音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

それほどハマったわけではないけれども、CD何枚か持ってるバンド

 僕は直感的によい、と思ったらとりあえずCDを買う癖がある。で、あるときマシュー・スイートのこの曲がMTVで流れていて

 

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「ふうん、結構いいかもしれない」と思ってこのアルバムを買った。

 

100%ファン

100%ファン

 

 

 特別心に響いたというわけではないんだけれど、なんとなく聴いているうちにほかのアルバムも買ってみよっかなーと何故だか思い立ってこれだけ揃えた。ピンボケでショボン。

 

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 実際、今全然聴いていないので殆どどんな曲があったのかは覚えていないんだけど、一番好きだったのはこの「DEVIL WITH THE GREEN EYES」だ。

 

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 いい曲だなあ!でもほかの曲、本当に全然思い出せないんだよね。代表曲のGIRLFRIENDだってどんな曲かも覚えてない。 

・・・はあ、マシュースイートについて書けること、終わっちった。ああ、そうだ彼は日本のアニメ文化に造詣が深いです。おしまい。

 

              次にURGE OVERKILL

 

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 このバンドはタランティーノの言わずと知れた名作「パルプフィクション」でユマ・サーマンが自宅で踊っている時にかかっていた曲が気になって集め始めたのだ。

 

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 それにしても、なんで僕はこんなに買ったんだろう。ホント、この曲以外一曲も覚えてないんだよ!でもなぜかCDをショップで見かけるたびに買っていた。フシギダネ

 

              あとはKMFDMかなー。

 

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       KMFDMといえば、何度もご紹介しておりますがやっぱりこの曲!

 

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 というか、この曲しかよくない。この曲のインパクトがあまりに強烈で、それ以外の曲に期待して色々と買ったんだけど、やっぱり越えられない。関連バンドのPIGとかも買ったと思うんだけど、やっぱりNINの亜流というイメージが払拭できない。それにしてもあの頃はインダストリアル系の影響力ってすごかった。だって、ロブ・ハルフォードトレントレズナーがプロデュースしたアルバムを出していたし、あのグレン・ダンジグさえもピコピコやり始めて失敗してたし。

 

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       あとはCAVE INも集めた割にそんなに聴かなかったという。

 

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今ひとつ突き抜けられなかった感がある。いいバンドなんだけどね。この曲が一番いいかな。どっとったったどっとたった!の3連リズムの心地よさ。ベースのあんちゃんのパワフルなボーカルがよし。

 

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 なんか今日はネガティブな感じになってしまった。せっかくだからまた聴き直してみようかな。以外に今聴くといいかもしれないし!好きなバンドがあった人、ごめんなさい!嫌いなわけじゃあないですから!

 

 

こちらもあんまりハマってません。面白いと思うんですけど。

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スペース・バンパイアでヘンな顔祭り

  ご存知ですか?30年以上も前に公開された『スペース・バンパイア』という映画を。何度もテレビで放映されていたのでアラフィフ以上なら結構知っている方もいるのではないでしょうか。このへんな映画。僕の青春の思い出にまつわる一本。DVDもしっかり持ってる。

 

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 そんでもってなんとYOUTUBEでは、悪いやつが全編公開している。こういうの、どうなんでしょうね。良くお咎めないね。
 

 もしその動画をご覧になったあなた、いきなりかかる序曲風のスコア、『うお、カッコいい』と思わなかった?作曲はあの「ピンク・パンサーのテーマ」で有名なヘンリー・マンシーニ

 この手の映画の音楽はいい曲が多く、このブログの初期に書いた『ブラックホール』という映画のスコアもその系統。作曲は「007のテーマ」でお馴染みのジョン・バリー

  

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よかったらそのブラックホールについて言及しているこちらの記事もどうぞ。    

 

otominarukami.hatenablog.com

 

 上記の記事同様、このスペース・バンパイアについても昔エンタメ記事という名目でとあるサイトに記事を書きました。少し修正して載せます。

 

       スペース・バンパイアの思いで/僕の青春の1ページ

 

