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革新的な音楽が聴きたい ポーティスヘッド

 トリップ・ホップという言葉を最近は殆ど聞かないけれど、20数年前ならば、それは新しい音楽ジャンルの象徴だった。ヒップホップとは一味違ったアヴァンギャルドなトラックに聴いたこともないような音色の選定、つぶやくようなヴォーカルに浮遊感たっぷりのクールかつダークな雰囲気。そう、トリップホップはイギリスならではの音楽ムーヴメントであった。

 一般にトリップホップ御三家(誰が言いだしたのだろう)という呼称で知られていたのが、マッシヴ・アタック、トリッキー、そしてポーティスヘッドである。

 

      彼らは寡作なので、現在まで出ているCDって4枚しかない。内1枚はライヴだし。

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 マッシヴとトリッキーに関してはこちらで以前書いてます。

 


 

 ヴォーカルである年齢不詳のベスの歌声は、強く訴えてくる一方でどこか悲しげであり、架空の映画のサウンドトラックを意識して作られたとかいうポーティスヘッドのダークで物憂いバックトラックにうまく溶け込んでいた。

 特にこちらの2曲は初期の彼らの人気を決定づけた傑作だ。「SOURTIMES」は名曲中の名曲!ご存知ない方は是非お聴きを!CD欲しくなりますよ!

 

      ノーバディラヴズミー・・・イッツトゥルー 

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こちらの「GRORY BOX」はトリッキーが勝手にサンプリングしてアルバムに収録したとかでポーティスヘッドが怒ったらしい。

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 そのトリッキーの「GRORY BOX」をサンプルした曲。サンプルというか、ほぼそのまま使ってるじゃん。僕これを当時聴いたときこんなのアリ?って思ったよ。

 

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 とにかく1STの「DUMMY」アルバムはロック/ポップス史上に残る傑作と言っていいだろう。

 

dummy

dummy

 

 

 センスのよいサンプリングとリズム、低音のベース、ボーンボーンという金属を叩くようなスネアの音など今聴いても素晴らしい。素晴らしいアルバムというのは大体そうなんだけど、5曲目くらいまでの流れと完成度が圧倒的なのだ。次から次へと美しくも暗く、心の底に響くような曲が連なっている。

 同時代的にも様々な方面から評価を受けていたはずだ。というのも、当時KORNのビデオを見ていたら、ギターのMUNKEYのインタビュー中、ステレオから大音量でポーティスヘッドが流れていたのだ。僕はそれを聴いて少なからず感動した。彼らと同じ感覚で音楽を選んでいる僕は間違っていない、と思えたからだ。

 

 その革新的な音はすぐさま様々なフォロワーを生んだ。例えばこちらのモロコとか。

 

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          (こちらの方は特に無理に聴かなくてもいいと思いますが参考までに)

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 僕はこのジャケットが可愛くてレコードを買ったはいいものの、肝心の曲はトリップホップとしては特に特筆すべき点は無く、別に買わなくても良かったなあ、と思ったものだ。でもまだやってるんすかね。よく知らなくてごめんなさい。

                 

              他にもRUBYとか

      (こちらの方は特に無理に聴かなくてもいいと思いますが参考までに)

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                lumbとか  

        (こちらの方は特に無理に聴かなくてもいいと思いますが参考までに) 

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 こういうトリップホップ系ユニットが次々と現れた。まあlumbなんかは何枚も出していてその都度買ったりしていたけれどやっぱり聴かないんだなあ。雰囲気だけ真似てもな・・・。

 

 あとポーティスヘッドというよりはマッシヴアタックに近い感じでディフィニションオブサウンドとかいた。この曲のためにCD買ったけど、他一切聴いてない。

 

          サビの部分、「ブンブン、オクサン」って聴こえる

      (こちらの方は特に無理に聴かなくてもいいと思いますが参考までに)

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       そういうフォロワーの中でもこのALPHAだけは別格だった。

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          こちらはぜひお聴きください。オススメ。

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    ああ、いい曲だなあ!聞いた瞬間にいい曲だとわかるタイプ。

    このアルバムは傑作なのでアマゾンで安くどうぞ。

 

Come from Heaven

Come from Heaven

 

 

 彼らは御三家には及ばないけれど、独自の世界を確立していた。だから僕は結構気に入って彼らのアルバムを出るたびに揃えていた。まあ、流石に最近は聴いてないんだけど。

 

 

 ポーティスヘッドはセカンドアルバムを出してからしばらく沈黙していたんだけど、2008年に三枚目、その名も「サード」を出す。

 

Third

Third

 

 

 こちらのアルバムはややバンド色が強くなっている。彼らのギタリスト、エイドリアンが大分フューチャーされているな、という印象があった。一曲目がこれ。ギターがキュッキュッキュッってすごい。なんかわざとヘタに弾いているのか?僕いつもそう思うんだよね。まあ彼らにしか作れない曲だ。このアルバムもよく聴いたなー。

 

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                 こちらはライヴ。

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 マッシヴアタックもそうなんだけど、レコーディングはコンピュータをかなり駆使しているはずなのに、ライヴは基本的には生音なんだよね。実際このアルバムは曲によってはシンプルすぎるものもある。「マシンガン」て曲なんか、3人で演奏できちゃうし。これ10分くらいで作ったんじゃないの?

