音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

昭和テレビ番組主題歌カセットテープの世界 B面 バンキッド、ゴレンジャー、猫目小僧など(改訂版)

 

    さて昨日のカセットテープのB面について。こちらが曲目。

 

   ブロッカー軍団マシンブラスター   ゆみちゃんの引越し

   円盤戦争バンキッド         秘密戦隊ゴレンジャー

   ダッシュマシンハヤブサ       ぐるぐるメダマン

   猫目小僧              花の係長

   星空のガイキング          パタパタママ

 

 このカセットはかなりマイナーな番組を扱っている。大体1曲目の「ブロッカー軍団マシンブラスター」って1ミリも知らないんだけど、僕はこれを聴いていたのだろうか。知らないのでYOUTUBEで検索もしませんけど。

 ざっと見た中で覚えがあるのは「円盤戦争バンキッド」かな。

             もうこの手の曲は「歌ってみた」しかない。

    www.youtube.com

 これ確か日曜の6時くらいにやっていたような気もする。キッド、というくらいで子供たちが宇宙人と戦う内容だった。そうだ、一話だけ内容を覚えている。

 

 なぜか知らないけれど宇宙人がピアノの天才少女を誘拐して、ずうっとその子にピアノを弾かせようという計画を立てた。それを察知したバンキッド(確か兄弟で構成されていたような)の長兄が妹に身代わりをさせる。宇宙人はバンキッドの妹を誘拐し早速ピアノを弾かせる。妹も多少心得があって最初の数小節を弾くのだけれど緊張感に耐えられなかったのか途中で突っ伏してやめてしまう。

 

 僕が覚えているのはただこの場面だけ。情報少。いまならググればかなり詳しい情報も手に入れられるかもしれないけれど、別にその記憶を正す必要性も感じないのでそういう話だったということにしておこう。

 

 すいませんねえ、訳わかんないことかいて。でも、この調子で500回記事書いてきましたから。僕のカルチャーセレクトショップ「音楽と本」です。これからもよろしく!

 

 ゴレンジャーはあまりにも有名だから割愛してもいいんだけど、今ふと思ったのは個性的な敵キャラたちだ。「~仮面」というのが基本的な敵だ。そしてこのシリーズってときにギャグが暴走してえらいことになっていた。

削除されてたらごめんなさい。オープニングの爆発がすごい。もっとすごいのは新宿駅からバリブルーンが飛び出してきたところだ。東京の一等地に基地があるなんて!

     

 当然このレベルならプライムビデオにラインナップ!

真赤な太陽!無敵ゴレンジャー
 

  野球仮面というとんでもない怪人の回では(なんと声は故:永井一郎氏)一人野球と称して勝手に自分でボールを投げ勝手に自分で打って、勝手に塁を周るというすごいことをやっていたっけ。ただ、この情報をググってみると見つからない。一人野球って僕の勝手な妄想?

 あとは機関車仮面というやつが街中を一人爆走するシーンなども異様。当時の僕ら昭和の子供たちはこれをこぞって見ていた。ゴレンジャーの乗る飛行機の名前が「バリブルーン」というストレートなもので歌も「バリバリバリバリバリブルーン!」ちゅうすぐにでも歌いたくなるような語呂の良さ!

 ゴレンジャーの想い出、以上です。

 

 あとはやはりたまに見ていた「猫目小僧」かな。

    www.youtube.com

 いまだにこの番組の正体を知らないのだけれど、アニメでもなく、紙に描かれたキャラに声を当てるという斬新なシステムだった。後に電気グルーヴの「モノノケダンス」が見事にそのテイストを復活させていた。

 

     www.youtube.com

 まあ、これは製作者の天久聖一氏の功労だ。とにかく面白い。小4の娘もオチに大笑いしていた。

 

 最後に、上のカセットテープには入っていないんだけど、勇者ライディーンというロボットアニメが当時あった。

メカニックコレクション ライディーン

メカニックコレクション ライディーン

 

 

 僕はこの番組が結構好きでよく見ていた。古代文明と現代のテクノロジーが融合して敵と戦うんだけど、ライディーンの起動方法が斬新だった。主人公の青年がバイクで爆走してジャンプ、そのままライディーンの額に「フェード・イン」すると彼と巨人が一体化し、思いのままライディーンを動かすことができるのだ。でもリスクがそれなりにあって、確か、受けた痛みがそのまま操縦者に伝わるという不親切仕様!この発想は後のエヴァンゲリオンパシフィック・リムに受け継がれている。

 

 それで小学生だった僕はある日ライディーンの「超合金」人形を買ってもらったのですよ。もう天にも昇る嬉しさだった。そのフィギュアはスグレモノで下記のように第二形態である「ゴッドバード」に変形したのだ! 

