音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

さすらいのハードオフ110円CDギャンブラー

 お金をあんまり使いたくない。でもCDは買いたい。だから僕はせこせことハードオフで110円CDコーナーをチェックする。こういう習性が身につくと、例えば全然知らない輸入盤のアーティストのCDを買うかどうか迷ったときに、ある程度自分好みの音楽かそうでないかを見分ける力がつくんですよ。

 

 そういう能力を発揮して買った最近のCD。

               アマゾンで買ったものも含む

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     こちらはYOUTUBEを見ていたら欲しくなって買ったDIGITALISM

              アマゾンで1円で買えた(送料別)

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デビュー当時から聞いているこのテクノユニットも、もはや中堅。

                 何度聴いてもいい曲だなあ

    

 正直、この「POGO」のようなキラーチューンはないが、安定して聴けるテクノ系ポップソングが展開されている。でも緑色のMIXCDのほうが面白かったかな。

 

 こちらはメタル系2枚。

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左の牛の頭蓋骨ジャケットは2020年に新譜を出したLAMB OF GODだけれどそちらは買ってない・・・。そんでこれは何故か持っていなかった2ndアルバムですが、多分僕は新譜だといわれて聴かされても区別がつかないでしょう。彼らはある意味そういうバンド。必ずある一定の水準をもった作品を届けてくれる。ちなみにこのころのラムオブゴッドが一番好き。

                     星一徹か!

 

怒涛のように切れ味の鋭いザクザクゴリゴリのリフワークにものすごい手数とトリッキーなドラムが絡み合う独自のサウンドは中毒性がかなり高いです。

 もう一枚の黒いアルバムは、アマゾンで安いCDを探していたら評価欄に「エントゥームドに近い」と書いてあったので購入した「Total devastation」という北欧のデスコア系バンド。

                かなりやかまし

       

ほぼ知名度のないノルウェーのバンドで、買ったはいいが2回くらいしか聴いていない。あと同名のヒップホップユニットがいて、検索するとそちらが表示されて「全然メタルじゃないじゃん!どういうこと?」と変な勘違いを僕はしてしまいました。

 ノルウェーといえば北欧だが、その北欧の国フィンランドではこんな素敵な映画が作られていた。

  www.youtube.com

 未だ観てないんですけどね、予告編だけでもこれ絶対(僕にとって)面白いやつじゃん!登場するバンドがいわゆる様式美メタルをやっているのではなく、本気のデスメタルでありというのも素晴らしい。特に悲しそうな表情のメイクをしたベースのキャラが好感を持てる。

 

 こちらはジミーソマーヴィルのソロとテープスエンテープスというバンド。

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 ジミー・ソマーヴィルは80~90年代にかけてよく聴いていたなあ。ブロンスキ・ビートやコミュナーズといったUKエレポップの名ヴォーカリスト

               www.youtube.com

最初に彼を見たのは高校生の頃、マーク・アーモンドとデュエットしていたこの曲のPVであった。

                 この曲もよく貼るねえ

    www.youtube.com

マーク・アーモンドはおしゃれだなあ!この曲でジミーのファルセット(裏声で歌う唱法)を聴いた僕は、「なんでこいつはずっと裏声なんだ?」と思ってました。アルバムは20年以上前のものですが佳作です。僕が110円で見つけられてよかった!

 さてもう一枚の黒にカラフルな木のイラストが描かれたアルバムのアーティストは「テープスエンテープス」と言うそうなのだが、ジャケットからは全く音が想像できない。でも何となくオーラが漂っている。買おうかどうしようかと僕はジャケットをためつすがめつ見ていると、裏に小さく「XL Recordelig」という文字を発見。XLレコーディングと言えば、あのプロディジーを擁していたレーベルではないか!じゃあおそらくはUKテクノのなんとなくいいやつじゃないの!?と購入を決定。そうして実際聴いてみたら、テクノでもなんでもなく、インディーズギターバンドでした。

              でもこの曲はお気に入り

     

 まあまあいいじゃない。ハードオフCDギャンブル成功!

 この勢いに乗って。次のCDも当てにいくぜ!

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 右側の四人組が雑木林に向かって歩いていくジャケはダットサンズの2nd。ダットサンズは知っていたの迷わず購入。ド直球なニュージーランド産ロックバンド

で。1stアルバムのプロデュースはなんとツェッペリンのJpジョーンズだった。

             一曲目からこれ!テンション上がる!