 「スペースバンパイア」(1985)は当時のホラーブームに乗って公開されたトビー・フーパーのSF大作。トビー・フーパーといえばその筋ではホラー映画キャラクター史上に輝くレザーフェイスが登場する「悪魔のいけにえ」の監督として有名だけれど、こんな映画も撮っていたのだ。ちなみに今アマゾンプライムで「悪魔のいけにえ」見られます。嫌な気分になりたい方はどうぞ。僕はその後作られた「悪魔のいけにえ2」も結構好き。デニス・ホッパーが頑張ってレザーフェイスと戦うさまは泥臭いがエキサイティング!『ゾンビ』で大活躍した特殊メイクアップアーティストの大御所トム・サヴィーニの血みどろメイクもよかった。

 『スペース・バンパイア』のストーリーは当時のハレー彗星が地球に最接近するという時代背景に便乗して、その影に隠れて巨大な宇宙船がやってくるという設定。オープニングで前掲の勇ましいヘンリー・マンシーニのテーマ曲が流れたあと、折しも彗星を調査していたスペースシャトルチャーチル」の船長カールセンとその乗組員はその巨大な宇宙船を探索し、コウモリ型のエイリアンの多数の死体を発見する。このシーン、今見てもよくできている。

 この主人公カールセン役のスティーヴ・レイルズバックがまた個性的な顔立ち。もう少しハンサムで背の高い俳優を使えなかったのか?だが、今となってはそれが逆にいい味なんだけど。ちなみにスティーヴがロブ・ゾンビの監督した『デヴィルズ・リジェクト』という傑作ホラー映画にノンクレジットで出ているのを見つけたときはニヤリとしてしまった。ロブ、さすがわかっているぜ!

 そして最深部において全裸で美形の男性二人と女性一人の人間を発見しシャトルに持ち帰る。しかしその後シャトルは原因不明の事故で音信不通となり、救助に向かったシャトルが黒焦げになったチャーチルからこの三人のサンプルを回収。ところが地球に到着後、この全裸女性は突如起き上がり、警備員の精気を吸い取って研究所を逃げ出してしまう。さらに、吸い取られた人間は別の人間から二時間ごとに精気を吸い取ろうとする、まるで吸血鬼のような症状を呈する。こんな感じで。ミイラ注意!

 

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 とにかく精気を吸わないと、ミイラのようになってしまい、最後には干からびて粉々。要は吸血鬼のエイリアンバージョン。

 さて一方唯一のシャトルの生き残りのカールセンは脱出ポッドで生還していた。その後イギリス人特殊部隊のコリン大佐(こいつがまたカーリーヘアの団子鼻でいい顔!)と一緒に女エイリアンを追うのだが、そのうちにロンドンでは、街中がバンパイアだらけになってしまう。ここまで来ると、もはや吸血鬼というよりゾンビ。彼らを研究していたファラーダ教授(フランク・フィンレー。この俳優もまた濃い顔をしている)もバンパイアとなってしまう。またバンパイアに体を乗っ取られた病院の院長がなんとパトリック・スチュアート!後のプロフェッサーXである。彼も個性的な顔立ちであることは間違いない。だって僕、彼が登場したとき「うわ。また変な顔の俳優が出た!」と思ったもん。

 夜のロンドンの街が破壊される様子はそれなりに迫力があった。光り輝く物体がロンドンを縦横無尽に飛び回り、人々は逃げ惑うばかり。とにかく彼らを倒すには何故か吸血鬼同様胸に杭を打ち込む必要があり、カールセンとコリン大佐は女エイリアンのいる寺院に向かう。どうやらエイリアンたちは各惑星で精気を吸い取りながら宇宙を渡り歩いていたとのこと。最後には結局カールセンが自己犠牲として抱き合った女もろとも剣を突き刺す。その瞬間なぜか二人はエネルギーとなって宇宙船に吸い込まれて、ジ・エンド。変な終わり方!

 

 そもそも主人公のカールセンからして地味な顔立ちで、主演女優のマチルダ・メイ以外は総じてマイナス方向に個性的な顔をした俳優ばかりが登場。くどいようだけど、よくもこんな変な顔ばかり集めたなあ、と当時は思ってた。

 

 それにしてもどうしてこの変な映画が僕の青春の思い出なのかというと、僕が高校生の時に、テレビの特集を見てでこの映画の特集を見て絶対観よう!と思った矢先、折しも部活のホラー映画好きな後輩の女子と意気投合し、うまいこと一緒に映画館へ行ったという思い出にまつわるからなのだ。

 ところがある程度分かっていたものの、最後までマチルダ・メイが服を着ないので非常に気まずい思いをしたっけ。少なくともデートで行く映画じゃなかった。

 その後遊園地に行ったりして、いい思い出だけが胸を去来する。その子も今はもう40代。今頃どうしているだろうね。

 

 こちら元記事

vocalinfo.net

 

小説も。

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ベイビー・ドライバー! BABY!

