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アマゾン1円CDハンターがゆく 11 リンキンパーク 「リヴィングシングス」

アマゾン1円CDハンター基本ルール

1 基本的に1円のモノを買う。

2 できれば聴いたことのないアーティストを選ぶ。

3 やみくもには買わずに星4つ以上で、軽く試聴をする。

4 ジャンルはなるべく不問。

5 3日に一枚くらいのペース、月に最低10枚は買う。

 

先日古着屋で買い物をしていたら、僕が知らない日本人の女性シンガーの曲が流れてきた。曰く「私は仕事も恋も手を抜かない~恋も仕事もパーフェクト!」だって。(大体こんな感じ。うろ覚え)。率直な感想を言わせてもらえば、なんじゃそれ!あやうく吹き出してしまいそうになった。

働く若い女性のハートをつかむ歌詞なのだろう。等身大の気持ち、みたいな感じで。きっと僕の知らないところでこの手の曲は量産され、それを享受する人々がいるのだろう。現実の多層性を垣間見た瞬間だ。

他人の価値観に対して僕がとやかく言う筋合いはないし、僕の大好きなメタリカデスメタルなどはこの種の曲を聴く人からすれば「ヘビメタ」とくくられ、嫌悪の対象だろう。

それにしても歌詞に「仕事」ってダサくないか。あと、「人生」って言葉も曲の中に登場すると途端に冷める。英語なら「ライフ」となり、カッコもつくが「じんせい」って。この言葉の向こうに変な重みを感じてしまうからかな。こういうふうに思うの、僕だけなのだろうか。ただ、筋肉少女帯の「戦え!何を?人生を!」くらい突き抜けていればそれもアリだろう。

また、昔から思っていたんだけど、歌詞の中で女性の男性に対する呼称が「きみ」になったのはいつ頃からなのだろう。僕は宇多田ヒカル以降だと思うんだけど。最近そんなに女性シンガーの曲で「あなた」って言わないんじゃないの。これは相対的に女性の地位が向上して「あなた」→「きみ」という変化に結びついたのではないだろうか。僕は女の人の歌詞はやっぱり「あなた」がいいと感じるので、やくしまるえつこが「あーなーたー」とか歌っているとなんとなく嬉しくなる。まあ、相対性理論の曲にも「きみ」はありますけど。

 

リンキンパークのCDのはなし。

 

Living Things

Living Things

 

 

アルバム、「リヴィングシングス」

僕はネットショッピングをよくするので、そのBGMとしてアマゾンプライムで楽曲を選択するのだが、この間メタル系のジャンルをあさっていたところ、リンキンパークのページが出てきた。リンキンパークは全部CD持っているものだと思っていたら、このアルバムだけ抜けていたのだ。試聴すると良さそうだったので検索すると1円から売っているではないか。そこですぐに購入。

いいんだけど、やっぱり2NDの「メテオラ」には及ばない(個人の感想です)。もう8年くらい前かな、メテオラがあまりに素晴らしかったので僕は3RDはいったいどうなってしまうのだろう?と思い、かなりの期待をもって3RDアルバムの1STシングル「ワットアイヴダーン」を聴いたのだが、多くのファンと同じようにあれ・・・?思ったのと違う・・・という印象だった。メテオラが良すぎてジェイZとのコラボDVDやリミックスのリ・アニメーションも買った僕はあのサウンドがさらに進化して、今までにない音楽を聞かせてくれるだろう、と予想していたのだ。

結局それ以来、リンキンをあまりチェックすることはなくなっていった。ツタヤで5枚1000円のCDを借り、枚数合わせで6THアルバムの「ハンティングパーティ」を聴いたときも、ううん・・・どうでしょう、という印象だった。やはりメテオラの曲群のような切れ味の鋭いリフでひっぱっていく曲がないからなのだろう。思わぬタイミングでスネアと同時に「タタタタ!」とギターが入るアレンジなどすごい好きだったんだけどな。これも個人の感想なのだが、リンキンはギタリストの存在感薄いよね。僕は名前も知らない。このころ出てきたバンドで言えばコーンのマンキーとヘッドとか、リンプのウェスとか、デフトーンズのステファンとか、個性的なギタリストが多い。

とはいえリンキンパークがいなかったら今日のブリングミーホライズンもないだろう。

リンキンパーク フェイント


Faint (Official Video) - Linkin Park

これを聞いたあと、BMTHの「スローン」を聞くとリンキンの新曲と言われてもきっと気づかなかったかもしれない。


Bring Me The Horizon - Throne

海外だとBMTH結構アンチがいるみたいだけど、僕は大好き。

これとか


Bring Me The Horizon - True Friends (Official Lyric Video)

この曲は娘がかなり気に入ってサビの部分を僕と車の中で大合唱した時期があった。

アウダホーマブレースイファイワーズユー!