  さて、ある日近所の同級生のユージ君のお兄さんのマサアキくんがなぜか僕の家に遊びに来た。普段はあまり彼と遊ぶことがなかったんだけれども、なぜかその日はこのライディーンで遊んでいたんだな。そうしてマサアキくんが帰ったあと、ふと部屋を見ると宝物であるライディーンがない!ない!ない!

 僕はふと思い立ってマサアキくんを追った。すると案の定、彼の手にはライディーンが!この頃僕は低学年だったので彼が盗みをした、という意識はあんまりなかったけれども、そして彼も「あ、ごめん」と思い出したように僕に返却したけれども、この出来事を僕は一生忘れないだろう。

 そして上のゴッドバードの写真、わかりますかね、顔のあたりに「目」があるんだけれど、僕の持っていた超合金フィギュアはそれをシールで表現していた。しかしなんと、ほんの 数分のうちにマサアキくんはその目シールを剥がしてしまっていたのだ。なにそれ!なにそれ!今思い出しても悔しい・・・。

 

たまに読み返すと我ながらまあまあ面白いです

kakuyomu.jp

昭和テレビ番組にせ主題歌カセットテープ再び。カゲスター/忍者キャプター他(改訂版)

 このところ少々忙しいので、過去記事を加筆訂正改変して毎日更新しております。そんなにいないと思いますが読んだことある人もまたどうぞ。

 

 さてこちららのカセットテープ群をご覧下さい。今でも実家に置きっぱなし。

      一体どうしたものやら。売れないし、聴かないし。でも捨てられないし。     

   f:id:otominarukami:20171115163634j:plain f:id:otominarukami:20171115162706j:plain

 面白かったのは昔やっていたバンドの練習テープがいくつか出てきて、その中にかつで大学時代に後輩とやって「ソドム」をやった時のテープを発見したことだ。

    この頃の曲をやっていた。その中でも一番好きだったパーセキューションマニア。名曲!

      www.youtube.com

 僕ゴリゴリのディストーションベースで嬉々としてソドムを弾いていたっけ。

          赤いTシャツの若者が僕だ。ベースはヤマハBBーX

        f:id:otominarukami:20171123235840j:plain

 ギターを弾いているのは後輩のアイビー。彼の話はこちらで。

 そこそこおもしろエピソードあり

 

 つうかそんなことどうでもよかった。昭和テレビ番組主題歌をニセの歌手が歌っているテープの話。まずはA面から。

        以前のテープよりもマイナーヒーロー度合いが高くなっている。

   f:id:otominarukami:20171124000117j:plain

     A面

    超神ビビューン       とべグロイザーX

    ピコリーノの冒険      輝くカゲスター

    コンバトラーVのテーマ   UFO戦士ダイアポロン

    大空魔竜ガイキング     ホネホネロック

    忍者キャプター       宇宙鉄人キョーダイン 

 

 とまあ若い方にとっては全く分からない名詞がずらりと並んでいる。当時の僕でさえ実際に見ていたのって超神ビビューン、コンバトラーV、キョーダインくらいだし。他はほとんど記憶なし。そもそもホネホネロックってテレビ番組じゃないでしょ。

 

 とりあえずYOUTUBEやプライムビデオで引用できるものは僕なりのコメントをつけて紹介してみますね。まずは超神ビビューン。

この手の特撮もの、権利の関係なのだろう「歌ってみた」しかない。しかしそれが逆にこのテープのコンセプトと一致している。歌っているのは、テレビとは違う全然、知らないやつぅー!

    www.youtube.com

 超神ビビューンは「アクマイザー3」という異色ヒーローものの続編だ。僕は「アクマイザー3」は毎週見ていたが、後番組のこれは途中で見なくなってしまった。

 当時も今も思うのだが、このヒーローたちのネーミングは秀逸。赤いのはビビューン。そうして青いのは水が得意なので「バシャーン」。茶色いのは土系なので「ズシーン」という名前だ。僕はやっぱりバシャーンが好きだったな。

 

 ピコリーノとかグロイザーXは見ていなかったので割愛。それよりも、当時はその存在は知っていたがリアルタイムではなぜか一度も見たことがないカゲスター。

それをアマゾンプライムビデオで見られるすごさ   

影法師 レインボー作戦!

影法師 レインボー作戦!

