音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

SFの心の育まれ方 

  三つ子の魂百までとは言うけれど、自分が50近くになるまでSFを読んだり映画を見たりするとは思わなんだ。

  一番のきっかけはやはり小学生の時に見たSWだろう。これはとにかく衝撃が大きかった。この映画によって僕のSFマインドは刺激されたのだ。ただ、そうそうこのクラスの映画が見られるわけでもなし、いきおい僕は想像力を働かせる本の世界へと興味が向かっていったのだ。教室の後ろにあった学級文庫はすべて読んだ。5年生か6年生のころに図書館でとにかくSFやら江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを借りまくった。少年探偵団シリーズは文体が敬体(ですます調)のものと常体(だ・である調)のものがあって、敬体のほうはなんとなく子供っぽく感じられ僕は好んで常体のものを読んでいた。まあそれでも大人向けの乱歩のものとはまた違ったのだけれど。

 

 現在、そのシリーズがポプラ社から復刻されている。

www.poplar.co.jp

 表紙のSFチックなものから順に読みすすめていったと思う。特に僕は仮面系の話が大好きで一番好きだったのはこの「海底の魔術師」の表紙だ。どことなくSWのドロイドのようなテイスト。 

 

 改めてラインナップを確認してみると「大暗室」とか「一寸法師」とか「時計塔の秘密」などもあったんだな。「一寸法師」なんて子供向けの内容としてはどうかと思うけれどやはり多少ソフトな内容になっているようだ。偶然にも最近アマゾンプライムで「鉄塔王国の恐怖」1957製作!(映画タイトルは「鉄塔の怪人」)を観たので不思議な気持ち。キチンと表紙のカブトムシのマシンが出てきて大暴れ。古い映画なのに思いのほか良く出来ていて多少早送りしたものの最後まで見ることができた。ネットってスゴイね。

 

 そしてもうひとつのシリーズ、SFこども図書館。

(アドレスがタイトルしか出ません)

SFこども図書館 1

 

 小学校の図書館にあったものはすべて借りて読んだ。こちらもポプラ社から出ていたのだな。今見るとヴェルヌ、ウェルズ、ハインライン、バローズ、ドイル、クラークといったそうそうたるメンツが書いた作品ばかり。

 

 そうしてこうやって記事を書いていると思い出すのはタイトルすら覚えていない小説。たしか若い科学者がある人物の脳を保存し、その意思を遠くから電波のように受け取る実験をする。最初は自転車に乗っていた主人公を呼び戻す程度のものだったのが次第に主人公を乗っ取ろうとする話だ。ひょっとしてこのシリーズの「合成脳のはんらん」とか「合成人間ビルケ」かなとも思ったんだけれど調べてみるとどうやら違う。さらには「ドウエル教授の首」という小説かとも思ったんだけれどやっぱり違う。誰かご存知ありませんかね?情報が少なすぎるけれど。

 

 そうしてこの間、実家に帰った時に発掘した一冊がこれ「異星人ノーチラス」。よく残っていたなあ。

      巻末のラインナップを見て、次はどれを読もうかとワクワクしていた。

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 こうやって昔読んだ本の記憶をひもといて、色々とググると結構子供向けのSFが当時出版され、小学校に置いてあったのだということに気がつく。かすかに覚えているのは「遊撃隊」という言葉の入った小説だ。試しに「少年遊撃隊」で検索すると「ベイカー街遊撃隊」になってしまったのだが「子ども遊撃隊」で調べるとあった!「日本こども遊撃隊」。北川幸比古氏の作品だった。アマゾンでは売ってませんでした。

 

 とにかく、これらの本を読んで僕のこころは育まれ、こういう大人になったのだな。

今思うと中にはかなり怖い印象のものもあり、前述の「こども遊撃隊」もそうなんだけど、場合によってはかなり絶望的な話もあった。特に僕が一番びびったのはウエルズの「月世界探検」だ。

 本はもはや絶版。DVDしかアマゾンで手に入らない。

H.G.ウェルズのSF月世界探検 [DVD]

H.G.ウェルズのSF月世界探検 [DVD]

 

  ケイバーとベッドフォードという二人の人物が月に行き、月人に囚われそうになる。ベッドフォードはなんとか地球に逃げ帰るがケイバーは月に置き去りだ。ベッドフォードはケイバーの通信を月から受け取るのだがそれも途絶える。

 怖かったのはケイバーが月の支配者に戦争の説明をするところだ。地球人はなぜ戦争を起こすのか、という質問に「大抵のものは・・・・嫌っているのです」と答える。結局この戦争という概念を理解できない月人に危険視されケイバーは殺されたと判断できるラストがやるせない。

 

