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カンニバルコープス「RED BEFORE BLACK」発売記念! カンニバルコープス大謝肉祭 最終日

             カンニバルコープス

           カンニバルコープス

    カンニバルコープス!(血の色) 

 

 今日、日本でブログを書いている人間の中で一番カンニバルコープスを盛り上げているのは僕なのではないかという自負を持っています。

 

 とはいえ、絶対に僕以上に熱狂的なファンの方は確実にいるはずで、彼らの出すものすべて押さえているという方は何人もいるだろう。僕はその点で言えば大したことのない支持者だ。例えば、カンニバルコープスは3万円くらいするボックスセットを発売しているが、

               だって、ほとんど持ってるんだもん・・・

DEAD HUMAN COLLECTION: 25 YEARS OF DEATH METAL [LP+12CD] (PICTURE DISC) [Analog]

DEAD HUMAN COLLECTION: 25 YEARS OF DEATH METAL [LP+12CD] (PICTURE DISC) [Analog]

 

  僕はさすがにこれを買う気力はない。来日時にライヴに行ったこともない。というか、もうこの年になってフットワークも重くなり、とんとライヴ会場に訪れていない。次に行くのはメタリカさいたまスーパーアリーナに来た時だろうか。

 

 さらに白状すると、僕は彼らの曲をタイトルで識別するほどの能力がない。曲名が複雑な上に、正直中期以降のアルバムの曲が覚えきれていないのだ。だから例えば「ゴアオブセスト」と「ギャラリーオブスーサイド」と「トーチュア」あたりのアルバムの曲が入れ替わっていても気がつかないだろう。だから各アルバムを詳細にレヴューする気にもなれないし(まあしたところでほとんどの人は興味がないだろうなー)、できません・・・。

 どうでもいいか、そんなこと。それでも彼らのサウンドを愛していることに変わりはないのだから。とにかく「カンニバルコープスの曲」というくくりで僕は日々彼らを聴いている。それで、いいじゃない!

 

 でもこっちのボックスセットは僕持ってるんだー。 

15 Years Killing Spree (W/Dvd)

15 Years Killing Spree (W/Dvd)

 

 

 だいぶ以前にどうしても欲しくて買った。こちらはレアトラックとかDVDとかが4枚組でふんだんに入っているので買ってよかった。

             いったいこのポスターをどこに貼ればいいのだ。

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 左下の冊子はホラーコミック。とある女性が墓場で血を流した結果、コープスたちが地を求めて人を襲う内容。気持ちわるいので表紙は裏返し。当たり障りのなさそうなページをご覧いただきます。

      右ページの肖像画は、各メンバーをゾンビ化したイラスト。何やってんだか。

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       おまけで入っていたピック。恐れ多くて使用できない。

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 まあ、ライヴDVDとか一回くらいしか見ていないんだけど。今時YOUTUBEでいくらでも見られるので、わざわざプレーヤーにセッティングする気にならない。あとはこのボックスのアートワークのすばらしさをご堪能ください。

 

      どうです、この存在感。      裏には4枚組ボックスセットの曲名が。多すぎる。

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 さて、今回の祭りの主役がいよいよ登場。「RED BEFORE BLACK」さんです!

写真は輸入盤開封前の状態。アマゾンで2600円位。これでもジャケットおとなしめ。ランニングシャツおやじがいい顔している。

          じゃんけんぽい!ぐー!負けた!殺されるう!

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 当然デラックスエディションを購入。内容など確かめずに、2枚組というだけでこちらを選択。新譜で購入する数少ないバンド。

Red Before Black: Deluxe Edition

Red Before Black: Deluxe Edition

 

             

             とにかく赤い。そしてむさくるしい。気持ち悪い。

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 さて中身はといえば、プレイボタンを押した瞬間から「ドーン!」と爆音が鳴り響きカンニバルコープスの平常運転。これでよし!

        全曲既に公開されている。いいの?まあ、ファンは買うからいいのか。

     www.youtube.com

 おまけについていたCDはカバー集だった。ここでご注意を。このカバー集、以前カンニバルコープスが出したEP「ウォームインフェステッド」に収録されていた曲とかぶってるよ!

 「デモンズナイト」とメタリカの(!)「ノーリモース」などが同じなので一応ここに記しておきます。ただ、その EPに入っていない曲もあるので、まあおまけかな、という感じです。

 

 

  それはそうとおまえたち!必ず買えよ!