     

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 でも最近は全然活動してないみたい。思い出したようにアルバム出してくれないかなあ。

 

 

現在2人くらいの方が読んでくださっているようです。

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コペン、走行10万キロ

 僕の愛車、コペン

 僕は昔から飛ばすわけではないけれどもスポーツカーが好きだった。なにせスーパーカーブームをもろに受けた昭和の子供だったからね。一番好きな車はやっぱりランボルギーニカウンタックLP500S!

 で、そういうカッコいい車へ憧れからなのだろう、今まで乗った車はみんなスポーツカータイプ。最初はおじさんからもらったトヨタのレビン。

 スポーツカーってほどじゃないけど。トレノではなくレビンってところが少し残念だったけど。20代当時、バンドの練習が深夜、西荻窪で毎週2回ほどあり、多摩センター周辺に住んでいた僕は車がないとどうにもならなかったので、どうにか叔父に都合してもらったのだ。そのおじさんは去年他界した。RIP.

 その車、僕は近所の交差点で車相手に派手にぶつけて廃車。あれはヘコんだなー。でもその頃にはバンドもやらなくなっていたし、維持費もバカにならなかったから潮時だったのだろう。その後バンドの夢が潰えて地元に帰って就職して買った車は中古で黒のセリカ2000GT。これはカッコよかった。

         

    まだ30代の僕。マイルドヤンキーではないですよ。KORNに憧れアディダスジャージ。

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 バブル期のクルマなので無駄に装備が豪華だった。カーステレオのスピーカーが10個もついてたよ。でもその後エアコンが全く効かなくなり近所の知り合いのおじさんに15万くらいで売った。

 そうして次に買ったのはマツダロードスター。いい車だったけど、2回くらい壊れたので(その都度10万単位で修理代がかかった)僕マツダに対する信用度は低いです。その後、子供が生まれてツーシーターでは対応できなくなり、泣く泣く売却。フロントマスクを輸入して買ったり、色々とカスタムして楽しかったけど仕方なくしばらくは妻のマーチで我慢。3年くらいしてそのマーチが壊れがちになったので思い切ってコペンを購入。「また二人乗り?」という妻の冷たい視線を尻目に「ほら、軽自動車だから色々安く済むし。それに毎日乗る車なんだからやっぱり乗りたい車がいいよー!」と駄々をこねて説得。

 

            じゃーん。買ったばっかで輝いているコペンちゃん。

 

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 カーステレオで初めてかけた曲はエクソダスの「インパクトイズイミネント」。車がクラッシュする音で始まる曲です。

 

 買った当初、多少のカスタムを施した。といってもエンジンをチューンナップするとかではなく、見た目を変えるってことですけど。まずは給油口にフューエルドガーニッシュというアクセを装着。オークションで注文したのだがなかなか届かずヒヤヒヤした。 


               まず給油口に 

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                 こう。      

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 これがあるだけでいいアクセントになる。そしてへそくりを大放出して購入したホイールを装着! 


                  これが 

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                 こう

 

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        仕上げにタイヤにホワイトレターを入れる。こう。

 

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 おおお、頭の中に描いてたイメージそのまま。レーシングカーみたいでいいぞ! これ毎週ホワイトの修正ペンを使って白を入れていたけど5万キロくらい走ってタイヤ交換しておしまい。このホイールも今ではスタッドレス用になっている。

 

 スタッドレスで思い出したけど、僕以前スタッドレスと間違えてノーマルタイヤのホイールを楽天で注文してしまい、しかも返品交換が効かなかった店だった!今時そんなのある?だから僕、コペンのホイール3セットも持っている・・・。

 

 さてそんなこんなしているうちにコペンは10万キロを迎えました。

 

 いよいよその数字が近づいてくると、ただの数字だけれど一応記録だけはしておくかなということでこちら。

 

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                  99998

       

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                  99999

 

       1キロ走るたびに「おー」となって停車して撮影。ばか。

 

 筒井康隆氏の『虚航船団』という小説は登場人物が全て文房具なんだけど、そこに登場したナンバリングは歩くたびにカウントが増していく設定になっていた。そしてただ彼はひたすら数を数えることに生きがいを見出しているのだが、そのカウントが9999から10000に変わった瞬間ナンバリングは爆笑するのだ。

            

           まさに僕のコペンもその瞬間を迎えた。

 

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          100000。わはははははははははははは。

 

 ああ、いよいよ10万キロかあ。なんとか20万まで乗れるかなあ。買い換える余裕はない。しかしメンテはしなければならないから面倒だ。タイミングベルトも代えなきゃ・・・。お金がかかるねえ。このブログが一日1万PVとか、小説が誰かの目にとまって出版されてヒットしないかなー。

 

その前に認知度が。でも5000PVが見えてきました。誰か出版して!