 改めてウエルズの著作を見ると「宇宙戦争」「透明人間」「タイム・マシン」というように今日のSFの基礎的アイディアをほとんど網羅しいる。そうしてどの話も、怖い。宇宙戦争のラジオ放送がアメリカでパニックを起こしたのは有名な話だ。

 

 

 ところで一昨日かな、はてなから機械的で心のこもらない「あなたのブログが開設1年経ちました、おめでとうございます これからもあなたの物語を紡いでください」みたいなメールが来ていた。

 あんまりブログ自体について語ることもないんだけど、一区切りなので現在の「音楽と本」がどういう状況なのか記してみます。来年も続いているのだろうか。

 

 そもそもこのブログを始めたのは僕が全身全霊を込めて書いた(大げさ)『ヘビーメタルと文芸少女』という小説を投稿サイト「カクヨム」に載せ始めたのがきっかけだった。

天才ギターテクを持つ、文学少女という夢のような主人公。でも物語の中では地味系。

kakuyomu.jp

 

 きっとただ小説を投稿するよりはこういうブログを同時に作って相乗効果を期待したわけですよ。双方向で読んでいただこうと思って。

 その試みはある程度成功(とはいえ微々たるもの)しているようだ。一年前は小説のストックがもう一作あって、

僕なりの異世界ファンタジー。でも勇者とかではないです。

kakuyomu.jp

 それも数名の方が気に入ってくれたようでこのブログを通して交流ができました。

 

 そんである時期から何を思ったのか「ブログ記事、毎日投稿できるのではないか」と思い始め現在に至るという訳です。

 そのモチベーションは何か?

 なんというか、「書きたい」というよりは「書くことがある」と言ったほうがしっくりくる。もちろん書くことが好きなんだけど、一旦キーボードを叩くと自然に文章が完成される感じ?かと言って作家のような才能の発露とも違うんだけど、とにかく書こうと思えばいくらでも書けるのです。だからネタに困るということはほとんどなくて、もちろん今度は何書くかなーくらいは思うんだけど自然と何かがあるという。

 それこそ、音楽と本という世界は無限に近いし、映画やそのほかの興味がいくらでも湧いてくるので「書くこと」があるのですね。

 

 しかし一番の続いている原因はなんといってもみなさんのPVですよ!一年経って最近は一日150~200くらいのPVがあり、もちろん「それしかないの」という人もいるかもしれないけれど、僕からしてみればそれだけの人が見てくれているというのはやはりかなりの動機付けになるわけです。11月、初めて5000PVを超えてうれしい。

 

 別にスマートニュースやはてなダイアリーで取り上げられるわけでもなく、トレンドな話題を書くでもなく、グーグル検索だけで一年よく頑張った、と今日はハーゲンダッツを買って食べたい。

 もう少しPVが増えればはてなPROにして、アファリエイトでお小遣い稼ぎをしたい!でもよくやりかたが解らないのでよく調べたほうがいいですかね?この程度のPVで収益なんてまだまだじゃないの?と思うんでやってないんだけど。せめて月間10000は必要ですよね。

 とにかく書き続けていきますので夜露死苦

『KUBO クボ/二本の弦の秘密』観ました。 後編 お願いだからクボを観て!

昨日の続き。KUBO,面白かったという話。

 でも書いている途中で眠くなって、今日に続いてます。

otominarukami.hatenablog.com

 

こちらが公式HP

gaga.ne.jp

 

        注意!引き続きネタバレがありますよ!

 

        僕が思うに、早々にロードショーが終わりそうです。観るなら今!

   www.youtube.com

 

 

 サルが実は母親の仮の姿だと知り、親子愛を確かめる二人。そしてその夜、夢でクボは盲目の老人が最後の武具の兜がどこにあるかを教えてくれる夢を見る。その場所こそ亡き父ハンゾウの城跡だった。

 城は日本の城というよりは中国風の建物だ。荒れ果てた城は死屍累々の様相。そうしてハンゾウの部屋と思われる場所には今までの戦いの様子と全く同じ絵が壁に描かれている。そして、兜の絵の描かれたフスマを開け、中庭に入るとそこには魔物の妹がいたのだった。つまりは罠だったのだ。

 

 激しい戦いの中でクワガタは実はハンゾウ本人だと妹から明かされる。知らないうちに親子3人で旅をしていたのだ。ようやくその事実に気付いた瞬間に、クワガタは背後から魔物に襲われ死亡。

 ええ!あっけなさすぎる。

 もっとこう、クボを守って死ぬとか、そういう盛り上げ方ないの?これじゃ犬死にでしょうが。そうしてサルも止めを刺されようというその瞬間、クボは三味線の弦を断ち切るほどの強い魔力を発揮するが時すでに遅く、魔物ともどもサル=母は絶命。ひどい。涙を流すクボがかわいそうだ。しかし、くしゃくしゃになった折り紙細工のハンゾウが指す巻物を見るとなんと兜は元住んでいた町の半鐘じゃないか!なんだそれ?