 

でも1円で買って損はありません。

 

あとはいつものです。今日は8位に後退していました。しくしく。

ダメージ・インクのライヴシーン、自分でもよくかけたと思っています。

 

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ストレンジとアサシンとヘビーメタルと文芸少女と

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2本の映画を観た。

ドクターストレンジとアサシン・クリード

僕は最近なんとなく「時間」について考えていて、ちょうどアマゾンで1円で売っていた新書を2冊購入し、風呂でなんとなく読んでいたところだった。

 

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奇しくも、今回鑑賞した2作品は「時間」に関係した映画であった。シンクロニシティ

2冊とも色々と示唆に富む内容であり、知的刺激を受けるという点では役に立った。

両書ともにマクタガートという哲学者に触れており、マクタガートによると、「時間は実在しない」のだそうだ。へえ。

ただここで知識や別角度からのものの考え方は多少得られたのだが、悲しいかな、現実の時間はやはり主観的にどんどん過ぎていく。そもそも「時間」は人間の先験的(アプリオリ)なもので、時間を「流れている」と感じるのは我々生き物の宿命のようだ。とにかく、時間というのは不可逆なものであるらしい。

 

ネタバレあります。ご注意ください。

 

さて、まずドクターストレンジですが、ベネディクト・カンバーバッチって名前、すごいよね。日本で言えば「武者小路」みたいな感じなのかな。カッコイイ!スター・トレックのカーン、かっこよかったし、「ホビット」のスマウグの声もよかった。「イミテーションゲーム」というアランチューリング(高名な数学者)を演じている作品がアマゾンプライムで観られるので近いうち見たいとも思う。

僕はマーベルにはそれほど思い入れがない(アベンジャーズまではなんとか見たが、その後のエイジオブウルトロンとかシビルウォーとかアントマンはもう押さえてない)のでドクターストレンジについての予備知識なく、映像体験を主な目的に行きました。

インセプションのように街がせり上がってくる様子やミラー次元は圧倒的だ。まあ、このあたり、僕がくだくだしく書いても仕方がないので割愛します。それにしても主人公が修行するのってバットマンなんかもそうだが、大体チベットとかネパールあたりだよね。あの地域の神秘性が説得力を与えてくれるのだろうか。 

映画前半、神の手を失ったドクターストレンジ、一度たどり着いたカマータージを追い出される。でも行くところがないので五時間くらいドアの外にいたら入れてくれました。優しい。ファイトクラブだったら2~3日は立ちっぱなしだぜ!

そんでなんやらかんやらで、どこでもドアの技を習得し強くなったストレンジ、なんと時間を操る手法を手に入れる。それって最強でしょ。まあ、一応神の摂理に逆らうので必ず報いがある、とかは言われているけど今回は報いはありません。

悪役(最近はヴィランとか言うらしいがなじめない・・・)のカエシリウスとその仲間たちとの戦いは壮絶だが、いかんせん仲間たちが一言も喋らず存在感が薄い。どこでもドアでいろんなとこに飛ばされるし。そんで最終的には暗黒次元のラスボス、ドルマムゥなる存在と対決することになる。宇宙にはこう言う輩が無数にいるのか、僕はグリーンランタンのパララックスを思い出した。もうこのくらいのスケールになると、地球にこだわらなくてもいいんじゃないかと思うのだが、映画的にはそうもいかないのだろう。こういう絶対的宇宙悪の原型はラヴクラフトクトゥルフなんじゃないかな。

それにしてもドクターストレンジが最後に何度も時間を巻戻してよみがえり、ドルマムゥと取引をするところなどはほとんど嫌がらせ!殺さないでどこかに幽閉すればいいじゃないか、とも思うが、映画的にはそうもいかないのだろう。

