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音楽と本

タイトル通り音楽と本についてのブログです

BAND-MAID 新PV「DAYDREMING」 と 岡崎体育新PV『Natural Lips』 あと、あんまり知られていない、でもいいバンドなど

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カッコイイぜBAND-MAID

新曲のPVがUPされたので緊急更新!

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今までのパワー系から一転、バラード調は初めてのチャレンジだ。ギターがU2のエッジみたい。パワー系を期待していた人(僕も含めて)あれ?と思うかもしれない。これはこれでいい曲だと思うし、ギターソロになっていつものKANAMIには笑ってしまった。きっとカップリングはゴリゴリでくると思いたい。

 同時に早くも新PVが登場の岡崎体育。ノリにノッてるなあ。それにしても彼の引き出しの多さはこの若さですごいと思う。完全にブレイクしたなあ。最初は岡村靖幸あたりかなとも思いました。

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 さて、こうやってスターダムに駆け上がる人がいる一方で。

 あっ!そうだ!

 カールが関東で買えなくなる!ショック。僕カール大好きなんだ。こうなったらもう買い占めるしかねえ。

  つい取り乱してしまってすいま千円。

 

 好きなことだけして生きていければこんなに楽しいことはない。この場合の好きなことというのは、趣味=仕事となっている場合のことだ。僕だってなんだかよくわからない力(それは現況に満足できないという精神の発火であり、承認欲求という、社会的動物である人間として捨てることのできない本能だろう)に突き動かされて毎日こんなふうに書いているけれど、それで生活できているわけじゃない。

ああ、こうして書くだけでお金が入るならなあ。

 

 僕も若い頃は、音楽で生きていくという途方もない夢を見ていた。当然その結果は青春の蹉跌として今も心に刻まれているわけだけれど、なんとか頑張って違う道に進んだ結果、結婚して子供もいるといういわゆる世間一般で言う「人並み」の生活をかつがつに送っているわけだ。

 でも決して現状に満足しているわけではないし、様々な不安と日々戦いながら生きている。芥川龍之介の『戯作三昧』に登場する馬琴ではないけれど、形而下の出来事から少しでも逃れるために書いているとも言える。

 

 ところでネットによってあらゆる情報が手に入る現在では、以前とは比較にならないほどのバンドを知ることができる。そうして僕はたくさんの音楽に触れ心の栄養を得ている。その一方音楽で生活をしている人など本当にひと握りに違いない。それは音楽だけでなく、芸人、漫画、小説、映画、演劇といったあらゆる分野において共通しているはずだ。

 ことを音楽だけの話に戻すと、バンドで食っていくなんて本当に大変だと思う。心底音楽が好きで、生活は二の次でなければ決してできないと思う。そういう情熱を持った人達はたくさんいて、それなりに素晴らしく個性的な音楽を作っている。ただ、僕はその類のいわゆるインディーズ的なマイナーミュージックを聞くときいつも

 

 「この人たちはどうやって日銭を稼いでいるのだろう」

 

という大きなお世話ともいえる心配をしてしまうのである。

たまに合う友人たちとこういう話になるとある友人は

「バイトかヒモでしょ」

という。

 若いうちはそれでもいいけど、40半ばくらいでそれもキツいなあ。

 だいぶ長い前置きになったけれど、僕がそういういらぬ心配をしてしまう素晴らしいバンドを紹介したいと思う。まあ、彼らにとっては良い面の皮だろうけども。

馬喰町バンド 

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どことなくエコ思想の匂いがしないでもないが、それは先入観であると思いたい。何が面白いかって、打楽器とか弦楽器が自作。それらのオリジナルすぎる楽器から奏でられる音楽はどのジャンルにもくくられない唯一無二のものだと言っていいだろう。

しかしさみしいことに再生数は少ない。7000回って。

ライブの盛り上がりもさっぱりだ。

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せっかくこんなクオリティのバンドがタダで観られるのにみんな素通りしていくって・・・。この動画に至っては再生回数50回。そのうち僕が5回くらいじゃないか?

バンドとしての収入はどうなっているのだろう。って余計なお世話なのだが。

 

禁断の多数決      

こちらのほうが知名度はずっとあるか。

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なにこれ、PVの素人感がすごい。ほかの曲のビデオもこんなのが多い。

その昔、映画秘宝に彼らの記事が載っていたので聴いてみたらいいじゃない。

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タイトルだけ見てスマパンのカバーかと思ったら全然違ったけど、いい曲でしょ。

 

バンドか?むしろパフォーマンス集団のような切腹ピストルズ。なんかすごい。

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こんなんしてたらきりなくなるのでもう寝ますが、これからもいろんな音楽を探していきます。

 

心にいつも音楽と文学と

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僕の80S ザ・キュアー その3

本投稿で100記事目!

