映画「ザ・ハッピータイム・マーダーズ」。そのうち日本でも公開されることだろう。R指定なのでご注意!
セサミストリート風の人形たちが人間たちと暮らす世界。そこはファンタジーでもメルヘンでもなく、バイオレンスが吹き荒れる世界だ。
監督はブライアン・ヘンソン。彼の親はあのセサミ・ストリートを手がけたジム・ヘンソンだ。だから正当なセサミ・ストリートの遺伝子を受け継いでいるのだ。ジム・ヘンソンといえば僕はやはりこのダーク・クリスタルが好きだった。
映像が古い
独特の世界観が構築された世界で、最後は確か善と悪がひとつになるというストーリーが意外だった。そんな終わり方?とも思ったんじゃないのかな。
そうして息子は現代にアップデートされたバイオレント映画を作ったわけだけれど、こちらは当然見に行くとして、こういう一見可愛いものが実はムチャクチャをするという落差を利用した映画はすでに過去に存在している。
僕が知っている範囲ではあの「ロード・オブ・ザ・リング」を撮る前の、あのピーター・ジャクソンが作ったこの作品、「ミート・ザ・フィーブルス/怒りのヒポポタマス」だ。
こっちの方がよっぽどどぎつい
ハッピータイム(この語で検索すると結婚相談所が出てきて笑う)~の方は銃で吹き飛ばされるとただ中身の白い綿がふわふわと散っているのに大して、ミート~の方は血糊がドバドバ飛び出してえぐい。クライマックスなんかもう大殺戮で当時のピーターのエネルギッシュな映像が十分堪能できる。まああまりオススメはしませんけど。
あとはこちらの「チーム・アメリカ」。
セサミ系のパペットではなく、サンダーバード系の人形がやはりバイオレンスとギャグを繰り出す。
これおもしろかったなあ
この作品は20年くらい前に日本で少し盛り上がったアニメ「サウスパーク」のクリエイター、トレイとマットが作ったもので、基本のテイストはサウスパークと同じ。
まだ続いているんだけどもう日本語で見る機会がない
このサウスパークも可愛いキャラが下品でバイオレントな行動を起こすという点ではその伝統に則っている。僕も初期のVHSボックスセットとかDVDボックスを買ったり、フィギュアを揃えたりと結構ハマっていた。サウスパークについてはまたいつか。
こういうの日本だとあんまりないなあ、なんて思ってたけれど今ふと思ったら、そうだドリフターズの「飛べ!孫悟空」があったじゃないか!と思い出した。
プライムで有料です。でも見られることがすごい
ある意味、この手の可愛いキャラが暴力的な行動をとるというのはすでにドリフがやっていたんだ。さすが。
一見そうでもなさそうなものが、まさかそんな異常な行動をとるとは!?とうスタイルはおそらく人間の何らかの琴線に触れるのだろう。いわゆるギャップというやつか?こういうパターンで作品を分析し、色々と論じることもできるのだろうけど面相臭いのでやりません。
ちなみ考えてみれば僕の書いた小説「ヘビーメタルと文芸少女」もメタルと文芸少女という異質なものの組み合わせの意外性を狙ってたんだな、無意識に。
そういう小説です