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BAND-MAID礼賛 新PV

        

      カッコイイぜ!BAND-MAID

 

     
BAND-MAID / secret My lips

 なんかAメロの16分音符の刻みにリフが乗って昔のミニストリーみたい。人気あるなあ。

 僕は彼女たちのどこが気に入ったのだろう。

 まずはそれこそルックスとサウンドのギャップだろう。僕も大学時代、メンノンに出てくるような格好をしてメタリカやったりしていたのでこの発想、大いに響くのだ。

曲はハードだが、メタルに振り切っているわけではなく、リフで引っ張っていくけど、むしろスマパンの2NDとか3RDに近いオルタナサウンドというのもよろしい。最初の方のアルバムは作家に楽曲を提供してもらっており、それはそれで良かったのだが、最新アルバムでは全曲作詞作曲しており、それがなんら遜色がない。ギターのKANAMIの作曲能力はバンドにかなり貢献していよう。

メロディがキャッチーでポップだけれど、クサくなる手前で踏みとどまっている。あとは歌詞のセンスがもう一つ突き抜ければもっといいのになあとも思う。YOLOでは例の「人生」という歌詞がそれこそ出てくるし。

       
BAND-MAID / YOLO

どの曲にも必ずギターソロがあるのも嬉しい。ライトハンド多用しまくってクール!ドラムのツーバスがドコドコも良い。そしてベースのMISAもかなりのテクニシャンだ。指、ピック、スラップと万能選手。『お給仕』(彼女たちはライブのことをこう称している)中に酒を飲むというキャラもあって海外ではかなり人気があるようだ。

以前も書いたけど、いまガールズバンドって結構いるんだけどその中でもダントツだと僕は思います。

BANDーMAID全肯定!

 いつもの

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完結!「ヘビーメタルと文芸少女」

 

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 何かの縁でこのブログを初めて見た人には訳がわからないでしょうが、僕が11月から毎日カクヨムという角川の投稿小説サイトで連載していた小説「ヘビーメタルと文芸少女」を本日で完結させました。

 

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   足掛け4ヶ月、毎日頑張って投稿し続けた結果、現時点でカクヨムのコンテスト予選を通過(あくまで通過)、フォロワー32人(よくもまあこんなに登録してくれました)PVは2500回ほど。他の作品を見れば数万PVとか莫大な数字なのでそれに比べれば取るに足りないけれど、それでもいちシロウトが書いた作品としては上出来な数字だと思う。なにせ知名度ゼロから始めましたから。

 

  まあ、作品自体は一年以上前に完成させているので感動というわけではないけれど、それでも一区切りがついた気はするのだ。

 さて、この小説を書いたあと、僕は娘のためにもう一編の小説を書いた。

「土管の向こうの街」というタイトルだ。

 こんな話。

 

小学校5年生の孝之(ぼく)は友達3人と近所の土管を探検する。その出口は隣の団地の巨大な調整池につながっていたが、帰る途中、街に人影が見当たらないことに3人は気づく。3人はここが自分たちの団地ではないと考え、土管を戻ろうとするが、その出口から勢いよく水が吹き出しており、とても帰れる状態ではなかった。

絶望する3人の前に突然サオリと名乗る少女が現れ、彼らをショッピングモール「リリィ」へと連れて行く。学校へ行く必要もなく、毎日が夏休みとなった僕たちは最初は喜んでいたのだが・・・。

 

 これは僕が少年の頃の思い出をもとに書いた作品で、僕なりのジュヴナイルになったと思う。娘からの評判は上々だったのでよかったらこちら、読んでみてください。

 

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BAND-MAID推し!

カッコイイぜ!BAND-MAID


BAND-MAID / REAL EXISTENCE

いきなりですんません。

最近このバンドお気に入りです。メイド服でバンド?色モノでしょ、という先入観を捨てて聴けば納得の彼女たち。もういっちょ。


BAND-MAID / Thrill(スリル)

ゴリゴリ!