 

 とにかく両親を亡くしたクボは母の形見の髪と、父の使っていた弓の玄を三味線に張る!なるほど、これが二本の弦の秘密なのね!ここでようやく合点が行く。

 そうして魔力で元の町へ戻ったクボは兜を身に付け月の帝=祖父と対決する。

 

 祖父はクボが自分の側に来ることを拒むと、途端に恐ろしい巨大な魚の姿に変身する。これがなんとほぼダンクルオステウス

 えー、ダンクルオステウスとはですね、古代魚で確か全長9mくらいある巨大魚です。昔はディニチクスという名前で呼ばれていて、国立科学博物館でその実物大の頭部骨格を見ることができる。僕、この魚が結構好きで人形持ってますよ。

        がおう!僕がダンクルオステウスだよ。デボン紀に大活躍していたよ。

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 クボは三つの武具で応戦する。このあたりライカの技術の凄さが遺憾なく発揮され、ものすごいスペクタクル。

 しかしクボは祖父の圧倒的パワーの前になすすべがない。もはやこれまでかと思われた時、クボは武具を捨て、三味線を身につける。そうして、自分の髪を弦として三味線に張る。親子三人の弦により、強力なバリア(バリアって言葉なんか恥ずかしい)が張られ、祖父の記憶喪失ビームを跳ね返す。

 月の帝である祖父は人間同然に戻り、すっかり記憶を失ってしまった。しかし村の人々は自分の村をめちゃくちゃにした人物にもかかわらず「あんたはとっても優しい人だった」と口々に刷り込み、祖父は「そうだそうだ、私はいい人間だった」と納得する。

 

 こうしてクボはようやく自分の物語にケリをつける。

 まるで霊体となったジェダイの騎士のようにクボの両側に寄り添う両親。

 とりたてて劇的でもないのに、何故か僕は涙が滲んでしまった。これを書いている今も少しうるっとしている。なぜなのだろう。それはきっと僕が家族を持っているからに違いない。映画『メッセージ』の時もそうだったんだけど

 どうやら娘とか親子とがが絡むと感動するようになっているらしい。どうしても人間は自分の境遇に照らし合わせてしまうのだな。きっとこの映画を20代に見たら面白いとは思うだろうけれど、「親子愛」を感じることはみじんもなかっただろう。

 

 後ろの方でも洟をすする音が聞こえてきた。わかりますよ、あなたの気持ち。

 そうして素晴らしきエンディングが流れる! 

www.youtube.com

 いやー、良かった。いい映画だった。

 鑑賞者、誰ひとり立つ者なし。そうして最後に日本語版の声優の字幕を見て驚いた。 

          クワガタ・・・ピエール瀧

 えっ!そうだったの!全然気が付かなかった。結構クワガタの声いいじゃん、と思っていたら瀧氏だったとは。

       オラフといい、仕事がすごいね。結局電気グルーヴの新作、聴いていない。

     www.youtube.com

 

 ぜひブルーレイが出たら買いたいのだけれどすでに海外では発売されていた。

         安いけど我慢かね。日本版はいつ出るのでしょうかね。

 

 ブレードランナーに引き続きこちらもパンフレットを買いました。

   820円もする。情報、HPとほぼ同じ。でもこの映画他にノベルティ一つもなかった。

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 大体こういう良質だけれどヒットしづらい映画って関連文献とかフィギュアとかがすぐなくなってしまうのを僕は経験上知っているので唯一アマゾンで取り扱っているペーパーバックを注文しました。

     場合によってはこういうのって「売り切れでした」通告を受ける恐れもある

Kubo and the Two Strings: His Adventure Begins

Kubo and the Two Strings: His Adventure Begins

 

  コララインの時にフィギュアを手に入れそこねたので探してみたけど発売されていないようだ。クワガタのフィギュアとか欲しいよ!

 

これは僕の物語

kakuyomu.jp

今観ておかないと!『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』 究極の人形アニメが語るのは親子愛だった 前編

       観てきました、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。

          この予告編を見るだけでお腹いっぱい。すごすぎる。

   www.youtube.com

声優もシャーリーズセロンとかマシューマコノヒーというハリウッドスター。
gaga.ne.jp

 

 僕は昔から人形アニメが好きで、その発端はおそらく小学生の時にやっていた「シンドバッド黄金の航海」とか「アルゴ探検隊の大冒険」などの作品をよく見ていたからだろう。

       もはや伝説的なアニメーター、レイハリーハウゼンの真骨頂。今見ても圧巻。

      www.youtube.com

 