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                カンニバルコープス

              カンニバルコープス

      カンニバルコープス! 

 

         カンニバルコープス祭り、本日を持って終了です。

 

デスメタルと文芸少女」じゃ語呂が悪いよね。

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カンニバルコープス「RED BEFORE BLACK」発売記念 カンニバルコープスフェスティバル開催中!

  カンニバルコープス

  カンニバルコープス

 カンニバルコープス!(血の色) 

Red Before Black

Red Before Black

 

 

 さてカンニバルコープス祭りの2日目!

 これから僕の持っているカンニバルコープスのCDをズラッと並べますが、彼らのCDジャケットはすべてが気持ちわるいので、そういうのが嫌いな方はさっと見たほうがいいですよ。まあ、そんなに大写しにしているわけでもないのでなんとなく赤の色が多いなー、ゾンビみたいのがいるなーくらいですけどね。

 それでも中にはこれはちょっと・・・というジャケットもあるので裏返しているものもあります(それでも大概だけど)。

 

                ではよござんすか。

 

 

 

 

 

                  じゃん。

 

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 特に初期のアルバム3枚はヒドイ。規制のゆるい日本と違ってアメリカにはセンサードヴァージョンがあり、ジャケットはそれぞれ二種類あるものが多い。

 とにかく音といい、アルバムジャケットといい、彼らはブレることがない。そこが支持され続ける所以だろう。とにかく彼らほど「デスメタル」ということに自覚的なバンドはいない。

 「死のメタル」であるがゆえに、当然ほぼどの歌詞も「死」にまつわるものばかり。初期の名曲「ハンマースマッシュドフェイス」とか「アイウィルキルユー」とか、タイトルがもうね。でも、これを聴いたからといって殺人の衝動が起きたりはしません。あくまでホラー映画を観る感覚で聴くというか。

 

 僕が思うに、アートワークに関しても彼らにもポリシーがあるようで、残虐描写に関してもあくまで絵で表現するだけで決して写真を使ったりはしない。

 世の中には例えば初期のカーカスとか、ミニストリーのように本物の医学的な写真を載せてわざと嫌悪感を催させようとするバンドもいるが、逆にカンニバルコープスってそういうことはしないのだな。とはいえジャケットの絵はなんだかんだ言ってグロテスクではあるけれども。

 

 メタリカのラーズがその昔、「バンド名が全てだ」といみじくも言っていたように、彼らはデスメタルという分野そのものを体現しているようなバンド名を冠している。

 

   カンニバルコープス

   カンニバルコープス

  カンニバルコープス!(血の色)

 

 さて、彼らがブレイクした一つのきっかけとして、ジム・キャリーの映画「エース・ヴェンチュラ」に出演したことがあげられるだろう。あの、ジム・キャリーですよ!それがこちら。

 これは削除シーン。でもこっちの方がダイヴギャグとかあって面白い。ジムがなんとヴォーカルを!

      www.youtube.com

 ジム・キャリーはこの手の音楽のファンで他にも色々なエクストリームミュージックバンドと交流があるらしい。

      ちなみに本編で使われたシーンはこちら。全然違う。

   www.youtube.com

 このシーンで歌っているのは初代ヴォーカルのクリス・バーンズ

 せっかくのボエーという野獣じみたジャイアンデスヴォイスがほとんど聞き取れなくて残念。クリスはその後、サイドプロジェクトのSIX FEET UNDERというバンドに入れ込みすぎてクビになった。

 

 そうして後任にジョージ”コープスグラインダー”フィッシャーというものすごいガタイのいいアンちゃんが加入し、5THアルバムの「VILE」以降は彼が叫び続けている。まあ、正直なところ、知らない人にはその違いは見当がつかないだろう。フィッシャーのほうが厚みがある感じがする。当の僕も、当時ヴォーカルが変わったことに気がつかなかったし。いい加減なファンだね。

 

 フィッシャーが加入してからの一曲目のPV「ディヴォーデッド バイ バーミン」。いきなりの凶悪なシャウトが「俺がカンニバルコープスを引っ張るぜ!」という気合満タン。口から血糊が垂れて気持ち悪いよ。あと、ものすごい勢いでヘドバンしている人も出てくるよ。笑うよ。