 

大学の頃「KISS ME,KISS ME,KISS ME,」アルバムが出た。

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このアルバム、まったくもってハズレの曲がない。すべてが完璧。前作の場合は聴かない曲が何曲かあったが、(キョウトソングとか)このアルバムはトータルで聴けるし、何より統一感がある。このアルバムでセールス的にもアメリカでかなりブレイクしたらしい。暗いポップ、とか言われていた。特に好きな曲は一曲目の「THE KISS」だ。何回聴いても飽きない。

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長いけど聴いてしまう。ライブを観て初めて冒頭の音がベースのコーラスだったことを知ったよ。こうやってあの音出してたんだな。後半の盛り上がりとかすごい。これでもかというワウギターとベースの所々に挿入される高音フレーズがもう!歌詞とかも「WISH YOU WERE DEAD!」とかキュアー節全開でよろしい。他にも名曲が目白押し。「HOW BEAUTIFUL YOU ARE」なんかもじーんと来るね。

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歌の内容は「あんなに好きだった君がなぜ嫌になったかと言えば、君のことを美しいという目で見ていたパリのホームレス親子がいたけど、その人たちを君は大嫌いだと言ったから」みたいな内容。中間部のバイオリン的なフレーズとかベースラインとか素晴らしい。こんなこと書き続けると全曲レビューしてしまうのでこの辺にしておくが、オルタナ系バンドたちもこのアルバムがお気に入りらしく、結構カバーをしている。ダイナソーJRはシングルで「ジャストライクヘブン」を出している。最後の終わり方がとてもヘン。

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デフトーンズはキュアーのトリビュートライブで「IF only tonight could sleep」を演奏している。しかも完コピ!

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 チノのボーカルとかロバートそっくりだし。この曲をわざわざ選ぶあたり、彼らのキュアーに対するマニアックな熱情が伝わってくる。デフトーンズの音楽性を考えたとき、キュアーが好きなのもうなずける。故人となったCHIがベースを弾いているのが泣ける。それにしてもチノ太ってるな。ロバートもだが。
 そういえば映画「ダイハード4.0」の中で若いハッカーマクレーンに向かって「あんたカビくさい音楽が好きなのか(いくつかのバンドを羅列したあと)キュアーとか」という台詞があったのだ。もうそういう位置にいるバンドなんだなあ。

 個人的には(と同時におそらくキュアーファンのほとんどが)キュアーの最高傑作と考えるアルバム「ディスインテグレーション」

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もう何回聴いたのかわからない。ヘッドオンザドアー~キスミーキスミーキスミー~のこの三作の流れはキュアーの奇跡だ!前2作がわりとポップな面を押し出していたのに対し、原点に回帰したような暗さ。とはいえ全曲が暗黒的ではなく、3曲目まではやたらとわざとらしいまでの明るさを持っているのだが4曲目の「ラブソング」(この曲はシンプルでキュアーらしいせつない系)

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を境として中盤がものすごい内省的でダークな展開になるのだ。とてもじゃないが一回聴いただけではこのアルバムの深さは理解できない。実際初めて聴いた印象は重く、暗いなあといったものであまり好印象を持たなかった。しかし何度となく聴いていくうちに麻薬のようにどんどんとはまってしまうアルバムだ。「ララバイ」「ファッショネーションストリート」(この曲のベースラインかっこよすぎ。)

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ともうキュアー節全開の曲が目白押し。もう一度言うがキュアーのマイベストアルバムはこの「ディスインテグレーション」! そしてタイトル曲である「ディスインテグレーション」がキュアーの曲のマイベストワン!

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 八分以上ある曲だがいつももっと長くてもいいなあ、等と思うのです。アレンジ的なことを言うと、バッキングの金属的な「からかかかーかか」という自分好みのフレーズや、変な効果をかけたコーラスや、サビの後に入ってくるギターのハーモニクス、ガラスの割れる音など、もう最高!歌詞を観ると「子供たちは大丈夫」とかよくわからないフレーズもあるのだが「HOW END ALWAYS IS!」と叫ぶところとかも大好き。
 最後の曲になってまた曲調がやけに明るくなるのだが、明るい曲に暗い曲ををサンドイッチしているこのアルバムの構成はやはりロバートに何か意図があるのだろう。つうか実際明るい曲群はほとんど聴かず、たいてい4曲目から聴くんだけど。
 

 ところで僕はアニメの「サウスパーク」が好きで(アメリカでは超人気番組なのに、日本ではあまり知名度は高くない。しかもDVDのリリースも止まったまま。このアニメのことを書くとまた長くなるので割愛)十年くらい前はDVDなどをよく見ていたのだが割と初期の回でロバートスミスが本人の役で出演!

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最近はとんと見ていないけど、KORNが出てきたり当たり前のように有名ミュージシャンが出てきて楽しかった。

 内容はバーブラストライザンドが巨大化してメカゴジラのようになり町を破壊しているので、なぜかそれをロバートがモスラのような怪獣に変身してやっつけるといったかなり偏差値の低い内容です。 そんでメカストライザンドを倒したロバートがまた山の向こうに帰って行くのだが、その背中に向かって主人公の一人カイルが「ディスインテグレーションは最高のアルバムだよ!」と叫ぶのだ。おぉー、トレイとマット(サウスパークのクリエイター)もやっぱりあのアルバムが一押しなのか、と妙に納得。

 

 ディスインテグレーションのあとウィッシュやらミックスアルバムとかワイルドムードシングズとかブラッドフラワーズなどいろいろとリリースをしているキュアー。いちおうすべてを押さえてはいるが、ディスインテグレーションまでの三部作のようには聞込まなくなった。ブラッドフラワーズとかかなり評判がいいみたいだけど。

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それでだいぶ昔になるけど、最後に買ったキュアーのアルバムがこれ。