       昨日行ってきましたよ、ベイビー・ドライバー

 

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こちらはサントラ。監督のエドガー・ライトはきっと音楽に造詣が深いんだろうね。

Baby Driver (Music From The Motion Picture)

Baby Driver (Music From The Motion Picture)

 

   最近ゴーストインザシェルとかもそうだったけど、冒頭の数分間をこうやって見せちゃうよね。どうなんだろう。まあ、観ようと思う人は観ないだろうけど、これで興味をそそられて見る人はいるのだろうか。

 

 映画は、予想通り面白かった。

 ベイビーは幼少期に母親が運転する車に同乗していたとき、不仲だった父親と口論が始まり、前方不注意で二人共事故死してしまう。そうして少年だったベイビーはその時のショックで常に耳鳴りがするというのだ。だから彼はその耳鳴りを消すために音楽を聴き続ける。母親が歌手だったことも影響しているようだ。

 どうして彼が天才的なテクニックを持っていて、どこでそれを磨いたかは一切説明はない。まあ、映画の面白さにその説明は不要だろうけれど。ベイビーはそういう人物として登場する。

 カーチェイスがすごいのはこの動画を見てもらえばわかるはず。で、この後のシーンがまた良かったんですよ。報酬をみんなで分けるシーンがあって、主人公のベイビーがコーヒーを買いに行くんだけど、その一連の流れが綿密に計算されているのだ。

 長回しで道路を歩き、様々な人とすれ違う。BGMは彼の聴く音楽。そしてそれに合わせて街角のミュージシャンや雑音がリズムに乗せて鳴り響くのだ。

 他にも銃撃戦のときは決めのリズムで銃声が鳴り響く。

 コインランドリーのシーンではすべての機械に赤青黄色のカラフルな洗濯物が回転。

 とにかく、観ていてテンポが良く、気持ちがいいし、登場するキャラクターも個性的だ。

 

 ベイビーはボスに借金を返すために仕方なくドライバーをやっている。強盗の実行犯ではないので人を傷つけたり殺すことはしないが、当然、その現場を垣間見ることになる。常にポーカーフェイスの彼ではあるが、ある日ダイナーで出会ったデボラに一目惚れ。最後の仕事をこなし、ようやく足を洗えたと思ったら、再びボスが彼を仕事に誘う。断るベイビーだったが、里親やデボラに危険が及ぶことをほのめかされ、仕方なく郵便局強盗に参加することになる。

 

 前半の能天気な雰囲気を保っていはいるが、武器受け渡しの場所でのトラブルから雲行きは怪しくなる。そもそも監督のエドガー・ライトの作品は唐突に人が死ぬ場面をぶち込んでくることがあるので油断がならない。

 エドガーは今やハリウッド映画には欠かせない名バイプレイヤーのサイモン・ペグ(彼は今回もきっちり出演していた)と「ショーン・オブ・ザ・デッド」でデビューしその後の「ホット・ファズ」でさらに注目を集めた。

 

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  面白かったなー。彼の作風として基本的には乾いた明るさがあるんだけれど、突然シリアスになったりするのだ。この映画もいきなり上から石が落ちてきて人が殺されるシーンで驚かされた。しかもその描写が結構ショッキング!ベイビー・ドライバーもそういうシーンが相変わらずある。クライマックスはもう目茶苦茶な感じ。

 僕の大好きなスコットピルグリムはコミックが原作とあって、あんまりそういう描写はなかったけれど、本当に上手にコミックの世界観を再現していたと思う。

 

otominarukami.hatenablog.com

 

 スカッとする映画を見たい方にはオススメです。

 それにしても秋以降のラインナップはすごい。来週はいよいよクリストファー・ノーランの最新作ダンケルク

 