 

さて唐突だが僕は結構トイレが近い。不用意に長い映画なんか見ると、どうにもならなくなる時がある。最近の映画は上映時間が長いものが多いから僕は朝からなるべく水分を取らずに始まる直前にトイレに行くようにしている。ドクターストレンジの時もやっぱり終盤で催し、なんとかエンドロールまで我慢したのだがもうダメ!マーベルって確かエンドロールあともオマケがあったはずだなあと思いながらも出口に向かいドアを開けたところで案の定、セリフが聞こえてきた。でももう僕、見る余裕なし。結局後で知ったのだが、ソウが出てきたり、モルドーが悪くなっていたりという場面があったとのこと。まあしょうがないか。

 

アサシン・クリードは初日の初回に行きましたよ。僕ヒマ。なんかヴィジュアル系の人間多いなと思ったらXの映画も封切られていたらしい。クエー!とTOSHIが元気が出るテレビで叫んでいる映像は使われているのだろうか。

 

僕にとってアサシンといえば、1980年代に活躍していたドイツのB級スラッシュメタルバンドが最初に思い浮かぶ。どうですこのジャケット。まともな感性の持ち主でないことがひしひしと伝わるでしょ。


Assassin - Baka

曲名は「バカ」!狂ってる。しかも僕はこの曲をバンドでやった。僕も狂ってる。でもむちゃくちゃカッチョいいぜ、アサシン!

この時期、他にもマッドなドイツ産スラッシュバンドたくさんいたなあ。

 

閑話休題

僕は出来るだけ前情報を仕入れずに映画を観たいので、ゲームが原作だということはよく知らなかったのだが、テンプル騎士団とアサシン教団との二項対立ということでOK?それにしてもカンバーバッチといい、マイケルファスベンダーといいミドルエイジ俳優が頑張っている。ぼくも頑張らねば。何を?人生をだ!

さて肝心のストーリィはこちらをご覧下さい。

 

www.foxmovies-jp.com

・・・てな感じです。ネットを見ていると映画を分析的に見ている人がいるが心底尊敬する。よく色々と解釈するよね。僕なんか基本印象批評だし、ミスリードも多い。だって、ドクターストレンジの話に戻るが、最後、ストレンジが手を見つめるシーンが出てくる。僕はそれを見て、ああ、ストレンジは魔術を使えるようになったことと引き換えに、この手とともに生きていくんだな、と思ったのだ。ところが、どこかのブログでは、いつの間にか「手が元通りになっていることに気づくストレンジ」と書いてあるではないか。そうだったの!そして同様のミスリードは今回もありました。

 本当に予備知識ゼロだったのでアホな感想だが、まず僕はファスベンダーが二役をやっていることに最後まで気づかなかった!つまりカラム・リンチはどこぞの別の俳優がやっているとずうっと思い込んでいたのだ。「あれえ、ファスベンダー、ほとんど見せ場がないけど・・・」などと間抜けにも程がある。後でネットを見て二役を知った。

 

 この映画もある意味時間をさかのぼる(DNAの記憶を探るといういささか怪しい設定ではあるが)という点ではまさにタイムトラベルものである。アニムスなる可動性のある機械で先祖の記憶を追体験できるのだ。これ欲しいなあ。先祖の記憶を追体験したいとは思わないが、楽しかった自分の思い出をヴァーチャルに味わいたい。でもこの手のネタは「ブレインストーム」とか「ストレンジ・デイズ」などの昔の映画ですでに出てきてるか。

 そうそう、ゲームのことをよく知らないんだけど、「イーグル・ダイヴ」という高所から落ちても平気な技があるらしいね。そんで、映画でもえらい高い塔の上からファスベンダーがダイヴするのだが、それを観察していたマリオン・コティヤールが「イーグルダイヴ!」と素っ頓狂な声をあげるところにはかなりの違和感を感じました。なんか必殺技の名前を言っているみたいなんだもん。逆にゲーム好きの人にとってはたまらないのかもしれない。ただ、ドルマムゥレベルの敵が存在しないのでいささか最後の盛り上がりには欠ける。だって、テンプル騎士団の集会に忍び込んで、もはやおじいちゃんであるジェレミーアイアンズの喉を掻っ切るって・・・僕は最後に派手なバトルがあると思っていたので完全に肩すかしを食らった。アクションはパルクール(最近の流行りなのか?)中心の肉体酷使系。でも、この手のアクションで僕がすごいと思ったのは007のカジノロワイヤルの冒頭シーンだ。ダニエルクレイグではなくて追っかけられる黒人の方がすごかった。とりとめのない感想ですいません。