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プロデューサーはなんとKORNやスリップノットをてがけたロスロビンソン。最近はスーサイドサイレンスやってたね。ニューメタル系のプロデューサーだが、生涯1キュアーファンとのことでこののタッグが実現されたとか。結果、良い方向へ作用したようだ。聴いてみると一曲目の「LOST」がまたイカしている。最初からずーっと「I・・・CANT FIND MYSELF」の繰り返し。どすどすいうリズムの中曲が盛り上がる。いいじゃん!他の曲もかなりの水準を保ち、往年のキュアーっぽさも感じさせてくれる。でも、ここまでが僕のキュアー。最近はよく知りません・・・。


 そんなこんなで長いこと書いたキュアー。よっぽどこのバンド好きなんだな僕。

勝手にアルバムベストテンを発表してさいごにします。

1 ディスインテグレーション
2 キスミーキスミーキスミー
3 ヘッドオンザドアー
4 ザ・トップ
5 コンサート
6 キュアー
7 ウィッシュ
8 フェイス
9 ポルノグラフィー
10 セブンティーンセコンズ

 

音楽を愛する全ての人に

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ようやく認知され始めたけど、そろそろクライマックスです。ヘンな話、自分で読み直しても最後の方は感動してしまう。なんだろうね。

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本が好き!書評 『雨月物語』 上田秋成

毎日何かしら書いている僕。ブログ、小説、そして「本が好き!」の投稿。とりあえず1級目指します。道のり遠い!

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にしても、あれだね、だんだん僕の読書傾向がわかってきてしまうね。

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僕の80S ザ・キュアー その2

その1はこちら

otominarukami.hatenablog.com

 

 前回までのあらすじ
ウッドストックまで日が迫っている。リズムがキープできない初代ドラマー、偽ラズルがモトリーのヴィンスニールの車に同乗中事故死したため急遽代役の隣のクラスの女子Oさんに白羽の矢が立ったのであった・・・

 今となってはどんな練習をしたかはあんまり覚えていないが、確か選曲はこうだ

1 100YEARS
2 シャーロットサムタイムス
3 10:15 サタデーナイト
4 KILLING AN ARAB

もう一曲くらいしたような気もするが、音源が残っていない。
 この日のために僕とM君はキュアーっぽいグレーのジャケットを購入。髪もロバートのように立ててみる。

 あっバンド名どうする!二人で一生懸命考えるが終いには「おまえ考えろ」とM君思考放棄。とはいえ自分も気の利いた名前が浮かばない。今ならいくらでも浮かぶんだけどな。

 結局面倒くさくて、当時よく聴いていたソフト・セルのマーク・アーモンドの別プロジェクト、マークアンドマンバスのアルバムから「トーメント」(苦痛)という名前にする。ださ。


 ショボいバンドなので出番は最初。リハでベースの音出しの時、バウハウスとか弾いていたら、全然知らない人があとで「シーズインパーティー♪」などと口ずさみこちらを観て微笑んでくれたのが嬉しかった。
 そうそう、メンバー編成なのだが、曲の途中で楽器を交換するという変則な編成だった。 100YEARSの時は僕ベース、ヴォーカル。M君ギター。ヘルプの女の子Tさんがキーボード。この曲無駄に長いので二番を省略して演奏。それでも今思えば聴いている方は退屈であったろう。
 まあ、止まらない程度に演奏はできた。観客は固まってたけど、結構いたよ、ティーンエイジャーが。一番前で見ていたM君の彼女が下を向いてつまらなさそうにしていたっけ。 

 そしていよいよ最後の曲、KILLING~である。じゃじゃじゃじゃじゃーん。(ギター)でででろでででろ・・(ベース)。ボーカルはTさん担当。

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どうです、ベースのフレーズかっこいいでしょう!エイトビートがノリノリでしょう!と思いつつ気持ちよく演奏。Tさんも張り切って歌っている。途中、前に出すぎてシールドが抜け、ベースの音が途切れるというアクシデント発生。そして、以前にも書いたが、最後の方サビの歌詞で「アイムアライブ!アーイム、デーッド!」と叫ぶ部分があるのだが、なぜだか彼女はそこを「オーッ!ノーウッ!」と絶叫。なんじゃそりゃ。

 まあそんな小さなマヌケな部分もあったが人生初めてのライブは概ね演奏止まることもなく終えることが出来た。


 結局このバンドはこれでおしまい。その後Tさんがなぜだか自分を一回限りのボウイのコピーバンドに抜擢。「ノーニューヨーク」とかを演奏する。ドラムの人とギターの人がセミプロ級でトーメントとは段違いの演奏力。対バンもパンク系中心で高校生のバンド大会とはまたひと味違ったものだった。

 対バンで、スターリンのコピーバンドがいて、そのヴォーカルの人、眉毛を完全に剃っていた。MCで「眉毛なんかどっか飛んでいっちゃったよー」と言っていたのが印象に残っている。自分で剃ったくせに。
 ちなみにそのボウイバンド、ライブはファンみたいな人がいっぱいいてノリノリ!まるで自分のファンと錯覚し陶酔しながら演奏しました。

 

 さて、思い出に浸りすぎた。キュアーですけど、この次にアルバム「HEAD ON THE DOOR」をリリース。

 