 まあここから語り始めるのは人類の起源を語るようなものなので今回は割愛しますが、公開当時すぐに打ち切られた「ナイトメアビフォアクリスマス」も劇場で見たし、ヤン・シュワンクマイエルの作品集とかをレンタル(買うほどではなかった)して見たりしていた。そして、『コララインとボタンの魔女』も当然見に行き、かなり当時はハマったものだ。

 コララインや変な人形アニメ「おやすみ、くまちゃん」についてはこちらで。

otominarukami.hatenablog.com

 

 このアニメの制作会社はライカスタジオといって近年の人形アニメはほとんどがココの独擅場となっている。ライカはコンスタントに作品を世に送り出していてその最新作が「KUBO」なのだ。そしてその技術は世界最高峰といっていいだろう。

 

 今回の主人公はなんと日本人の少年!しかも舞台は中世~近世の日本をモチーフにしている。よくこんな企画が通ったね。普通なら中国市場を意識してその手のストーリーを作る時代だというのに、サムライって。

 監督でありライカのCEOのトラヴィス・ナイト(次回作はなんとバンブルビー!)は大の日本びいきでこの企画が実現したらしい。かなり綿密な考証を行ったらしく、外人の解釈する変な日本観がない。むしろ日本人が知っているよ日本よりも日本的な映画となっている。傑作。

 

           注意!ここからネタバレありますよ!

 

 冒頭、クボの母が荒海を小舟で漂う描写からしてすごい。これがほとんどコマ撮りだという驚異的な映像。葛飾北斎富嶽三十六景・神奈川沖浪裏を彷彿とさせる場面である。

 この母は三味線を引くことで魔法を使えるという設定になっている。荒海の中ようやく陸地についた母は隻眼の赤ん坊、クボを抱きしめる。

 数年後クボは母から受け継いだ魔力で、三味線を弾きながら折り紙細工を操り、村で物語を語りながら日銭を稼いでいる。

 

 あれ?この映画のサブタイトル、「二本の弦の秘密」なんだけど、三味線の弦は三本だよね。一体どういうことだろう。しかし、その謎は映画の最後で解るようになっていた。

 

 彼の見事な芸は街中の人々の注目の的で、皆が最後までその物語を聞きたがるのだが、からは最後までそれを語ることはしない。なぜならその物語は母親からつねづね聞かされていたものなのだが、その話は彼自身の生い立ちに関する物語であり、しかもその物語は現在も続いており、終わりがまだ来ていないからなのだ。

 母は一日のほとんどを呆けて過ごしているが、ほんのわずかな時間だけ我を取り戻すことがあり、クボはその時間だけに幸せを感じている。

 クボの母は「月の帝」の娘で(それゆえ魔力がある)殺すはずだった人間の侍の「ハンゾウ」と恋に落ち、父を裏切った過去があったのだ。激怒した月の帝は幼いクボの片目を奪ったという。

 夜に魔力を増す月の魔物たちから逃れるためにクボは夜間の外出を禁じられていたが、死者の例と話すことができるという灯篭流しに参加したことで闇の魔物=彼の叔母たちに見つかり、母は「三つの武具を見つけなさい」と言い残し彼を逃がすために命を落とす。

 

 母の魔力によって逃がされたクボが目を覚ますとそこには一頭のサルが自分の名前を呼んでいる。母が最後の力を振り絞って人形に命を吹き込んだというのだ。

 僕は予告編を見たときこのサルはてっきり年老いており、クボを訓練する役割かと思っていたらさにあらず、メスであった。生きるためクボに厳しく接するサルだがふとクボの姿を見失った彼女は必死に彼をさらった影を追う。その先にはなんと呪いをかけられ記憶を失ったという巨大なクワガタの姿をした人物がいた。彼はどうやらクボの父ハンゾウに仕えていたらしく、旅の仲間に加わる。

 

 ここからロープレのごとく三つの武具探しが始まるのだ。それぞれの武具を手に入れるには試練が待ち構えており、まず最初の「折れずの刀」は巨大な骸骨が守っているのだった。この骸骨なんと5mほどもある人形を制作したらしくストップモーションアニメ史上最大だとのこと。スゴイね。この骸骨も歌川国芳の有名な浮世絵からインスパイアされたらしい。

 旅をしているうちにサルとクワガタとクボは擬似家族のような関係になっていく。特にクボは父親を知らないだけに、クワガタとサルと摂る食事はこの上なく楽しいものとなる。しかし追っ手の妹たちや湖の底の怪物たちは安寧の時を彼に与えてはくれない。サルは負傷しながらもクボを命懸けで助ける。

 

 闇の魔物である妹とサルが戦うシーンは迫力満点である。吹き荒れる嵐の中、縦横無尽に飛び回るサルと魔物の対決はこれが人形アニメであるのだということを全く気付かせないほど滑らかな動きなのだ。この一連の制作シーンはYOUTUBEで確認することができる。気の遠くなるような作業の積み重ねだ。

 こういうのっていつまでも見ちゃうよね。すでに海外版のブルーレイは発売されており、アマゾンで手に入るのだけど、どうしようかな。

    www.youtube.com

 

 思いのほか長くなってしまったので続きはまた明日。疲れちった。

 

僕の物語は、こちら。

kakuyomu.jp

それほど参考にならない吉見百穴紀行

 昨日は吉見百穴の軍需工場跡で娘と追いかけっことかして終わってしまいました。今日はいよいよ百穴の核心に迫るよ!