今度はパッセンジャー観たい。

 

さて、「ヘビーメタルと文芸少女」なのだが、カクヨムコンテスト通過効果なのか、フォロワーやPVがじわじわと増えていい感じ。しかも先週、週間ランキングでいつの間にか7位になっていた!始めた頃なんて100位圏外だったのに、成り上がったなあ!しかも、今週に至っては5位(3月6日現在)に浮上!さらにびっくり。

↓↓↓↓

現代ドラマの週間ランキング - カクヨム

 

 

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カクヨムにおける『ヘビーメタルと文芸少女』のいま 続編

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 僕は去年、娘とのやりとりがきっかけとなった「ヘビーメタルと文芸少女」という小説を半年かかって書きあげた。その後いろいろあって現在「カクヨム」という角川のWEB小説サイトに毎日投稿している。そして2月8日に以下の記事を書いた。さて、その後どうなったでしょうか。

 

 

otominarukami.hatenablog.com

 

 カクヨムでは現在第二回WEB小説コンテストというのを開催しており、せっかくなので僕も応募してみた。しばらくそのこと自体を忘れていたのだが、あるフォロワーさんが「予選通過してますよ!」という応援コメントをくれたのだ。

 えっ?!と思って確認してみると、確かに中間選考発表に僕の作品も入っていた。

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”応募総数2690作品のうち、今回は読者選考によるランキング上位から選ばれた合計275作品が選考を通過いたしました。最終選考は、こちらの結果を元に各部門の選考参加レーベルによって進めさせていただきます。”

 

だそうです。おお!なんだか知らないけど少しドキドキしてるよ。僕の応募した部門は47作品が残っている。予選を通過しただけでも立派なもんだ。そのおかげか、多少人の目にも触れるようになったのか、ページヴューが増えました。

現況報告。

 

作者としてのフォロワー6人。

ありがとうございます。

 

作品のフォロワー20人。

よくも大量の作品の中から見つけ出してくださいました。本当にありがとうございます。

星29個。

3月1日現在のページヴュー1548。

 

 初回読者数は106なので、読み切ってもらえたかどうかは別として、100人以上の人に注目されたことは非常に喜ばしい限りです。

 まあ、ここまでくれば、書いた甲斐もあるものだ。

 

 ちなみに、この作品を書いて以来、「書く」ことに味をしめた僕はいくつかのアイディアを得て、他にも作品を書いた。

 そろそろこの「ヘビーメタルと文芸少女」も完結に近づいているので、引き続き次の作品も発表していきたいと考えている。今の時代、こういう発表の場があるということは僕のような人間にとっては非常にありがたい。

 

 作品はまさにクライマックス直前。最後のライヴシーンはかなり力を入れて書いた。手前味噌で恐縮ですが、自分でも読んでてなぜだかじんときてしまいます。

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アマゾンプライムビデオスレイヴ

 ビル・パクストンがお亡くなりになったそうで。RIP

 

 唐突だが、僕は他の多くの人がそうであるように、生活をアマゾンにかなり依存している。CDを買ったり、本を買ったり、最近では4万近くもするオーブンを妻に注文させられたりして年間数十万近く払っているんじゃないか?

 まあ、それは大げさかもしれないがとにかくアマゾンはもう生活の一部になっているのだ。

 ちなみに他の生活の一部は楽天とゾゾタウン。実店舗で買い物をする機会が本当に少なくなった。以前はヤフオクもその一部であったが、評価500くらいまでいったところでぱったり止まった。ファイトクラブではないが、必要ないモノをわざわざ探して買う生活に疑問を持ったのだ。競るのも面倒くさいし。

 

 オークションをやめたのでヤフープレミアムをやめた。ネット上で解約手続きをする際、ヤフーはあの手この手でなんとか引きとめようと必死だった。「本当にいいのですか?」くらいの感じでいくつもの関門が待っていた。でもやめた。そうして浮いた金額をこんどはアマゾンプライムへとぶちこんだ。つっても年間3980円だけど。