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 このアルバム以降のバンドの充実ぶりはめざましいものがある。オリジナルメンバーのベーシスト、サイモンギャラップが復活したことも大きい。あの独特のコーラスがかったベースがまたこのアルバムから聴ける。アルバム全体の統一性から言うとけっこうバラバラな印象はある。「プッシュ」「ベイビースクリーム」「シンキング」は似たような感じだが(これはベースラインの反復によるミニマルソングだからだと思う)そのほかは同じバンドの曲かと思うほど多彩である。

 

   その当時、 弟の友達がビデオカメラを貸してくれたので面白がって色々録っていた。当時スプラッタムービーが全盛で、近くのビデオ屋には輸入ビデオにパソコンで字幕をつけた明らかに違法と思われるマニアックなホラー映画がたくさん置いてあった。ホラー映画雑誌も何冊か出されており、そのすべてを買うくらいはまっていた僕。それが高じて進路を考えたとき、よし、映画監督になろうとなったのであった。意識低すぎ。

 そこで日大芸術を受けようと思った。しかし勉強はあまりしたくない。そんで映画の勉強とか訳のわからない口実で友人たちとビデオムービーを録ることにした。監督脚本主演編集全部僕。今考えても赤面ものだがストーリーはこうだ。

 

 ある朝起きた主人公は物置の掃除をしているとなぜか「超能力者になる薬」を発見する。この時点で安直な高校生の発想なのだが、当時はそれでいいと思っていた。いちいち恥ずかしい。これは当時クローネンバーグの超能力合戦映画「スキャナーズ」を見過ぎた結果だった。才能の違いにもほどがありすぎる。でもそんなの気づかないからそのまま撮影は続行。そんで、主人公が薬を発見するとタイトルバックになるのだがそこにキュアーの「ベイビースクリーム」(ヘッドオンザドアーアルバムB面の一曲目)

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をかぶせたのだった。やみくもに録ったいろんな映像にかぶせただけなのだが当時としては大満足のオープニング映像だった。いまどこにあるんだろう、あの映像。あえて観たい。
 さて、その薬を友人と二人で飲んで何をするかと言ったら、ラーメンを食いながら超能力を使って相手に鼻でラーメンを食わせるとか、マヨネーズを頭にかけるとか本当にくだらない内容だった。最終的に公園での決闘となり、なぜか竹竿でチャンバラをやったり(スターウォーズライトセーバー戦がやりたかった)目から絵の具の血を流したり、炎の前で一生懸命な顔をしたりするのだ。そして最後の最後でインドの修行僧のようなご先祖様が現れ、(そのご先祖が薬を作ったという設定)二人を仲直りさせ大団円となる。ご先祖様役の友人にはわざわざ半裸になってもらいシーツを袈裟のように着せて、さらには白絵の具で頭を白髪のようにした。よくやってくれたな。

 

 それにしても今書きながらこんなストーリー中学生でも思いつかねえ、と反省することしきり。そんでエンドタイトルにはやはりヘッドオンザドアーアルバムB面3曲目の「ナイトライクディス」を使用。

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夜中の公園でベース弾いたりして格好つけていたが何やってたんだ。
 そんなマッドなビデオなどを作っている内に受験となり、当然勉強不足のため不合格。当然でしょ。

 

その3へ続く

 

そんな僕、今でも物語を作る。こちらはじわじわクライマックスに向かってます。面白いと思うんだけどな。

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映画「メッセージ」観ました。 地味系感動SF(主に娘持ちに対して)でした

ちょいちょい触れているが僕には中1と小4の娘がいる。どちらも可愛いんだけど、小4の方は色々と創作意欲とか音楽センスとかがかなり僕の方のDNAを受け継いでいるらしく、あれこれとチャレンジしている。時には夜僕が帰ってきて(家のものはみんな寝ている)僕のタンスをふと見ると、このような絵がはさんであったりする。

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ルドンの絵みたいだと褒めるときょとんとしていた。

まあそれは親ばかなんですが、娘はどうしようもなく可愛いわけだ。その娘が一緒にメタリカとかスーサイドサイレンスとか岡崎体育とかを平然と受け入れいているのだからなおさらだ。

それできのう何の気無しに映画情報系のサイトを見ていたらいつの間にか「メッセージ」が公開されているのに気がついた。

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ブレードランナー2049」を任されたドゥニ・ビルヌーヴが監督した作品。去年あたりに予告編を初めて見て、ぜひこれは見なければ!と思っていたのですぐ今日見に行ったよ。

 近くのモールに入っているシネコンに行くとちょうどメンズデイで、観客は主におっさん。ぼくもおっさん。平日の午前中だけど100人くらいのキャパで20人くらいいたから結構入っているんじゃないのかな?

 スパイダーマンとかローガンとかパワーレンジャーとかのハードコアな予告編を色々見せられてもうお腹いっぱいになる。まあ、松竹系ではないので歌舞伎役者が出てきて訳わからないデッド邦画の宣伝を見せられるよりはマシだった。

 

     注意!ここからネタバレありますよ!

 

 冒頭、主人公の言語学者ルイーズは娘と幸せに暮らしているが、どうやらシングルマザーのようである。一瞬結婚指輪もしているようだが、それは思わせぶりに映される。もう、僕こういうシーンでじいんときてしまう。娘関係はダメだってば!