まさにカッコイイとはこのこと。

なんだろう、不思議なんだよ。このブログで僕がしつこく宣伝している僕の書いた、僅かな読者を獲得している小説「ヘビーメタルと文芸少女」。ちなみに明日で完結します。

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これを書いたあとにこのバンドを知ったのだが、なんか妙にシンクロして驚いた。まあ、僕が勝手に一人で驚いているのだが、とにかくまずヴォーカルの子が物語内に出てくるバンド「デスピノ」のマヤというキャラクターのイメージそのまんまだということ。すいません、あくまで僕の脳内の話なんですけどね。

それからメイド服で演奏ということ。これも小説のクライマックスのライブでメイド服で演奏という場面と一致。

そして彼女たちも言っているのだが、見た目と中身のギャップが魅力となっているところ。僕は「ヘビーメタル」+「文芸」というまったく接点のないものをミックスさせ「メガネをかけた文学少女メタリカを弾く」というストーリーを作り上げた。こんな僕だから、彼女たちを気に入るのは必然。

 

ハード系のガールズバンドいるよね。古くはスーパーージャンキーモンキーとか


Super junky monkey あいえとう

懐かしい。昔バンドやってた頃、友達がこのバンドと対バンしててなぜかこの人たちと飲んだことがある。もちろん向こうはこっちをひとつも覚えてないけど。

最近だとガチャリックスピンとか。


Gacharic Spin Never Say Never 7/16 Bass Magazine Presents The Power of Low-End

あれ・・・久しぶりにみたらなんか昔とだいぶ変わってる。こんなんだったっけ?まあいいや。相変わらずベースは上手い。

そしてガールズバンドではないけどもはや不動の人気BABYMETAL


APMAs 2016 Performance: BABYMETAL perform with ROB HALFORD of JUDAS PRIEST

「ヘドバンぎゃー」で出てきた時に、誰がロブと「ペインキラー」を共演するなんて想像できただろう。

 

みんなものすごくいいのだが、「BANDーMAID」はどこか独特の個性を感じる。一番は曲の良さだ。演奏もうまいし、センスが光っている。複雑な変拍子やトリッキーなフレーズも駆使してそれをなんとかうまく消化している。

海外ではすでに大人気。YOUTUBEの再生回数450万回!すげえ。特にメキシコ、ノリがいい。


BAND MAID MEXICO 2016 Hablando Español

そうそう、このノリがちょっと・・・という人、結構いるかもね。僕は笑ったけど。やるならここまで徹底するべきでしょ。くるっぽー!

 

この間メジャーデビューアルバム出たばかり。ブレイク寸前。

BANDーMAID全肯定!ぜひ世界征服してください。

 

僕のバンド小説!

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少しは知っているということで感じる違和感と「ピラミッドの謎」というレトロゲー

 例えばあるバンドがいて、あまり知られていないそのバンドを初期の頃からずうっと応援するファンがいたとする。そのうちにそのバンドは人気が出てきてついにはメジャーとなる。その時昔からのファンの心理とすれば新たにファンになった人たちを「ニワカめ」と思うだろう。バンドからみれば同じファンなのだから同列だろうが、この私のほうが先に知っていた、応援していた、だから私は偉い、という心理は人として避けられない。昔を知らないくせに、とか、自分の方が思い入れがあるからという心情は誰しもあるだろう。

 

なんで突然こんなことを言うかっていうと、YOUTUBEって、一度見た動画そのものとか、関連しているものが出てくるじゃない。僕も一時期、タイの訳のわからないバラエティを見ていたら、それに関連したタイ語の動画や韓国、果てはどこの国かも定かではないアジアの動画ばかりが表示されその都度×を押すということがあった。

それで、最近キンドルYOUTUBEを見ると必ず星野源が出てくるわけですよ。ああ、また妻が見てたんだな。ウチではお互い音楽の好みが全然違うので別にそれについて言うことはないが、当然星野源サケロックというバンドをやっていてあの在日ファンクのハマケンがそこでトロンボーンをやっていたなんて知らないで見てるんだろうな、とは思うわけです。流行りってそんなもんだから、世間の人もそうだろう。

 


SAKEROCK / 会社員と今の私 MusicVideo

3年くらい前にこのビデオ見て笑ってた。人が車に轢かれるところのくだり、昔の竹中直人のコントみたい。

それにしたって、普通サケロックなんて一ミリも知らないじゃん、きっと。でも娘のクラスメイトは恋ダンスを歌って踊っていて、当然娘はそれを見て原曲も知らずにその歌を歌ったりする。はやりの音楽を否定する訳じゃないし、いいものはいいし、価値観の違いは尊重するべきだ。でもやっぱり、デモー、ナンカー、多少はモヤモヤするのです。