      

 このアルバム、どの曲もハズレなしの名盤だった。元気が出るよ!

 こちらは鉄板の馬券だったが、あと一枚、大穴ねらいが左側の管制塔で撮ったかのようなジャケ写のアルバム。僕のCDギャンブラーとしての心の声が言う。

「このオシャレな感じは絶対心地のよいラウンジミュージックに違いない。買い!買い!」

 その心の声に従って買いましたよ。

 僕はCDを店で買って、それを車の中でおもむろに開封し、CDプレーヤーに入れて曲がかかる瞬間が大好きだ。まだ聞いたことのない曲たちとの出会いに心が躍るこの瞬間。さて、どんなオシャレサウンドが飛び出すんだ?そうして僕の耳に届いたサウンドがこちら。

      

 ラウンジじゃないし!Beatsteaksというゴリゴリのメタルパンクでしたあ。聴こえてくるであろう曲調と実際のサウンドとのギャップに、車の中で「全然違うじゃん!」と一人で爆笑。しかし結構カッコイイじゃないか!よくよく裏ジャケを見るとオフスプリングが主催しているエピタフというメロコアレーベル在籍だった。

 ジャケ買いのギャンブル性、醍醐味を低予算で味わえたのでよかった!

 

オアシスはよく知られているので割愛します。あともう一枚「ビーヒアナウ」も110円で買いました。オアシスやケミカルブラザースはよくハードオフジャンクCDで見つけるんだよねー。皆さん、見つけたら即買いですよ。

 

千円の予算でまた買いに行きます

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我が家にフェイスハガー

             部屋に何かがいる。

 

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            何かこわい。なになに?

 

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          シャシャシャシャーッ!

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    シャシャシャシャシャシャーシャシャーッ!

   

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           シャーッ!

    

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               うわぁー!

    

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               ・・・・(沈黙)

  

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                  おわり

 

 

 

 「おわり」じゃないでしょ!

 どうです、中年男が夜にひとり、かなりの程度の低いギャグを披露するために奮闘するさまをご想像ください。

 本当は「紙えび」というシンプルなタイトルで、五時間ほどかけて完成させたえびのペーパークラフトを紹介しようと思うたのですが、昨日風呂に入っている間にこのような下らないアイディアがインセプションされてしまったので、つい実行してしまいました。

 

 このページからダウンロードしてます。いずれすべてを作る予定

 

 結局のところ最近僕のマイブームであるペーパークラフトの披露なのですが、あまりに気色悪いものができたので、ちょっと工夫して見せてみたかったのです。それでは以下、ギャラリーで紙えびをご堪能ください。

 

              紙えびギャラリー

 

       無料でダウンロードできるのに、こんなリアルなものが作れるのだ

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             本当はフェイスハガーではなく、「ニシキエビ」   

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                暗がりで突然これいたらビビるよね

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                それじゃバイバーイ! 

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         ・・・・さて中年男のその後の運命は・・・

 

 

 

 

 

                   ぐへー    

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完成させたはよいが、保管場所に困る

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叙述トリックから殊能作品回顧

 前回の記事で「パワードスーツ」という小説について書き、叙述トリック(簡単に言えば記述上のどんでん返し)を予想したらその通りだったということでした。

 とか偉そうに言ってるけど僕そんなにたくさんミステリを読んだわけではないので、もっと世にはたくさん叙述トリック作品、例えば有名な折原一氏などがいるのですが、手付かずです。いつか読みたい。

 

 さて、僕にとっての叙述トリック作家はなんといっても殊能将之氏だ。まず何といっても一番感心したのがこちらの「ハサミ男」。

 映画化もされたけれど、観ていない。つうかどうやって映像化したのだろう

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

 

 著者の殊能将之氏は残念ながら故人です。

 美少女ばかりを狙い、その手口から「ハサミ男」と呼ばれた犯人。その犯人が次のターゲットを見つけ、血祭りにあげようとするが、少女は別の人間に殺されてしまう。そして自分に身に覚えがないのに「ハサミ男再び」と報道され、自ら犯人を捜すはめになる。

 これ以上多くは書きませんが、とにかくそのトリックに(叙述上の)気が付いた時の爽快な驚き!この本を読んでから僕は次から次へと殊能氏の作品を読んだものだ。彼の作品は何冊か出ているが、違う形での叙述トリックが使われたのがこちらの「鏡の中は日曜日」だ。