             ディーヴォー! デヴォババミン! 

     www.youtube.com

 

 活動年数の長い彼らのアルバムの中で、僕が特に好きなのは中期のこの2枚。

    右のアルバムタイトルなんか「KILL」ですよ。左は「レッチド・スポーン」。

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 カンニバルコープスの一番好きな曲を挙げろと言われれば僕は「KILL」アルバムの「TIME TO KILL IS NOW」を挙げたい。

 リフがものすごく練られていて、怒涛の勢いで最後の「タイムトゥキルイズナウ!」というフレーズになだれ込むところが大好き。

            ぜひ爆音で!作曲はベースのアレックス・ウェブスター。     

      www.youtube.com

 まだまだカンニバルコープス祭り、続くよ!

 

 

              カンニバルコープス

            カンニバルコープス

     カンニバルコープス!

     

 

               カンニバルコープス

            カンニバルコープス

     カンニバルコープス!

 

 

素晴らしき哉(デス)メタル人生

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カンニバルコープス「RED BEFORE BLACK」発売記念 大カンニバルコープス祭り!初日!

 カンニバルコープスとは「人を喰らう死体たち」の意味だ。いったい誰が好んでこのような名前のバンドを聴くのだろう。僕だ!

 

 以前も速報でお伝えしたとおりカンニバルコープスの新譜「RED BEFORE BLACK」が発売された。

 なぜかアクセスが結構あった。僕の記事の中でも薄い内容なのに。ファンは思いのほか多いのだ。

otominarukami.hatenablog.com

 そしてついにそれが僕の家にやってきた。

Red Before Black: Deluxe Edition

Red Before Black: Deluxe Edition

 

 

      カンニバルコープス

     カンニバルコープス

     カンニバルコープス!

 

 僕が初めてカンニバルコープスを聴いたのは4THアルバム「THE BREEDING」が出た頃だ。1994年・・・もうそんな昔か!

ザ・ブリーディング

ザ・ブリーディング

 

  僕はその頃、スラッシュメタルとか、イヤーエイクレコードのバンドを中心にエクストリームミュージックを堪能していたのだけれど、それとは別の潮流のデスメタルバンドを聴きたいと思っていた矢先、既に「帝王」の名を冠していたカンニバルコープスの存在を知ったのだった。

 どうです、この気持ちの悪いイントロ。乾ききったギターサウンドにパタパタというドラムの軽い音。この上もなく素晴らしい。

     www.youtube.com

  カンニバルコープスは確かにほかのバンドとは違う。メタル、特にデスメタルなどという特殊な音楽を聴かない一般的な人からすればいったい何が違うのか、かなりどうでもいいことに違いない。

 でもですよ!僕のような人たちにとって彼らの音はやはり画期的で魅力あるものなのデス!

 

      カンニバルコープス

     カンニバルコープス

    カンニバルコープス!

  

 さて、彼らのサウンドの具体的に何が画期的だったかというと、まずはピッキングハーモニクスの多用だ。

 ピッキングハーモニクスというのは、歪んだエレキギターを弾くときにピッキングと同時に親指を弦にこすりつけることによって出る「びヨー」という音のこと。もちろんこれは彼らの発見ではないのだけれど、曲の中にこれを多用して絶妙なアクセントとして用いたことが彼らの個性的サウンドを確立させた一要素であることは間違いない。

 

 彼らの初期の代表曲、「HANMMER SMASHED FACE」。すごいタイトル。随所でピッキングハーモニクスを聴くことができる。ライヴで「ハンマー、スマシュッド、フェーイス!」とタイトルコールを絶叫しているのを聴くと笑ってしまう。

     www.youtube.com

 このアイディアは色々なバンドがパクりまくって、若いデスコアのバンドなんかもしょっちゅう多用している。そうして僕はそれを聴くたびにカンニバルコープスの偉大さを再認識するのだ。

 

 もうひとつの彼らのサウンドを特徴づけている奏法としては、これも随所にライトハンドフレーズをリフ(ギターのフレーズ。曲のメインのバッキング)に織り込んでいるところだろう。

    くどいようですがもう一度、こちらの一曲目のリフをお聴きください。

      youtu.be

 「たりらりらりらり」というハモリの気味悪いフレーズが連発されているでしょう。これが彼らの持ち味。初期にはこの奏法がかなり多用されていてすぐに彼らの曲だといいうことがわかる。