ちなみに昨日は風呂上がりに子供がオザケンを歌っていたので(当然妻が聴いていたのを覚えた)、「オザケンは昔、コーネリアスフリッパーズ・ギターをやっていたんだよ。コーネリアス小山田圭吾と言って、最初の頃はロックぽくって、スタイル・カウンシルそのまんまの曲をやったりもしてたんだよ」


Cornelius 「What You Want」

と啓蒙しながらキンドルコーネリアスを聴かせていると「明日早いんだから早く寝かせて!」と怒られた。すいません。

 

そうそう、思い出した。娘がまだ4歳くらいの時に、一緒に布団に入って寝かしつけていたら突然子供が「クボタ・・・」と言い出して僕は爆笑してしまった。どうやら妻が「あれー久保田(利伸)のCDどこやったっけー」とか「久保田の新しいCD買う」とか言っていたのを聞いていたらしい。それで急にそれを思い出して思わず「クボタ・・・」が出たのだろう。あんまり面白かったので僕がずっと笑っていると、それが嬉しいのか娘はまた「くぼた・・・」を発語。しかも僕が笑っているので同時に娘も笑いながらクボタ!を連発。そんな楽しいひと時が続き、何回目かの「クボタ・・・」の時だった。寝ながら笑っていたからか「クボ・・・ごほげへがはっ」と娘は突然むせ始め、そのまま「おえー!」とゲーしてしまった。パパと娘の楽しいひと時台無し!僕は「うわー」と言いながら飛び起きてバスタオルやらウェットティッシュやらを持ち出して後始末。大変だった。

 

子供というのはとにかく面白い。この間、何がきっかけだったかは忘れたけれど、娘と話していると僕が高校生の時やっていたゲームの話になった。30年ほど前、我が家には何とシャープのX1というコンピュータがあった。これは当時で20万ほどした代物で、別段それほど裕福であったと思えないウチではあったが何故か父親が買ってくれたのだ。

ただ根っからの文系である僕がプログラミングなどできるはずもない。高価なコンピュータもただのゲーム機として使用されるのみだった。その頃のゲームはカセットテープにプログラムが入っていて、それをロードすると初めてプレイできたのだった。

ソフトはかなり売られていたのだが、僕が一番最初に買ったソフトはその名も「ピラミッドの謎」。ほとんど誰も知らないこのレトロゲームYOUTUBEにプレイ動画がアップされている。ネット万能時代!

 


ピラミッドの謎 SHARP X1 アドベンチャーゲーム レトロ AVG ADV

どうです、このオープニング画面とテーマソング。めちゃくちゃワクワクする。

ピローピローピローピローリー

ピロリロリー・・・

なんとエキゾチックなテーマ曲。紫の夜空にピラミッドのシルエットとお月様。ショボいグラフィックだが当時は画期的なものに見えたのだ。そしてこれこそ僕が人生初めてプレイしたアドヴェンチャーゲームだ。

この動画を発見したとき、僕は懐かしさのあまり何度も見てしまった。再生回数は1000回程度だが、そのうちの10回は僕でカウントできるだろう。ただ、見栄えがいいのはここまでで、実際のプレイは怒りのデスロードだった。

当時のアドベンチャーはコマンド入力式が主流で、とにかくゲームを進めるのが大変。例えば前へ進むには「GO」と入力し、上なら「UP」、松明をとる、に至っては「TAKE TORCH」である。TORCHなんて単語、知らないでしょ。しかも粗いグラフィックなので松明かどうかの判別に当時、半年くらいかかった!ホント、よく途中で投げ出さなかったよ、僕。やっぱり高いお金を払ったんだから意地でもクリアしてやると思ったんだろうな。ゲーム動画見ると6分くらいで終わってる・・・。

マップも同じような画面が現れるので何度も同じところをぐるぐるぐるぐる・・・あんまりの内容に頭に来て「BAKA」と入力すると「BAKA デハ アリマセン」みたいな返しが出てきて笑ってしまった。別のゲームだったかもしれないけど、当時作る側も想定してたんだろうなー、ユーザーの癇癪を。「なんだよーモー!」などと文句を言いながら半年かかってクリアしたのもいい思い出だ。