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

  • 作者:殊能 将之
  • 発売日: 2005/06/15
  • メディア: 文庫
 

  推理作家はその人独特のキャラクターを持っているじゃないですか。明智小五郎金田一耕助、ポワロ、ホームズ・・・なんか有名なキャラばかりだけれど、殊能氏も彼の作り上げたキャラ「石動戯作」がいる。

 ひょうひょうとした振る舞いで鮮やかに事件を解決する、どこか憎めない石動。そしてその頼りになる助手アントニオ。

 この話はかなり複雑に入り組んでいた記憶があるけれど、やっぱり「殊能作品おもしれえなあ!」と思わされたお話でした。石動(いするぎ、と読む)シリーズは他に「美濃牛」「黒い仏」「キマイラの新しい城」とある。

 その中で石動初登場作品「美濃牛」はえ!そんな殺され方!?と思ったが一応は金田一シリーズ的なテイストを保っており、ぐいぐいと読まされた記憶がある。

 

美濃牛 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

美濃牛 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

 

  その一方で「黒い仏」はもはや探偵小説の枠を超えてSFとなり、しまいにはH.P.ラブクラフトの「クトゥルフ神話」になるというとんでもない展開で、叙述トリックとは別の意味で衝撃を受けた。正直、リアリズムの中での探偵小説と思いっていたので途中から「おい、これ大丈夫か」とハラハラしながら読み進めた結果全然大丈夫じゃなかった!

黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

 

  なんというか、昔、三池崇史氏の作品に「DEAD OR ARAIVE」というぶっ飛んだ映画があったのよ。それってクライマックス最後の10分くらいまではマフィアと刑事のクライムストーリーなんだけど、最後の最後での主人公と悪役の対決となり、腕がちぎれた主人公、突然背中の中からバズーカを取り出して現実描写を破壊!それに対して竹内力扮するマフィアの親分、かめはめ波を放って地球爆発!

 とにかく観客置いてきぼりの無茶苦茶な展開に爆笑したが、「黒い仏」も同様に本格ミステリを期待していたのに突然巨大なクモの化け物とかが出てきてズッコケた記憶あり。まあ、世にはいろいろな作品があるのですね。「キマイラの~」も輪廻転生とかになってもはや推理小説じゃなかった。犯人もそんなのアリ?という感じなのでした。

 

 と、ここまで書いてもう眠くなったので寝ます。まとまらなくてすみませんねえ。おやすみなさい。

 

なんだこの記事の終わり方

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叙述トリック意識して読み、小説「パワードスーツ」無感動

 ここ最近読んだ本。購入はすべてブックオフで、値段はどれも200円以下。

                「夏への扉」は家にあったものを再読

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 以下、ネタバレを含んだ簡単な感想をだらだら書いていきます。

 筒井康隆氏の「ハイデガー」は講演を採録したものらしい。ハイデガー、僕はもちろん読んだことない。同氏の作品「文学部唯野教授」で何度も出てきたし、この本もその流れから出たものだろうけれど、何が書いてあったかといえば一切覚えていない・・・。「モナドの領域」もある程度哲学的な要素を含んだものだった。もちろん氏の作品であるからして最後まですんなり読み通してしまった。神様(とわれわれが呼ぶ存在)がいろいろな人間に憑依して、最終的にテレビ出演し人間の質問に答え、世界のバランスを直した後、何事もなかったように日常が再開するという筒井氏ならではのストーリ運びだった。

 

 こちらは表紙とタイトルで直感的に購入した「パワードスーツ」

            実際このような派手な場面はない

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 この本はおせっかいだ。何故かというと、冒頭に「この本にはある仕掛けがあります」とわざわざ書いてあるのだ。

 こんなこと書いたら、ある程度小説好きの読者だったらああ、叙述トリックがあるんじゃないか、と勘繰ってしまうではないか。実際、そうだったし。だからその箇所にさしかかって僕は「ああ、やっぱりな」と思ってしまい、面白さ半減。

 叙述トリックとは、ミスリードともいわれたりしてるけど、要は小説という形式を生かして主観の移動や描写上のトリックで、「どんでん返し」といえばわかりやすいだろうか。つまり一人称で話を進め、任意で語り手をすり替えることで一見同一人物が語っているようで実は別人だったというような、ああ、だまされた!となる話ですね。