 

  テーマ曲冒頭の「カゲッ!カゲッ!カゲッ!キュッキュー!カゲスター」の部分を小学生だった僕は「ハゲッ!ハゲッ!ハゲッ!キュッキュー!ハゲスター」と変えてよく歌っていた。特に「キュッキュー!」の部分が偶然にも「ハゲ」との縁語となってこの歌詞を味わい深いものにしている。

 それにしてもこれがヒーローとは狂っているとしか言いようがない。マントのアメリカ感がすごい。マスクがこわい。

 アマゾンプライムで見られることにも驚き、視聴したもののすぐに飽きました。思い入れゼロ。好きな人はごめんなさい。

 

 例のホネホネロックはご存知の方も多いだろう。開け!ポンキッキとかで流れていて気がするね。

子門真人のシャウトがスゲエ。「よいこのどうよう」に入ってんのかよ 

ホネホネロック

ホネホネロック

 

 今の時代「人食い酋長が~」(という歌詞から歌い始める)のフレーズがヤバイので放送できないそうな。僕の記憶では「ホネホネー、あホネロック!」というふうに「あ」の音が入っていると思っていたのだけれど改めて聴くと全然言ってなかった。とにかくイントロからしてカッコいい。気になる方はMP3でダウンロードしてください。

 

 忍者キャプターなんて時代の徒花みたいな記憶があるぞ。

うわーこれも見られるのか 。人数多すぎ。タイトルがぶっ飛んでる

東京タワーに立つ七人の忍者
 

 WIKIによると戦隊ヒーローものの流れで作られたらしいけれど、途中で打ち切られたそうな。確かに華がないようね。それぞれがなんだかレインボーマンの化身みたいだ。

 

 そういえば「大空魔竜ガイキング」が映画化されるという噂が数年前にあって、実際予告編が公開されたのに

     

結局そのあと音沙汰なし。今見るとこの予告編は古臭い感じはするね。そもそも「パシフィック・リム」が公開されたあとにこれは厳しいでしょ。

 

ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU DVD-COLLECTION VOL.1

ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU DVD-COLLECTION VOL.1

 

 

 B面に続くよ!

kakuyomu.jp

 

 

昭和テレビ番組主題歌カセットテープの世界 B面 ど根性ガエルとかバロム1とかトリプルファイターとか(改訂版)

以前書いた記事を改訂したものです。といっても、そんな読まれた訳ではないのであんまり関係ないか! 

 

 昨日に引き続き、実家から発掘された全然知らない奴が歌っている昭和テレビ番組の主題歌カセットテープの詳細な分析。B面いってみよー!

              番組のチョイスに節操がない。

       f:id:otominarukami:20171115233324j:plain

                 

                B面の収録曲

         ど根性ガエル      トリプルファイターの歌

         アイアン・キング    バビル二世

         ライオン丸       アタックNo1

         超人バロム1      ウルトラマンA

         ケーキ屋ケンちゃん   赤胴鈴之助

 

 ど根性ガエルはちょっと前に松山ケンイチが実写でやっていたので若い人でも知っているでしょ。

ヒロシがサングラスをかけたところを見たことがない。 

  僕は特にこのアニメが好きだったわけでもないんだけれど、やっぱり夕方のアニメの再放送枠で毎日流れていたので自然と刷り込まれているのだ。小学生当時、何故かウチに一冊だけ原作のコミックがあってそれ結構読み込んだ記憶はある。

 一旦放送が終了したあと、新たにアニメ化されたのだがその時の主題歌はとんねるずだった。肝心のアニメはほとんど覚えなし。

 

 トリプルファイターは三兄妹がそれぞれ等身大で変身するヒーローもの。

週一回の放送ではなく、五分間の帯番組だった。見逃しとか出てくるよね。さすがにプライムビデオにはなかった

トリプルファイター DVD-BOX

トリプルファイター DVD-BOX

 

  正直、こちらもほとんど見ていなかったので思い入れは薄い。三人が合体してトリプルファイターという金の頭でっかち野郎になる。イマイチカッコ悪いよね。

 

 アイアン・キングもほとんど記憶なし。いったいいつ放送されていたのだろう。

 ウルトラセブン感がぬぐえない。 

 確認のためググってみるとなるほどミラーマンマジンガーZの裏番組だったのだな、抱かれほとんど見た記憶がなかったのだ。覚えているのって主人公が変身するのではなく、その相棒がアイアンキングであるということと、水を飲まないと戦えないという設定だけだ。このころはもうヒーロー百花繚乱の時期でとにかく全部のチェックをするなど小学生には到底不可能だった。

 

 バビル二世も散々夕方の再放送で見せられた。

  ゴーリキって・・・

  こちらもど根性ガエルと一緒でそんなに積極的に見るわけじゃないんだけれど他に見るものないしな・・・という感じだった。それにしても僕の母親はよくあれこれ見ていた僕と弟を叱らなかったもんだな。ほぼ毎日のようにテレビ見てたもんね。

 原作の横山光輝氏はたしかこの後チャンピオンで「マーズ」という、やはり少年が主人公の漫画を書いていたが最終回は人間の愚かさに気付いたマーズが「ガイアー!」と叫び、地球が消滅してしまう展開に戦慄した。