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 そして、この女性が森三中にしか見えないエイリアン・コヴェナント

 

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 と話題作が目白押し。エイリアン、大丈夫かなー。前作プロメテウスの時、ものすごい期待して見に行ったのになんか違う感が拭えなかったから(あれはあれで好きだけれど)。ノオミ・ラパス出てないみたいだし。

 

 他にも予告編が色々あってすごかった。それにしてもアメコミ映画はもう飽和状態でしょ。ソーとかワンダーウマーンとかバットマンをいっぺんに見せられて混ざっちゃうよ。あと、ブレードランナーの予告編がすごいんだけど、ネタバレっぽくて嫌なんだよな!観ないようにしていたのに。予想が外れますように。あと、映画が始まる前に「花火大会を見てどうのこうの」という曲が永遠に流れていてきつかった・・・。流行ってるんだろうね。好きな人すいません。でもその後靴紐を買いに行ったスポーツショップでも同じ曲が再び流れて勘弁してください。

 

 

細々と読まれています。目指せ5000PV 

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俺は悪魔だ! ディーサイド(DEICIDE)のこと

 デスメタルを聴き続けてかれこれ二十数年。いろいろ聴いてきたけれども、今回ご紹介のDEICIDEはその中でもかなり長いこと聴き続けているバンド。

 

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 大学生のとき、デスメタル好きの後輩に勧められて聴き始めたと思う。典型的なオールドスクールデスメタル。今聴くと音もあんまりよくないんだけれど、1STの持つ凶悪さが当時は新鮮ですぐに僕は食いついたのだ。

 

Deicide

Deicide

 

 

 特にこのアルバムに収められている彼らの代表曲「DEAD BY DAWN」はお気に入りチューンだ。

 

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 速。でもたいていの人、このイントロ5秒で聴くのやめるよね。「どこがいいんだ?」って。まあ、そう言われればその通りなんですが、とにかく好きなわけですよ。この曲我慢して聴き続けると、普通のグロウルヴォーカル以外になんか気持ちの悪い唸り声が入っていてさらに聴く人におぞましき嫌悪感を呼び起こす。

 でもそれも我慢して聴き続けて!そうして1:55秒我慢すると突然曲が新たな展開を見せる!

 

       デッバイドーン!デッバイドーン! デッ、バイ、ドーン!

 

 このサビを連呼。ここがカッコいい!歌詞カード、こんなん。

 

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 しつこい。でもそこがいいんだけどね。まあ、とっつきにくいことこの上ないのは確かですな。僕も実際このアルバム聴き通すことあんまりないんだよね・・・。大抵この曲を聴いてあとやめるという。

 で、ある日、僕にこのバンドをオススメした後輩と歩いていた時に、自然と僕は小声で「デッバイドー」となんとなく口ずさんでしまった。するとくだんの後輩は耳ざとく

「デッドバイドーン歌わないっつーのは」

とニヤニヤしていた。

 こんな会話一生に一度しかできないよね。

 ピンボケですが、中ジャケットのイラストも、いい味出している。修道士らしき人が悪魔に連れ去られていく!なんか間抜けな絵だ。となりは2NDアルバムの裏ジャケットの写真。まだ大分若い。

 

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  こんなDEICIDEだけれど(なんかラテン語か何かで神殺しっていう意味らしいよ)、僕の周りでは割りと人気があって、聴いていたメタル好きの友人が何人かいた。

 まあ、よくあるデスメタルのイメージ作りとしての悪魔崇拝アンチクライストを全面に押し出しているんだけれど、ある日後輩が教えてくれた情報に笑ってしまった。

 

 「先輩、ディーサイドのヴォーカルのグレン・ベントン、「俺は悪魔だ」と宣言したらしいですよ」

 とか

 「先輩、ディーサイドのヴォーカルのグレン・ベントン、33歳になったら自殺するらしいですよ」

 とか、(結局自殺しなかった)

 「先輩、ディーサイドのヴォーカルのグレン・ベントン、子供にデーモンっていう名前つけたらしいですよ」

 とか、イチイチとんでもない内容だった。

 

 同世代のカンニバルコープスに比べるとキャッチーさは低かったが、やはりパイオニアとしての貫禄もあり、アルバムが出るたびに僕は買っていた。だが、正直、毎回「こんなもんか」という感想であった。で、しばらく動きを追っていなかったんだけど、ある日たまたまYOUTUBEでこのプロモを見た。ゾンビ注意!