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ダンケルク観ました。

       クリストファー・ノーランの期待の最新作「ダンケルク

 

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 まず見終わった直後の感想は・・・「なんかダークナイトライジングを見たときの気持ちと同じ」だ。

 

 クリストファー・ノーランといえば新バットマン三部作と「インセプション」「インターステラー」という傑作を次々とヒットさせ、今一番新作が待たれる監督だ。このダンケルクも興行成績はかなり良いようだ。

 僕は「インセプション」のスケールの大きさとその世界観の凄さ(キャスティングもよかった)にドハマりし、「インターステラー」でその圧倒的な映像とストーリーテリングに酔いしれた。僕が言うまでもないけど、ノーラン、すげえ!と。

  

僕の持っているノーラン作品関係。インセプションはサントラもよかった。ギターは元SMITHのジョニー・マーが担当!

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         注意!以下ダンケルクのネタバレありますよ!

 

 で、今回のダンケルク。正直、映画は地味な印象だ。おそらくそれは戦争映画だというのに、大規模な戦闘シーンがないからだろう。スピルバーグの「プライベート・ライアン」がその先鞭をつけた戦争リアリズム映画はもはや既視感を覚えさせるくらいに量産されている。

 思いつくだけでも「ブラック・ホーク・ダウン」「硫黄島からの手紙」「パシフィック」(映画ではないけど)「フューリー」・・・そして残念ながら見逃してしまった「ハクソー・リッジ」。これらの映画の特徴は爆音とちぎれる手足、生々しい死体、ぶれる手持ちカメラ。しかしダンケルクには一切それがない。僕はきっとその手のシーンはないだろうと予想したがやはりその通りだった。当然、ノーランはそれを意識していると思う。爆撃シーンや銃撃シーンはあるが、残虐描写はゼロ。一昔前の戦争映画のようだ。ステロタイプに陥った戦争映画に対するアンチテーゼなのか。

 

 演出は超一流。音楽も超一流。ルーカスやスピルバーグにはジョン・ウィリアムス、ティム・バートンにはダニー・エルフマン。そしてデビッド・クローネンバーグにはハワード・ショアというように、ノーランにはハンス・ジマーとばかりに冒頭から緊張感のあるストリングスのスコアに乗せて時計のチッチッチッチという音が重なる。この時計の音には、ノーランのかなりのこだわりとメタファーが込められている。

 

 ストーリーはあってないようなものだ。「ナチスドイツにフランスで追い詰められたイギリス軍がダンケルクを脱出する」過程を僕らは目の当たりにする。主人公もはっきりと定まってはいない。基本的には「英国軍の一兵士」「救出に向かう漁船の漁師」「スピットファイアパイロット」の3つの視点プラス「海軍指揮官」の立場からストーリーは描かれる。ただ、英国兵士にとっては一週間の出来事、漁船の乗組員にとっては1日の出来事、パイロットにとっては1時間の出来事という違いから、それぞれが感じている時間軸が少しづつずらされているので、最初は理解しづらいかもしれない。

 

 そもそもノーラン作品では「時間」が大きなテーマとして常に扱われている。デビュー作の「メメント」は記憶をすぐになくしてしまう男が10分ずつ時間をさかのぼっていくという複雑な構成だったし、バットマンは別としても、「インセプション」では夢の階層を下るに連れて時間の進みが遅くなり、時計の秒針の進みがその都度画面に映し出される。「インターステラー」では重力の影響である星での1時間は地球時間の20年に相当し、主人公の娘はあっという間に自分よりも年上になってしまう。

 ダンケルクもあからさまに時計の音が鳴り響くほど「時間」がひとつのモチーフとして扱われている。観客は同じ場面をそれぞれの登場人物の視点から少しずつ時間を巻き戻して見ることになり、混乱する人もいたのではないだろうか。

 ノーランにしてみれば「体験」をしてもらいたいという意図があるらしい。確かに大スクリーンで観るこの映画は現実のあるがままの「体験」にかなり近いものである。

 僕らの現実にストーリーなどない。ただ事実が積み重なって過ぎていき、結果として時間を振り返るとストーリーらしきものが見えてくるだけだ。終わりも始まりもない。そして常に現実は不条理だ。だからこそギブソンや少年は死んでいく。少年を死なせた兵士はその事実を知ることなく、どこへともなく去っていく。それを考えるとこの映画を「感動作」みたいに捉えるのはどうも違う気がする。

 