さて、数十年を経て、このテーマソングを僕の娘が聴いている。しかも、どうやらこのメロディーが気に入ったらしく、部屋の向こうから「ぴろりろりー」などと鼻歌で歌っているのが聞こえてきて笑わされる。さらには、娘は毎朝ピアノの練習をしているのだがいつ覚えたのかピアノでトンタタトンンタ、という伴奏込みで「ピロリロリー」と弾いているのが聴こえてきて僕は布団の中で朝の7時から爆笑。

そして極めつけは「パパー、これなーんだ」と言いながらリコーダーでピロリロリー!今日本でこの曲にハマっているのはウチの娘ただひとりだと断言できる。

 

さて、あさってで完結。

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地方都市における「大人の休日」

驚いた。

何が驚いたかって、まあ、勝手に自分で驚いているのですが。

つまりこうだ。昨日妻の友人が来るというのでその時間僕は家を出ることになった。ちなみに平日の休み、僕は普段何をしているかというと、何もしていないのだ!本当の昭和の漫画に出てくるお父さんみたいに生活に疲れて家でゴロゴロするだけなのだ。まあ、実際にはコタツでぬくぬくしながらテレビでモヤさまとかを見ているんだけど。そうやってじわじわと一日が過ぎ、すべての細胞を老朽化させてゆく。

僕は余程のことがない限り最近は外出しない。お金もないしね。前日からあれこれとどうやって時間を潰すか考えた。一番手っ取り早いのは映画なのだが、ちょうど今見たい作品が上映されていない。ネットカフェ?いやあ、それもどうかなあ。ショッピングモールに行ったところで買うものなどない。ドライブとも考えたがあいにく雨だ。まあ、コペンコンバーチブルにしたところで花粉がすごい。アウトレットモール等、小一時間で行ける場所はいくつかあるのだが、服は大量に持っている。新しい服を買ったところでいつ着るというのだ!

地方都市なので娯楽が少ないのだ。結局何も思いつかないまま、あてもなく車を走らせ着いた先はブックオフ・・・。なんか僕20年くらい前の独身時代の休日の過ごし方と同じことしてる。しかし一軒目は特にめぼしい物もなく、さらには、こんな時間にここをうろついているという己の境遇に疑問を持ちはじめ、どうしようもなく遣る瀬が無くなる。小説200円コーナーでふと、山内マリコの『ここは退屈迎えにきて』が目に留まる。

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫) | 山内 マリコ |本 | 通販 | Amazon

 

この小説が以前話題になったとき、気になって僕は本屋で立ち読みをした。一度上京をした30歳の女性があまりに退屈な地方都市の生活にあえいでいる。テーマがいかにも現代的なのと、シチュエーションとしては男性である僕にも刺さったので読んでみたのだ。ただ、結末は僕の思いとは別の方向で終わっていたのでその時は買わなかった。200円だしどうしようかな、と思ったがなんだかトイレに行きたくなり、しかしそのブックオフにはトイレがなかったので結局買わずに店を出た。もう一軒ブックオフあるからそこで買おうと決め、途中ドンキホーテでトイレに寄る。山内マリコの小説さながら、店にはマイルドヤンキーと外人しかいない。店の空気に滅入ってしまいそうなのですぐに脱出し、次に道すがらユニクロに寄る。何も買わない。ただの時間つぶし。まさにここは退屈迎えに来て!

結局もう一件のブックオフ万城目学の『偉大なる、しゅららぼん』を200円で買い、二三ヶ月前のビギンや2NDといったファッション雑誌をこれも暇つぶしのために100円で購入。山内マリコは売っていなかった。

 

で、結局、何に驚いたのかといえば、あまりに自分の貧相な時間の潰し方に驚いたのだった。スターバックスで本でも読めばよかったのか。またはパソコンを持ち込んで小説を書けばよかったかもしれない。今度はもう少し生産的なことに時間を費やそうか。彫刻掘るとか。

とかいいながら、帰ってきてアマゾンプライムビデオを観る僕。これが一番楽ゥ!ちなみに最近見た作品は「ヒックとドラゴン」(拾い物だった。まあ、展開がやや強引だったけど)「月に囚われた男」(デビッドボウイの息子の監督作。低予算とは言えかなり渋めのSF。いくつかつじつまの合わないところも感じられたが概ね楽しんだ)「ワイルドなスピード!AHO MISSION」(邦題が最高。中身はよくあるアメリカのパロディ映画。ギャグがくだらない)など。他にもつまみ食いのように見ているのだが、とにかくワンクリックで色々な作品が見られるのでいつまでも見ちゃうよ!そんな中、最近ハマりかけているのがこちら。「TOP GEAR」