             このイベント参加したかった!っていつのだ?

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 この穴、発見された当時は用途がわからず、土蜘蛛人=コロポックルの住居説というトンデモなものまで飛び出したらしい。佐藤さとるか!現在は横穴墓ということで落ち着いているらしい。だとすれば僕らは墓地でふざけているわけですよ。でも古代人はそんなこと気にしないか!

       このようにそこそこの標高があるこの百穴、実は登れるようになっています。

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           うおー、下から見ると結構高くない?

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 しかし子供の体力は容赦なく僕を引き離しぐんぐん登っていく。中年たる僕はヒーコラいいながらそのあとをついていく。途中何箇所か、中に入ることができる穴もある。

      おとうさん、中入ろうよ!と言われても、この狭さ。しかもただの穴。

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            ふと横を見ると結構な断崖絶壁。

  

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          さらに登れるようになっていて穴に入り放題。

            うーん、穴だな。という感想しかない。

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  下を見ると随分と登ってきたような気分。普段使わない筋肉がミシミシ。

         きっとここ、一人や二人、足を滑らせて落ちているよね。

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 「おとうさん!ここみんなで入れるから入ってみようよ!」と洞穴に積極的な次女。その昔僕は友人たちと秘密基地を作ろうとしてこういう穴を掘りたかったのだけれども入口数センチのへこみしか作れず諦めた記憶が鮮明によみがえる。

          横穴群の中でも最大のものか。それでも入口狭いけどね。

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     中はそこそこ広いのだけれど、心無い人間による落書きだらけ。

      こういうところに自分の名前を掘る神経とは、一体どういうものなのだろう。

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          ここで再び刀おじさん登場!悪い子はいねがー!

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 悪い子はいなかったのだけれど、天井にカマドウマみたいなちいちゃい虫が数十匹張り付いていてビビる。即時退去命令が僕より出される。

 

さらに上へを目指すなるかみ探検隊。途中、このような警告に多少ビビりながらも

             結構あちこちに貼ってある。こわい。

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 ようやく見晴台へ到着。つってもこの程度の見晴らしだけど。

殺風景というのはこのことだろうか。子供はろくに見もせず、刀でベンチを切るのに夢中。

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            上を見るとまだ登れる。

 

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 せっかく来たのだから頑張って登ると、ちょっとした広場になっており、建物が一棟ある。レストハウス的な?

               でもそれにしては閑散としている

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 ふと窓ガラスを覗くと、男の人がいた。何やら家事をこなしている様子。ひょっとしてここ住んでるのか?確かに生活感がある場所なんだよね。それにしてもなぜここに家を?世の中わからないことが多い。気まずくなって早々に山を降りることにする。

   帰りは帰りでさらにデンジャラスな警告を受ける。こわいよ。一瞬コブラかと思った。

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さてようやく下界におりて最後はお土産を物色。こういうところのお土産、いーのがあるんだよね!

            手錠を買おうと一瞬思うがはっと我に帰り思いとどまる。

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 コンバットピストルと手榴弾、僕があと40歳若かったら泣いて騒いで欲しがっただろうな。そしてみうらじゅん氏が喜びそうなゴムヘビを発見。これもあやうく買いそうになる。

ピストル、素晴らしい機能が満載されているようだ。あと蛇は3mも伸びちゃう。

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一応古代の文化の匂いがするお土産もあった。遮光器土偶、昔は宇宙人説あった。

                ドグ!ドグ!ドグー!

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 一瞬食指が動いたが900円は高い。そんな折、娘が「おとうさん、ガシャポンやろ!」と外から呼んでいる。

         古銭に興味を持った次女がわくわくしながらハンドルを回すよ。

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              出てきたのはこちら。

「乾隆通宝 1736年」と手書きで記されている。微妙な年代の古銭だね。店の中にもたくさん売っていて、そちらは選べるからなのか500円だった。奈良時代のものとかもあった。

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    次に、おやじは埴輪と土偶と土器と銅鐸のガシャポンチャレンジ。

         三角縁神獣鏡か銅鐸が欲しい。まあ、なんでもいいけどね。

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              なにがでてきたのかな?

 

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                おーっ!これは!

 

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      遮光器土偶!当たりじゃん!やった!ドグ!ドグ!ドグー!