 僕こういうミステリを何冊も読んでいたのでさほど驚きもないまま読み終えてしまった。話の内容もなんだか中途半端だった。

 主人公はパワードスーツと呼ばれる、それを装着することで通常の何倍もの力を発揮できるスーツ(機械)のセールスマンであり、それを地方の医療機関や建設会社などを回って営業している。そんである営業先の都市で老人の連続失踪事件が起き、成り行き上、由香里という女性とその事件を追うことになる。この作品世界では国や社会は老人に対し非常に冷淡であり、政策的にも老人を切り捨てる「スリーノックダウン制」という制度が成り立っていた。そんな中、本社の部長がこのパワードスーツを軍事用にアップデートしたアーマードスーツなる製品を6体持ち出して行方不明だという連絡が入る。そうしてその部長はその赴任先の地方都市に潜伏していた。彼は老人をないがしろにするこの国の制度を見直させるために老人にアーマードスーツを着せてイージス艦を襲撃させようと計画していた。まずはスーツの性能を確かめるために警察署を語り手と一緒に襲撃するのだが、アーマードスーツは思った以上の威力があり、警察署を破壊し、死者も十人以上でる。僕はこの時点で主人公の行動原理に違和感をもって、あれ、これ語り手がいれかわってるんじゃないかな・・・と思ってしまった。案の定その通りだったんだけど、先入観のせいでそういう読み方をしてしまったんだな。

 それにしても老人にスーツを着せてイージス艦襲撃とかすごく面白そうなアイディアなのに、この話では実際にその場面はない。こっちのほうに物語を持っていけばよほど面白かった気がするんだけどなあ。登場人物の印象が薄く、誰が誰だかいまいちわからない印象で前半は盛り上がりなし。頑張って読んでいき、ようやく警察署襲撃で面白そうになってきたのにストーリーはむしろ叙述トリックのほうに力点が置かれた感じで進んでいく。ミステリなのか、SF活劇なのかどっちつかず。最後にパワードスーツ6体を相手に主人公が立ち向かう寸前で終劇。あらら。この続きを書けば盛り上がるのに、というところで物語が終わってしまった感、半端ない。

 

 僕が最初にこの叙述トリックを使った作品を読んだのは上述の筒井康隆氏の作品「ロートレック荘事件」だった。

 もう2~30年くらい前

ロートレック荘事件(新潮文庫)

ロートレック荘事件(新潮文庫)

 

  筒井氏といえばSFやスラップスティックがその作風だけれど、この作品はミステリ。このころは「富豪刑事」などミステリ系の作品をものしていた。富豪刑事って何故か主人公が女性になって映像化されてたけど、なんで?

 業界の事情があるのかね。プリンセストヨトミとかもそうだけどさ

第一話 富豪刑事の囮

第一話 富豪刑事の囮

  • 発売日: 2016/04/01
  • メディア: Prime Video
 

 「ロートレック荘事件」は帯に「映像化不可能」と書かれていたが、まさにそのとおりで、初めて読んだときは新鮮な驚きに包まれたっけ。すげえ、さすが筒井康隆!と感動したなあ。中編程度の長さなので、手軽に読めておすすめ。

 

 トリック考えるって大変だな。続きはまた後で

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紙ーラカンス、3億5千万年を経て僕が作る

            今よく聴いている曲

          さよならーバズーカー、うるさすぎて、静か

   

 そんでもってこのタイトルで最近僕のブログをご覧いただいている方は察しがつくでしょ。相変わらずペーパークラフトがマイブームの僕です。

 魚とかR2D2とか作っては飾ってます

 

そうしてここ数日、大作に挑戦しておりました。

                   あ、何かいるよ!

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 会社でペーパークラフトにハマっているという話をしていたら、「なるかみさん、シーラカンス作ってよ」という流れになり、そんなのタダであるんかいな、と思って検索したら、当たり前のようにありました。なぜ急にシーラカンスという単語が出てきたのだろう。どうやら「あつ森」とかで釣れるかららしいね。

 暇つぶしには事欠かないサイトです

creativepark.canon

ページ数にして8枚!パーツも細けえ!一日で完成させる気力が起きないので、しばらくダウンロードして印刷したはいいが、そのまま放置しておりました。

 そんでいよいよやるか、という気になりましてとうとう完成。では近くでご覧ください。

                    おらー

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過程を載せても面白くないかな、と考え完成品のみの披露ですが飽きないでね!