 

 これがまたダメ人間製造サイトで、特にプライムビデオからは強力なトラクタービームが発せられ、それが僕を逃がしてくれない。恐るべきビデオのラインナップ。加入している方はお分かりだろうが、少し前の映画は見放題。ツタヤが町のレンタルビデオショップを駆逐したように、いずれツタヤもアマゾンプライムやHULUにとって替わられるだろう。

 プライムに入らなかったらまず観ないような映画も手軽にパソコンで視聴できる。借りるのであったら躊躇するような作品も少し見て飽きればやめたり後回しにできる。僕は「ホビット」三部作や「キャビンフィーバー」や「ロボコップ2014」や「地球が静止する日」や「カウボーイ&エイリアン」などおよそこの先見なかったであろう作品を見ることができた。なにせマウスをカチカチするだけで字幕版ならある程度先送りは自由自在だ。

 

 また映画だけでなく暇つぶしのバラエティも充実している。僕が今一番はまっているのはテレ東の「路線バスの旅」である。ずーっと見ちゃう!キンドルで見てたらこの番組のアイコンが出てきて子供が笑っていたらしい。「おとうさん、これ見てるんだ。」

 

 さらにすごいと思ったのは昭和の特撮番組の充実っぷりである。我々の世代なら誰もが知っている「ウルトラマン」や「仮面ライダー」から果ては「人造人間キカイダー」「変身忍者嵐」「仮面の忍者赤影」「宇宙鉄人キョーダイン」「ロボット刑事K」「カゲスター」「ジャイアントロボ」など、もうお腹いっぱい。一生かかっても見切れないっつうの!しかし特にその中でも「超人バロム1」には驚いた。

 僕は子供の頃バロム1が大好きだったのであるがその怪人の不気味さゆえに怖くて見られなかった回もあった。だって、普通、怪人って自然界に存在する動植物をモチーフにするじゃない。バロム1も当初はそうだったのに、中盤から何故か人体の一部に特化した怪人が出てくるようになったのだ。

 

 「~ゲルゲ」というのが怪人の名前なのだが、そのネーミングセンスがすごい。いわく「フランケルゲ」(フランケンシュタイン的な)オコゼルゲ(オコゼの怪人)など。上述したように、この頃はまだいいのだが唐突に21話から体の怪人が登場する。

 その名も「クチビルゲ」顔全体が唇。よくこんなの考えたな。どこかが狂っている。そしてこのあと続々と悪夢のような怪人が登場する。「ヒャクメルゲ」(百目ってこと)「ノウゲルゲ」(オロロロロ・・・とかうめく。それにしても臓器はまずいでしょ。)「ウデゲルゲ」(多くのサイトでも指摘されていたがフィーンガー!というのが口癖。指じゃないし。)「クビゲルゲ」に至ってはもはやホラー。腕の先に首がくっついている!

 ただ、もうこの年になって観ると怖い訳はなく、むしろ笑いどころやツッコミどころを探す見方になっている。設定の大胆さと間抜けさが新鮮!ウデゲルゲなど、村長になりすまして村を支配するという志の低さ。

 でも思わぬ発見もある。「ナマコルゲ」の回を見ていたら、水族館が舞台になっていたのだが、なんとそれが今は無き、「よみうりランドの水族館」だった!

 

 僕は子供のころ何度となくよみうりランドへ遊びに行き、その都度水族館やアシカショー、水中バレエなどを見たものだ。アシカショーは今でも健在で数年前に観たのだが子供の頃の思い出に比べて会場がいやに小さく感じた。

 

 さて、よみうりランドの水族館である。僕は今でもこの水族館の中や順路をありありと思い出すことができる。入ってすぐには、ウニなど磯に生息する生き物の水槽があり、通路右手の大きな水槽を見下ろすとアオウミガメとアカウミガメがそれぞれ所狭しと泳いでいた。そうして上りになっている通路を進んでいくと今度は深海エリアに突入し、生きてんだか死んでんだかわからないタカアシガニが出迎えてくれる。暗い通路を抜けると、水族館の頂上に当たるエリアでシーラカンスやノコギリザメの剥製が登場しその後はゆっくりと下り坂になる。熱帯魚の水槽を眺めたあと、最後に大水槽が登場し、そこには数匹のアマゾン!の巨大魚ピラルクが悠然と泳いでいた。同じ水槽にはワニもいたように思う。小学生の僕はとにかくこの大きな魚に言い知れない畏怖を感じていた。大人になってサンシャイン水族館に行ったとき、同様に最後の水槽でピラルクが登場したときは驚いた。でもほとんど見物人なし。

