この小説、一昨日あたりに一気にPVが50くらい増えてました。
きっと何かの縁で読んでくださった方がイッキ読みをしてくれたのでしょう。何度もこのブログで書いていることですが、この小説の主人公はほぼ僕です。もちろんこういう体験をしたわけではないけれど、僕が昔住んでいた川崎市の団地が舞台になっているのです。小学生の頃って楽しかったな・・・と思ったけれどそういうことばかりじゃなかった!とふと思ったりして。6年間も通ったんだからそれなりのイヤな思い出もあるのです。
確か小学5年くらいの冬だっただろうか、僕は体育館で班の仕事(なんだか忘れた)をしていたのだった。そして何も考えずに舞台の袖にあるビロードのカーテンを引っ張ってみた。するとなんとそのカーテンがズルズルと音を立てて裂け始め、ついには縦に真っ二つになって破れてしまった!めちゃくちゃ驚いたよ。
そのまま職員室に行って謝ったとは思うんだけど、当然カーテンはビリビリのまま。
そうして翌日いつもどおりに登校すると、先生がムスッっとした顔で僕のところにやってきて、
「何今頃来てんの?班のみんなが体育館でカーテン縫ってるのに!」
えええ!びっくりする僕。ドキドキしながら体育館に走ると先生の言ったとおりみんながカーテンをちくちくやっているではないか。僕の姿を恨めしそうに見るみんな。
あのあと僕はどうしたのだろう・・・記憶はない。とりあえずは謝ったのだろうが。
小学校の卒業制作で、一畳くらいの大きさのベニヤ板に人類の歴史を表す絵を描くことになった。僕はその頃クラスで一番絵が上手だという地位を占めていたので、製作総指揮のような立場で偉そうに振舞っていた。
これが実力。多分小4か小5くらい
特にお気に入りだったのは6枚めの宇宙空間をあわらした作品だった。星がまたたく宇宙をバックに惑星が浮かんでいるという絵柄だったと思う。
スターウォーズやエイリアンが大好きだった僕は、特にこの絵に注力した。そうして出来た作品は素晴らしいものだった。そして僕はふと、この作品に名前を刻みたいと思ったのだ。そこで僕は端っこの方に、星の点々で「なるかみ(本名ではありませんよ)」という字を注意してみればなんとなくわかるように刻んだ。最初は黙っていたのだけれどどうにも自慢したくなって友達に
「ほら、ここ見て、なるかみって星で書いたんだ」
とバカみたいに自慢した。するとその友達は驚いてすぐに先生に言いつけてしまった。当然僕は説教をくらい、先生は忌々しいもののようにその場所をねめつける。そうしてクラスの何人かは僕を白い目で見る。
・・・ああ、何十年も前のことなのにその時の恥ずかしさと悔しさの入り混じってようなあの気持ちがうっすらと蘇るのです。
だからなんだ、という話でした。