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 完成に要した時間は大体7~8時間だろうか。カッターでちまちま切り出し、速乾性木工用ボンドを楊枝の先につけて、塗り塗り、という作業を地道に繰り返し僕の目の前にその立体的な姿を現した紙製の古代魚はまあまあのデカさ。

              30センチくらいあんのよ

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 僕は小学生のころ神奈川県川崎市に住んでおり、父の友人がよみうりランドに勤めていた関係でよく入場券がタダで手に入りしょっちゅう遊びに連れて行ってもらっていた。そうして今はもうないのだけれど、当時はそこにある水族館が大きな楽しみの一つだった。

 銀色のドーム型の建物に入るとまずは磯部の生き物が展示されていて、水槽にはきらびやかなイソギンチャクやタツノオトシゴたちがのんびりしていた。通路反対側の、下をのぞく形の大きな水槽には、所狭しとアオウミガメがひしめいていた。

 そうしてらせん型の順路を上がっていくと水槽に様々な海の生き物が展示されており、暗幕を垂らした通路の向こうは深海の生き物たちの展示。じっと動くことのないタカアシガニが、低温にキープされた水槽の中に数匹いたのを覚えている。あれは幻想的だったなあ。

 そして最上階に当たる場所にシーラカンスのはく製が飾ってあったのだ。

                      生きた姿

www.youtube.com

 はく製はこの動画のように色が鮮やかでなく、生気を失っていたけれど、少年の常識を超えた大きさの異形の魚は、毎回見るたびに興奮させられたものだった。確かその場所では様々な土産が売っていたと思うけれど何か買った記憶はない。何が売っていたのだろう。

 そうして今度は順路を下ってゆくのだけれど今度は熱帯魚ゾーンとなり、小さな水槽が連続し、様々なきらびやかな魚たちが優雅に泳いでいたっけ。そうして徐々に展示はアマゾン方面へとシフトし、熱帯魚とは対極にある泥臭く、いかつい暗黒色の魚たちが現れる。南米の川魚たちは総じて大型で、どう猛な顔つきのものが多い。ピラニアの展示の前では「もしこの水槽に落ちたら、僕はあっという間に食われて骨になってしまうのだ」という想像を止めることができなかったっけ。

 そしてクライマックスには二メートル以上の大きさのピラルクが当時としては大きめの水槽に5~6匹、ワニと一緒に飼育されていた。今見てもあの魚は畏怖を僕に覚えさせるのだ。ああいう経験を少年時代に何度もしたおかげで博物学的な興味を今も僕は持ち続けているのだろう。

 

      さて再び紙製のシーラカンスを見てもらうよ!

            継ぎ目は致し方ありません。紙なので

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             この写真が一番よく撮れた

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 作製上の注意としてはですね、胴体よりも頭部やヒレのほうが手間がかかるということですかね。あと、台座が実は一番面倒だった。

   逆さに泳ぐスタイルを何かで見た          それでは、帰ります

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次に何を作るか見失ってる

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ツーピースバンド、どーん

 僕の大好きなバンド、スキッツォイドマンが、なんと2ピースバンドになった。

www.youtube.com

 ほぼ一般的に知られているないバンドだろうけれど、非常にいいバンドだ。僕は以前からこのバンドをことあるごとに推してきた。

 ただ、もう以前のトリオでのPVは封印したらしい。残念。

 もともとこのバンドはあらゆるジャンルを飲み込んだいわゆるミクスチャー的なアプローチで曲作りをしていた。それを担っていたのはギタリストの、地獄貴族であり、かなりのテクニシャンであるワンダー久道氏だ。 下はトリオ編成でのライヴ。ずっと観ていられるテンションの高さ。このライブを見て改めていいバンドだなあ、と思った。

           15分くらいしてやっと始まります。ぜひ見てねえ

   www.youtube.com

 メタルちっくなリフから曲が入り、サビですこーんと爽快感のある抜けの良い歌メロをぶち込んでくるのが彼ら(ワンダー氏)の曲の定型なのだ。そして中間部にはジャズのソロが入り、再び爆走ロックに戻るという力業を見せてくれる。

  名盤ですよ!