 

www.youtube.com

最近配信されはじめたのだがイギリスではかなりの人気番組らしい。3人のエンスーオヤジがあらゆる車(時には船や自転車)を使って走り、旅し、ぶっ壊す。三人とも歯に衣着せぬ物言いなので見ていて面白い。なんだか「水曜どうでしょう」みたいなノリもあってついつい、いつまでも見てしまう。車好きでなくとも面白い。ちなみにワーストカーナンバーワンは日本のある車でした。

 

「大人の休日」なんて聞こえはいいが、先立つものがなければ、実際はこんなもんだ。

 

今週、完結します

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スタイル変わりすぎィ!スーサイドサイレンス!

ipadは高くて買わなかったけど、その代わりにキンドルを3年くらい前に買った。僕はごろ寝で見られるこの端末をいたく気に入っている。入手困難な昔の本や古典も無料で読める。あらゆることがほとんど可能なこの精密機械は僕だけでなく、妻はネット、娘はマインクラフトで、というように家族になくてはならないものになっている。

 

さて、教育と称して子供に曲(主にメタル)を聴かせるとき、最も手っ取り早いのはYOUTUBEである。この間は、お父さんが中学生の時に聴いていた曲を聴かせてくれ、というのでスタイルカウンシルやスティングのソロ、ジャーニーやスティクスを見せてやった。小学3年生なのだが僕の英才教育のおかげでスタイルカウンシルはおしゃれでキャッチーなバンド、ジャーニーは曲はいいけど、どこか垢抜けないバンド、のようにきちんとそれぞれの特徴を理解している。

スタイルカウンシルのセンスの良い「スピークライクアチャイルド」のPV


The Style Council - Speak Like A Child

の後に、ジャーニーの「セパレイトウェイズ」


Journey - Separate Ways (Worlds Apart)

のビデオを見せたら、一言「うわーなんか全然違うね!」

KEYのジョナサン・ケインがなぜか壁に張り付いているシンセを弾いている場面(1:27くらい)やエアキーボードをしているのを二人して笑った。また、モデルの女性を両側からメンバーがはさんで歌う場面は「この人うるさくないのかな?」などと指摘。

今見返しても、当時感じたダサさは健在!ジャーニー当時金あっただろうに、撮影場所が港はないでしょ。「パパはこれを昔、『壁キーボード』って言ってたんだよ」と、どうでも良い情報を伝える。でもどちらも良い曲に違いはないので気に入ったようだった。

 

そうやってひとしきり80Sのビデオを見ていたら「日本人は聴かなかったの?」と言うので当時流行っていた好きだった横浜銀蝿の曲を観せてやった。


HD 横浜銀蠅 羯徒毘璐薫狼琉/KATTOBI ROCK'N ROLL

 

真夏の夜にバリバリ!

というフレーズをいたく気に入った娘はその後思い出したよう突然「バリバリ!」とか言い出して僕を笑わせる。ちなみにこれを見た僕は当時、なんてハードな曲なんだ!とビビっていたもんだ。今でもソロの後の、しつこいまでのワンフレーズリフの繰り返しはカッコイイな。

娘も小4になるので色々な機微を理解し始めたのか、こんなふうに結構鋭いギャグとか飛ばしてくる。また、「ママいつも学校であったこと聞いてくるからめんどくさいんだよー」などと母親が聞いたら鬼の形相になりかねないようなことを僕だけに言ってくる。そんなこと言う一方で妻に向かって「ママ大好き!」などと言っているのを見ると、早くも娘、したたかに生きてんなーという感想を持つ。

 

さて、いつものようにYOUTUBEを観て人生の残り時間を消費していたらスーサイドサイレンスの新曲がアップされていた。知らない間に新譜出てた!不覚!

軽くスーサイドサイレンスについて触れておくと、アメリカのデスコアバンドで、以前からチョイチョイこのブログでは触れていますね。彼らは数あるデスコアバンドの中でも実力・人気ともにナンバーワンだろう。

もともとこのバンドは曲が素晴らしい上にミッチ・ラッカーという稀有な存在のヴォーカリストがいたからこそ成功した。彼らの曲の中で一番好きなウェイクアップ。ライヴバージョン。ウェイクアップ!ウェイクアップ!と絶叫し連呼する歌詞が尋常じゃなくクール!


