何がきっかけでAT THE DRIVE IN を知ったのかもう忘れちゃったけど、とにかくそのインパクトはすごかった。こちらのライヴ、ぜひ見てください。ライヴ開始は2:20秒あたりから。
すごいなー、このテンション。僕は割と結構な数のバンドを知っているつもりだけれど、彼らほど激しいパフォーマンスをするバンドを知らない。もう、演奏とか二の次。とにかく、その時のパッションに任せてただ楽器をかき鳴らし、暴れ、叫ぶ。最も原始的なパフォーマンス。だから演奏はぐちゃぐちゃ。でも、それでいい。ただ、彼らの魅力はそれがメインではない。曲が良いのだ。
見た目の派手さとかパフォーマンスの激しさなら誰でもできるけれど良い曲を書くということは誰にでもできることじゃあない。彼らは曲が素晴らしいのだ。哀愁に満ちたメロディーに跳ねるリズム。そしてヴォーカルのセドリックの驚異的歌唱力とアクション。
一歩間違えるとデリンジャー・エスケイプ・プランみたいなとっつきにくさが障壁となるけれど、彼らのサウンドはアバンギャルドとメロディとリズムのバランスが絶妙でこのアルバムは燦然と輝くマスターピースとなっている。まだご存知ないロック好きの方、絶対買って聴いたほうがいいよ!ハマるから。
オススメ!
- アーティスト: At the Drive-In
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 2000/09/12
- メディア: CD
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そういえば彼らの全盛期に日本のバンド、イースタン・ユース
がアメリカツアーを彼らと共に行っていたが、やりづらかっただろうなー。イースタン・ユースも非常にいいバンドだけど、このバンドと回るメリットあったのかね。
さて、しかし彼らはやることやり尽くしたのか、2001年に休止し、ヴォーカルのセドリックとギターのオマーはマーズヴォルタを結成する。
フランシス・ザ・ミュート~スペシャル・エディション(初回限定生産盤)(DVD付)
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- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
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マグリットの絵のようなジャケットのこっちのほうが有名かもしれない。僕は新たなステージの彼らの姿を見たくてすぐに1sTを購入。一曲目でブッ飛んだ。
レッドホットチリペッパーズのメンバーも絡んでものすごい熱量のアルバムだったことは確かだ。
ただ、その後の曲はラテン調であったり、やたらと長かったりと、あんまり僕の琴線には響かず、「なんかついていけそうにないな・・・」と思ってアルバムを買うのをやめてしまった。彼らの新作が出るたびに横目で見つつ、でも途中で飽きてしまうかもしれないという危惧もあって、評判がいいのは知りつつもスルーしてしまっていた。聴いたほうがいいですかね?
そのマーズヴォルタもヴォーカルのセドリックが脱退し解散してしまった。そうして今年突然AT THE DRIVE IN が再結成された。しかし、その再結成ライヴを見た僕は多少の失望を覚えたのだ。
時の流れはなんと残酷なのだろう。
セドリックは太り、ほかのメンバーもそれなりに年齢を重ね、往年のあのヤケクソムチャクチャパフォーマンスの影も形もない。セドリックも例のアンプからジャンプをするが打点の低いこと・・・。
まあ、40代の彼らにそれを要求するのは酷かもしれないけれど、やはりロックは若さと情熱が必要なのだと痛感させられる。もちろんAC/DCやメタリカそのほか大御所のロックバンドは今でも現役バリバリで素晴らしいパフォーマンスをしているが、それは今までのキャリアがあってのモノだ。僕自身、加齢を感じる今現在、年齢という抗しがたい壁はどうにもならない。
正直、新譜も評判はイマイチだ。
この年になっても少ない小遣いからのお金の使い道が限定されている僕には彼らの新譜を買う余裕はない・・・。ホント情けない話だけれど、1500円あれば1円CDを
送料込で5枚は買えるからなー。ああ、思う存分CDを買いたい。
もうAT THE DRIVE IN 関係ないね。
でもロックを愛する気持ちは一生モノです