 

 ライオン丸も時代劇ヒーローだ。これもあんまり見ていなかったなー。

       イントロのギターとホルンの音が強烈。そうして笛がピーヒョロロ!

    www.youtube.com

 うーん、あんまりこれも思い入れがないのでコメントしづらい。今こうやって見ると、和風ヒーローのインパクトは大きい。最初の笛のフレーズ、リンキンパークの曲でサンプリングされてなかったっけ?という錯覚に陥ったよ。

 

 アタックNO1は割愛させていただき、出ました超人バロム1

 バロム1についてはこのブログの初期に書いてます。

         

 バロム1について気になられた方は上記の記事をご覧いただき、アマゾンプライムで全話を視聴してください。

悪魔の使い深海魚人オコゼルゲ
 

  昭和特撮のクラクラするような世界が待ってます。とか言って僕、とてもじゃないけど今全話見る気しない。探偵ナイトスクープとか見ている方がよほど楽しい。

 

 ケーキ屋ケンちゃんと赤胴鈴之助も割愛。だって全然見てなかったんだもん。ちなみにケンちゃんシリーズって数多くあるけれど、この時期はケーキ屋だったんだなあ。

 

 最後にウルトラマンA。このあたりまでかなあ、リアルタイムで見ていたの。その後のタロウとかレオってもうあんまり見ていなかった。 

大蟻超獣対ウルトラ兄弟

大蟻超獣対ウルトラ兄弟

 

  考えてみると僕にとってのウルトラシリーズってウルトラセブンまでなのかもしれない。もちろんリアルタイムで帰ってきたウルトラマンやこのAも見ていたんだけれども何故か思い入れが違うんだよね。

 それはそうとして、Aは怪獣が超獣という名に変わり、デザインやネーミングの面でも素晴らしいものがある。一話目の「ベロクロン」に始まり「バキシム」「ガラン」などの超獣は今見てもカッコいい。

 子供に化けたバキシムが両親を殺害する場面はヒドイ。妙な化粧を施された子供が口からビーム!

 そうそう、バキシムをはじめとする超獣たちが異空間から現れたり、逃げたりする描写はシュールで感動的ですらある。空が割れて、それがふさがるなんてものすごい発想力。漫画の怪獣が実体化するガランの話も好きだった。初期のエースってスーツがセパレートで違和感がすごかった記憶アリ。

 

  

小説を読もう!

kakuyomu.jp

昭和テレビ番組主題歌カセットテープの世界 テレビとは違う、全然、知らないーやつぅー!(改訂版)

 以前書いた記事を何らかの理由でしばらく封印しているものがいくつかあるのですが、それらをリブートして再び世に出します。つってもそんなこと気にする人誰もいないか!

 

 電気グルーヴの曲に「何とも言えないわびしい気持ちになったことはあるかい」というのがある。子供の頃の思い出を中心に、「昭和の子供あるある」を歌った曲だ。僕は彼らと同世代なので、その歌詞の内容に共感しきりなのだけれど、その中でも、母親にデパートで買ってもらったテレビ番組の主題歌曲集で歌っているのがテレビとは違う全然知らないやつー!というくだりがある。

 これってまさに僕らの世代の共通体験の一つで、昭和40~50年代に生まれ育った人ならば「ああ、あったあった!」と思う方が多いはずだ。

 

 さて、先日実家に行って古いものの片付けをしていたら、小学~中学~高校生にかけて溜め込んでいたカセットテープが大量に出てきた。

   実家にはまだまだ古いものが眠っていて、他にもいろいろなものを発見した。それはまたあとで。

f:id:otominarukami:20171115162646j:plain f:id:otominarukami:20171115162706j:plain

 

           三つ子の魂百までも。昔から色々聴いていたんだなあ。

f:id:otominarukami:20171115163610j:plain f:id:otominarukami:20171115163634j:plain

 

 これ以外にも自宅にテープが保存されているので、一体何本あるのか見当もつかないんだけれど捨てるには忍びない。かといって、資料的価値のあるものは多分ない。

古いものもあるけれど、使い古しだしね。

      このあたり、相当古いはず。ダイエーがカセットを出していたのだ。

f:id:otominarukami:20171115163826j:plain f:id:otominarukami:20171115163845j:plain

 

 発掘したのはいいけれど、現在処理に困っています。最近はカセットテープ専門店ができるなど、アナログレコードと同様に古いものの良さが見直されているようだけれど今更カセットで聴かないよねえ。

 とはいえ散々お世話になったカセットテープたちを色々と見ていたら、なんとキチンと小学生の時に買ってもらったテレビ主題歌曲集が保存されていた!スゲエ!