そしてかわいそうなことに娘が何らかの病気(おそらくガン)で死んでしまう。

 そして場面は何事もなかったようにルイーズが大学で言語学の授業を始めるところへと変わり、その授業開始後巨大なバカウケ型の宇宙船(どんなコラボだ↓)

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の到来を告げる緊急ニュースが世界中を駆け巡り、授業どころではなくなってしまう。

 で、ルイーズはその専門性を買われてエイリアンの言語を解読するようにフォレスト・ウィテカー演じる大佐にスカウトされ、宇宙船に突入する。フォレスト・ウィテカーが画面に出ると僕はどうしても彼の目の大きさのアンバランスさが気になるんですがどうでもいいよね、そんなこと。

 いつものとおり事前情報や原作は一切知らないのでそこでいきなり宇宙人が出てくるとは思ってもみなかった。エイリアンの造形ってもう出尽くしているから、作る方も大変だよね。どんなのが出てくるのか、と思っていたら、でっかいタコみたいなのが出てきた。まるでH.G.ウェルズの宇宙戦争の挿絵の宇宙人に原点回帰!

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まあ、ちょっとちがうか。もうすこしマングローブ感があったかな。でもインパクトはありませんでした。ただ、宇宙船内部へと入っていくまでの過程をかなり緊張感たっぷりに描いていたので退屈はしない。ヘプタポッドと名付けられた彼らと必死にコミュニケーションしようとするルイーズと数学者のジェレミー・レナー演じるイアン。音声でのコミュニケーションは無意味と考え文字での疎通にスイッチすると成功!彼らから円形の様々なメッセージを受け取り、解読開始。

 しかし、このあたりで僕はふと思った。

 ・・・地味だ。

 これ絶対金返せって言うやつでてくるだろうな。とにかく淡々と物語が進んでいくのである。まあ、途中トチ狂った兵士がテロを起こしたりもするんだけど、そんなに派手に動くわけでもない。ただそれをきっかけにストーリーは展開するんだけど、このあたりからルイーズは色々なイメージがフラッシュバックするようになる。どうやらそれは彼らの言語を理解することにより、彼らの思考法を会得し始めたことに関わりがあるらしい。つまり他言語を理解することにより、新たな思考法を獲得する、という会話の伏線通り彼女はヘプタポッドの考えを理解してゆくのだ。そしてとうとう、時制のない言語を使う彼らが時間を超越した存在だということを知る。そのため彼女もまた時間を超越し未来が見えるようになる。

 

 ここらあたりで頻繁にフラッシュバックされる娘とのシーンや会話の意味が明らかになってくる。つまり観客が最初に見せられていたのは未来のシーンで実は娘はこれから生まれるのである。そしてその死を知っているにもかかわらずルイーズはその未来を受け入れる。クリストファー・ノーランの「メメント」とか「インセプション」「インターステラー」のように、何度か見るとなるほどと思うように作られている。そういう複雑な構成を好む観客にとってはよい作品だ。

 ただ、こういう時間軸が入り混じる映画って一方で「わけわからない」という観客を作り出し、それが批判の種になる可能性もある。実際、かなり否定的な意見も目に付くし。まあ、それもわかる気がする。久々にこういう地味なハードSFを見たという思いはあるもんね。僕としては正直、すげえ面白かった!とはいえないかなあ。でもブレードランナーは予告編がすごかったから、頼むよ!

 

 さて、僕はむしろ、ルイーズがその未来予知能力を使って中国の将軍を思いとどまらせたあと、(珍しく最近の映画市場を無視して中国が悪役っぽいなあとおもったら、最後は英断を下した偉人みたいな感じで将軍が出てきた。こういう原作なのかな?不勉強ですいません)イアンとの生活が描かれた場面が刺さってしまった。「ダディー!」と嬉しそうに話す娘。ここで僕の現在の生活とシンクロして一瞬ウルッとしてしまった。だって娘もまだ「パパ大好きー!」とか言ってくれているんで。けれど、映画館で泣くおっさんはナシでしょ。こらえましたよ。

 それにしてもこれは娘持ちならみんなそう思うんじゃないか?きっと子供が出来る前のぼくなら「なんでぇ」くらいの感想を持つに違いない。その点、僕も色々ヘンなことも書いてますけど、弱いんだなあ。

 

 観ようかどうか迷っている人は、レンタルでもいいかも・・・。でもくれぐれも地味だということをお忘れなく。

 

 映画を見終わったあと、子供の服を物色していた僕は、あるショップの店員にびびる。その女の子は髪をピンクに染めていたのだが、まあそれはいいとして、なんと眉毛までピンク色に染めていた!言葉ではうまく伝わらないんだけど、違和感がスゲエ。

やくしまるえつこの「わたしは人類」の歌詞を、僕は勘違いしてた

やくしまるえつこの「わたしは人類」のジェネティック・ビデオが先週公開された。

夜、電気を消して見るとトリップできます。

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冒頭のオルガン、デジタリズムの「POGO」かと思った。ほぼ同じ!

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まあ、それはいいとして、「わたしは人類」はライヴでも公開されている。

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衣装はファセッタズム!