 さて、冒頭の感想について・・・僕は「ダークナイトライジング」に期待しすぎて逆にがっかりしてしまった記憶がある。で、「インターステラー」のあとの作品だから同様の期待はあるじゃないですか。ただ、ダンケルクはそんなに複雑な話じゃないし上映時間も短いからなーというフラットな気持ちで鑑賞したら結果そう思ってしまったのです。だから正直、「うおーすげえ!ダンケルク!」とはならなかった・・・。

 もちろん空中戦はすごいし船はあんなにすぐに沈没するのかという驚きはあった。トム・ハーディキリアン・マーフィーといったノーラン映画のいつものメンツは出ていて安心する。でも結局IMAXでしかこの映画の本来の凄さは理解できないらしい。しかもそれを見ることができるのは大阪だって?無理!

 

 あとどうでもいい疑問。

 30万人を脱出させたって新聞には載っていたけど、どう見ても映画では千人くらいしか助けていないんですけど・・・そこらへんをもう少しわかりやすく見せて欲しかった。あと、スピットファイアに乗ってたトム・ハーディ、どうしてわざわざドイツ軍の陣地で着陸したかね?最後に飛行機を燃やすのならパラシュートで降りて英国軍の撤収と共に帰れば良かったのでは?意図的な演出?

 

      そうそう、SWのエピソード8のチラシが出てた。

 

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 なんか煽ってんな。まあ、きっと少なくとも3回は見るんだろうけど。エピソード9は結局JJエイブラムスがやるってね。そういえば、キャプテン・ファズマが登場するらしいけど、あの状況でどうやって脱出したの?きっと説明ないんだろうなー。

 

 さて、来週はいよいよエイリアン・コヴェナント!大丈夫だろうな?

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AT THE DRIVE INのはなし

 何がきっかけでAT THE DRIVE IN を知ったのかもう忘れちゃったけど、とにかくそのインパクトはすごかった。こちらのライヴ、ぜひ見てください。ライヴ開始は2:20秒あたりから。

 

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 すごいなー、このテンション。僕は割と結構な数のバンドを知っているつもりだけれど、彼らほど激しいパフォーマンスをするバンドを知らない。もう、演奏とか二の次。とにかく、その時のパッションに任せてただ楽器をかき鳴らし、暴れ、叫ぶ。最も原始的なパフォーマンス。だから演奏はぐちゃぐちゃ。でも、それでいい。ただ、彼らの魅力はそれがメインではない。曲が良いのだ。

 見た目の派手さとかパフォーマンスの激しさなら誰でもできるけれど良い曲を書くということは誰にでもできることじゃあない。彼らは曲が素晴らしいのだ。哀愁に満ちたメロディーに跳ねるリズム。そしてヴォーカルのセドリックの驚異的歌唱力とアクション。

 一歩間違えるとデリンジャーエスケイプ・プランみたいなとっつきにくさが障壁となるけれど、彼らのサウンドはアバンギャルドとメロディとリズムのバランスが絶妙でこのアルバムは燦然と輝くマスターピースとなっている。まだご存知ないロック好きの方、絶対買って聴いたほうがいいよ!ハマるから。

 

オススメ!

Relationship of Command

Relationship of Command

 

 

 そういえば彼らの全盛期に日本のバンド、イースタン・ユース

 

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 がアメリカツアーを彼らと共に行っていたが、やりづらかっただろうなー。イースタン・ユースも非常にいいバンドだけど、このバンドと回るメリットあったのかね。

 

 さて、しかし彼らはやることやり尽くしたのか、2001年に休止し、ヴォーカルのセドリックとギターのオマーはマーズヴォルタを結成する。

 

フランシス・ザ・ミュート~スペシャル・エディション(初回限定生産盤)(DVD付)

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 マグリットの絵のようなジャケットのこっちのほうが有名かもしれない。僕は新たなステージの彼らの姿を見たくてすぐに1sTを購入。一曲目でブッ飛んだ。

 

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 レッドホットチリペッパーズのメンバーも絡んでものすごい熱量のアルバムだったことは確かだ。

 ただ、その後の曲はラテン調であったり、やたらと長かったりと、あんまり僕の琴線には響かず、「なんかついていけそうにないな・・・」と思ってアルバムを買うのをやめてしまった。彼らの新作が出るたびに横目で見つつ、でも途中で飽きてしまうかもしれないという危惧もあって、評判がいいのは知りつつもスルーしてしまっていた。聴いたほうがいいですかね?