 

 ちなみにスリップノットの1STに収録されている15曲目の「GET THIS(OR DIE)」という、ものすごくブルータルでファストなナンバーがあるのだけれど

    www.youtube.com

0:56あたりのフレーズがまさにカンニバルコープスのライトハンドたりらりらりハモリ奏法なのだ。僕はこの曲を初めて聴いたときに「わあ!カンニバルコープスじゃん!」と妙に興奮したものだ。

          

         カンニバルコープス

       カンニバルコープス

      カンニバルコープス!

 

 祭りはまだまだ続くよ!

 

カンニバルコープスの名を出しています。

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トロンボーンとわたくし トロンボーンのあるバンド

           今は天井裏で眠っているBACHのトロンボーン

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 今日もトロンボーンにまつわる思い出とそれを擁するバンドの話です。

 学生時代、トロンボーンで僕が参加したオリジナルバンド、今思えば学生ノリのアマチュアバンドの域は出ていなかった。曲のクオリティは高かったと思うのだけれど、プロとして通用するかというとてんで甘ちゃんで、夏の入道雲よりもでかい夢を見ていた。

 

 まあそれでも一生懸命色々やってたなー。バンド初期に、国立リヴァプールというライヴハウスでやった対バンはなんと「ゆらゆら帝国」だった!

            この曲、後の坂本氏のソロに通じるものアリ。

    www.youtube.com

 もう彼らはその頃から個性的でヴォーカルの坂本氏は確かボーダーのタイツにサスペンダーという出で立ちで歌っていたっけ。

 僕らといえばお客さんなんてほとんどいない日曜の昼の回で、若さに任せて飛び跳ね、暴れまわり(フィッシュボーンやレピッシュのまねごと)、僕もトロンボーンをぐるんぐるん振り回して吹いていた。

 ライヴ後、なんの偶然だかいきなり3人の女の子が「よかったですう」とファンになってくれてその後のライヴに足繁く通ってくれていたんだけれど、その子達以外にファンは増えることもなく4~5年、就職することもなくそのバンドを続けたのだが、ついに頓挫。

 その間には当然色々あって最終的に僕がベースを弾いていてスラッシュメタルバンドみたいになっていたのだけれど、結局は芽が出ず、あのバンドは青春の蹉跌としてきっと死ぬ間際に色々と思い出すことでしょう。

 

 おじさんのほろ苦い思い出はこの辺で。トロンボーンを擁したバンドって結構ある。

 昨日も紹介したフィッシュボーンはキーボードのクリストファーが同時にトロンボーンもこなしていた。

この曲は当時活動していた僕らのようなオルタナチックなバンドをやっている人間なら誰でも知っていた。

     www.youtube.com

 とにかく名盤。日本じゃあんまり人気ないのかね・・・。

Truth and Soul

Truth and Soul

 

  日本青年館での来日公演の時、彼が登場して、ひとしきり吹いたと思ったら、ステージ袖に思いっきりトロンボーンを放り投げてびっくりした。外人、やることが違う。

            こちらも「TRUTH AND SOUL」から。名曲。

    www.youtube.com

 かように凄かった彼らも、玄人受けは良いけれど、結局ブレイクできず現在はほとんど活動していないようです。日本にも唯一ファンサイトがあってたまに僕も見るんだけど

fishbone-jp.blogspot.jp

なんとも寂しい雰囲気が漂っている。いいバンドだったんだけどな。

 

 スカコアの雄、ヴードゥー・グロウ・スカルズ。

     www.youtube.com

 初期のアルバムのジャケットにクリリンを使い、著作権問題がおきたとか。

Who Is, This Is?

Who Is, This Is?