相対性理論やくしまるえつこのファンならわかると思うが、これは非常に珍しいことだ。だって、ちょっと前ならほとんどやくしまる関係の映像って公開されていないから。昔は相対性理論なんて極端に露出が少なくて、血眼になってライヴを探したが見つからなかったりした。最近は「FLASHBACK」でようやく顔出ししてるけど、それだってほとんどパソコン見てるだけ。

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どうでもいいけど、よくこの曲でPV出したな。この曲、僕飛ばしてたんですけど・・・。

「わたしは人類」の話に戻ると、「止めて、止めて、進化を止めて」のところ、「弁天様はスピリチュア」」の「ひとつ、ひとつ、またひとつ」とメロディもリズムも一緒だな、などと重箱の隅をつつくように思ってしまった。曲は大好きなんでそれほど聞いているということで勘弁してください。

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この曲にのせて井の頭公園ではやくしまるのナレーションが流れているそうです。

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いいねえ、これ。何も知らないで行ったらおお!って感動しそう。

話がそれたけど、この「わたしは人類」を初めて聴いたときに、途中のラップっぽいところで唐突に

 

「・・・クラトゥの手」

 

という歌詞が聴こえた。

クラトゥといえば「地球の静止する日」で出てきた宇宙人である。

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キアヌ・リーヴス主演で数年前に再映画化されていたが、評判は悪い。それはそれとして、このクラトゥがロボットのゴートを止める時に言うセリフ、「クラトゥ バラダ ニクトゥ」というのがある。

このセリフはかなり有名で、いろいろな作品に引用されている。僕が真っ先に思い出すのはサム・ライミの「キャプテン・スーパーマーケット死霊のはらわたの続編)」の

このシーンだ。

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ネクロノミコン」を手に入れなければならないアッシュはその時に呪文を唱えなければならないのだが、それが「クラトゥ バラダ ニクトゥ」なのだ。しかし、アッシュは「ニクトゥ」の部分がどうしても思い出せず「ネクタイ」とか言うのが面白すぎる。そんで結局思い出せずに「バラダ ニ・・エヘンエヘン!」とかでごまかす。僕は当時劇場で思わず爆笑してしまった。

  

 「わたしは人類」でまさかの「クラトゥ」が出てくるなんて、さすがやくしまるのえっちゃん、一味違うぜ!と勝手に感心して歌詞検索サイトで確認してみたら。その部分の歌詞は

「うらとおもて」

だった。

がーん。クラトゥ全然関係なかった。

 

僕が相対性理論にハマり始めた頃にようやく手に入れた「ユリイカ

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ほとんど全部やくしまる特集。なんと茂木健一郎まで寄稿している。支持の幅が広すぎ。中身はかなり充実しています。本人のヘタウマ?イラストも豊富に掲載。

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あとは、物事って、思わぬところでつながることがあるよね、という例がこちら。

ウィスット・ポンミニットというタイ人の漫画家がいらっしゃる。

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彼はかなり日本文化に造詣が深く、この間は彼の描く漫画のキャラ「マムアンちゃん」が大宮のビエンナーレの公式キャラ「さいたマムアンちゃん」として使用されていたっけ。漫画を読み終えて、おまけのページを繰ると、なんとこんなおまけが。

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ちょうどこの頃に相対性理論をかなり聴いていたので不思議なシンクロニシティを感じたものだ。最後のこの似顔絵、似てる。

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深夜のアニメ「四畳半神話大系」のまりん作曲のエンディング曲もよかったなあ。

一時期ホントに聴きまくっていたので幼稚園生だった娘は彼女のソロ作品、「少年よ我に帰れ」「ノルニル」「ヤミヤミ」などををフルで歌えるようになっていた。歌っているところ、ビデオに撮っておけばよかったな・・・。

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相対性理論はベースの真部脩一氏が抜けてからのはイマイチ、という意見もあるが、僕は今の相対性理論も好きだ。たしかに初期のあの感じはもうないけど、バンドは変わるものだしね。

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真部氏はその後タルトタタンとか進行方向別通行区分やったりしてた。この曲、すごいね。大丈夫か?

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最近はVampilliaにもかかわっている。これもなんかすごい。

vampillia.com

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世の中には様々な文化があるものだ。その全てを味わうことはできないけれども、僕は死ぬまでにあとどのくらいの音楽や芸術に触れられるのだろうか。

 

キュアーの話は明日書きます。

 

僕にもその文化の一端は担えないかしら。

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僕の80S ザ・キュアー その1

岡崎体育の記事は予想通り「音楽と本」ブログ史上最高のPVを記録しました。他人の褌で相撲をとった気分。やっぱり流行に気を配るべきなんだろうね。

 

でも全く流行に関わり無い昔の僕の記事を載せるよ。もう30年以上聴き続けているザ・キュアー。僕はいかにしてこのバンドにのめり込んだのか。シリーズで行きたいと思う。

 

 ソフトセルを勧めてくれたD君が「今はキュアーだろ」とアルバム「ポルノグラフィー」を貸してくれた。

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正直一曲目の「100years」の不気味なリフはまあ良かったが、その他の曲は異様に暗く重かったので、ソフトセルのポップさに比べるとそう良いとは思えなかった。それでも聴いている内に「ハンギングガーデン」のベースラインとか「フィギュアヘッド」の良さとがじわじわ伝わってきた。

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この不気味な曲で客ノリノリ!