 

 そのマーズヴォルタもヴォーカルのセドリックが脱退し解散してしまった。そうして今年突然AT THE DRIVE IN が再結成された。しかし、その再結成ライヴを見た僕は多少の失望を覚えたのだ。

 

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 時の流れはなんと残酷なのだろう。

 セドリックは太り、ほかのメンバーもそれなりに年齢を重ね、往年のあのヤケクソムチャクチャパフォーマンスの影も形もない。セドリックも例のアンプからジャンプをするが打点の低いこと・・・。

 まあ、40代の彼らにそれを要求するのは酷かもしれないけれど、やはりロックは若さと情熱が必要なのだと痛感させられる。もちろんAC/DCやメタリカそのほか大御所のロックバンドは今でも現役バリバリで素晴らしいパフォーマンスをしているが、それは今までのキャリアがあってのモノだ。僕自身、加齢を感じる今現在、年齢という抗しがたい壁はどうにもならない。

 正直、新譜も評判はイマイチだ。

 

In.Ter A.Li.A

In.Ter A.Li.A

 

 

 この年になっても少ない小遣いからのお金の使い道が限定されている僕には彼らの新譜を買う余裕はない・・・。ホント情けない話だけれど、1500円あれば1円CDを

送料込で5枚は買えるからなー。ああ、思う存分CDを買いたい。

もうAT THE DRIVE IN 関係ないね。

 

 

でもロックを愛する気持ちは一生モノです

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楽天スーパーセールで初ニューバランス そしてコーデ

 

  楽天もモノが中々売れないからか、二ヶ月に一度くらいの割合で「スーパーセール」とショップ買い回り祭り的なイベントをやっている。こういうふうになってしまうと、普段買わなくなっちゃうよね。もちろん僕も何か買おうかと思っても「スーパーセールまで待て!ポイントせこくためるぞ!」と思い、買い控えをするのだ。まあ、結局買うんですけど。

 そうやって今回もスーパーセールで買ったものがこちら。ニューバランスの574、エンジのレザータイプ。

 

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 よくファッション系の掲示板で買ったものを上げて即座に「だっさ」とか言われている人がいるが、僕の見立て大丈夫でしょうか?「エンジとかないわー」とか思いますか?

 まあそれはそれとして人生初のニューバランス。ナイキ、プーマ、アディダス、アシックス、ルコック(は少し違うけど)などと一通りのスニーカーブランドの靴は今まで持っていたんだけどニューバランスは持っていなかった僕。

 娘に前回の楽天買い回りでこちらの子供用ニューバランスを買い与えたら

 

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 彼女はやたらとこの靴を気に入って毎日履いている。非常に履きやすいとのことだ。ならば、僕も靴なんて20足くらいあるけど買っちゃおうかなー!と色々なモデルを物色した結果こちらにたどり着いたのだ。

 ニューバランスは様々なモデルが出ているが、オーソドックスなグレーの574ではなく、色味がよかったエンジが欲しくなってこれをチョイス。

 ただ574も色々なタイプがあってナイロンもあればレザーもあって迷ったが、ショップの惹句に「レザーは高級感が違います」と書かれていて煽られる形で少し値の張るレザーをチョイス。様々な角度(主に値段だけど)からショップを選んだ結果、最安値はABCマートだった。7452円で送料も無料。僕の足サイズ26は在庫にある。よし!

 しかしニューバランスの靴は作りが小さいとの情報もあり、26.5がいいのかなーとは思ったのだけれどあいにくとABCマートには在庫がない。他のショップだと8900円くらいに跳ね上がる。ただ、そのショップ、スーパーセールの予告として2割引を宣言しているではないか!おまけにクーポンで300円発行されるという。

 

 よし、26.5をスーパーセール開始と同時に購入するぞ、と3日前から密かに決意していたら、セール直前に26.5が売れちゃった!どういうこと?お金持ちが買ったの?わざわざセール前に買わないでくれ!

 こうなったらもう賭けで26をABCマートで買うしかないと決意した僕、スーパーセール開始と同時に購入。僕の足、少し小さめだし大丈夫大丈夫!

 以前に車のホイールを購入したので楽天ポイントが3700ポイント溜まっており、実質3700円程度で買えた。

 そうしてすぐ次の日に届いたわけですよ。届くと同時に早速履いてみる。靴を買ったら室内履きで歩き回る小学生さながら靴を履いて家を歩くアダルトチルドレンたる僕。うん、まあ26でも大丈夫そうだと一安心。さて、靴紐を締めてみるか・・・うーん、なんかきつい、いやいや、大丈夫大丈夫・・・きつい!がーん。

 感覚はごまかせない!つま先の部分は良いのだけれど、どうにも甲の部分が締め付けられる感じがしていかんともしがたい違和感。あーやっぱ26.5だったか・・・。みさなーん、やっぱりニューバランスは+0.5で考えたほうがいいですよ。

 

 しかし返品も面倒だし履けないこともないので紐を緩めに通し、ベロを出して履いたところナントカ締めつけが緩和されたのでこのまま履くよ!ついでに靴紐が地味だったのでじゃーん!400円という高級靴紐を買って交換。派手だろうか。

 

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 いや、本当はベージュの単色が良かったんだけど何故かベージュがなくて、これくらいなら大丈夫かと買った次第であります。これを履いて実家にいったところ、80を超える母親が「おや、あんちゃん(僕のこと)、かっこいい靴履いているね」と言ってくれたのでOK!ありがとう、お母さん。長生きしてください!

