音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

数少ない僕のお楽しみイベント、年に一度のライヴに向けて

 昨日のコペンの一件もあるけれど、

otominarukami.hatenablog.com

 そのほかの生活上の問題が僕には沢山あって、とにかくもやもやが晴れない。(コペン一応来週の火曜日に工場へ出すことが決定。とりあえずそれまで我慢)

 しかし!今週は大学時代のバンド仲間とのライブがあり、僕はそこでベースを弾くのだ。

だいたい毎年こんな感じ。それにしても再生数が・・・。そりゃそうだ、素人のこんなの見せられてもねえ。でも結構頑張ってるんですよ!

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 それは一年で最もお楽しみとなるイベントであり、小4の娘も一緒に演奏する(ピアノとボーカル担当)のでこんな状況でも練習しなくてはならない。

 

 自分でチョイスしておきながら、曲の難易度が高く少々大変。この時期になると毎日1時間くらい練習するんだけど普段なかなか楽器に触れていないので感覚を取り戻すのに一苦労。

 予定曲

 レッチリの「NOBODY WEIRD LIKE ME」

     www.youtube.com

 スラップ地獄。単調なフレーズなんだけどとにかく繰り返し弦を弾き続けるので右腕が疲れる。最近は力の抜き方を工夫したのでまあまあ弾けるんだけど曲構成を間違える恐れがある。

 もう一曲もレッチリで「Dark necessities」。

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 この曲を初めて聴いたとき、あ、ピアノ入ってる!じゃ子供に弾いてもらえばいいや!と思い選曲。娘もかなり乗り気だったんだけど、楽譜がなく一苦労。YOUTUBEにはご丁寧に運指まで乗っているピアノ動画もあるんだけど、

                 この動画にはお世話になりました   

 やはり楽譜が一番いいらしい。結局それは見つからなかったので動画で何度も学習。一週間前でコーラスとサビの部分は習得したけれどピアノソロが今ひとつ。がんばれ娘!

 

 この曲を子供と一緒に合わせて練習しているのだけれど、まさかこんな状況が僕の人生の中で起きるとは夢にも思っていなかった。本当に幸せなことだ。娘とバンド!

 

 そうして次に娘がボーカルで相対性理論の「上海an」。

    www.youtube.com

 

 冒頭リコーダーのソロがあって子供に吹かせようと思ったんだけど「学校に置いてある」そうで実際に持っていけるかは微妙。しかも娘はまだ歌詞を完全に覚えていないという状況。子供は子供で毎日自主学習とか宿題で忙しく、覚えるのも大変なのだ。

 

 僕が子供の頃なんて毎日外で友達と遊び、家に帰れば5:30からはテレビの「まんがの国」や「マンガキッドボックス」を見てゴールデンにはバラエティを見るという全くもって不勉強の日々だった。よく僕大学受かったな。

 こういう曲の方がかえってベースラインが凝っていてコピーするのも一苦労。ただ、今の時代大抵どの曲にも「弾いてみた」映像があるのでそれを見てコピーできるので便利。

 相対性理論でもう一曲、何年も前からどうしてもやりたかった「LOVEずっきゅん」。

字幕でそれぞれ出てくる各都市の頭文字を並べると「とうきょうとしんはぱられるわーるど」となる。

     www.youtube.com

 曲のクオリティももちろんなんだけど、僕はこの曲は最後のサビのベースのスラップのためにあると勝手に解釈している。ひと月ほど前からこちらの動画を見てひたすらコピー!

            こちらもお世話になりました。上手。

   www.youtube.com

ただ、ちょっと複雑すぎる気もする・・・特に最後の1音ずつ下がるところ、二本指ではじくのはかなりの難度!この人上手いよね。面倒なので僕は省略しました。さて本番うまく弾けるかな?

 

 そうしてスペシャル曲として「SHY BOY」!

     ベーシスト憧れの曲。ビリーはヴォーカルも担当!プロ中のプロの共演。

   www.youtube.com

 もうこの曲を弾きはじめて20年以上経つのだなあ。完璧とは言えないまでも、それっぽくライトハンドやハーモニクスディストーションのチカラでなんとか弾くことができます。

 

 これが終わるとただひたすらやる気の起きない仕事。正月も仕事。万に一つ、ほぼありえないことなんだけど誰かの目に小説が留まって少しでも生活が楽にならないかと中学生並みの夢想をする日々です。

 

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読書ヨロシクです↓↓↓

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コペン絶体絶命!

