THE WHOを聴き始めた僕にとっては、「トミー」・「フーズ・ネクスト」とくれば当然その後の「四重人格」も外せないアルバムだ。つうか外しちゃダメですよね。
これも映画絡み
このアルバムもトミーに続くコンセプトアルバムで二枚組の大作。そして何よりも、2曲目の「REAL ME」がものすごいのだ。
僕にとってのWHOのベストチューン
すごいのはとにかくジョンのベース。ブーブワブ!と高音で鳴らされるメロディックなベースラインが曲をグイグイと引っ張っていく。作曲はピートタウンゼントだけれど、ジョンの功績なしにはこの曲はありえないんじゃない?
ちなみにこのアルバムを映画化した「さらば青春の光」のリアルミーは微妙にバージョンが違う。
ジョンがリミックスをして、ベースを弾きなおしているそうな
とにかくこのアルバムもコンセプトが一貫しているので一度聴き始めたら最後まで聴かないと!という作品だ。とはいえ、やはりフツーにこの曲だけ聞くとかやるんだけどさ。
僕はなんとかこのベースを完コピしたいと頑張ったのだけれど、曲構成が妙に変なのと、アドリブで縦横無尽に動くジョンのあのニュアンスは到底再現不可能だった。一度友人たちとスタジオでリアルミーを演奏してみたのだけれど途中で訳分かんなくなった。
あと、前にも書きましたが、WASPがこの曲をカヴァーしているのを観て妙に嬉しかったっけ。
ただ、なんかベースがしょぼいというか
さてWHOはこの傑作アルバムのあとあまり高い評価は得られていないけれども地味にいい「BY NUMBERS」をリリース。
たしかジョンがこのイラスト描いたんだっけ
どうしても他のアルバムの派手さに目がいってしまうのでその感覚でこれを聴くと物足りないのは確か。でもいいアルバムです。僕アナログでこれ買ったなあ。
そして「WHO ARE YOU」でキースはあの世へと旅立ってしまった。
フーアーアーユ?フッフ、フッフ
さてWHOについて大したことも書けない僕でしたが、彼らの数多いレパートリーの中で見つけたヘンな曲を載せときます。
「BORIS THE SPIDER」という曲なのです。これはジョンが作曲したのだけれども邦訳が「ボリスのクモ野郎」となっていて、当時みんなで大いに注目していた。
このライヴ、ピーピー、コーリンという歌詞の部分で細かくカット割り変わるのがすごい
なぜジョンはこんな曲を作ったのだろうか。しかも「ボリスのクモ野郎」って。
このライヴではないんだけれど、確かおもちゃのクモ見たいのが演奏中に登場して、それをジョンが蹴飛ばしてやっつけるという演出が施された時もあったと記憶しております。
ボリスといえば普通これだと思うんだけれど
僕は「ボリス=クモ野郎」という先入観ができていたので、子供にこれを読んでやるたびに脳内で「ボォーリスザスパイダァー!」というサビが再生されていた。
え、WHOこれで終わり?終わりです