        さすがにカバーはなかったけれど。あともう一本あった。

        f:id:otominarukami:20171115164511j:plain

 当然、電気が歌っているように、全ての楽曲で歌い手は違う。これはおそらく契約の関係とか、レコード会社の違いとか様々な事情があったのだろう。しかし当時、子供の僕はそんなことは知るよしもなかったので正体不明の歌手が歌っているこのテープを渋々聴いていたのだった。

 

 せっかくなのでタイトルのものをアマゾンプライムビデオで貼っていきます。

  

       デビルマンの歌      ミラーマン

       人造人間キカイダー    ファイヤーマン

       マジンガーZ       変身忍者“嵐”

       タイガーマスク      おんぶおばけ

       ハッチャキダンス     変身体操

 

とA面には書かれている。順にご紹介しますね。それにしてもアマゾンプライムビデオには結構なラインナップがあり、今はすごい時代なのだと改めて思う。

 

 デビルマンは数年前に映画化されたものは酷評の嵐だった。確かにひどかったが、僕には夕方5時半くらいから再放送されていたアニメのイメージが強い。「デビルイヤーは地獄耳」という慣用句と紙一重の歌詞に違和感を覚えたっけ。地獄耳って・・・。後に永井豪のバイオレントな漫画原作を読んで、あまりの違いに愕然としたものだった。

 漫画は血がどバー 。シレーヌ、君は美しい

第2話 妖獣シレーヌ

第2話 妖獣シレーヌ

 

 

 

 ミラーマンはどちらかといえばマイナー特撮に入るだろう。怪獣博士の僕もあまり見ていた記憶はない。

 怪獣がつるんとしているね

ミラーマン誕生

ミラーマン誕生

 

                鏡がないと変身できないヒーロー。

      www.youtube.com

 どうでもよい情報ですが、暴力温泉芸者のアルバム「OTIS」で知らない人が歌っている「ミラーマンのテーマ」聴くことができます。

 聞き通した記憶がない

OTIS

OTIS

 

 

 

 人造人間キカイダー仮面ライダーと同じく石ノ森章太郎氏の原作だ。

これもプライムビデオで観られます 

       

 プロフェッサー・ギル率いる悪の組織ダークと戦うキカイダーはギルの吹く笛によって良心回路が狂う。人気作品で続編には兄の「キカイダー01」が続いた。

 敵のザコキャラもロボットなのだが、キカイダーのパンチで破壊されると、なぜかわずかな部品だけがバラバラと飛び散るだけで、「こいつらこのパーツだけでしか動いていないのかよ!」という思いを当時持ったものだ。しかも番組後半になって登場するハカイダーのほうがカッコよくてそちらに気を取られていたなあ。最近はまたリブートもされているようですが観てない。

 

       ファイヤーマンは体のほぼ8割方が赤で占められている。

 あまり人気のなかったヒーローなので知らない方もいるでしょう。

アルゴン星から来た少年

アルゴン星から来た少年

 

 僕もそんなに知りませんが、曲はよく聴きました。ファイヤースティックを手に持って変身する。似たようなのでアイアンキングというのもいたっけ。

 

 再び永井豪の原作ロボットアニメのマジンガーZ

 プールから出てくるっていうのはサンダーバードっぽい感じもする。

第4話 マジンガーZ絶体絶命
 

ロケットパンチ」という呼称はこのアニメによるものだろう。映画「パシフィック・リム」を吹き替え版で観た時、カイジュウの頭部に巨大ロボットのイェーガーがパンチを命中させる際に菊地凛子が「ロケットパンチ!」と叫んでいたのは感動。

 

   変身忍者嵐は時代劇なのに変身ヒーローという一風変わった設定。

 この回のサブタイトルの意味全くわからない 

  ただ、放送当時「ウルトラマンA」と時間がかぶっていたので僕はほぼリアルタイムでは観ていなかった。再放送やDVDで見たこともそんなには無いのであまり思い入れはありあませんが、曲だけはこのテープで鮮明に覚えている。

 

 言わずと知れたタイガーマスク、再放送で見る程度でほとんど思い入れなし。むしろ「おんぶおばけ」の方をどうしても見るものがないときに見ていた記憶アリ。

 顔がカツオ。曲のアレンジの評判がいい。ムーグシンセの狂ったような後半のソロがアニメの主題歌の域を大きく逸脱している。

     www.youtube.com

 内容をほとんど覚えていないけれど、確かおんぶおばけは空を飛ぶことができたはずだ。とはいえ、地上1mくらいを平泳ぎで進むのだけれど「歩くほうが速くないか?」と子供心に思っていた。

 

 ハッチャキダンスってなんのことか思い出せなくて、ググってみたらハッチャキマチャアキのダンスだった。堺正章氏が若かりし頃マチャアキと呼ばれてそんな番組をやっていたんだね。かすかに見た記憶もある。変身体操に至っては全く記憶なし。どうやら「おはよう、こどもショー」でやっていたらしい。僕はこの番組を見た記憶がわずかばかりあるけれども、馴染みは薄いです。

 

復刻記事、まだあります

ナパーム・デス聴いておけば、ほぼほぼ大丈夫 4

 さて、「ハーモニー・コラプション」までのサウンドの主導と精神的支柱であったろうドラムのミック・ハリスがまさかの脱退!どうなるの?ナパーム・デス!?