高校生のとき渋谷ディスクユニオンでのレコード大量購入時に買ったのがこれだ。「the LOVE CATS」

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どんな曲かもよくわからないまま「お、キュアーだ。不気味なジャケットだなー、でも12インチで安いから買うか」ぐらいの気持ちで買ったのだ。家に帰りレコードを聴く。「どっどっさかさっさかさっ」というドラムの音がしばらく続き、続いてウッドベースの音が入り、こんきんこんきん金属的な音がする。一体どんな曲なのかなかなか理解できないうちにピアノが入り、ムチャクチャかっこいいベースラインが流れる。ジャズだ!まさかこんな曲とは全く想像がつかなかったが、かなりの衝撃を受けた。最後のベースソロなど鳥肌が立つくらい感動したよ。プロモの曲はシングルバージョンなので短めだが、それでもこの曲のすばらしさが色あせることはない。

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この曲1曲でもうキュアーにはまってしまった。B面の「スピークマイランゲージ」と「ミスターピンクアイズ」もやはりジャズ調でかなり良かった。それにしてもこの12インチシングルは今思うと、かなりレア盤だろう。早速この曲のベースをコピーして何回も弾いた。今でも目をつむってでも弾ける。テレ東でやっていた幻の音楽番組、「スーパーステーション」でこの曲のプロモが30秒ほど流れた時は驚喜した。何度も何度も観たっけ。


 キュアーの曲の魅力の一つはそのベースラインの素晴らしさだ。どの曲もベースラインが印象的で、そのおかげで基本的にミニマルな曲なのに飽きがこないのだ。
 D君にこの曲を聴かせると「全然キュアーっぽくない」と言われた。まあそうだろう。今にして思えば丁度この頃がキュアーの音楽的転換期に当たっていたから。ポルノグラフィーでダークサイドを極めた後、ベースのサイモンギャロップが脱退。二人組となったキュアーはとりあえずシングルを出す。それが「LETS GO TO BED」だった。この曲今までの暗黒調から180度転換したムチャクチャキャッチーなディスコナンバーだ。わざとやっているのか知らないが全英一位になったと思う。

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その後「WALK」「LOVECATS」をリリースし、その三枚のシングルは日本企画盤の「ジャパニーズウィスパーズ」となる。当然買いましたよ、発売日に

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シングルの寄せ集めとはいえどの曲も完成度が高い。「WALK」の電子的なベースラインとか天才的。ベースギターで弾いていないのにもかかわらず無理矢理コピーして弾いていたなあ。

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 「ジャパニーズウィスパーズ」の後に、満を持して発表されたのが「THE TOP」だ。

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一曲目から強烈なドラムのタムが入り、サイケデリックなギターが鳴り響く。重い!でもポルノグラフィーのような重苦しさではなく、もっと突き抜けたものを感じた。世界の終わりを告げるような大仰な「シェイクドッグシェイク」が終わるとうってかわってメランコリックな「バードマッドガール」へと続く。この曲は切なくて、よろしい。その後のキュアーの定番となる中近東風の「ウェイリングウォール」の後には景気のいいリズムの「ギブミーイット」だ。

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最近のライヴ。ロバート太ったな。しかも声がもう出てない。悲しい。

僕はこの曲のヤケクソぶりが好きで、友人からビデオカメラを借りたときに、友達何人かで部屋の中で暴れまくっているところを撮影し、ミキサーを使ってこの曲にのせたマッドなミュージックビデオを作った。どこへいったのかなあ、あれ。今観ると恥ずかしさを通り越して爆笑すると思うんだけど。
 シングルになった「キャタピラー」から始まるB面の曲もいいのだが、あまり今は聴こうとは思わないなあ。ラストの「トップ」は不安感たっぷりの感じが良いけれど。曲の最後に鎖の音がするのだが、当時は何か重大な意味が隠されているのでは?と真剣に考えたものだ。
 普通キュアーのアルバムって、ある程度曲のカラーをそろえたりするものだが、このアルバムは全くそういうことを考えていないようにも思える。全曲の雰囲気がまるで違うのだ。それでいてキュアーの曲以外の何者でもない。
 ますますはまったのでD君にセカンドアルバム「セブンティーンセコンズ」を借りたのだが、全然雰囲気が違う。白黒世界を基調とした暗いアルバムなのだ。もちろん初期の傑作「フォレスト」や「セブンティーンセコンズ」が収録されていて名盤には違いない。さらにその後3rdアルバム「フェイス」を購入する。

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一曲目から「でででー」とフランジャーがかかりまくったベースで始まる「ホーリィアワー」だ。音だけですけどどうぞ。

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いまだにたまにライブでやっているらしい。

不気味でありながら耳に残るこのメロディー、早速コピーしましたよ。フランジャーをかけて同じような音色になったのがムチャクチャ嬉しかった。このアルバムも暗い。そもそもアルバムタイトルが「信仰」である。このあたりからキュアーを聞き始めた人にとってはシングル三部作やトップのカラフルさはとうてい受け入れられなかったのではないだろうか。
 ところでシングル三部作の頃、バンドの中心人物ロバートスミスはスージーアンドザバンシーズのギタリストとしても活躍しており、ラジオでバンシーズのライブを放送したときは心待ちにして聞いたものだ。頭の「イスラエル」なんかかなりかっこよかった。そんでロバートはこの縁でバンシーズのベーシストスティーヴセヴェリンと「グローブ」というプロジェクトを組み、アルバム「ブルーサンシャイン」を発表する。当時はキュアー関係なら何でも欲しかったのでディスクユニオンで買ったよ。