 さて、この靴主張がそこそこ強いのでどう履きこなしたものか。色々とコーディネイトを試してみたよ。以下、40をとうに超えたおっさんの足元コーディネート大会をご堪能ください。ますはRICOのストレートのブラックデニムに合わせる。

 

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 うーん、悪くはないけれど、ロールアップ部分が少し野暮ったい。一応ネットで画像検索してみると細身のパンツに合わせたほうがニューバランスはいいみたい。次はディッキーズの黒のスキニーに合わせてみる。

 

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 上よりはいいかな。ただ、裾が靴に入って何とも言えない感じ。もう少し丈が短いほうがいいのかしら。次は、定番の501に合わせてみる。

 

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 なんかイマイチ。ロールアップしてもイマイチ。501にはやっぱりコンバースジャックパーセルタイプが一番合うのではないだろうか。次は僕の持っている最も細身のエイプリル77のパンツ。

 

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 やはり細身のパンツはバランスが良いようだ。でもスキニー履くのにも中々勇気がいりますよ、おじさんとして。次はディッキーズの細身のチノパン。どうだ?

 

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 そんなに期待していなかったんだけど、以外にいいぞ。チノパンと相性いいな。これがベストかもしれない。次は太めのエディフィスで買ったモノグラムチノ。

 

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 つんつるてん!つんつるてん!あんまりバランスよくないね。ではクロップトパンツではどうだろう。

 

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 こちらのバランスはいいみたい。靴を中心としたコーディネートってやつ?くるぶし見せよう!みたいなのをユニクロが猛烈にプッシュしていたからおじさんでも大丈夫だろうか?今度はカーゴパンツに挑戦。マーカウェアのジョッパータイプのミリタリーカーゴ。

 

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 これも思ったよりいいな。異ジャンルの妙だ。最後はオーソドックスなチープマンデーのスリムストレート。

  

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 これも思ったよりよかった。デニムはどうかと思ってたんだけど。

 

 さて、お付き合いていただきありがっとうございました。どれが良かったですか?まあ、おっさんの足元なんて1ミリも興味ないでしょうけど。僕はチノパンの組み合わせと最後の生デニムがよかったと思いました。最後におまけ(まだあるのか!)でスーツにニューバランス

 

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 ・・・よくセレクトショップの店員のスナップでスーツにスニーカーっていう人いるけど、やっぱりどうかと思うのです。

 

 

ありがたいことに、僅かにですが、たまにフォロワーの方が増えているんですよ。もっとたくさんの人に読んでもらいたい!

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SF小説の愉しみ

     ここ1年位で読んだ、もしくはこれから読もうと思っているSF。

 

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 SF小説を読むときにはそれなりの心構えがいる。というのはその小説が描く世界観にこちらがついていけるかどうかで没入度が変わってくるからだ。そうして多くの本格SF小説はそれぞれの設定についてくだくだしくは説明してはくれず、ただあるがままの世界としてストーリーは進む。読者は次から次へと現れる専門用語や独特な単語に翻弄され、ときにはそれを理解できないまま読み進めなければならない。これが映画ならばめくるめくようなCGでごまかすこともできるけれども、活字の場合は煩雑な設定や語句が苦痛で投げ出してしまう読者もいるはずだ。

 しかしある程度その世界観を理解し、読み進めることでSFは素晴らしいイマジネーションを我々に与えてくれる。

 さてそうやって僕は色々な作品を読んでいるわけですが、最近読んだ中でいくつかピックアップ。ちなみに作品を選ぶ基準は基本的にアマゾンでハヤカワSF文庫を検索し、評価の高いものソートし、値段の安いものから購入する。で、主に湯船で老眼鏡をかけて読むという。こちらが上の本の中で読了したもの。

 

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 まず左下の『極微機械ボーア・メイカー』を。

 

極微機械ボーア・メイカー (ハヤカワ文庫SF)

極微機械ボーア・メイカー (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 この作品世界ではメイカーと呼ばれるナノマシンが普及している。分子レベルの大きさで人間の体内に入り様々な影響を及ぼすのだ。目に見えない万能機械であるがゆえに、違法メイカーに対してはその規制も非常に厳しい。

 冒頭、架空の途上国での場面からこの小説は始まる。フォージタという女性が(彼女は違法メイカーの作用で8歳程度の肉体に止められ、その筋の嗜好を持っている客を取らされている)川上から流れてきた白人の死体を見つけ、その体から何かが飛び出して彼女に入り込む。それが表題のボーア・メイカーだったのだ。ボーア・メイカーは違法メイカーで人間の知能や体の構造を基本的な部分から作り直してしまうほどの性能がある。しかし、一度その手のメイカーが世界に広がれば世界の秩序が乱れると考える警察機構がなんとしてもそれを阻止しようとしている現状である。