 

 しかし、そんな心配は無用だった。新たなアルバム失楽園は新たなナパーム・デスの到来を告げた素晴らしい作品だった。

 ジャケットがすごいね相変わらず

失樂園

失樂園

 

  ドラムはダニー・ヘレッラという発音しにくい名前の人。こいつがまたテクニシャンで、下手すりゃミックより上手!安定したブラストビートとどっしりとした土台をベースのシェーンと作り上げていたのだ。

               いやあいい曲だなあ!アイアブステイン!

    www.youtube.com

 このアルバムは聴いたなー。ナパーム・デスは活動歴が長いのでどの時期にファンになるかでそのアルバムに対する思い入れが違ってくるはずだ。最初期のファンはあのひどい音質の、しかし荒削りでヤケクソなナパームデスをこの上なく愛好しているだろうし、ハーモニー・コラプション(僕はこのあたり)から聞けばゴワゴワしたリフと単音気持ち悪いリフの印象が強いはずだ。

 でも僕はどの時期も好きですよ。まあ、この後ちょっと変になったりもするけど。

この「失楽園」アルバムはスコーン的なことを拒絶した割には最初の曲が前衛的なヘンな曲で今までの彼らのアルバムにはなかった曲だ。

                何とも言えない不穏な雰囲気

     www.youtube.com

でも僕は結構このヘンな曲が好きだったけど。

 さあ、新ラインナップとなったナパーム・デス、次のアルバムでどこへ向かう?と思ったら、こんな方面へと向かってました。

               今までにない彼らのプロモ

      www.youtube.com

 なんだこのキャッチーな曲は!こんなのナパーム・デスじゃないよ!と思ったものだ。明らかにオルタナブームを意識した曲作りで、グラインドコアのスピリットなし!まあ、なんだかんだ言って嫌いじゃないけどさ、若干の違和感は感じましたよ。

 ちょっとジャケットのテイストも違う

ディアトライブス

ディアトライブス

 

 

 そうして、彼らはこの跡もコンスタントにアルバムを発表するわけだけれど、特にこの時期は正直迷走していたのでは?だからVoのバーニーが一回やめてまた戻ってきたりという騒動もあった。

 あ、バーニーといえばステージ衣装が短パン!体育着か!僕の後輩はバーニーに影響されて同じような短パンを履いていたけれど、誰にもそれがバーニーリスペクトとは思われず、かろうじて言われた僕が気づいて笑うくらいだった。

             まあ他のメンバーも短パンなんだけどさ

     www.youtube.com

 2004年くらいまではこのメンバーで安定した作品供給をしていたけれど、ギターの一人、ジェシー・ピンタードが脱退。ジェシーはこれまた伝説的なグラインドコアバンド、「テロライザー」に参加し、グラインドコア史に名を残したけれど、残念なことに2006念に糖尿病のため他界。ちょっとしたショックだった。その後テロライザーもほぼほぼメンバーが入れ替わり、時には女性ギタリスト等を擁したりもしていたが現在はどうなっているかよくわかりません。オリジナルメンバーであるDrのピート・サンドーバルがまだ頑張って存続させているようだ。

 

 さて最後に僕が持っている全アルバムですが、最近のアルバム2~3枚は持っていないんですよ。もはやここまで来ると格が違う彼ら、それぞれがかなり評判がいいのでいつかは買うつもりなんだけどね・・・。

 ほとんど聴いてないやつもあるな

f:id:otominarukami:20180829160436j:plain

 

続けるということは大事だね

kakuyomu.jp

ナパーム・デス聴いときゃ大体間違いない 3

 「ハーモニー・コラプション」からナパーム・デスにハマった僕は、過去の作品を集め始めました。しかし、その作品はなんだかとんでもない内容だった。

 このジャケット、ほかのバンドが色々と真似してる

 このアルバムは1STの「SCUM」とのカップリングでお買い得な作品。全55曲入り!でもトータルランニングタイム 67分!大体一曲1分~2分ですね。

 今でこそ起伏があり曲も練られてそこそこ長い曲もやっている彼らも、この頃はとにかく速さと激しさを追求するあまりこのような作品が出来上がったというわけだ。音質はかなり悪いのでよほどこの手のサウンドが好きじゃないと聴き通すのは辛いですよ。僕も辛い。