 

  曲のテンポが速いのでそれに合わせた細かい刻みのホーンセクションがカッコいい。変わらないよさ。こっちのバンドもイマイチ人気がなさそう。YOUTUBEのライヴ再生回数とか600回くらいで少し悲しくなる。そしてこういうバンドを好んで紹介している僕のブログも大した閲覧数でもなく少し悲しくなる。米津玄師でも紹介すればいいのだろうか。

 

      日本のバンドも。学生当時よく聞いていたMUTE BEAT

     www.youtube.com

 基本的に同じフレーズを繰り返すインストレゲエバンドなのだけれど、哀愁を帯びたトランペットとトロンボーンのユニゾンがお気に入りだった。

 

 今や押しも押されぬスーパースターの星野源と浜野謙太がやっていたサケロック

                  ビデオが完全にふざけている。

      www.youtube.com

 こちらもインストバンドだった。まだ活動しているのかしら。二人共忙しすぎて難しいよね。

 そしてその浜野謙太氏が立ち上げた在日ファンク。一昔前、「モヤモヤさまぁ~ず2」のエンディングで流れていたのを気に入って聴き始めた。

                岡村靖幸のMIXもめちゃくちゃかっこいい。

      www.youtube.com

 この「爆弾こわい」のシングルにはこのPVのDVDがついていて、当時幼稚園生だった下の娘がきゃりーぱみゅぱみゅとコレに大ハマリして一日数回は聴いていた。娘が「ふっとべ!やっぱふっとぶな!」と歌っていたのをみて、僕の教育は正しい!と思った。あと僕と娘が好きだった「段ボール肉まん」も聞く価値大いにアリ。

            マジイッケルネエ!教科書の最後のページに書いてある言葉!

    www.youtube.com

 在日ファンクのメンバーはそれぞれソロで活動しているメンバーもいて、特にトロンボーン奏者のジェントル久保田氏はジェントルフォレストジャズバンドというバンドを主催している。

                  円でもドルでも円でもドルでも!

     www.youtube.com

 彼は踊る指揮者として注目を浴びてついにはCMの出演まで成し遂げた。

 

 トロンボーンっていい楽器だよねえ!

 

この話の中で出てくるバナナフィッシュというバンドはまんま僕のいたバンドデス。

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トロンボーンの響き トロンボーンの魅力 トロンボーンでROCK

                 僕、トロンボーン持ってたりする。            

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 僕が管楽器に初めて触れたのは小学校4年生の時だった。僕の通っていた川崎市立東柿生小学校は小学校4年生になると鼓笛隊に参加できるのだった。低学年から見ると憧れの存在だった鼓笛隊で、僕は念願のトランペットを吹くことになった。

 我が母校の鼓笛隊のレパートリーの中でも特にかっこよかったのは「オリーブの首飾り」で、あの手品のBGMによく使われている、ポールモーリア楽団のような線の細いイージーリスニング調ではなく、ブラスバンド風にアレンジされていたその曲は学校でも一番人気だった。みんなあの旋律を吹きたくて仕方がなかったのだ。

 

 今思うとろくに楽譜読めない(入隊するにあたっては条件は一切なかった)のに憧れだけで鼓笛隊に入った少年たちは多く、皆2万円くらいするトランペットを親に購入してもらい、ぷっぷか、ぷっぷかと吹いていたのだ。

 もちろん僕もその一人で、なんとかマウスピースで音を出し、ドレミファソラシドを覚えたのはいいけれどそれ以降は別段教えてくれる人がいるわけではなかったので自己流でほかの友達の見様見真似をしてテキトーに吹いていたのだった。

 それでも6年生になると少しは楽譜の決まりも分かってきて、ある程度吹けるようになったけれど、卒業後はそれっきりトランペットを吹くことはなかった。

 

 高校生になって何か部活をやりたいけど何やろっかなーと考えた結果、昔取った杵柄でトランペットをまたやりたいと思った僕は吹奏楽部へと入った。しかしすでにその時点でトランペットは定員オーバーで僕は同じ管楽器ということで触れたこともないトロンボーンを担当することになった。

 そこでかなり昔に書いたのこちらの記事にも出てくる

 ぶうちゃんという友人に出会い、僕は3年間を吹奏楽部で過ごしたのだった。

 小学生の頃とは違い、楽譜も頑張って読めるようになってほぼ毎日練習していたおかげでかなりトロンボーンの腕前は上達した。

 

 トロンボーンという楽器はフレットレスベースに通じるところもある。つまり、ピストンが無いので正確に音程を特定できないのだ。じゃあどうやって音程を取るかといえば、「大体このあたり」ということを最初は覚えて徐々に経験でこの音はここ、みたいに覚えていった。ある意味、このフレキシブルな操作がこの楽器の最大の魅力でもある。