 メイカーを製造している「夏別荘社」の社長フォックスの息子(息子といっても人造人間で、その体は琺瑯(ほうろう)のような材質であり、紗囊(しゃのう)と呼ばれる膜が首の周りに垂れ下がっているという設定)ニッコーは、人造人間である自分の寿命を伸ばすためになんとかそのボーア・メイカーを入手しようとする。一方で女性警察署長のカースティン(百歳を超える。ニッコーのかつての恋人でもあり、ずば抜けた頭脳で常に地球の秩序を保とうと冷徹に職務をこなす)はそれを阻止すべく行動する。

 

 設定上面白いのはこの時代の人間の頭の中には枢房(すうぼう)と呼ばれる機能が埋め込まれている。そこに幽霊(攻殻機動隊で言うところのゴースト?いわゆる全人格)が存在し、枢房が視覚的に表現されると部屋のようになったり、またそのコントロールを奪われると相手の意のままになったりする。逆を言えばその幽霊さえ存在していれば肉体が失われても別の代用体で生きることができる。脳ではなく、「電子的な意識」がここではその人間そのものの存在となっているのだ。

 話はニッコーとカースティンのサイバースペース(と言って良いと思う)での追いかけっこが主軸となるが、ニッコーの弟(実際の人間)サンドルやボーア・メイカーの主となったフォージタが現実世界で絡み複雑な展開を見せる。クライマックスの宇宙に浮かぶ夏別荘社の崩壊は、なるほどそう来るのか、と新鮮な驚きを与えてくれる。SFって面白いなあ。

 

 左上の「愛はさだめ、さだめは死」はティプトリーという作家の傑作短編集。

 

 

 なんといってもタイトルがしびれるほどカッコいいじゃないか!ただ、その話自体は人間の話ではない架空の動物の話なんだけど、まさに表題通りの結末で唸らされる。

 ティプトリーは他に「たったひとつの冴えたやり方」(16歳の少女が宇宙を冒険する話)が有名だけど僕、40を過ぎてそれを読むのは少しきつくて未だ読みさし。アマゾンのレヴューにも書いてあるけど、少し古臭い文体で(まさに80年代バブルって感じ)ついていくのが辛いのだ。娘に読ませようかしら。

 「愛はさだめ~」は他にウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」に先駆けた『接続された女』が収録されており、既にこの時代(1974年!)にこのアイディアを確立させていたのは驚きとしか言いようがない。

 

 下段真ん中の「ベガーズ・イン・スペイン」

 

ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)

ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 は遺伝子操作によって睡眠を必要としなくなり、その結果常人以上の能力を兼ね備えた「無眠人」がXMENのミュータントのごとく妬まれ、異端視されてゆく。それに対して彼ら無眠人は自分たちだけのドームを建設し、一般人との隔絶を図ろうとする。

 

 こういう設定はSFだけの話と思っていたら、7月に読売新聞の記事でアメリカのジョージア州には白人富裕層が集まってサンディスプリングス市を設立しその敷地が門と塀によって隔てられているという事実を知った。

 僕はこの記事を読んで、「ベガーズ・イン・スペインが既に現実化している!」と驚いた。「眠らないゆえに常人よりもはるかに優れている」という能力が「富」に置き換わっただけの話ではないか。日本ではここまで顕在化しているわけではないけれども、アメリカの格差というのは、もうここまで来ているのだ。

 

 どうでもいいけど、そのアメリカの姿を極限にまでカリカチュアライズした映画がこちら「26世紀青年」(ヒドイ邦題)。

 

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 アマゾンプライムでそろそろ見放題が終了するというので見たら思わぬ拾い物だった!何も考えずに見られるのでオススメ。ギャグもかなりくだらない。

 

 それにしても「ボーア・メイカー」のリンダ・ナカタも「べガース・イン・スペイン」のナンシー・クレスも「愛はさだめ~」のティプトリーも全員女流作家である。アメリカのSF作家は才能ある女性に恵まれているなあ。僕の読んだSF作品として生涯のベストに入るであろう『航路』の作者コニー・ウィリスも女性だし。

 

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 SFだからって男性作家、みたいなイメージがあるかもしれないけれど、実はそうじゃないね。さあ、また読もう!

