。ユニクロでTシャツ作ってください。

 

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さて、毎日更新してますが、結構ね、書くことあるというか。書いたこともたくさんあるというか。その昔、MIXIでほんの数人の友人を相手につらつらと書いてた記事があって、せっかくだからこちらでもっと多くの人に触れてもらおうという趣旨で「僕の80S」カテゴリを創設しました。その名のとおり、僕が高校~大学にかけて聴いていた洋楽を中心に書いてます。 

 ソフトセルのこと、ご存知ですか。やたらとたくさん書いている。すいませんねえ。

 

 高校に入ると何人かの友人が洋楽の趣味を持っており、ジャパンなどを聴く友人もいた。その中の一人にD君がいて、ある日彼が「ソフトセル最高だぜ」というのでテープに録ってもらった。それはセカンドアルバムの「別れの美学」であった。

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とにかく今まで聴いてきた音楽とは全く別の種類の音楽であった。聴きやすくポップなのだがそれでいて退廃的。しかしなにより心をとらわれたのはヴォーカルのマークアーモンドの声だった。自己陶酔型の一度聴いたら忘れられない独特の声だ。ソフトセルの魅力はこの声によるところが大きい。もちろん楽曲も素晴らしく、全曲捨てどころがない。しばらくは一日一回以上聴く日が続いた。一曲目の「フォーエバーザセイム」の歌詞が知りたくてそのころ英会話で通っていた先生に頼んでヒアリングしてもらい、それを覚えた。本当は全曲ヒアリングしてもらいたかったのだが、ソフトセルの歌詞は倒錯的なものもあり、注意深く曲を選ばないと人格を疑われそうだったので無難そうな一曲目を選んだのだが。
 そもそもソフトセルはファーストアルバムの「エロティックキャバレー」

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の「汚れなき愛」が大ヒットとなり長期間チャートに残った故、ギネスブックにも登録されたバンドだった。だから英会話の先生もいちおうは知っており、その退廃的イメージで見ていたようだ。そのファーストは「別れの美学」と比べると音のチープさは否めない。しかし曲や歌詞が素晴らしかった。大体一曲目のタイトルが「フラストレーション」である。レコードの針をおろすなりマークの「ふらっ ふらっ ふらっ ふらすとっ れいっ しょーん!」という声でスタート。飛ばしすぎ。

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歌詞の内容も自分はあまりに平凡なので死にたい、みたいな内容で、曲の後半では「I WANNA DIE!DIE!DIE!DIE!」とDIEの大連呼であり、すごすぎる。

 ソフトセルを聴いて、自分の知らない音楽はまだまだたくさんあるということを知った。それから今に至るまで、常に聴いたことのない音楽を求めるようになった。
 さてソフトセルにものすごくハマって、ほぼ毎日「別れの美学」を聴いていたのだが、さすがに一枚のアルバムを何度も聴くと飽きる。で、他の曲も聴きたくなってくるのだが、いかんせん情報が少ない。覚えているのはミュージックライフに「ナンバース」(別れの美学の3曲目)のシングル発売にあたりレコード会社が「こりゃ地味な曲だ、「汚れなき愛」のシングルをおまけでつけましょ!」としたところ、「おれたちのキャリアを傷つけた!」と会社に二人が乗り込んで大暴れしたという内容が載っていた程度だった。それ以外にはレコード発売とかの情報は全くなかった。
 そこで世田谷の祖父の家に年に何回か訪れる機会を利用して、渋谷の今はなき246沿いのディスクユニオンに貯めたお年玉を握りしめてレコードを買いに行った。そこはまさに宝の山だった。今まで見たこともないようなレコードがたくさんある!すげー!と、一人興奮する僕。その時は確か6~7枚、金の足りる限り買った。その中の一枚になんとソフトセルのサードアルバム「THIS LAST NIGHT IN SODOM」があったのだ。

