夜の七時くらいだろうか。僕は家族を乗せた車を走らせ、家路を急いでいた。
やけに夜空が綺麗で、星が異様に目に付いた。こんな星空見たことがない。なぜだろう。地上の明かりが少ないからなのか。もう少しで我が家が見えるところに来たとき、空の向こうでハリボテのような東京タワーがそびえ立ち、その向こうで巨大な爆発が起こっていた。しかしその爆発に炎は見られず、不気味な灰色の煙だけがこちらへ迫ってくる。
「東京に爆弾が落ちた!」
東京の明かりがすべて消えたからあんなに星空が綺麗だったのだ。
僕は無我夢中になってその煙から逃れようと車を猛スピードでバックさせ、せめて建物の陰に隠れようとした時に、あ、これは夢だと気がついた。
横になっていた。心臓の動悸が激しい。
昨日子供を連れてプラネタリウムに行ったから星空の夢を見たのだろう。爆発は言わずと知れた最近の国際情勢からくる得体の知れない不安からに違いない。
僕はこんなふうに時々夜中の2時頃、とんでもない夢で目を覚ますことがある。いくつかはパターン化されていて、一番多いのはゾンビに襲われる、という非常に後味の悪い夢だ。そんな映画ばっか見てるからでしょ!ちなみに2番目はエイリアンに襲われるタイプ。これ、もう高校生くらいから見続けている。どの悪夢でも目覚めたあとの動悸の激しさは異常。勘弁して!
コーネリアス、新曲出てた。アルバムのアナウンスもあった。METAFIVEばっかやってるのかな、と思ったら本職もちゃんとやってたんだね。
すごい境地に達してるな。ポリリズムがすごい。複雑な数学の計算式が曲になったみたいだ。
オザケンも最近復活したけど、僕は断然小山田派だ。フリッパーズギター、今ジャケットを見ても、聴いてもおしゃれだね。
「ヘッド博士の世界塔」どっかいっちゃった。最も有名なのはやっぱこれかなあ。
狂おしいほどおしゃれだ。どんなふうに育つとこうなるのだろう。
コーネリアス、若いリスナーはどれほどいるのだろうか。やっぱり僕のような40代の人間が中心に聴いてるのかな。ティーンエイジャーがコーネリアスの新曲を喜んで聴くとはあんまり思えないもんね。
まだこの頃↓の方が受けがいいかもね。純粋にロックしてた頃。このアルバムを聴くと、20代、若くてエネルギーに溢れていた自分の思い出がよみがえり、なんとなくやるせない。
1ST。僕なぜか持ってるのはこれ。
このあとの69/96もすごかったなあ。
となりはリミックス版の「地球あやうし!」。結構なメンツが参加。暴力温泉芸者までいた。「こ~ねり~あすぅ~」みたいな声がおもしろすぎた。
69/96の頃はスペースシャワーTVでしょっちゅう「MOON WALK」が流れていたっけ。声のフランジャーがカッコ良かった。
このころ、小山田氏はしょっちゅうエイプを着ていたので欲しかったが、高い。フリマでなんとか安く買ってたっけ。裏原宿なんて言葉も懐かしい。今エイプ着られないなー。
それにしてもこのアルバム、メタル度が高い。
69/96の「LAST NIGHT INAFRICA」なんてほとんどAC/DCの「BACK IN THE BLACK」だし。この曲、コーネリアスはライブでなぜかドラムを叩きながら歌っていたっけ。
そんでその後、ファンタズマでしょ。
リミックスも買った。あんまり聴いてない。ちなみにファンタズマ初回盤はなぜかヘッドホン付き。
一回も使ったことないけど、さっき見たらスポンジ部分が加水分解で台無し。このアルバムあたりからエレクトロニクス多様。「NEW MUSIC MACHINE」が一番好きだった。「2010年にーなんかぜんぶーぶっこーわーれたー」ってとこ特に好き。
このあともコーネリアスずっと聴いてるんだけど「POINT」以降はレンタル・・・。
近作は音のコラージュ感、詰め込み感が凄すぎて、声までもが素材として使われてる。でも新曲は逆に音を絞り込んで、声も生音感が出てるね。アルバムも凄そう。
やっぱメタルは通るべき。