Suicide Silence - Wake Up (INSD 2011 - Backstage Munich)

1:37あたりに一瞬映るキッズを見ると僕はいつも「こいつ普段苛められてて、この瞬間だけが喜びなんだろうなあー」などと勝手に想像してしまう。

とにかくヴォーカルのミッチ・ラッカーのカリスマがすげえ。何がすごいかって、ミッチ・ラッカーストンプと言われるこの長いリーチから繰り出される鷲の羽ばたきがごときアクション。


The Lucker Stomp

一時期僕はこのストンプのかっこよさにシビれ、去年の夏あたりは

娘とミッチラッカーごっこをよくしていた。こんなふうに。

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ウェイクアップ!ウェイクアップ!

娘は単独でもウェイクアップ!ウェイクアップ!

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男の子みたいだけど、娘です。この頃ショートカットなのでよく男の子と間違えられていた。帽子は例の親父自作のスレイヤー。Tシャツもいいでしょ。他にメタリカとかニルヴァーナとか色々持っているよ。

この頃、このミッチラッカーストンプで娘に「行ってきます!行ってきます!」と言って会社に行こうとしたら、彼女はすかさず「いってらっしゃい!いってらっしゃい!」とストンプ返しで大爆笑。

残念ながらミッチは2012年にバイク事故で他界している。ミッチの死後、デスコア界の有志が集まって追悼ライヴを行い、それがライヴDVD化されている。代わる代わるいろんなバンドのヴォーカルが出てきてスーサイドサイレンスの曲を歌う。最後にはなんとラムオブゴッドのランディが登場!


SUICIDE SILENCE - You Only Live Once (Ft. Randy Blythe - Lamb Of God)

まあ、こう書いてもラムオブゴッドやランディを知らない人にはなんのことかよくわからないだろうけど、とにかくすごいことなんです。

リヴ!ライフ!ハード!

このように激しく生きろ!と歌った最後にミッチの写真が出てくるのだが、それが彼の娘との2ショットなのだ。

僕は自分の娘にミッチには君と同い年くらいの女の子がいたんだよ、と事前情報を仕込んでおいたら、娘その写真をみて号泣!感情移入能力高すぎ。僕はオロオロしてしまい、ただ娘を抱いて頭を撫でるだけだった。

 

なんだかしみったれてしまったが、その後、スーサイドサイレンスには元オールシャルペリッシュという日本ではほとんど誰も知らないであろうバンドのヴォーカルのエディが加入、活動再開。エディもカリスマの点ではどうしてもミッチに引けをとるが、その強力なスクリームでファンを唸らせた。


Suicide Silence - Summerblast 2015 (Official HD Live Video)

どうすりゃこんな声出せるんだ。僕もたまに車の中でデスヴォイスに挑戦してみることがあるのだが、すぐに咳き込んで喉を痛めてしまう。ちなみに半年くらい前にNHKデスメタルを歌う女子高生が出てきた番組があり、彼女が歌ったのがなんとスーサイドサイレンスだった。

 

とまあ、このようにミッチが亡くなったあともスーサイドサイレンスはゴリゴリのデスコアをやっていたのだ。ところが、ニューアルバムの第一弾PVが出たらまるっきり雰囲気が違う・・・


SUICIDE SILENCE - "Doris" (OFFICIAL 360° VIDEO)

なんかKORNみたいになってる・・・どびっくり!そもそもプロテューサーがロス・ロビンソン(KORNやSLIPKNOTOを手がけた人)という時点でなるほどねえ。

この曲、ファンの拒絶反応がすごくて、DISLIKEがなんと3万!さらに第二弾PVに至っては・・・


SUICIDE SILENCE - "Dying in a Red Room" (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

ほとんどディストーションサウンドなし!こちらはなんかデフトーンズがやっててもおかしくない感じだ。

まあ、もともとデフトーンズのエンジンNO9とかカヴァーしていた彼らだから、いわゆるニューメタルが好きなのは解る。でもいきなり変わりすぎでしょ!