 

 最後にいいものを手に入れることができて大満足。陽も傾いた。きっともう二度と来ないだろう。でも面白かったよ。

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     よしみん、やっぱり額の穴がこわいよ。あと資料館にあったいい感じの柑橘類。

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この小説も公開してから1年。それなりに読まれてます。読んでください。

kakuyomu.jp

吉見百穴サムライバトル

今日は天気がよく暖かかったので娘ふたりを連れて埼玉県吉見にある史跡「吉見百穴」というところへ行ってきましたよ。

               既に向こうに穴が見えるでしょ。

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吉見百穴(よしみひゃくあなと読みます)についてはこちらでご確認を。

yoshimi-kanko.net

 上記に書いてあるとおり『横穴墓』というお墓の集まり。墓地ですな。で、そこをガンガンに観光地化し、僕らのような人間を呼び寄せている。

 

 かなりどうでもいいことだけれど、僕はスマホを持っていないし、車にカーナビもついていないアナログ人間です。ネットはしょっちゅう見ているけれど、PCもしくはキンドルで事足りるのでスマホの必要性がないのだ。この歳でLINEをする相手もいない。ちなみに大学時代の友人たちとの連絡手段はMIXIだ。先日会った友人たちと僕は自分たちの連絡手段のダサさに自虐的に笑ったものだっけ。

 だからこの場所に来るためにグーグルマップを印刷して来たのだけれど、部分的にしかコピーをしなかったので道に迷ってしまい子供に不評だった。パニクって途中で道を聞くために寄ったコンビニのバイト君は「土地勘がないのでわかりません」とか頼りないし。

 今時スマホ、カーナビがなく、テキトーに準備するとこういうことになるのかー。

 

 でも買わないけどね。そんなことより、吉見百穴ですよ!

入場料大人300エン、小学生200円。営業時間はなんと朝8:30から!平日とか誰が来るの!?

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 まず中に入る前にいい感じにひなびたお土産屋の前で一休み。こういう雰囲気大好き。子供達、ポッキー食べてます。

     お店のおじさんがお客さんごとに資料の閲覧を勧めていたが誰も見ていなかった。

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 そしてなんとこの店で僕は名刀村雨を発見!350万円という金額だったが躊躇することなく購入。これを手に提げてこれ以降行動することに。

              どうですこの輝き。妖気を発しているでしょう。

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どうします、もう少し詳しく見る?見るですか。じゃ、どうぞ。

      柄と鞘にはそれぞれ重厚な龍の装飾が施されている。名のある匠の技に違いない。

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 こんな高価な剣を下の娘に任せたら、すぐにいろいろなものを斬りまくり。

     そんなの斬っちゃダメだったら!「文化財をたいせつに」って書いてあるでショ!

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     そこらへんの人々を刀で脅して追っ払って大名気分で見学開始。

          軽く十数人を一刀両断した娘、満足そうな笑みを浮かべるの図。

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 最初横穴墓ではなく、太平洋戦争終結直前に作られた軍需施設としての洞窟を見学。これが思いのほか広い。しかも見学できるのは実際の規模の10分の1だとか。

     平和な時代に生きる我々はこうやって過去のものとして見ることができて幸せである。

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 フラッシュを焚いているので実際はもっと暗い。そしてひんやりしている。ここきっと様々な撮影に使用されたのだろうな。横穴墓は「日本誕生」というかなり昔の映画で使用されたとのこと。

           途中金網で仕切られていたけれど、その奥までずっと続いている。

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   その時、異世界からへんなおじさんが出現!

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         悪い子はいねがー!もう50年近く生きています)

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              よし!ここで待ち伏せだ!

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                獲物を発見!待て!

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        変なおじさんがぐわー。少女がピンチ!(冷静)   

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                    え?

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          なんと、実の娘でした。茶番劇、おしまい。

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        おとうさん、いいかげんにしなよ!おねえちゃん飽きてるよ!

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 失礼しました。それにしてもよくもこれだけのものを掘ったものだ。

       右の写真は通行禁止区間のもの。よく見ると奥で土砂が崩れている。

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 外に出るとひっそりとヒカリゴケの表示があった。

ヒカリゴケといえばどうしても武田泰淳の『ひかりごけ』を思い起こしてしまう僕は文学青年だった。

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 娘が言うにはぼうっと光っているとのことなのだが、

     これじゃ、わからないよねえ。手前の緑色のやつがそうらしいのだけれど。

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  僕、ここのゆるキャラ「よしみん」。頭に四角い穴があいていて気持ちわる!とか言わないで。明日はいよいよ百穴に登ったり入ったりするよ!

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             2537って何の数字?

 

ようやくこのブログ月間5000PVを達成しました。こちらもよろしく!