                                      僕のコペンが息も絶え絶えだ。

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 先週の日曜日、コペンに乗っているとなんだかシフトチェンジに違和感を覚えた。いつもならすぐに2速・3速・4速とスムーズに変わるオートマ機能がなぜか50キロに達しても4速に入らない。アクセルを踏み込んでもファーッ!ってなるだけで変な音がする!走ることは走るのだけれども、どうにも不安になったので近くのダイハツへ電話すると予約でいっぱいなので来週の火曜日になるという。

 じゃあまあそれまで我慢するかと思っていたんだけど、昨日たまたま車を移動してみると、コペンの停まっていた場所にシミが!うわなにこれと思い、エンジンルームを開けてみるとオイルが染み出している・・・。愕然とする僕。

                  こんなん、絶対ビビるでしょ。

          f:id:otominarukami:20171213153123j:plain

 とりあえず近所のスタンドへ持っていき見てもらうと下の部分がもうオイルまみれ。スタンドの人もどこから漏れているかわからないという。オイルはほとんど無い。もうこれはうちの手に負えませんねとなり、どうするどうする!

 

 近くにある小さなダイハツ販売店兼整備工場へ電話してみたが「ダイハツに持って行ってください」と一蹴。しかしダイハツは一周先まで予約でいっぱい・・・。しかし一刻を争う事態にダメ元でダイハツに頼み込んだところ「すぐに持ってきてください」との返事を得られた。

 

 この間ガソリンスタンドでいろいろとやり取りをしていたのだけれど、ものすごい緊迫感。喉は乾くし、こういう時に限って僕の携帯の受話音量の設定が小さくて、ダイハツの受付の方の声がよく聞こえず「すいません、きこえないんですが!」と何度も聞き返して僕はもう、ヘロヘロ状態。スタンドでとりあえずオイルを入れてもらいダイハツへと到着、そのまま整備場へ直行したコペン

 

 何もする気が起きず、ただただぼうっとしながら結果を待つ僕。周りでは何人が自分の車が整備されてくるのを待っている。みんな予約して見てもらっているのに、突然無理やり割り込んでみてもらって申し訳ない気持ち。そんなさなか、僕のあとから来た中年のお客さん、半袖短パン!

 室内だというのに僕はモッズコートを着込んでブランケットを借りて丸まっているというのに、どんな感覚をしているのだろうか?

 

 そういえば僕は小学生の頃はどんなに寒くても半ズボンだったなあ、その半ズボンで東北旅行へ行き山形の人にびっくりされたっけ・・・とぼんやり物思いにふけっていると整備士の人が来た。

 

 結果的には漏れている場所はわからないということ。そして、だいぶエンジンも傷んでいるということでエンジン全取っ替えしたほうがよいということを伝えられる。

 うわーそんなにひどいのか!

 ある程度は覚悟していたけれど。なんでも中古のエンジンを探してそれを分解整備して載せ替えるのだそうだ。費用はざっと30~40万円!もう心臓手術レベルじゃないか!その場であれこれ考える。もう少し足して新たに買うか。一方でエンジンを載せ変えればまた10万キロくらいは走れるだろう。愛着もある車だからそれに決める。

 

 ただその場ではすぐに直らないし、現在オイルは漏れたまんま。エンジンがいつ見つかるか、いつ載せ換えかもわからず、オイルが今この瞬間にも刻一刻とポタポタと漏れている。この不安!

 今できることといえばこの状況をこうやってブログに載せることぐらいですよ!

  

 考えてみれば50年近く生きていて、僕は様々な小さなピンチに見舞われ、その都度切り抜けて生きてきたんだから、きっとこの出来事も来年の今頃には大変だったなあ、などと思うのだろう。早くそうなりたいよ。

 

 

おまけ。ここで僕のショボい人生における危機的状況を振り返ってみようと思う。

 

 中学2年生の時、ふざけて彫刻の胸像を落として割った。

 白く重量のある胸像が砕ける様を目の当たりにしたその瞬間、あまりに驚いて口がふさがらなかった。なぜかその顔を客観的映像として僕は時たま思い浮かべることができる。よほどショッキングな出来事だったのだ。結局親が5千円払って弁償して記憶がある。お父さん、ごめんなさい。長生きしてください。

 