        スーパー・トロンボーンという人たちのむちゃくちゃかっこいい曲。

     www.youtube.com

 何故か画像が出ません。でも名盤。

スーパー・トロンボーン

スーパー・トロンボーン

 

  かれこれ十数年前に、彼らが来日した時にも見に行ったけどすごかった。これだけ吹けると人生楽しいだろうね。

 

 さて大学生になった僕は吹奏楽部よりもずうっとやりたかったベースを弾くためにバンドサークルへと入り、トロンボーンはもう一生吹かないだろうと思っていた。

 ところが3年生の頃だったろうか、サークルのものすごく才能のある男が(彼はある形で今世に出ている)オリジナル曲を作ってプロを目指すという野望を持ち始めたのだ、彼の理想は、フィッシュボーン

      度々このブログで紹介している彼ら、当時の僕らにとってものすごい衝撃だった。

     www.youtube.com

 ロックなサウンドにブラスセクションがとてつもなくカッコいい。僕は彼のバンドにベースで加入したかったのだが、彼はどうしてもバンドにホーンセクションが欲しかったのでベースを先輩に依頼し、僕にトロンボーンを吹くことを求めた。

 結局僕はバンドに加入したかったのでOKし、冒頭の娘が吹いているBACHの7万円くらいした中古のトロンボーンを分割払いで購入した。そうして彼は彼でトランペットを購入し、一生懸命練習を始めた。

 サックス奏者はジャズ研究会からムリヤリスカウトした。ちなみにサックスを吹いてくれた彼をみんなは「ジャズの人」と呼び、最後まで本名を知らなかったという状況だった。

 

書き始めたときはトロンボーンのあるバンドを紹介しようと思っていたのですが、何故かルートがどこかで変わってしまったので続きはまた明日。

 

だから吹奏楽部も出てきます

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ぜひおすすめしないバンド! このアルバムを聴かなくてもいい!

 とどのつまり世の中には何億という人間がいて、その数だけ営みがあって文化があるのだけれど、出来るだけ死ぬまでにその一端を覗きたいと思って僕は日々を過ごしているわけですよ。そうすると興味が色々な方向へ伸びて、それが素晴らしい未知の世界へ到達することもあれば、とんでもない袋小路や掃き溜めに到達することもある。

 

 で、音楽についてもそれは言えるわけで、その結果バンドに関してもそこそこ色々と知っている僕です。だから皆様におすすめしたいバンドがたくさんある一方で、一般的に言ってこのバンドはまあ知らなくても普通の生活をする上で全く支障はないだろう、という方々もいるわけですよ。今日はそんなバンドたちをいくつかご紹介します。

 

 ※お断りしておきますが、世の中の価値観は多様化しています。おすすめはしませんが僕自身は結構気に入っているバンドばかりなので、ファンの方「それはちがうだろー!」とか言わないでね(予防線)。まあ、以下のバンドのファン、そんなにいないとは思うけれど・・・。

 

 まずはいきなりそれはどうか?と言われれば身も蓋もないけれど、「エイリアン・アント・ファーム」。このマイケルジャクソンの大ヒットチューンのカヴァー曲で有名。

                   演奏も上手いし。

       

         ただ、この曲が気に入って買ったはいいんだけど・・・

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 ほかの曲の印象ゼロ!よくあるニューメタルで個性が薄い・・・。結局スムースクリミナルしか聴かない。しかも曲は元々マイコーのだし。

 まあ、ニューメタル関係も同じようなバンドはいっぱいあるのだけれど、この曲のインパクトのせいで、あとは聴かなくてもいいかなという印象を持ってしまったのでした。この曲だけおすすめ。

               オススメしない度 星2つ

 

 

 まだ実は手ぬるいです。だって、AAFはバンドとしては実力もあるし曲もある程度はイケてる。一般の音楽が興味ない人が聴いても問題はありません。しかし、次の「MR BUNGLE」はどうだろう、好きな人は好き、ダメな人はダメかな。

 

     1STの「オペラ座の変人」というアルバム、後輩がムチャクチャ気に入っていたっけ。

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オペラ座の変人

オペラ座の変人

 

 ヴォーカルがフェイス・ノー・モアのマイクパットンじゃなかったら聴いていなかったバンドだろう。とにかくアバンギャルド

         観客もどうしたらいいか当惑気味。曲名からしてふざけている。

        まあ、なんというか芸達者たちが全力でふざけているようなバンドですね。

 