 

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 僕の知っているDEICIDEと違う!彼らの持っていた独特の野暮ったさが消え、大分洗練されたデスメタルとなっているではないか。あまつさえ、途中のギターソロは泣きメロで最後にはツインリード!カーカスか!

 どうやらギタリストが解雇され、元カンニバルコープスのジャックオーエンが加入してサウンドが一新されたらしい。僕はすぐにこの曲を含むアルバムを買った。

 

The Stench of Redemption

The Stench of Redemption

 

 

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 素晴らしいの一言だった。このアルバム、デスメタル史上に残る傑作だと思うんだけどなー。デスメタルに興味があるんだけど、何から聴いたらいいのかわからない人にはこちらをおすすめしますよ。1曲目のStench of Redemption、ギターソロからの展開が意外性があって素晴らしい。化けたな、DEICIDE!

 

 このアルバム以来再びDEICIDEを買い続けたんだけど、このアルバムを超えるものをそれ以降感じられないので最新作は買っていません・・・。ちなみにこちらのアルバム

「TILL DEATH DO US PART」なんだけど、

 

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             カバーを拡大するよ。

 

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  なんと、ワッペン付きなのだ!僕はCDケースを開いた時に大喜び。

  それにしても「グレン・ベントンを大統領に!」って!何考えてんの?

  主張はとんでもないが、すぐに服に貼り付けた!ラルフローレンのシャツに!

 

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 超カッコイイでしょ!これで軽井沢に出かけたりしました。どうせ誰も意識してはいないだろうけど。

 

やっぱりメタルですよね

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おもしろ徒然草

 古典の話。昔小遣い稼ぎに書いたこちらの記事を少し改変して転載&もう1エピソード。

 

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 古典に興味が持てないまま、何が面白いのだと思っている人がほとんどだろう。しかし、実のところ、古典を色々と読んでいくと、有名な作品でもかなり興味深い話はたくさんあります。当然、そういう話は教科書には載らないけれども、むしろそのような作品に当時の生きた息遣いが感じられることがある。

徒然草」は鎌倉時代兼好法師によって書かれた随筆。この作品を中学高校で習い、中には「つれづれなるままに・・・」で始まる冒頭の部分を暗記させられた人もいるでしょ。ここでは僕が徒然草の中でも屈指のおもしろエピソードと思っている第五十三段の「これも仁和寺の法師」をご紹介したいと思います。

 

 仁和寺というお寺であるとき宴会が開かれておりました。人間いつの時代でも酔っ払うと信じられないような行いをする人がいるもので、ここでもある僧がウケを狙って鼎(かなえ。三本足の壺または釜のような仏具)をかぶり、踊りだします。頭にそんなものをかぶって踊るのですから面白いに決まっています。

 

 当然その場は大爆笑の渦です。しかし、一通り笑いの波が去って、さあ鼎を脱ごうかという時に、無理にかぶったものですから耳鼻が引っかかって抜けません。最初は面白がって見ていた人々もこの有様に「何やってんの」という雰囲気になります。座が盛り上がってきた時に起きるアクシデントほど興ざめのものはありません。

 

 僕もその昔、友人の結婚式に出席したとき、別の会場で、何故かはわかりませんが新郎が激昂して会場の係員に食ってかかっていたのを見たことがあります。周りは新郎をなだめ、花嫁は顔をおおって泣いていました。とんだ結婚式です。

 

 それはともかく、鼎をかぶった僧は息も絶え絶えになっています。打ち割ろうとしても金属製です、ぐわんぐわんと響くばかりでどうにもなりません。仕方なしに布をかぶせ医者のところへ連れて行くことになりますがその様子を兼好は「さこそ異様なりけめ(さぞかし異様なものであったろう)」と描写しています。

 確かに傍から見れば異様に頭の大きい、しかも三本の角が生えた人が布をかぶって手を引かれて歩いているようにしか見えません。結局医者にもどうすることもできず、知人や母が周りに座って泣き悲しむばかりです。最後には死ぬよりはマシだ、ということで首がもげるほど引っぱった結果、抜けるのですが、耳鼻は取れて穴が空いたようになってしまったという軽いスプラッタ描写で最後はしめくくられております。