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内容も素晴らしかった。「別れの美学」とはまた違ったものだが、サウンドはさらに進化し、ドラムマシンの音も限りなく生音に近くなっていた。ちなみに1STのドラムの音はリズムボックスといった感じだったが、セカンドになると音がしっかりして、タムをずらすような(フラム効果という)フィルインがあり、印象がまったく違う。ひょっとしたら3RDは生のドラムが使われている曲(ダウンインザサブウェイあたりか)もある。またまたハマって、しまいにはこのアルバムのタイトルの「ソドム」をよく知るために旧約聖書(ソドムはあまりに堕落した都市だったため神の怒りに触れ、ゴモラとともに滅ぶ)を勢い余って読破したりした。興味を持った方はちらっとでも聴いてくださいな。

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高校の頃仲が良かったM君もソフトセルが好きで、彼となんとかバンドができないかといろいろと画策した。彼の家にはピアノがあり、いくらかその心得もあったので、ベース、キーボードで何かできないかと思ったのだ。彼がどこからかドラムマシンを借りてきたが、じゃあ、二人とマシンで何をするかという知恵は高校生の頭では浮かばなかった。仕方がないので家にあるエレクトーンとラジカセを使って多重録音することにした。多重録音といってもラジカセに一度録音した音を今度はステレオで鳴らして再びラジカセで録音するというつたない方法だったが。とりあえず、3rdの一曲目の

「MR.selfdestruction」が音数も少なくコピーできそうだったのでまず最初にエレクトーンのリズムボックスにあわせて自分がベースを弾き、M君がキーボードのパートを弾いた。その音にさらに自分がヴォーカルを担当しもう一度別のキーボードのパートを同時に弾いた。おそらく3~4時間くらいかかったと思うが、思いの外良い出来だったので、二人で何度も何度も聞いては楽しんだ。 
 ただその時のテープはどこかに紛失してしまった。どこに行ったのか。あえて聴きたい。


 さて高校二年生の秋に奈良京都へ修学旅行へ行った時、夜に自由時間があるじゃない。そこで皆は新京極を練り歩き、おみやげを買ったり、他校の生徒に絡まれたりするわけだが、僕は新京極にディスクユニオンを発見!即入店!そして見つけたのが「ソウルインサイド」(3rd収録の曲)の12インチシングル。

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これは雑誌のレビューで評価が高かったのでどうしても聴いてみたいと思っていたのだがなんとこんなところで会えるとは。レビューには「ソウルインサイド」の間奏がアルバムとは違い長いパーカッションの乱舞がある、と書いてあったので楽しみだった。しかし今思い返してみるとその修学旅行のおみやげ、他にろくなものを買わなかった。確か般若の瀬戸物でできたお面と、七味唐辛子と、良く観光地で売っているちょうちんと、あとはレコードと。でもやはり12インチは嬉しかった。
さて、家に帰って旅装を解くのもほどほどに早速レコードを聴く。いきなりマークアーモンドの「うぉー、インサーイド、インサーイド」という叫びから徐々に曲は始まる。かっこいい!そんでいよいよ一通り曲が終わったと思ったら途中からお待ちかねのパーカッションの乱舞!・・・とおもったのだがなんか地味にどんどこどんどこ低い音が聞こえるだけでイメージとはかけ離れていた。乱舞と言うからにはドラムマシンのプログラムの限界までドカスカいっているかと思ったのになあ。まあそれを差し引いても曲のアレンジは良かった。しかしそれ以上に収穫だったのはその後に収録されていた「ナンバース」のロングバージョンだった。

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もともとこれは「別れの美学」の収録で例の地味なシングルとして問題になった曲である。確かに地味な曲であるがじわじわとその良さが伝わってくるのだ。まったりとした感じが何ともいえない雰囲気を持っている曲で今もって好きな曲の一つである。

 

僕の80S ソフトセル おしまい。

 

でもメタルも好き。