 大学を卒業して、バンドで身を立てるという果てしなく実現不可能な夢を持て余してぶらぶらしていた頃、それだけではまずいだろうと一方では思い、とある資格を取るために日大通信大学で単位をとっていたのだけれど、ようやく苦労して取りきったと思い、都庁に申請しに行くとまさかの単位計算ミスで取得できなかったとき。

 まるで都庁の床が抜けて「カリオストロの城」のルパンの如く落ちていく気分を味わった。しばらく放心して気分を落ち着かせるために歌舞伎町でリバイバルをしていた「エイリアン」だか「ブレードランナー」を観た記憶アリ。その後気を取り直してもう一年勉強して資格を取ったが結局その資格は使わずじまいで現在に至る。

 

 僕の人生なんかんこの程度のピンチか!もっと世の中には大変な人がごまんといるだろうに!改めて恵まれている自分の境遇に感謝。といいつつ、オイルが漏れているコペンに今日も乗るわけですけど。

 

バナーを貼っては見ているものの、相変わらず圏外。悲しい。 

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カクヨム、お知らせ機能がつきましたね

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在日ファンクの魅力について

       数年前、モヤさまのエンディングにこの曲が流れ始めた。

               ギヴツミギヴツミナウ!

     www.youtube.com

 モヤさまって一定の期間でエンディングの曲が変わるんだけど(なにかしらのタイアップでしょう)それまでは別段気にもせず聴いていたエンディング曲がこの曲に限って妙に個性的に響いた。僕はすぐにネットで「在日ファンク」を検索し、何度もこの曲のプロモを観たものだ。

 とりあえずすぐにツタヤへ走り、ツタヤ限定のCDを借りた。その中には初期の名曲「きず」や「京都」などが収録されていた。

 コイツラはすごい!と僕は「爆弾こわい」のマキシシングルを買い、おまけのDVDを家で見ていたところ、

爆弾こわい[初回限定盤] [DVD付]

爆弾こわい[初回限定盤] [DVD付]

 

 まだ幼稚園児であった下の子が妙にハマり、延々このDVDを見るという日がしばらく続いた。この時期に行った家族旅行のBGMはほぼこのCDだった。行き帰り3時間くらいほとんど「ばくだん!こわーい!」とか「きょうときょうと!」だった。

 

 このバンドは中心人物の浜野謙太氏ありきのバンドだ。彼はそれ以前のキャリアとしては星野源氏とやっていたSAKEROCKがある。

     サケロックのビデオといえば僕はこれ。竹中直人イズムが全開

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 ただ、このバンドは基本的にインストバンドで、彼はそこではトロンボーン担当だった。独特のゆるい感じとユーモラスなサウンド、シニカルな笑いが散りばめられているプロモなど知る人ぞ知るといった玄人好みのバンドだったと思うけれど、現在の二人の活躍は衆人の知るところとなっている。

 

 在日ファンクの魅力は曲と共にその歌詞やバンド全体の雰囲気が一体となってにじみ出ている。「ダンボール肉まん」

このアルバム、ミックスが粗いんだよね。わざとJBの昔のレコードの雰囲気とかを出しているのか、それともお金がかけられなかったのか。

    www.youtube.com

とか「根に持ってます」

                なんだこのビデオ。

  www.youtube.com

などのタイトルはそれを見るだけで笑みがこぼれるし、実際聴いてみるとそのタイトルに負けないパワーを持っている。いかにも仲の良さそうな仲間たちが、それぞれのプロフェッショナルを発揮してサウンドを作り上げているのだ。

 

 ダサさギリギリの歌詞を絶妙な言い回しとダジャレでまとめあげ、「カモンナ!」とか「ギィーミ!」とかいう独特の掛け声で彼らの曲はさらに魅力を増す。そうしてステージではあの小さな体ながらキレの良いダンスを披露し観客を沸かせるのだ。

                   プリンスばりの動き。

    www.youtube.com

 

 また後に「爆弾こわい」はなんと岡村ちゃんによってREMIXされる。

爆弾こわい 岡村靖幸REMIX

爆弾こわい 岡村靖幸REMIX

 

 これYOUTUBE埋め込み不可のようなのでリンクしませんが、テンポアップした

上に、バキバキというスラップベースのサンプリングが乗っかってさらにファンキー!