 

 もう一つ、僕の好きな徒然草のエピソード。第89段の「奥山に猫またといふものありて、人を喰らふなる」をご紹介。

 

 「山奥に猫またと言って、人を食うらしいよ」という噂が広まり、ナントカ阿弥陀仏という連歌の好きな僧侶はそれを聞いて

 「うわあ、怖いなあ。独り歩きの時は気をつけなきゃ」

と思っていた矢先、あるところで連歌大会があり、そこで夜更けまで過ごしてから夜、独りで帰ったところ、まさに家の前の小川の端で噂に聞いた猫またが足元によってくるではないか!しかもそいつは飛びかかってきて首のあたりを食おうとしている!

 阿弥陀仏、腰が抜けてそのまま小川にバシャン!

「助けよや、猫またよや よや」(この「よや」という感嘆詞はすばらしい)

と叫んだところ、近所の家々の人が松明を灯してやってきた。見ると、知り合いの坊さんである。びしょびしょのまま助け起こしたところ、連歌の賞品やら扇やら、持ち物全て水浸し。ほうほうのていで、這いつくばって家に帰ったということだ。

 ところで、猫またの正体は?

 飼っていた犬が主人が帰ってきたことを暗闇でも嗅ぎつけて飛びついたということです。

 

猫またよや!

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CODE ORANGE おそるべき子供たち

みなさーん、知ってますか、CODE ORANGE。

 

Forever

Forever

 

 

 僕は5日前に知りました。いつものようにYOUTUBEサーフィンをしていると、この曲に当たったのだった。僕は少しでもサムネイルで気になるバンドがあるとチェックするように心がけているのだ。それでいくつもの素晴らしいバンドと出会えたから。

 で、今回も素晴らしい出会いでした。

 

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 この曲は女の子が歌っているのだけれど、ほかの曲はドラムが歌っていたり、サンプラーやそのほかノイズを絡めており、若い子達の創作意欲が爆発している。

 

             もう一曲。こちらはかなり激しめ。

 

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       ゴンゴンゴンゴンキュー!でんでんでんでんでん!

 音が低っ!なんだろう、ストーナーロックの感じもするし、KORNの音にも近いし、途中でスピードメタルにもなるし。要するに、若さだけが作れる音楽なのだ。だって、彼らまだ20歳そこそこらしい。アマゾンのレビューをまだ誰もつけていなかったのであまり知られていないようだ。すでに3枚アルバムを出しているようだけれど、僕が買ったのは一番最近のアルバムだ。

 1500円という値段に30分くらい躊躇した挙句、購入。昔なら即購入だったけど、今の時代、アマゾンプライムで聴き放題の曲はたくさんあるし(BANDーMAIDもすでにあった!)ストリーミングで聴く手段もたくさんある。相対的に音楽の価値が下がってきているのは確かだ。昔なら一枚のレコードを大事に何度も聴いたものだったなあ。でも僕はやっぱりCDで音楽を聴きたい。

 

 とにかくプライムですぐ次の日に届いたよ。・・・・まあ、良かったけど、買わなくてもよかったかなという思いが一瞬頭をよぎる。これなら1円CDが5枚買えた、などとケチ臭く思ってしまう自分の思考に嫌気がさす。

 

 あとどうでもいいおまけの話です。

 

 以前こちらの記事で僕の曲を発表したときに、

 

otominarukami.hatenablog.com

 

 「いじめないで」という曲のモデルとなったヒサシ(仮名)という後輩の話を書いた。彼はどこか人をイラつかせるところがあるがなんとなく憎めないやつで、僕の所属していたバンドサークルの中でしぶどく生き残り(今にして思えばかなり閉鎖的なサークルだった。だからすぐにやめてしまう後輩も多かった。その一方、溶け込んだ人間は、お互い強く結びついて今でも交流がある)、ヒサシツマンネーヨ!と毎日罵られながらも、 苦笑いの表情で毎日を僕らと過ごしていた。 

 