 思わず思い出をつらつらと書いてしまったが、この「ナマコルゲ」の回では他にも、モノレールや鳳凰をかたどった船など、昔のよみうりランドの風景が映し出されており、思わず僕は「おぉー!」とひとり深夜に歓声を上げてしまった。

 

 とにかくこのように僕は一日も欠かさずプライムビデオを観ている。そして今ではFIRESTICKも買おうかと考えている。それ買っちゃったらもうテレビとパソコンしか見ない未来が見えているので我慢していたのだがもうだめだな。残された人生の時間の一部をそうやって費やすのだろう、僕は。

 

 さて、本当は1円CDの記事を書くつもりが、思わず脱線した内容になってしまった。こんなに書いて、読んでくださる人、いらっしゃいます?

 

さて、なんと95話。そろそろ終わりも近いです。毎日更新。

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中学生の僕が書いたド下手スターウォーズ漫画

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  ↑ 

  どうです、かっこいいでしょ。以下のサイトでメタリカ風ロゴを作成できます。

   Generate your own Metallica logo

 

 まあ、それはそれとして、小学3年生の僕に引き続き中学1~2年生頃の僕の作品があるので暇つぶしに見ていただきたい。

 この頃の僕はちょうど「帝国の逆襲」や「ブラックホール」を観て、心がスペースオペラ漬けになっていた。絵が好きだった僕は、そのマインドをイラストとして表現するようになった。エイリアンの絵を教科書に書き散らし、ノストロモ号やシグナス号をノートいっぱいに書いた。しかし中学生の表現力は想像力に追いつかず、どうにも少し残念な形で発揮されることとなる。

 多少なりとも自分は絵がうまいと自負していた僕だが、今見ると別にそれほど大したもんじゃない。クラスで2番手くらいの位置だろう。このくらいの歳になるともっと上手い奴がいたのだ。恥ずかしさをおしてここに公開します。

まずこれ。なんだこれ。

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ロボットの手とスターデストロイヤー。エクゼクターの方ね。「帝国の逆襲」に出てきたインパクトはすごかったのだ。

 ロボットの手はおそらく映画「スペース・サタン」のヘクターに影響を受けたのではないだろうか。肩にはG51と書いてある。一方よく見ると手の部分に「IG8」と書いてあるので帝国の逆襲の暗殺ドロイド「IGー88」の方かもしれない。

 ちなみにヘクターはこんなロボット。


Saturn 3 - Hector the Robot

ハーヴェイ・カイテルが若い。あと、この動画のBGMに、エイフェックスツインがNINの曲をリミックスしたものが使われていた。どうでもいいけど。次。

 

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なぜか突然ロボット昆虫。どうしてこんなものを描いたのだろう。足の先がローラーなのも用途不明。次。

 

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カニだ。なぜ?とにかく生物をメカとして表現したかったのだろうか。次。

 

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ヒドイ。かろうじてXウィングと解る代物。どうやら描き損じのようだ。次。

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いくらかマシになった。エクゼクターの巨大感を表現したいのだろう。先がひん曲がっているが、重いのか?あと無理やりベスピンクラウドシティも描いてある。こんな場面は映画にはありません。次。

 

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「帝国の逆襲」にはデススターは出てこないよ。

 ご丁寧にファルコン号やタイファイターを拡大して見せている。誰に?もちろん将来の僕にだ!次!

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ライトセーバーにそうめんでも絡まったのであろうか。

「取れないよ!そうめん取れないよ!」

次。

ここから突然漫画形式になる。

実はもっとページはあるのだが、あまりに見ていて恥ずかしいものもあるので一部割愛している。エクゼクターに追われるファルコン号らしき宇宙船。

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ブラスターの効果音が適当すぎる。「SYYS」ってなんだ。「ZB!」って。次。

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セリフがどうにもダサい。しかも「光速移転」という漢字すら書けていない。よく高校受かったな。次。

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光速で逃げたファルコン号もどきを追うにせベイダー。巨大戦艦を自ら操縦。乗組員、一人か。

割愛したページにはなぜかファルコン号に乗っているボバフェットなども出てくるのだがホントにダサいのでお見せできません。

次。

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結局追いつかれるニセファルコン号。この構図、ご存知でしょう。巨大なエクゼクターの側をすり抜けるファルコン!

