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90年代以降のロックを振り返る試み 2 スラッシュメタル/メタリカ・メガデス

鯱虎さんに教えていただいたトルコのバンドmaNga。再生回数が多くてビビった。トルコだと絶大な人気を誇るのか?キャリアも長そうだし、こういう知らないバンドが世には無数にあるもんだ。何曲か聴いて一番気に入ったのはこれ。

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 知らない言語のロックって新鮮。オルタナティブロックがトルコで独自の進化を遂げたのだろう。ひょっとして海外のロックファンが日本のこの手のバンドを見ても同じような印象を受けるのだろうか。

 あと、このバンドを見ていたら、同時になんだかとんでもないものを見つけてしまった。

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なんだこれ。世界は広すぎる。やってる曲はいたって普通というギャップもすごい。音楽的特性がまるで感じられないのが驚き。なんかハレルヤ!とか言っている。どういうことなんだ。フィンランドのバンドらしい。途中で悪魔の羽が開いて空飛んでいくのかと思ったよ。

名前忘れたけど、他にもゾンビメイクのバンドあったな。まあいいいや。

 

あともう一つ、HORSE THE BANDはかなりいいね。これ大好き。笑ってしまった。なんか感性が野性爆弾みたい。デリンジャーエスケイププランみたいなところもあるのに、急にピコピコ言い出して笑う。

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このバンドもっとあとで聴きます。

 

 

 さて、興味のない人間からすれば全て同じに聴こえるヘビーメタルも、実はかなり細分化されている。僕だってその中のすべてのメタルを聴くわけではない。いや、むしろ僕のメタルの許容度は低いほうかもしれない。こんな小説を書いておいて。

 

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大雑把に行って僕が好んで聴くメタルのジャンルは

 

スラッシュメタル

デスメタル

ニューメタル(これをメタルに入れるのかどうかは別として)

 

に大別できる。

 デスメタルの中でもやたらとメロディや荘厳さを強調するメロディック・デスなどはほとんど聴かない。メタルの中でも特にスピードや暴虐性を強調したものが昔から好きなのだ。そういう僕のメタルの出発点はレインボーだ。

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 この曲に出会わなかったらメタルを聴いていたかどうか。ここから僕はメタルに興味を持ち始めたのだ。そして高校生の時、友人のバンドがやっていたラウドネス。これには度肝を抜かれた。キュアーのショボいコピーバンドをやっていた僕らとは比べ物にならないくらいのテクニックと迫力だった。

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 ここからジャパニーズメタルに傾倒し始めアンセムとかリアクションとか当時勢いのあったジャパメタバンドを聴き始め、「ロッキンF」というジャパメタ御用達の雑誌を毎月購読し、マニアックなレコードを通販で買った。これについてはまたあとで。

 ラウドネスやアンセムのファストナンバーが特に好きだった僕が、さらに過激さを求めた結果出会ったのがメタリカだったというわけだ。メタリカについては何度も言及しているので割愛します。

 

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そうしてその流れで当時盛り上がりつつあったいわゆるスラッシュメタルバンドを芋づる式に聴きまくったのだった。

 

 スラッシュメタルの定義はこち

  スラッシュメタル - Wikipedia

 

 僕の持っているメタリカメガデスのアルバム。メタリカ、活動期間の割には寡作。

   

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メガデスは実は三枚目までしか持っていないし、そのあとのアルバムほとんど聴いていない。だってあんまりスラッシュぽくなくなっちゃったから。原点回帰という触れ込みだった「エンドゲーム」もなんだかイマイチだった。

 

 メガデスで一番好きなのはセカンドの「ピース・セルズ」だ。一曲目のウェイクアップ・デッドから息つく暇もないインテレクチュアル・スラッシュメタル(当時彼らは自分たちの音楽をこう呼んでいた)が展開される。このアルバムは捨て曲がない!素晴らしい完成度を誇っていると思う。特にB面一曲目だった「GOOD MOURNING~BLACK FRIDAY」が素晴らしかった。デイヴ・ムステインのリフのアイディが爆発している。美しいアルペジオから始まり徐々にスピードを上げ、最後には単音の変速リフでドカドカとスピードメタル化する。そのドカドカに合わせてズクズクズクズクという子気味良いディストーションギターが走る。今でもメガデスで一番好きな曲だ。 

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  ああ、いい曲だなあ!

 で、僕はライブでこの曲をやるときはサビの

「I’m out to destroy and I Will cut you down!」

というところを客が叫んでいるのを知って、僕も同じように叫ぶんだ!と彼らの来日を心待ちにしていた。

 そうして3RDアルバムを出したメガデス、ついに初来日だ。僕は友人2人と今は無き中野サンプラザへと出かけた。当然、「ブラック・フライデー」をやるものと思っていた僕たちは、サビでしっかりと叫べるように何度もCDに合わせて「I’m out to destroy and I Will cut you down!」と友人の家で歌い、予習はバッチリだった。二十くらいのいい若者が部屋で何やってんだ。

 一曲目からの「ウェイク・アップ・デッド」に狂喜し、音の大きさにもビビった僕らだったが、セットリストが進むにつれ一向にブラック・フライデーを演奏する気配が見られない。少しずつ、期待がしぼんでゆく僕ら。そして、とうとうアンコールになってしまった!よし!アンコールでブラック・フライデー叫ぶぞ!と思っていたらやったのは「アナーキー・イン・ザ・UK」。そうして演奏終了後、客電がついて呆然とする僕ら。マジかよ!ブラックフライデーはよ!みんなで練習した甲斐全くなし。未練たらしく明るくなった誰もいないステージに向かって「ブラックフライデー!」と僕は叫んだが、その声は虚しくサンプラザの大ホールにこだまするだけだった。

 

次回予告 スレイヤー/アンスラックスです