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昭和の子供の理科ノート発掘

 久しぶりに昭和の子供シリーズです。

 実家へ帰るとその度に何かしら発見があるのだけれど、今回はこちらのノートを発見しました。

            多分小学5年生の時のもの。ダサい。

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 僕の小4の娘のノートと比べると雲泥の差がある。とにかく小5男子の雑さが目立つ内容だ。まずは見開きの1ページ目がこれだ。

           いきなり落書き。開いたとたん失笑。

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 もう少し拡大してみると、当時の文化を伺うことができる。まずは左ページから。

 

      当時のスーパーカーブームを反映しランボルギーニイオタを描いた僕。

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 この絵柄からしておそらく当時大人気だった漫画「サーキットの狼」を参考にしたのだろう。どこで調べたのかキチンとスペルが「JOTA」となっている。となりにはカウンタックの後ろ姿。イオタは希少車で当時の僕らの憧れでもあった。ランボルギーニミウラを改造したものだったはずだ。僕は当時よみうりランドで開催されていたスーパーカーショーで青のイオタを見て大興奮したものだ。

 

 そして今これを書いている時点で記憶がふんわりとほぐれてきた。たしかよみうりランドのそのスーパーカー展示会はゴーカートのサーキットを使い、順番にポルシェに載せてもらえたような記憶がある。でもあの細いルートを走れるのか?今思うと記憶の捏造かもしれない。まあそれはいいとして、そのスーパーカーショーを見たあと、出口になぜかオリバー君がいた!

 ※オリバーくんとは当時話題になった人間とチンパンジーの中間の生物(実はただのチンパンジー)です。

 

オリバー君 - Wikipedia

 

 今WIKIをざっと読んだら結構悲しい晩年を送っていたみたい。それはともかく、これも僕の記憶違いかもしれないけれど確かにオリバー君がガラス越しの部屋にぶったるんだ格好で寝そべっていたのだ。そうしてBGMには「オリバー君のロックンロール」なる曲(グーグル調べ。僕は歌い手を勝手に子門真人氏だと思い込んでいたが違った)がエンドレスでかかっており、今でもサビの「ミスターオリバー!」のメロデイを覚えている。

 

 閑話休題。僕の理科のノートの話。今度は右のページをご覧下さい。

      ゴスペルシンガーらしき女性の口から飛び出す「RIKA」の文字!

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 なんという素晴らしいデザインセンス!小5の僕!一体どういうつもりだったのだろう。何からヒントを得てこの絵を書いたのか全く想像がつかない。さらにページをめくるときったない字で色々とごちゃごちゃ書いてあるページに紛れてF1カーが走っている。

  描くは僕が大好きだったタイレルフォードの6輪車!そのラジコンをお年玉で買ってすぐに壊れた。

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意味不明の絵もいくつかある。

 

  おそらく当時放送していたTVアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のゴンのパパ。あと戦闘機? 

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      この頃からSTARWARSがめっちゃ刷り込まれている。EP8はもうすぐ。

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     おそらくデス・スター内部の通路の絵と知らない怪物。フランケンシュタインの怪物?

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 丸いぐるぐるの絵は、おそらく当時の僕なりの考えたタイムトンネルのイメージだ。このノート、最後の方は結局落書き帳みたいになっていた。

 

       バルタン星人は結構上手に描けている。仮面ライダーも各種描かれている。

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こんな小5だった僕だけれど、前述の小4の娘の自主学習ノートをパラパラと見たら「動詞・形容詞・形容動詞」とか「星の誕生」などの高度な内容に驚愕。小5の僕よりも確実に頭がいい。

 

最近PVが停滞しています。読んで!

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ブックオフ280円CDハンター プリンスそのほか

 以前よくこのブログでアマゾンで1円で買えるCDをやたらと買っては紹介し、その後ほとんど聴かないということをやっていた。

いっぱい買ったんだけど聴いていないものも多いなー。

otominarukami.hatenablog.com

  せっかく安く買っても、もう人生の残り時間で一度も聴かないものもあるだろう。でも僕はまたCDを買ってしまう。ただ、実質アマゾンは送料込で351円なので近所のブックオフで280円で買うことを考えるとやや割高ではある。

 アマゾン1円CDのメリットは内容をYOUTUBEなどで簡単に確認できるのでほぼ失敗はないというところだ。

 ブックオフには500円CDコーナーがあり、さらにその下の280円、100円コーナが設定されている。店舗によって違いはあるだろうが大体こんな感じだと思う。さすがに100円のものはゴミみたいなCDばかりなので捜す気にもならないのだけれど、500円だと割高だ。そこで結局280円のコーナーで目を皿のようにして目利きをしている僕がいるというわけなのだ。

 

 ここしばらくブックオフでCDを探していなかったんだけれどこの間暇だったので久しぶりにCDでも漁るかと思い、行ってきました。

 ブックオフでCDを買うのは僕にとってある意味ギャンブルだ。それというのも僕の長年の経験と直感で「これはいいCDに違いない」と思ったものをジャケットやその雰囲気で購入するようにしているからだ。そして僕はスマホを持っていないがために情報の検索もできない。だから280円のCDとはいえイチかバチかの大勝負なのだ!