 高校生になった僕は、この雰囲気を味わうために自転車を高速で漕ぎ、コンクリの塀スレスレに走る、という危険行為をほぼ毎日していた。

 

      ド下手スターウォーズ漫画 

      

       おしまい

 

 そんな少年だったぼくはこんな大人になり、こんな小説を書いている。

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アマゾン1円CDハンターがゆく 10 ジャック・ジョンソン インビトウィーンドリームス

アマゾン1円CDハンター基本ルール

1 基本的に1円のモノを買う。

2 できれば聴いたことのないアーティストを選ぶ。

3 やみくもには買わずに星4つ以上で、軽く試聴をする。

4 ジャンルはなるべく不問。

5 3日に一枚くらいのペース、月に最低10枚は買う。

 

In Between Dreams (Japan/UK Version)

In Between Dreams (Japan/UK Version)

 

 

 ジャック・ジョンソン。ハワイ出身の元プロサーファーという、僕からしてみれば全くの異世界の人間がやっている音楽は、僕をやさしく包みこむ。

 僕は車通勤であるからして、必ずカーステレオで音楽を聴く。僕の音楽生活は基本的に車の中が中心なのだ。

 CDが好きなので必然的に車の中がCDだらけになってしまう。しかも、僕の愛車はコペンであるので非常に収納に苦労するのだ。気づいたらいつの間にか座席がCDだらけになっており、忘れた頃に座席の下や後ろから

「あっ!こんなとこにTOOLのCDあった!」

みたいなことがよくある。

 

 聴く曲はその日の気分に左右される。

 ゆっくり休んだり、気力が充実していたりするときは主にメタル系。デスメタルなんか最高。もしくはテンポが速くザクザクと調子のいいバンド、例えばスーサイダル・テンデンシーズとか、最近のシック・オブ・イット・オールなんかが良い。

 


Suicidal Tendencies Smash It Music Video Featuring Metal Mulisha

この曲むちゃくちゃ景気がいい。スーサイダルは他にもいい曲たくさんあるよ。

 

 でもそんな日ばかりじゃない。というかそんな日はむしろ最近少なめ。

 色々と疲れることばかり。そうするとそれに伴って気分も沈みがち。そんな時にはあまり激しい曲はそぐわない。落ち着いた気分になりたい。といっても、クラシックやジャズを聞くのも違う。ゆったりとした、心に響くモノが聴きたい。

 そんな市井の一人である僕を多少なりともほっこりさせてくれたのがこのアルバムだった。アコースティックギターは心地よい。そして、特に素晴らしいと思った曲はこちら。


Jack Johnson - Never Know

サビの流れるようなメロディは特筆もの。これは拾い物だった。

僕は一生ハワイに行くことはないんだろうな・・・などと一瞬思ってムダに悲しくなったりもする。しかし、それでもこういう音楽に出会えてよかったと思えるのでCDハンターはやめられない。

         1円で買って全く損はない!

 

 相変わらず勝手に連載中。そろそろ物語は佳境。

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かくれメタルを探せ!

 今日会社でパソコンから無線でコピー機にデータを流して資料を取り出そうとしたら、先に別の女性社員がコピーをしていた。現物コピーが優先されるので、僕の資料が出てくるのはその後だ。

 様子を見ると結構時間がかかりそうなのでヒマな僕はその場で頭を垂れ、腕をブランとさせ、軽くヨロヨロとふらつきながらゾンビのマネをして待っていた(ぼく40代、小学生二人の子持ち)。

 誰に気づかれることもなく、しばらくゾンビの気分に浸っているとようやくコピーが終わったのでそのまま資料が出てくるのを待っていたが一向にコピー機は反応しない。ゾンビ待ちも飽きたのでそばの人に

「いやーゾンビの真似しながら紙が出てくるの待ってたんですけど、出てこないっすね」

と言ったら

「そんなのわかんないよ、なにやってんの」

と爆笑された。

 自分でも自分のしてたことがバカすぎて同時に笑ってしまった。

 しかしそれでも資料は出てこない。おかしいと思い、パソコンをチェックすると別のコピー機を指定しており、エラーとなっていた。ゾンビ待ち、徒労!