 それはともかく作品とは別に、彼らを有名にした曲「YOU SUFFER」などの超ショートソングも収録されている。

           演奏時間ほぼ1秒という、ギネスブックに載った名曲

    www.youtube.com

 その昔、たしか「トリビアの泉」という番組でこの曲が取り上げられたと思う。タモリが大喜びしていたっけ。こんな短いのに歌詞があるのだ。

「YOU SUFFER,BUT WHY?」

というだけなんだけどね。これを一瞬で叫ぶのだ。他にも「DEAD」とか

          こちらはただただ「デーッド!」と叫ぶだけ

   www.youtube.com

     上記の曲に比べりゃやや長い「THE KILL」などがあります。

    www.youtube.com

 この冗談なんだかマジなんだかよくわからないスタンスがたまらない。こういうアイディアは、ほかのハードコアメタル系バンドにも受け継がれ、SODとかブルータル・トゥルースなどのバンドが似たようなショートソングをレコーディングしております。

 

 さて、昨日の記事で書いたとおり、VOのリー・ドリアンはカテドラルのために、ギターのビル・スティアーはカーカス参加へということでメンバーチェンジが行われる。現在までナパーム・デスのフロントマンとして叫び続けるVOのバーニーと、Gtのジェシー・ピンタード、ミッチ・ハリスが加入するのだ。このラインナップによってダークでアンダーグラウンドサウンドは終わりを告げ、メタルよりの整合性のあるラウドなサウンドへと彼らはシフトしていく。

 

 僕が聴き始めたのはこのあたりからかな。

 どうでも良すぎることだが、後輩のナッカンはこのころのメンバーについて、

「ドラムのやつはミック・ハリスで、ギターがミッチ・ハリスっていうんですよ!」

と妙に嬉しそうに話していたっけ。たしかに紛らわしいよね。

 

 さてその後、こちらのミニアルバムが発売されるのだが、 

Death by Manipulation

Death by Manipulation

 

  僕はこのCDをタダで手に入れた。確かふた学年下の後輩が、僕らのナパームデストークを聞いて興味を持ったのだろう、購入したのだ。ところが実際にこのアルバムを聴いてみると、とても彼の聴きこなせるような内容ではなかったらしい。そしてある日

「なるかみさん、このCDあげますよ、僕には無理でした」

と言いながら僕にプレゼントしてくれたのだ。ラッキー!

 

 そうしていよいよナパーム・デス、新譜発売!のニュースが。ところがなんということだろう、バンドの最大の功労者で、中心人物であったドラムのミック・ハリスが脱退!

 なんでもナパーム・デスサウンドシーケンサーを持ち込もうとしてメンバーに拒否されたらしい。そうして孤高の存在となった彼は「スコーン」というお菓子みたいな名前のプロジェクトを始めた。

                       アンビエント

     www.youtube.com

 ナパームとは全然違う、前衛的すぎるサウンドだった。たしかにこりゃクビになるわ!でも今もまだやってるみたいだね。その後ミックはサックス奏者のジョン・ゾーンとともに「ペイン・キラー」というトンデモないハードコアバンドをやってみたり(CD速攻で買ったはいいが、あまりの内容に爆死。でも二枚も持ってる・・・)色々と活動してますね。

         これ3時間くらいありますが、聴き終わった頃にはきっと、死ぬ

    www.youtube.com

 そもそもこの辺の人脈って入り乱れていて様々なサイドプロジェクトがあるのだ。例えばあのゴワゴワした特徴的なベースのシェーン・エンバリーはエクストリーム・ノイズ・テラーだとか最近だとロック・アップとかあちこち手を出している。ちょっと油断するとブルへリアとかでもベースを弾いていたりする。え!こんなところにまでシェーン・エンバリー!?みたいな。

      一応覆面とかしているんだけど、その禿げっぷりと髪型ですぐシェーンとわかる

    www.youtube.com

 

 そうそう、なんだか知らないけれどナパーム・デスには親日家が多くてシェーンは日本人と結婚、Voのバーニーは日本の地方都市に住みたいとか言っているらしい。

 

ナパーム・デス、書き始めたらキリない

kakuyomu.jp

 

 

ナパーム・デス聴いときゃ間違いない 2

 僕が大学生だった20数年前、僕の所属する音楽サークルではグラインド・コアが密かなブームとなっていた。その発端は、後輩のナッカンだった。

 ナッカンの話はこちらでどうぞ

 

 グラインド・コアとはとにかくファストでブルータルなサウンドの総称。

       こんな感じの曲。もちろん様々なスタイルが存在するけど

  www.youtube.com

  