           昔これを見たときは笑ったけど、今はそんなでもない

     www.youtube.com

 マイク・パットンという人は本当に好きなことをしているなあと思う。メジャーとマイナーを縦横無尽にこんなふうに活躍できればさぞ満足だろうね。ここには書きませんけどかなりの変人として有名で、ステージ上ではあれこれマッドなことを昔はしていた。

 

 僕とほとんど歳が変わらないマイク、最近ではなんと元スレイヤー(現スーサイダルテンデンシーズ!)のドラマー、デイヴ・ロンバードと組んで「DEAD CROSS」というメタル/ハードコアバンドのアルバムをリリースしていた。元気すぎィ!

  パットンの歌が入るとあんまりハードコアっぽくなくて不思議。ドラムはさすがの派手さ。

    

 

         MR BUNGLEのオススメしない度 星3つ

 

 

 さて、ここまではなんだかんだ言ってメジャー(僕の中では)ですよ。次は「SHIZUO」

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 僕はその昔、「アタリティーンエイジライオット」にムチャクチャはまっていた時期があった。

 このバンドこそ当時僕が求めていたサウンドに最も近く、中心人物のアレックエンパイアが主催するデジタルハードコアレーベルのアーティストも同時に掘り下げていた。その中の一人が「SHIZUO」だった。名前からなんとなくわかるように、日本人らしいです。情報少。それはともかくCD買ったらこんな曲ばっか。

      

 こういうのが好きな人、ごめんなさい。このプロモ、古いホラー映画、サイコとかナイトオブザリビングデッドとかをサンプリングしているけどいいのか?

      

 ノイジーなのはいいとしても、サウンドが単調すぎる。これをCD一枚分聴くっていうのはある意味セルフ拷問だ。よほど自分に失望したときにしか聴いてはいけない。

               オススメしない度 星4つ

 

 

 次は「GODFLESH」

          他に2枚ほど持っていたけれど、聴かないので売った

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 二十数年前、「イヤーエイク」というデスメタルグラインドコア専門のレーベルが様々な素晴らしいバンドをリリースする中で登場した彼ら。ほかのバンドとは違い、打ち込みを主体としたサウンドはインダストリアル・メタルの先駆者とされていて影響を受けたバンドも多い、とか。

 ただ、当時イヤーエイクのアルバムを聴いていた僕らの中でもこのバンドは異端過ぎて「ゴッドフレッシュ聴くのきーちぃー」というのが専らの評価だった。

             まさにこのアルバム「ストリートクリーナー」。

    www.youtube.com

 イヤーエイクのバンドはどれもファストでブルータルだというイメージを持っていた僕らの度肝を抜いたアルバムだった。しかしそれゆえ時おりみんなが集まった時に、聴きたくもないのに「なに、ゴッドフレッシュ聴き!?」とかいう展開になって何故かこれを聴くという展開に良くなった。でもさすがに2曲目あたりで「もうムリ!」となって誰かが止めてた。

 やはり単調であることが一番の原因だろう。とにかく僕らの中ではゴッドフレッシュ=きっついバンドという図式が出来上がっていた。

 後に僕と仲良くなる後輩がサークルに入ってきた時にこのパーカーを着ており

 こいつは信用できる!と思ったよ。どこで買ったんだ、当時。

 

             オススメしない度 星5つ

 

 

 

 さて、オススメしないバンドなんてキリがないんだけど最後に横綱格のこいつら。

        一見ありふれたジャケット。騙されて買った人がいたらしい。       

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 バンド名「A×C×」。何の略なのかは、ググればわかります。ググらない方が賢明かも。特に女性の方は。まあ、YOUTUBEのサムネイルには出てるんですけどね。

 

 とにかく徹底的にアンダーグラウンド。ノイズと咆哮とカオスのごった煮。

 その当時、5643曲入りフルEPというのを出していたのを知り、大笑いした。中身は笑えません。

          もうとにかくムチャクチャ。どこが曲の区切りかも分からない。

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 僕の持っている「TOP40」はもう少しマトモで、なんとか聴ける曲もある。