 

これも読もう!ある意味ヘビーメタルSF(違うか)

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ストリングス(バイオリン)が入っていれば、大体いい曲説

 ロックミュージックには、たまにストリングス、もしくはバイオリンが入っている曲がある。そういう曲は、大方耳障りがよく、いい曲が多いよね。僕が思いついた限りであげてみたいと思います。

 

 僕が始めてその手の曲でイイ!と感動したのは中学の時にほぼ毎日聴いていたデュラン・デュランの「MY OWN WAY」だ。

 

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 彼らのレパートリーの中でも最も好きな曲。これ聴いて本格的に彼らにハマり、ベースを弾き始めたのも懐かしい。ロングバージョンの12インチも買った。ちなみにこれが聴けるのは当時はシングル盤のみで、アルバム「RIO」に収録されていたこの曲は全然別のバージョンでかなりがっかりした。

 

 次は言わずと知れたスタイル・カウンシル(=ポール・ウエラー)の名曲「SHOUT TO THE TOP」。ポールウェラーを知らなくても、この曲を知っている人は多いはずだ。テレビなんかでも色々な場面でBGMとして使われていた。

 

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 次は元バウハウスのヴォーカリスト、ピーター・マーフィーのソロ「CUT YOU UP」。しょっぱなから哀愁のこもったバイオリンの旋律がが素晴らしい。

 

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 僕はこの曲を聴いて即座にアルバムを購入した。

 

ディープ

ディープ

 

 

 昔の作品だけど、たまに聴くといいアルバム。もうピーターもいい年だけれど、昔はNINと一緒にやったりもしていたっけ。

 

 同じようなセンチメンタルな感じで言えばやはりキュアーのこの曲は外せない。

 

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 曲の途中から入ってくる切ない感じのバイオリンは名アレンジ。

 

 しっとりと入ってくるストリングスが続いたので、逆に明るく軽快な効果を持った曲はこちら、ドイツの職人的DJ集団、ジャザノヴァの「I CAN SEE」。

 

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 ジャザノヴァはクラブジャズの傑作アルバムを出したあとに、この曲を含む歌モノ満載のソウルフルなアルバムを出してファンは少し戸惑った。

 

オブ・オール・ザ・シングス

オブ・オール・ザ・シングス

 

 

 僕も当時、肩すかしをくらった感じはあったが、それでもかなりの高水準のアルバムであることは確かだ。ジャザノヴァとしての活動が最近あまりないようなので寂しい。

 

       有名どころでジャミロクワイの「COSMIC GIRL」。

 

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 ディスコ関係は結構当たり前のようにストリングスが入っている曲があるので、この曲もその系統ではあるか。いい曲です。ジャミロクワイもよく聴いたなー。

 

 ハードロックで言えば、この曲は外せない。レインボーのスターゲイザー

 

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 最後に入ってくるストリングスがこの曲の荘厳さをさらに一層高めている。この次のライトインザブラックへの流れが何度聴いてもすごくて。

 若いメタルのリスナーは何とも思わないんだろうけど、コージー・パウエルのどこたかどこたか、というツーバスに度肝を抜かれたものだ。今その数百倍の速度でバスドラム踏む人間が沢山いるもんね。

 

 日本のアーティストも挙げたい。まあ、これもだいぶ古いけれども、サイレント・ポエツの「SOMEDAY」。美しいストリングスと一聴して不調和にも思える黒人女性のラップが不思議な雰囲気を醸し出しているちょっとクセのある曲です。

 

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 この曲一時期スペースシャワーTVで何度も流れていて結構必死になってCDを探した。この間たまたま久しぶりにこの曲を車で聴いたら、小4の娘が「おとうさん、この曲なに?」と興味を示していた。「なんかいつもの感じと違うよね」だって。まあ、そりゃそうだ、大体はデスメタルとかを中心に聴いているんだから新鮮だったらしい。

 

 娘も音楽に関しては大分僕の影響が大きいのでメタリカやスレイヤーに詳しくなったのはいいが、中学生くらいになって友達とカラオケとか行くようになったらどうなるのだろうか。すでに本格的ロックを浴びるように聴いている娘は果たしてJPOPを歌うののだろうか。

 でも、ピアノを習い、学校の曲を聴き、妻のオザケンなんかも受け入れているから、僕が変な心配なんかしなくてもいいのだろうな。女の子だし、きっとうまくやるのだろう。以上どうでもよい父親の独り言。

 

 

              スネオヘアーの『冬の翼』

 

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 本当はこのアーノルドバージョンじゃないPVがあるんだけど、何故か埋込みがうまくいかないのでこちらで。この曲はスネオヘアーの中でも屈指の名曲!僕昔ドラムベースキーボード打ち込みで、ひとりギターを弾いてとある場所で余興としてこの曲を歌ってそこそこ受けた。スネオヘアー、最近は聴いてないけど昔はよく聴いた。いい曲多いよね。この曲なんか、日本のオルタナ曲としてはスマパンに匹敵するくらいのパワーがあると思うんですけど、どうですか。

 

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 まあ、色々と挙げてきましたが最後はやっぱりこのバンド!

       水中、それは苦しい「まじんのおのようこ」

 

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 ストリングスが合いそうなのはこちらの小説

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