 ナッカンは早稲田に通っていたのでその住まいは大塚にあった。池袋が近いので彼はよくタワーレコードに出入りしていたのだが、そこでプッシュされていた「イヤーエイク」というエクストリーム・ミュージックばかりを専門とするメタルレーベルに大ハマリしたのだ。

 でも最近はそういう傾向はあんまりないみたい

このようなレーベルの歴史をたどる本も出ていました。入手困難   

Earache: Adapt Or Die: 30 Shad

Earache: Adapt Or Die: 30 Shad

 

  この手の音楽が好きな人にはお馴染みのレーベル。こっから出ているバンドを聴いておけばまあ、大体ハズレはないはず・・・といいたいところだけれど、当時みんなで色々と買いあさって結構なハズレもあったよ。例えば、こちらのCONFESSOR。

               久しぶりに聴いたがやっぱキツイ  

    当時はとにかく速くて暴力的な音楽を聴きたくて、イヤーエイクにそれを期待していたのに、当時としては珍しいミドルテンポ系の沈思黙考型メタル。これを全部聴き通した経験ナシ。買って損した!と今でも思う。

 あとはこちらのHELLBASTERDの1ST。

   www.youtube.com

 こちらは激烈系ではあるけれど、ほぼどの曲もスネアがタンタンタンタン!と頭打ちリズムを刻み続けるという、タンタンリズムに特化しすぎたバンド。普通なら、スピード感を出すためスタスタスタスタというリズムで叩くべきところを、逆の発想で行ったのか、どの曲もどの曲もタンタンか、ミドルテンポの複雑系楽曲が多い。

 いやーこういうのじゃないのですよ、聴きたいのは。好きな人はすいません。

 

      その一方でこういうバンドもいた。バンド名がどうしようもない 

   www.youtube.com

 上記のバンドは実はドラムとギターがナパーム・デスのメンバーなのだ。ナパーム・デスのすごさはその後の多くの有名グラインドコアバンドの出発点となっている点だろう。興味のない人には全く響かないだろうけれど、とにかくその筋ではそれこそ帝王という何ふさわしい歴史を持っているのだ。

 

 ナパーム・デスはメンバーチェンジがかなり激しいバンドなので、初期からのメンバーはもう現在では一人もいない。しかしそのスピリットは脈々と受け継がれ、現在もその存在感は揺るぎない。

 さてその初期を語る上で絶対に外せないのがドラムスのミック・ハリスだ。

         www.youtube.com

  彼のドラムスタイルは当時画期的だった。すたたたたたたとスネアを連打する、いわゆるブラストビートというドラムを叩ける極限のスピードまで追求したスタイルを確立したのだ。グラインドコア界のコージー・パウエルみたいなものか。わかりにくくてすいません。

 

 先程も書いたけれども、ナパーム・デスにはグラインドコア系統のスターが数多く在籍していた。まずはCDが出る前にやめちゃったギタリスト、ジャスティンはその後GODFRESHを結成。激烈に速いナパーム・デスとは似ても似つかないスローで退屈なインダストリアルサウンドで聴き通すのにはかなりの体力がいるアルバムを発表。当時僕らの間では拷問に近いアルバムとされ、しかしそのバンド名の響きの良さから変に評判になっていた。

           ゴッドフレッシュ、きぃーちぃー!が当時の合言葉

   www.youtube.com

 驚くべきことにいまだにやっているらしい。

         しかも音楽性の変化ほぼ無し!ある意味スゲエ

  www.youtube.com

 

 むしろこのあとのメンバーがすごい。初期の黄金メンバーでのライヴがこちら。

         その筋では名曲扱いの「SCUM」(クズ)

   

 ちなみにこのビデオの何がすごいかって、きちんと歌詞の字幕が出るのに、全くヴォーカルと一致していないという点だ。ほぼ全編にわたって「うー!うー!うー!うー!」しか言ってねえ!かろうじて分かるのが「すかーむ!」と叫ぶところだけ!

 

 メンバーの凄さ(グラインドコア界において)。

 まずヴォーカルがリー・ドリアン。このビデオでのイキの良さや、がなり系ヴォーカルからは想像できないバンドを脱退後に結成する。それが「カテドラル」。

           本来こういうことをやりたかったらしい。

   www.youtube.com

 カテドラルに関しては一番最初に掲示したリンクで僕は熱く書いております。そちらもどうぞ。

 そしてギタリストは、ビル・スティアー!後にカーカスを結成する美形テクニカルギタリストだ。

    最新作も素晴らしいけれど、ドラムのケンが叩いていたこの頃の彼らが一番好き

    www.youtube.com

 このメンバーで発表した初期のアルバムについては明日。グラインドコア界の伝説です。

 タイトルまんま

Scum

Scum

 

 

こちらはメタリカですけどね

kakuyomu.jp