勇気ある選択だ。彼らはやりたいことをやり通したのだろう。僕は嫌いじゃない。ブリングミーザホライズンだってデスコアやめてビッグになったし、ホワイトチャペルもなんだか違う方向の曲を作ってるし。いいものはいいはずだ。だからCD注文したよ、海外のアマゾンで。あと二週間くらいしたらフルアルバム聴けるだろう。意外と気にいるんじゃないかという気もする。

 

そうそう、このひとつ前の記事がえらいアクセス増えてたけどどうしてだろう?グーグルで何かがヒットしたのだろう。スーパーセール?うなぎ?まあ、「人間大統領」かな、やっぱり。

 

あとこちら、いよいよあと数回で完結予定。やった!フォロワー30人いった!

週間ランキング最高5位でした。今日は130位だった・・・しくしく。

みんな読んでね。

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スーパーセールでうなぎとメタル系キャップ、電気の人間大統領

 先日、楽天スーパーセールが終わった。

ポイントスロットをやり、あたりが出てよおーし!と思ったら30ポイントかよ!みたいなことを毎回やっていた。ヒーローを呼べ!とかいう毎回ムダにクリックをさせられるゲームも頑張って300回押した。いい加減飽きた。

まあそれはそれとして、僕は親孝行にうなぎでも買って食わせてやろうと思い、楽天をうなぎ検索したところ、6千円のうなぎセットが3千円になるではないか。タイムセールで3月7日(火)の朝9時販売となっている。僕はたまたまその時間に家にいる予定だったのでうなぎをお気に入りに追加してその日を心待ちにしていた。そうして当日、8時50分という朝っぱらからパソコンの電源を入れ、9時を今や遅しと待っていた。まあ、100個用意してあるから余裕だろうが、念のため販売開始と同時に買ってやろうと目論んでいたのだ。そして、9時。僕はおもむろにマウスを操作し、買い物かごに入れた。そして直後に出てきたのは

「申し訳ございません、売り切れました」

の字だった。思わず「は!?」という声が出てしまった。人間びっくりするとこんな声が出るものなんだなあ。

 舐めてたね、すーぱーせーる。

そんなにみんな3千円得したいのか。とか言いつつ、僕もそうなんですけど。仕方がないので2千円のうなぎを2尾頼んだよ。

 

僕はストレスが溜まるとそのはけ口を買い物に求めてしまうのだが、その対価を払う原資はあまり無いので必然的に安くて良いものを見つける能力が研ぎ澄まされた。まあ、みんなやっていることだろうけど、いくつかのサイトを比較し、最も安いものを買うという手だ。そのほか、自分で組み合わせを工夫してオリジナルなものを作り上げるということもする。

例えば小学生の娘がキャップが欲しいというので「よーしパパがカッコイイの見つけるからね」と意気込む。ベストはスーサイダルテンデンシーズのキャップである。

 

 

でもオフィシャルは高いので買えない。まあ、買えるけど、そこまでかけなくてもいいかな、という感じなので、そんなときは自作します。

まずはベースとなるキャップを楽天で300円で発見直ちに購入。ただ、それだけでは終わらせませんよ。次に「ロック・ワッペン」「バンド・ワッペン」などと検索し、アマゾン、楽天そのほかで探す。一番安いメール便のものを選び、購入。届いたらアイロンを当て、小3の娘のためにメタル帽子を作る40代のおやじ。そうしてできた帽子がこちら。

 

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娘は喜んで代わる代わる毎日これらをかぶって学校に通っています。どちらかというとスレイヤーの方がお気に入りとのことだ。

 

きのうYOUTUBEを見ていたらおすすめにこれが出てきた。

     
電気グルーヴ 『人間大統領(Video Edit)』

 久々の天久聖一監督のバカ系ビデオ。あ!二丁拳銃の小堀氏出演!いい味出てる。

「なんかどっかで見たような芸人」をキャスティングするセンスも素晴らしい。曲も文句なし。ベースはケンケンだって。納得。アルバム買おうかな・・・。なんだかんだで電気グルーヴはだいぶ昔から聴いてます。彼らを初めて見たのはテレビのライヴだったかな。「マイアミ天国」をやっていて「ヘビメタよりも音でけえ!」という叫びに、こいつらすげえな、と思ったのが最初。卓球とまりんのソロもほとんど持ってるし、瀧のベートーヴェンのライヴDVDも買ったなあ。プレステで発売された「グルーヴ地獄V」はかなりやりこんだ。ちなみに電気のアルバムで一番好きなのは「オレンジ」。なんか本人たちにも世間的にも評価芳しくないようだけど僕は今でも良く聴く。「誰だ!」なんて子供が鉄板で笑うしね。