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キュアー=ロバートスミスの歌声なので、当然このバンドもロバートがボーカルと思っていたら、いきなり弱々しいボーカルが「らいくあんあにまーる」とか歌っている。なんだよ!ロバートがボーカルじゃないのかよ!あの泣きそうな歌声がいいのに!結局このアルバムではロバートは2曲ほどしか歌っていない。けれどもせっかく買ったので無理矢理このアルバムは聴いた。

 最後の曲でなぜか日本の時代劇の音声がサンプリングされており何度も何度も「井筒屋から銭をもらわなきゃあ」「へいっ」という台詞を聞かされる羽目になる。ふと気づくと自転車に乗りながら「井筒屋から銭を・・」と言っていることがあったのが恥ずかしい。

「THE TOP」の後しばらくしてライブアルバム「コンサート」がリリースされた。

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これがまたダイナミックな内容。それまではスタジオワーク中心のイメージを持っていたのだが、このアルバムはライブバンドとしてのキュアーの魅力が詰まっている。しかも、これまでのベスト盤的な選曲であり、聴いたことのないシングルの「シャーロットサムタイムス」(名曲!)や1STの代表曲「KILLING AN ARAB」

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などが収録されており、当時の僕にとって大満足の内容だった。特に「KILLING~」のベースで始まる部分とアラビアンなギターがムチャクチャ良かった。後でスタジオバージョンを聴いてみるとぺらぺらのギタ-サウンドでがっかりした覚えがある。


 ライナーノーツにこの曲はフランスの不条理文学の作家カミュの「異邦人」から着想を得ていると書いてあったので早速本屋に行って「異邦人」を購入し読破。なぜアラブ人を殺したのか?それは太陽がまぶしかったからだ!そこから芋づる式にカミュの本を読んだりしていい気になっていた。「不条理文学」っていう響きがいいよね。さらにその後カフカにたどり着いた。図書館で三段組みのカフカ全集を借り毎日午前一時ぐらいまで「審判」とか「城」とかを読んでは悦に入っていた。ある時クラスで読書会があって、本を選ぶときに、みんな本なんて読まないのでなかなか決まらず、自分がカフカがいい、みたいなことをいったら先生が喜んじゃって全員カフカの「変身」を読むはめに。クラス全員に恨まれた。 


 そのころ僕は友人のM君と二人でなんとかバンドが組みたくて仕方がなかったのだが(彼はギターとキーボードを担当)しかしドラムが見つからないという状況だった。そんなある日彼が後輩にドラムを叩くやつがいる、ということで名前は忘れてしまったがそいつにドラムを頼み、念願のスタジオ入りをする日がやってきた。

 ボーカルをクラスの友人(バンド経験無し、洋楽とかも聴かない)に頼んだ。隣のクラスの女子にキーボードも頼んだ。そのときの課題曲、なぜだかわからないがハノイロックスの「マリブビーチ」だった。

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キュアーとかやりたいのになぜだろう。とにかくバンドが出来そうなので一生懸命コピーしてボロい民家のようなスタジオに集合した。ドキドキしながら合わせてみる。
 が、しかし!ドラムへた!最初のタムのリズムの「だんだんだだだ・だだだだんだだ!」からしてスピードが遅くなったり速くなったり。えー。しかもボーカルも全く歌えていない。失意の内に練習終了。人生初めてのバンド練習なんてこんなものなのだろう。
 その当時、ある楽器屋でとあるバンドコンテストがあり、当時高校生バンドがこぞって出演していた。そして僕らはそれに出演するのが夢だった。まずテープ審査とかあるのだが、出せるレベルじゃないよ。仕方がないのでそのバンドは無かったことにして、再びM君と多重録音でヒューマンリーグの「レバノン」とかを演奏する。これもかなり苦労したなー。女性コーラスの部分をM君が裏声で歌ったり、自分がドラムマシンをプログラムしたり。けれども出来は良かった。いまあのテープどこにあるのかな。しかし、いかんせん多重録音をライブで披露など不可能なのでフラストレーションがたまる一方だった。

 そのころ隣のクラスにはかなりギターの上手いI君がおり、彼はコンテストの常連だった。M君と彼のバンドを見に行ったがそのときはジャーニーの「セパレイトウェイズ」など演奏していた。上手かった。それに比べて自分たちのふがいなさ。


 そんなある時、別のバンド仲間がコンサートを企画して、その出演バンドを探しているという。何とかして人前で演奏したい。そこでM君が君のバンドのキーボードをしていたOさんがドラムを最近練習しているので、我々のバンドに参加してくれるように頼んだ。前述の後輩よりは断然上手かった。何よりリズムがきちんとキープされている。しかもその子の友達で、ギターとボーカルが出来るという娘を連れてきてくれた。やっとバンドらしいバンドが出来る!キュアーやろうぜ!コンサートにむけて練習だ!

 

長くてすいません。飽きちゃったでしょ。でも続くんですよう。