 さて、ヒサシは頭はいいくせに(偏差値70くらいあった。でもその後道を踏み誤りギター職人になってやめてみたりとか、右腕肩に小さな刺青を入れたりとか、人生いろいろ。)、たまにこちらの思いもよらない行動を起こす人物であった。その中でも最も僕らを驚かせ、かつ笑わせたのはバレンタインチョコレート自作事件だ。

  いつの間にかヒサシは僕らのサークルのたまり場である大学の食堂のレジの女の子に恋をして、密かにその子に猛アタックをかけていたらしい。しかしレスポンスは芳しくなく、ヒサシに嫌気がさしたのか、それとも前々からの予定だったのかは知らないが実家の富山に帰省してしまった。そこでヒサシ、何を思ったかバレンタインデーに合わせてチョコレートを手作りし、2月14日にわざわざ富山のその娘の実家まで届けに行ったというのだ!

 ストーカーか!なんだその行動力は。意味不明すぎる。気持ち悪い。

 とにかくその話を聞いた僕らはしばらく騒然としたものだ。 当然、受け取ってはもらえなかったらしい。あたりまえだ。

 

 さて、その後。僕がMTRで曲をばんばん作ってみんなに披露し、バンドでやっているのを見て、ヒサシもMTRを購入した。

 そうして最初に作った曲が「バレンタイン・デー」という曲だった。確かこんな歌詞。

 

    天気がよく気持ちがいいー  朝起きて布団を干すー  

    今日はバレンタインデー   だけど僕には関係ない

    突然電話がなる  僕にチョコレートを渡したいという娘からだった 

    ヒゲを剃って ジャケットを着る どんな子かよく覚えていない

 

    甘い甘いチョコーレート 君の作ったチョコレート

    うれしかった おいしかったよー

    甘い甘いチョコレート 僕の作ったチョコレート

    好きだと言ってきたのは 君の方だぜー

 

 僕の曲だって大したことはないけれど、どんなに贔屓目に聞いてもヒドイ曲、演奏だった。曲調はなんだか「贈る言葉」をハードロック調にした感じだった。歌もド下手だったし。テープが残っていないのが非常に悔やまれる。今年、年末にひょっとしたら会うかもしれないからそこで聞いてみよっかなー。

 この曲が公開されるや、サークルは一大センセーションが巻き起こった!さっそくコピーするもの、日常的に「甘い甘いチョコレート」と歌いだす者。ヒサシはそれでもなんだかうれしそうだったよ。

 

 さて、その数年後彼はなぜかその頭脳を生かすことなく、僕より3世代くらい下の後輩たちとKORNみたいなバンドを始め、その活動に没頭し始めた。当時池袋に住んでいたヒサシの家にサークルの仲間と遊びに行ったとき、そのバンドのライヴを観せてもらった。

 その中でドラムが叩きながらヴォーカルをとっている曲があったのだが、ツテツテと鳴るツービートに合わせて何やら短い言葉を叫んでいる。

 「ねえ、これなんて歌っているの?」

 とヒサシに尋ねると彼はプリンターで印刷された歌詞カードを取り出して見せてくれた。

 確か内容は核や核戦争の恐ろしさを歌ったよくあるメタル系の歌詞だった。でも日本語。おそらくドイツのスラッシュメタルバンド、ソドムの「ヌクリアー・ウィンター」に影響を受けたようだ。ただ、作詞したドラムの男に作詞のセンスがほとんどなかったからか、その歌詞カードには四字熟語が整然と並んでいた。

 

            地上破壊  人類絶滅 

            巨大爆弾  威力絶大

            阿鼻叫喚  後悔無駄

 ・・・みたいな感じだった。お経か。

この時点で「なんだこりゃ」という印象であるが、次の歌詞はもっと何だこりゃだった。

           学術名目   兵器開発

 ???なにこれ。つまりは研究目的で開発された技術が殺戮に用いられていることを表現したいのだろうか。学術名目って。助詞が抜けているのでそう補って考えるしかない。

 あんまり間抜けな歌詞なので実際にその曲のライヴ映像と照らし合わせてみんなで見てみるときちんと

 ガクジュツメイモク!