 

 ふと気になったのは、この時僕がここでやったギャグを素直に面白がった人と、ほとんど無反応の人がいたということだ。

 そんなことは今までの人生経験で百も承知なのだが、価値観とは人それぞれなのだなあ。でもゾンビ待ちギャグ、普通笑うでしょ。

 

 そんでメタリカとガガの記事を書いたら何故か飛躍的にアクセスが増えていた。

otominarukami.hatenablog.com

気合を入れた映画の記事とかそうでもないのに。何が良かったんだろう。「グラミー」「ガガ」「メタリカ」の組み合わせがタイムリーだったからだろうか。ひょっとしたら「だがしかし」を、マンガと勘違いしたのだろうか。正直、やっつけで書いたような雑な記事だったんだけどな。どこかにも書いてあったけど、ブログってこんなものなんだなあ。

 メタルの記事を書いているよりは、家電のレビューとか美味しいものをアップしたりすると人は見るのだろうか。僕にも多少の承認欲求はあるので、やはりアクセスが増えているとうれしい。でもやっぱり書きたいこと書いたほうが健全だよね!

 さて、かくれメタルのことなんだけど、つまりは、一見そうは見えないがヘビーメタルを聴いている人のことだ。 

 大学時代にはバンドサークルに入っていたから周囲の人間が色々なバンドを知っていて当然だった。しかし社会に出ると、それが当たり前ではなくなる。

 「メタリカ」、なにそれ?となる。ちょっと調べたらブラックアルバムは世界で五千万枚くらい売れているそうだ。すごい。世界で、ということだから、日本はどうか知らない。でも、メタリカ、20年以上前に代々木オリンピックプールでやったくらいだからそれなりに聴く人はいるはずだ。思い出すのは、原宿で下りて会場に向かう途中メタリカのライヴポスターが貼ってあったのだがそのキャッチコピーが「不当評価」だった。当時このキャッチが「バーン」誌上で物議をかもしていた記憶がある。

 昨年発売の「ハードワイヤー」アルバムはオリコンで5位だった。健闘している。

まあ、ある程度正当に評価されているのでは。でも来日講演は未定・・・。

 話をかくれメタルにもどすと僕が最近発見したかくれメタルは思いのほかすぐそばにいた。なんと同じ部署のUさんだった。かれは4歳ほど年下なのだが、ある機会に彼の車で移動することになった。エンジンをかけると小さい音でカーステレオから何やら音楽が流れている。なんか聴いたことあるなーと思ったらこれだった。


Judas Priest - Painkiller

一見非常におとなしく真面目そうに見えたUさんなのだが「ペインキラー」って!

嬉しくなって、なに!Uさんメタル好きなの?と聞くとどうやらオールドスクール系のメタルが好きだとのこと。意外!しかも娘もたまに聴くらしい。ウチと一緒。 

 会社の部署30人程度の中で1人かくれメタル捕獲!経験値1万アップ!

 

 さて、娘のクラスでは最近ご多分に漏れず「恋ダンス」が流行っているそうだ。娘は一度も聞いたこともないのだが、クラスの友達が五人くらいで踊っているのを観て歌を覚えてしまっていた。ちなみに僕はその曲を知らなかったので風呂でその曲を歌っていた娘に

「なにそれ、どうでもいい曲?」

と聞くと

「うん、どうでもいい曲」

だってさ。

 でもその後も耳から離れないのだろう、事あるごとに娘はその歌を歌っていたら、妻がキンドルでPVを見るようになっていた。たまたまそれが流れていた時に、娘がごはんを食べていて、

「なに、これ見てんの」

と言ったら

「ちがうよ、わたしじゃなくてママが見てるの!」

だってさ。

 そこでその後ベックの「LOOSER」を聴かせると


Beck - Loser

「そーあまーけーんでどー、あまるざーべいびー、そーわいどんちゅきるみー」

と歌っていたので「よし!」と思った。

 

常によろしく!

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