 

 さて今回そうやって購入したのはこちらの3枚。

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 まず左端は言わずと知れたプリンス「ミュージコロジー」

ミュージコロジー

ミュージコロジー

 

  1999やパープル・レインが流行っていたころはほとんど彼の興味を持ってはいなかったんだけれど、大学生になって「プリンスはすごい」という話を周りのみんながするので興味を持って改めて聴いてみるとプリンスは凄かった。それから僕は何枚かカセットにとったりレンタルしたりCDを買ったりしてプリンスに親しんだ。

  1999、ラヴセクシー、アラウンドザ・ワールドなどを持っていると思っていたらなかった。カセットで聞いていたのだな。あれっ!「COME」もない。どこいったんだろう。とにかくプリンスはリリース枚数が多いので、熱狂的ファンでない僕が集めたのはこのあたりまでです。

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 リアルタイムで聴きはじめたのは多分「サイン・オブ・ザ・タイムス」だと思う。既に大スターだったプリンスだけれど出すアルバム出すアルバムの凄さは驚異的だった頃だ。今「SIGN O’THE TIMES」を聴いてもなお革新的だ。

         今は世に氾濫しているリリックビデオの走りではないのだろうか。

     www.youtube.com

 その後「ブラックアルバム」「ラヴセクシー」と続き、当時一日に一回はFMラジオのJ-WAVEで流れていた「バットダンス」。

 このようなアバンギャルドな曲が全米ナンバーワンだというところがすごい。それでいてポップでキャッチー。こんな曲はプリンスにしか作れない。ほとんどヴォーカルがないのにだ!

      www.youtube.com

 プリンスは映画を何本か製作しているけれど、当然そのサウンドトラックも同時に作っている。そんで僕は一番好きなのは「グラフティ・ブリッジ」のアルバムで、特にその中の「WE CAN FUNK」という曲が大好きだった。

 ところがだ!YOUTUBEにはグラフティブリッジ収録バージョンがなぜかありませんでしたのでこちらのもったりバージョンで。アレンジがだいぶ違うんだよね・・・

     www.youtube.com

 僕はゴールドエクスペリエンスあたりのゴージャスで分厚いサウンドより音数が少なくて音使いが面白い曲が好み。サインオブザタイムスの「ドロシー・パーカー」みたいな曲が特にいい。

YOUTUBEは規制が厳しいのか、ジャズバンドバージョンしかないです。元曲のほうがいい雰囲気なんだけどな。

     www.youtube.com

      日本人アーティストでプリンスといえば岡村ちゃんでしょう。

この頃はまだプリンス感がバリバリ。歌詞まで上記のドロシーパーカーはウェイトレス、の部分に似てる。

     www.youtube.com

 初めて彼を聴いたときはなんじゃこりゃ、プリンスまんまじゃん!と思ったものだけれど、「家庭教師」を聴いてブッ飛んだっけ。

                  こちらもアルバムバージョンの方が好き。

      www.youtube.com

  捨て曲なしの名盤。個人的な大学生の頃の思い出がいっぱい詰まったアルバム!

家庭教師

家庭教師

 

 

 ブックオフCD関係なくなっちゃった。とにかく、プリンスを久々に買って聴いたら「ミュージコロジー」、傑作だった!

 

 あとの残り二枚はジャンキーXLというビッグビート系の人。こちらは素性を知っていたのですんなりと買えたんだけれど・・・

 これ多分昔持っていたことに聴いてから気付いた!売ったんだ!

ラジオJXL~ア・ブロードキャスト・フロム・ザ・コンピューター・ヘル・キャビン(通常盤)

ラジオJXL~ア・ブロードキャスト・フロム・ザ・コンピューター・ヘル・キャビン(通常盤)

 

  

 まあ、そういう失敗を経験して人間は成長するのだろう。そしてもう一枚の「BLUE KING BLOWN」。僕は彼らを全く知らなかった。でもジャケットの雰囲気と、中のライナーノーツをみたところ僕の好みのサウンドだろうと見当をつけ、280円という大金を払い購入。よし、まずはこれを車のCDプレーヤーに差し込んで・・・

       出てきたのはこのサウンド。

     www.youtube.com

 大当たり!こういうの大好き。曲調もバリエーション豊富で飽きない。今回のギャンブルは勝利!ということにしたいです。また給料をもらったら今度は10枚くらい一気買いするつもりです。