 

 ただ、実を言うと最新アルバムは聴いてません・・・。 

レインボー 【初回盤】

レインボー 【初回盤】

 

 

きっといいに違いないことはわかっているんだけど新譜買うかっていうと・・・そのうち何かしらの形で聴きます。

 

 そうして久しぶりに聴いた「きず」にパッションを感じる。

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相変わらず圏外です。押すと改善されるらしいです。 

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この話、もっと読まれたいなあ。

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レディ・プレイヤー1の予告がすごい

ガンダムが出ている!と一気にネットで話題沸騰のスピルバーグ最新作。

 

www.youtube.com

 

予告編を見るだけで大体ストーリーが解ってしまう・・・原作は「ゲームウォーズ」(未読)で80Sバリバリのキャラやヒーローが登場しまくる。

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

 

 

 今回新たに公開された予告編はそれだけでえらい情報量で、本編は一体どうなってしまうのだろうかというほどの密度だ。

 主人公のVRでの姿はFFのキャラみたい。きっとわざとやっているんだろうな。ゲーム少年の理想像がこれだ!という厨二感がうまく表現されている。

 これは仮想空間「オアシス」の中ではなんでもできる、誰にでもなれるという設定によるからだ。それにより映画では様々なキャラが登場し放題なのだ。もうこうなると制約がないからなんでもアリの映画になっているよね。それをスピルバーグが作っているのだから面白くないわけがない。

  原作がそうなのだろうからだろう、とにかく80年代色の濃さといったら!

 それこそガンダムを筆頭に、バックトゥザフューチャーのデロリアンキングコングAKIRAの金田バイク、マッドマックスのインターセプター、チャイルド・プレイのチャッキー、ストリートファイター2の春麗とそれこそお腹いっぱいというくらいにキャラやビークルが登場している。特に予告編の2:04あたりの一瞬、多すぎ。

 そうしてかかっているBGMはヴァンヘイレンの「JUMP」。

     www.youtube.com

 そういえば僕サミーヘイガーにシンガーがチェンジした時のドーム公演見に行ったっけ。エディがこの曲のイントロを引き始めるやいなやものすごい盛り上がりを見せた。そのあとでテレビで放送されたそのライヴ映像を見たら、エディがキーボードを弾いている様子が映し出されていたのだけれど、音と合ってない。おそらくあれテープだったんだな・・・エディ、キーボード弾けよ!

 

 まあそれはいいとしてもアイアンジャイアントがかなりフィーチャーされていたのはなんとなく嬉しかった。

       男泣き映画としてかなり有名。80Sではないけれど。スーパーマン

   www.youtube.com

 ただ、この映画最後にジャイアントが復活することを示唆して終わるんだけど、僕は蛇足だと当時思った。

 

 そのジャイアントとともに予告編の3:16あたりに登場する人影、デッドプールのようなシルエットなんだけど、女性のような感じもする。ひょっとして、グウェンプールか!?

 そうだと面白いなあ

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日本公開は4月だそうなのでまだ先ですね。

さて、今週はいよいよスターウォーズEP8が公開なので金曜の朝一で見るつもり!

そうそう、SWといえば、アマゾンプライムビデオでこれを観た。

    www.youtube.com

 僕はよく知らないのだが、ディズニーの人気アニメシリーズ「フィニアスとファーブ」がSWのパロデイをやっている。これがまたよくできている。このアニメを知らなくてもSW好きなら見る価値あり!特にミュージカルシーンは歌詞もよく練られているし、

                世界観をうまく取り込んでいる。

    www.youtube.com

 

本当にSW好きが作っているんだなあと実感できる。しかも時折挟み込まれるギャグが秀逸で思わず笑ってしまう。フォースで首を絞められるネタとか、デススター爆発シーンとか面白すぎ。時間も50分なので暇つぶしにはちょうどいいと思います。プライム会員の人はぜひどうぞー。

  

なんかよくわからないこの村のシステム、押してくれないとすぐ圏外になってしまいます。このレベルのブログだとほぼ恩恵もないみたいです。

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僕なりのSFファンタジー

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宇治拾遺物語に見るクライマックスとアンチクライマックス

 僕は古典が好きで昔はよく読んでいた。特に説話関係は短いものがほとんどで、ストーリーも注釈を見ながらなら読みやすい。今、手元にある「宇治拾遺物語」の文庫本を眺めていたら面白い話が二つほどあったのでご紹介します。なるべく面白おかしく書くよう、努力します!古典が嫌いな人も、解るように書いたつもりデスメタル

宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

 

 