       7:16あたりのステインアライブのOIバージョンは一応聴ける。

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 とは言ってもほとんどの曲はマッドなノイズ/グラインドコア。まあ、一般的な音楽の認識とは程遠い。でもこれが聴ければたいていの曲は聴けます。

 

 そうそう、中原昌也氏の「暴力温泉芸者」もそうなんだけど、

  ただ友人がカラオケでミラーマンを熱唱しているだけの曲とかが入ってる、狂気の一枚。 

OTIS

OTIS

 

  こういうノイズ系のバンドって、ほとんどのデスメタルバンドがおどろおどろしいジャケットを作成するのに対して、逆に爽やかなジャケットにするのはやはり共通したセンスがあるのだろうか。見た目はおしゃれで中身はとんでもないノイズ。

 

       A×C×のオススメしない度 星100

 

   それではみなさん、第2回オススメしないバンド大会をお楽しみに!

 

 

こっちはオススメですよ!

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エンターシカリ ニューアルバム「THE SPARK」が傑作だった

 エンター・シカリの最新PV「THE SIGHTS」を見たんだけど、これがまたかっこいいじゃないか!

             最初こそピコピコはしてますけど

  

 1:00あたりに入ってくる「エ・オ・オー」というコーラスの響きに僕のアンテナはいたく感応し、すぐにアマゾンで新譜を買ってしまった。で、現在ヘビロテ中。

ザ・スパーク

ザ・スパーク

  • アーティスト: エンター・シカリ,ビッグ・ナスティー
  • 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: CD
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 こちらの先行PVもなかなか面白い。

今回のコンセプトはどうやらレトロ・フューチャーのようだ。日本語で「外側」とか出てくるのはご愛嬌。「未来世紀ブラジル」みたい。

      

 

 数年前にエンター・シカリが出てきたとき、「トランス+メタル」という触れ込みでやたらと騒がれていた。

            この頃はまだまだ荒削り。サウンドが全然違う。

     

 僕はどちらのジャンルも好きなので1STは買ったんだけどアイディア先行で、(つまりはただメタルギターにトランスのパラパラいう音が乗っかっているだけ)このバンドすぐにネタがつきるだろうな・・・と思っていた。その後2NDもTUTAYAでレンタルしていたのだがほぼ聴いていなかった。

 しかし。僕が知らないあいだにも時と人間は動いているのだ。彼らはコンスタントにアルバムをリリースし、今回の傑作をモノにしたわけだ。ちなみに3RDと4THは僕今の時点では聴いていないのであんまり偉そうなことは言えないんだけど、このアルバムに至る過渡期の内容かもしれないのであとでなんとか入手しようと思っている。

 

 1STの頃にザクザク鳴り響いていたメタリックなギターは影を潜め、むしろ控えめな感じでディストーションのかかりも薄く鳴っている。従来のエンター・シカリの音が好きなファンはひょっとしたらこれが気に入らないかもしれない。でも僕はむしろどのバンドでもやっている激しいメタルチックなギターの導入よりも、今回のアルバムのようにサウンドに調和した音にしたのは正解だと思う。中にはもろエレポップなものもあって「なんかハドーケン!みたいだな」と思う曲もあり。

 

            方向的には似ているので致し方がないか。

   

 全体的にバラエティ豊かな曲調で久しぶりに新譜でいいのを見つけた!という気がしました。それにしてもジャンルをミックスするのは意外性はあるかもしれないけれど、いつまでもそれを続けるわけにもいかないし、自分たちなりに消化するのは大変だ。

 異ジャンルミックスといえば古くはバッドブレインズとか

           レゲエ+ハードコア。この曲はレゲエやってませんが。

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 僕の大好きなヴゥードゥー・グロウ・スカルズとか。このバンドはいつか書きます

          スカ+ハードコア。高速裏打ちギターのコンチクショウ!

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 他にもいろいろいるんだけど、もう行き着くとこまで行ったなと思ったのはブラジルの「HUSKA」。この曲のPV見て笑ってしまった。極端でしょ。

     ボサノバ+メタル。なぜか「KUYASII」とかいう日本語訳の出てくるPVまである。

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 一曲くらいなら良いんだけどアルバム全曲聴き通せる自信なし。ボサノバもメタルも好きなんだけど、ケーキとラーメンを一緒に食えるかっていうとねえ・・・。

 

とかいって自分もメタルと文学のミクスチャー小説。

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