 そのサウンドの要であるワンダーが辞めちゃう!それぞれの事情があるのだろう。彼は去年こんな曲をソロで出している。

         曲はシティポップス調だが歌詞はスキッツォイドマン的

www.youtube.com

 さて、残された二人、BのキャプテンKTとDrの紅さそり嬢は二人でこのバンドの看板を背負った。しかしもう以前のサウンドでバンドは続けられない。そうした中出た新曲が冒頭の「夢幻の霊柩車」であるわけ。

 それまでのミクスチャーサウンドから、ロック方面へと舵を切った(切らざるを得ないか)彼らの新曲はブラックサバスみたいな、今でいえばストーナーロック?

                   こちらはライヴ

www.youtube.com

 もっと多くの人に支持されてもいいと思うんだけどなー。再生回数が少なくて、なんだか悲しい。ゲームをやるだけで何十万回と再生されている人がいる一方で、一生懸命魂を削って演奏している彼らはもっと報われてもいい。みなさん、ぜひ観てください。

 

 そんで男女二人のツーピースバンドといえば、やっぱりこの人たちだよね、THE WHITE STRIPES。

                 この曲が一番好き。ナナナナナナナナ

   www.youtube.com

 ツェッペリンみたいなグニグニしたリフがたまらない。

 あとはこのライブもかっこよすぎ。ジャックの衣装がクール!ハットから無造作に飛び出た長髪が男前をさらに上げている。僕は彼が世界で一番イイ男だと思います。

  www.youtube.com

 ケミカルブラザースやビョークのプロモ監督でもおなじみのミシェル・ゴンドリーディレクションしたこのビデオは曲と見事に調和している。

            撮影にどれだけ手間をかけたのだろう

  www.youtube.com

 そしてやはり極めつけはこの曲のPVだろう。短いけれど内容は非常に濃いです。

             こういう作品を作れるセンスが欲しい

  www.youtube.com

 

 2ピースってイレギュラーだが、そこにバンドの工夫もあって、面白い。無理に音を厚くしようとはしないでそのスカスカな感じを逆手に取っているバンドもあれば、以前書いたベースとドラムのコンビであるデスフロムアバブ1979とかロイヤルハントみたいなゴリゴリのベースの音圧で攻めるバンドもいる。

       先日公開されたばかりの新曲。相変わらずのブリブリベースが心地よい

  www.youtube.com

 こちらのバンドに関しては以前熱く語りました。 

www.otominarukami.tokyo

 

 そうそう、ツーピースではないけれど、二十年位前にジョンスペンサーブルースエクスプロージョンを初めて知って「バンドってベースがいなくても成り立つんだ!」と目から鱗が落ちたことがあった。

               ベボーロム!ベボーロム!

  www.youtube.com

そしてこの曲が映画「ベイビードライバー」でかかった時の興奮!

               開始2分程でクールに鳴り響くぜ

   

 

 つうことでツーピースで思いつくまま書きました。

夜中の2時に何となく書きました。さあ寝よう

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エレファント・プラス

エレファント・プラス

 

 

激安キーボードで情報を発信しろ、僕!

現在僕がメインで使用しているパソコンは、8000円です。

 どんなパソかはこちらで先日書いた


ネットを見て、ブログを書くのには十分なスペック。ネットも快適だ。じゃなんでこんなに安いかというと、要は訳アリ商品だから。その訳とは、キーボードが無反応だということ。そこで、おまけでこのキーボードがついてきたというわけ。

                  うすくてちゃちぃ

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 そうしていざ実際に使ってみると、これがまあ使いづらいのだ。全然キーが戻らず、タイプミスの連続。ストレスがすごい。結局自前で買うしかないな・・・。

 

 つうことでネットで安いのを注文しようかなとも思ったんだけど、いやまて、多分ハードオフとかに行けば絶対にあるだろう、と踏んで行ってまいりました。すると、予想通りジャンクコーナーに1100円で中古品を発見。白のキーボードで、「静音」だという。おお、これこそ僕に買われるのを待っていた商品だ!と手に取ってレジに向かうと別のコーナーにこの箱が山積みになっているではないか。

                 10個くらいあった

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 もちろん新品。おぉ、これはぁ、もしかしてえーと思い、値札を見たところ

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660円て!やしい!やしい!

その場で手に持っていた1100円のやつを放り出し、こいつを即購入!そうしてすぐにセッティング!

           ラゾス(LAZO)とかいう聞いたことないメーカー

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 本当に動くか半信半疑だったけれど、USBにつないで認識したときは一安心。そうして使ってみると快適!作業効率アップ!

 つうことで激安パソコンと激安キーボードで安めの記事を書いている僕でありました。

 

 今日はこれでおしまい

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