チェスター・ベニントンの死はショックですね。
人間、富や名声を手に入れたからといって、それが生きるに値しない場合もあるのか・・・R.I.P.
きょうび、ニューオーダーを聴いている人ってどのくらいいるのだろう。こんな記事を書いておいて無責任な物言いだけれど。
僕が高校生当時、ベストヒットUSAぐらいしか洋楽情報がなく、枯渇状態で過ごしていたある日、突然東京12チャンネル(テレビ東京)で「スーパーステーション」という番組が始まった。
司会は今野雄二!で秘密基地みたいな広いスタジオでたくさんのお姉ちゃんたちがマイク付きヘッドホンで全世界から最新の洋楽情報をお届け、といった体裁だった。
僕はこの番組から、例えばジョーボクサーズとか
(それこそ一体何人の人がこのバンドを覚えているのだろうか。でも久しぶりに聴いたこの曲、むちゃくちゃいい曲じゃあないか!)ソフトセルとか、バウハウスなどのバンドのヴィジュアルを見ることが出来た。特にバウハウスの「シーズインパーティス」のライヴは強烈で、僕はド下手なコピーバンドをしたものだ。
そして、そこで流れたのがニューオーダーの「コンフュージョン」だった 。
金属的な「たんたたったた たたた た たんたんたん」というフレーズと下手くそなヴォーカル、ピコピコいっている聞いたこともない音。これが僕のハートを直撃。しかしこの番組はPVを全曲放送してくれることはなく、フラストレーションがつのるばかり。高校生だった僕は、お年玉を握り締め今は無き渋谷道玄坂のディスクユニオンに行ったときに12インチを入手した。
見つけたときは感動したね!それにしてもネットが発達した現代において、もはやあの時のように、少ない情報を頼りにレコードを発見する喜びを味わうことはできないのは残念なことだ。
さてレコードといえば、くどいくらいコンフュージョンのミックスだらけ。今にして思うとこの曲はニューオーダー流のヒップホップだったわけで、彼らの曲としてはむしろ異色の部類なはずだ。でも彼らもこの曲は結構お気に入りのようでその数年後、コンフュージョンのミックスを出したりしていた。(そちらの方はいまいち好きになれなかった。)
で、ニューオーダーといえば本当はこちらの「ブルーマンデー」から入るのが正しいのだろう。
ああ、いい曲だなあ!
ピエール瀧が石野卓球の部屋で最初から最後まで仁王立ちして聴き通したというこの曲、 コンフュージョンと一緒に12インチ買いました。
ジャケットデザインが80年代。フロッピーディスクって・・。
でも80年代おじさんからすると、 いつ聴いてもいいね!プアプアというシンセの音のあとに入ってくるオクターブのベースがこれ以上ない高揚感を与えてくれる。
イントロはドラムマシンのバスドラの「どっ どっ どどどどどど」みたいな感じで始まるのだが、当時これはツーバスか!と勘違いしてたなあ。しかも途中のびよーびょ、びょーびょーびょー(もはやなんだかわからないかもしれないが)というフレーズもベースで弾いていると思いこみ、僕も安物のプレジョンベースを無理矢理チューニングを下げてコピーしてみるものの、全然違う、こんなはずじゃねえ!という結果になった。
で、周知の事実なんだけど、この曲は前身のバンド「ジョイデヴィジョン」のヴォーカリストのイアン・カーティスが月曜日に自殺した、という事件から出来ているわけですよ。
当然、そのジョイデヴィジョンも気になったので当時ニューオーダー人気で再発された名曲と評判が高かった「ラブウィルテアアスアパート」の12インチを購入した。
イギリスのバンドは本当にジャケットのセンスがいいな。
しかしニューオーダーのサウンドを期待して聴くと全然違う。なんかエイトビートにけだるいヴォーカルがのっているのです。
正直、あまりなじめなかったので当時洋楽に詳しかった後輩に「ジョイデヴィジョンイマイチじゃね?」と感想を述べると「そんなことないっすよ!」と半ば本気で怒られそうになった。
しかしその後出たシングル「シーヴスライクアス」は掛け値無しに名曲!
だけど僕のニューオーダーここで終わってます。
僕、ニューオーダに関しては薄いファンですね。
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