 と絶叫していた。で、僕らも大爆笑。

「大きな声で学術名目じゃねえよ!」

とか言って。流石にヒサシも指摘され笑っていた。

 ひとしきりそれで笑ったあと、その場で僕は密かに友人の一人に「学術名目」というメールを送ってみた。メール着信後、それを見た友人は爆笑。そんでまたしばらくすると、今度は僕の携帯に「学術名目」が送られて爆笑。

 数日後、パソコンの、メールにでっかくひとこと

 

              学術名目

 

 で爆笑。 今思えばそうでもないが、当時はそれでしばらく笑えたものだった、というお話でした。

 

ガクジュツメイモク!

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アマゾン1円CDハンターがゆく ジェーンズアディクション/キングスオブレオン/ジュニアシニア他

 毎日こうやって何事もなくブログを更新している僕ですがその実、毎日ものすごいストレスによる抑圧です。嵐です。

 そう、それは、もうストーム・オブ・ストレス(BY TERRORIZER

 

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 がぴったりくるほどの。

 大小の嵐や波が押し寄せる中、それでも生きていかなければならない。大人なら誰だってストレスを抱えているだそうし、もっと大変な人はたくさんいるけれども、僕は僕だからなー。

 

 で、どうやってその嵐をしのごうかというと、音楽くらいしかないわけですよ。そういう訳で1円CDを5枚一気買い。いいよね、安くて手軽で。

 

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まずはジェーンズアディクションの再結成盤「ストレイズ」。懐かしのCCCD盤。なんだったのだろうこれは。

 

ストレイズ (CCCD)

ストレイズ (CCCD)

 

 

 これは、イイね!オルタナの名盤じゃないか!デイヴナヴァロもレッチリより生き生きとプレイしている感じがする。ギターソロもガンガン入っているし。

 

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 どの曲もベテランらしく安定して聴き応え有り。ジェーンズといえばこの曲だけど

 

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 この頃よりもギターのメタル度が増してパワフルになった印象。よおし、頑張るぞ!

 

  次。キングスオブレオン。

 

アーハー・シェイク・ハートブレイク(期間限定)

アーハー・シェイク・ハートブレイク(期間限定)

 

 

 こんないいバンドがいたなんて知らなかった。しかもむちゃくちゃ売れているじゃないか!相変わらずまだまだな僕。とにかくヴォーカルのかすれ声がいい味を出している。バンドのフォーマットややっているジャンルはオーソドックスでいるようで癖があり、モダンな印象も併せ持つ彼ら。高音源でのコードが心地よい。

 最初に出てくるカントリーバンドは関係ありませんよ。あと、この頃のヴォーカルの髪型、カッコいい。

 

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 今これを書いている現在、勢いに乗って一気にほかのアルバムも3枚注文してしまいました。一枚100円位だし。調子に乗って大丈夫か?

 

 次。マスタークラフト

 

フィスト・オブ・ゴッド

フィスト・オブ・ゴッド

 

 

               変なジャケット!

 

こちらはデスフロムアバブ1979の片割れジェシーがやっているユニット。デスフロム~はベースとドラムだけでゴリゴリのロックをやっていた、ロイヤルブラッドとかホワイトストライプスみたいな変則系のバンド。でもこれがやたらと強烈だったので僕は一時期ムチャクチャハマっていました。「必勝」のハチマキが間抜け。

 

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で、マスタークラフトの方は、一時期流行ったベースがぶーぶー言うブースト系のエレクトロロック。ジャスティスとか、デジタリズムとか、あとちょっと毛色は違うかもしれないけれどシミアンモバイルディスコなんかの系列。ノリノリ。

 

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ぶーわぶーわぶーわ。

次。

ジュニア・シニア

 

D-D-DON’T DON’T STOP THE BEAT 期間限定スペシャルプライス盤

D-D-DON’T DON’T STOP THE BEAT 期間限定スペシャルプライス盤

 

 

 底抜けに明るい任天堂系エレクトロディスコサウンド。この曲はとてつもなくキャッチー。ビデオもノリノリ。

 

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それで、同時にYOUTUBEで出てきたスーパーマンラヴァースのこの曲が良かったから

 

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  結局これも買ってしまう。

 

The Player

The Player

 

 

 こちらは耳あたりの良い、エレクトロディスコ。

 

 それにしても、一気に買いすぎた。1円CDの他にもまだ買ったものがあるのです。それはまた明日にでも。

 

ストームは凪いだのか?

音楽とともに生きる。

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