            検非違使忠明のこと

 

 これも今は昔、忠明といふ検非違使(けびいし)ありけり。それが若かりける時、清水の橋のもとにて京童部(きょうわらんべ)どもと、いさかひをしけり。京童部、手ごとに刀をぬきて、ころさんとしければ・・・

 

 検非違使というのは平安時代の警察官のようなものだ。僕ぐらいの昭和生まれの世代なら「平安京エイリアン」という当時東大生がプログラムした!ということで話題になったゲームの主人公としてのケビイシのほうが印象にあるかもしれない。

 

 その検非違使である忠明が清水寺の橋のもとで京童部、(今でいう不良少年たちであろう)たちと喧嘩になった。血気盛んな京童部は皆刀を抜いて忠明を切り殺そうとする。あぶないあぶない!

 忠明も刀を抜くが多勢に無勢、清水寺の舞台に逃げるが絶体絶命。そこで彼は寺の中へ逃げて蔀戸(しとみ・・・簡単に言えば一枚板)を脇に挟んだ。さてどうしたか!

 

 しとみのもとを脇にはさみて前の谷おどりおつ。しとみ、風にしぶかれて、谷の底に、鳥のゐるやうにやをら落ちにければ、それより逃げていにけり。京童部ども、谷を見下ろして、あさましがり、たち並みて見けれども、すべきやうもなくて、やみにけりとなん。

 

 つまり、その一枚板に乗って清水の舞台から飛び降りたのだ。するとその板は下から風に吹かれて鳥のようにゆっくりと落ちたのでそのまま逃げたんだって。

 なんじゃそりゃ!通常だったらヒューべたんでしょ。たしか清水の説話って他にも赤ちゃんをその舞台から何かのはずみで落とした母親が慌てて下へ行くときに引っかかって無事だったなんて話もあった。でも実際落ちたら死ぬよね。

 この話は結構有名な話だけど忠明という人物は実在したかどうかは不明。でもこの短い話で見事に起承転結が成り立っている。古典って面白いねえ。さてもう一編宇治拾遺物語からどうぞ。

 

          蔵人得業猿沢の池の龍のこと

 これも今は昔、奈良に蔵人得業恵印(くらうどどくごふゑいん)といふ僧ありけり。鼻おほきにて、赤かりければ、「大鼻の蔵人得業」といひけるを、後ざまには、ことながしとて、「鼻蔵人」とぞいひける。なほのちのちには、「鼻くら鼻くら」とのみいひけり。

 

 蔵人は当時の官職。恵印は僧だから出家前は蔵人だったらしい。得業は想の階層。その彼は鼻が大きくて赤かったので「大鼻の蔵人得業」と言われていた。しかしそれも後になって「鼻蔵人」となり、さらには「鼻くら鼻くら」とだけ言われていた。

 あだ名の変遷がおもしろい。「鼻くら」って。

 あだ名の変遷といえば、今でも付き合いのある大学僕の後輩は当時「林家こぶ平」に似ていたので早速付いたあだ名がこぶ平。そして順次「こぶ」→「ぶうこ」「こぶっちょりー」「COB(シーオービー)」となり、さらにはCOBのドイツ読みで「ツェーオーベー」となり、最終的には「ツェイオ」というもはや出典がなんだかわからないものになっていた。

 さらに彼は他にも役職を勤めていた「部長」というあだ名や苗字にまつわる「サッサー」などというあだ名があり、僕の知る限り最もあだ名をたくさん持つ男だった。しかしどのあだ名で読んでも普通に「はい?」と返事をし、僕らもどのあだ名で呼んでも別段違和感を感じていなかった生活はすこぶる輝いていたっけ。

 古典で鼻と言ったらなんといっても芥川龍之介の『鼻』に出てくる禅智内供だけれど、こちらの鼻も負けてはいない。

 

 この鼻くら、若い時にいたずらで、奈良の興福寺にある「猿沢の池」のほとりに「某月某日この池より龍が登ろうとするのだ」と立札を立てた。するとそれが評判となって人々が噂をしあう。鼻蔵人は「ぷぷぷ、俺がしたのにみんな馬鹿だなあ」と心中密かに思っていたが、その月になる頃には全国の評判となって群衆がその池に押しかけた。

 鼻蔵人は「なにかあらんやうのあるにこそ、あやしきことかな(どうしてこんなに集まったんだ?ワケがあるのか?)」とことが大きくなっているのにそ知らぬふりをしていたがいよいよその日になると大群衆がそのときを今か今かと待ち構える事態になる。

 ここに至って彼は「こりゃただごとじゃない!俺がやったことだけどここまで来たら本当に龍が昇るかもしれない」と思って頭にほっかむりをして現地に行くが人が多すぎて池のそばにも近寄れない。

 仕方がないので興福寺南大門の壇の上で様子を見守っていた。

 僕はここまで読んで説話のセオリーから言って当然ここで龍が昇り、人々は喝采するものだと思っていた。さて、実際の結末はこうだ。

 

   今や龍の登るか登るかと待ちたれども、なにの登らんぞ。日も入りぬ。

 (今か今か龍が登るかと待ったけれども、何が登るだろうか。日も沈んだ)

 

 で終わる。なんだこのアンチクライマックスは!あまりにもあっけなく終わっている。ちなみにこの話、芥川龍之介の『龍』という作品の元ネタになっており、そちらは見事に龍が昇るのだが、僕はこちらのスパンと切って終わったようなこの結末に妙な味わいを感じる。

 

 また粋な話があったらご紹介します。

 

 

押すと良いことあるそうです、僕に。

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読むと良いことがあります、僕に。

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傑作なのに安く買える洋楽良質アルバムをアマゾンやブックオフで!

 

 新譜をバカスカ買うほどの経済的余裕はないけれど、激安CDコーナーから良作を見つけることができる特殊能力を活かしてまたCDを買ったよ。

 上の四枚と左下1枚がアマゾンで左下端3枚がブックオフ

  ストレスが溜まるとすぐにCD買っちゃう。アマゾンなんて15分で4枚買ってしまった。

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 メタル系はナパームデスの10枚目とエントゥームドとエンターシカリのアルバム。

ナパームデスはかなり昔から聴いていてそれなりに集めているんだけど、結構アルバム枚数が多くて買いそびれているものが多い。初期のものはあるんだけど、2000年頃にニューメタルぽくなった時期があってそれを境にあんまり聴いてなかったのだ。でも折を見て値ごろ感のあるアルバムは揃えていて、このアルバムも200円位で珍しく売っていたので購入。

オーダー・オブ・ザ・リーチ

オーダー・オブ・ザ・リーチ

 

 内容はいつものナパームデスです。このバンドについてはいつか特集したい。

                 すたたたたたたぼえーうぎゃー!

     www.youtube.com

 

 エントゥームドは初期こそ北欧系のデスメタルバンドだったけれど、4枚目あたりからはロック化し始め、このアルバムに至ってはモーターヘッドみたいになっている。

アップライジング

アップライジング

 

  この頃の彼らの形容として「デス&ロール」もしくは「デスンロール」という言い方があり、音楽性もまさにそのまま。僕はその過渡期のミニアルバム「ウルヴァリン・ブルース」(XMENのウルヴァリンです)

Wolverine Blues

Wolverine Blues

 

           エントゥームドは音がかなり特徴的。スレイヤーがもっと凶悪になった感じ。 

      www.youtube.com

が一番お気に入りで、このミニアルバムに収録されている、ほぼ誰も知らないであろう2曲目のスピードメタルをバンドでムリヤリやったりもした。メンバーチェンジが激しく、色々と大変です。

 

 エンター・シカリは新譜が非常に良かったので聴きなおそうと思いまずは1円で購入できるこちらを手に入れた。 

コモン・ドレッズ(DVD付)

コモン・ドレッズ(DVD付)

 

これ一度レンタルしたはずなんだけどほとんど聴いていなくて今回改めて聴いてみると思いのほか傑作!

     最初はパラパラシンセが入るけど、その後のギターのリフがカッチョいい!

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 彼らのファーストはまさにトランス+メタルという消化不良の感が否めなかったがここに来てうまく混ざり始めているのだ。そのうちに持っていない3枚目と4枚目も順次入手したい。

 LSKというのは何故か昔CDを持っていて、

 こっちはいい方のアルバム

LSK

LSK

 

 ソウル系のハウスだったような気がする。アマゾンでの評価が全くついていなかったんだけど新品で1円だったので買ってみたらほとんどがレゲエだった!

 こっちのほうね。

アウトロー

アウトロー

 

 別にレゲエを嫌いなわけではない僕ですが、特に何の変哲もない最近のレゲエを聴かされてもほとんど感動なし・・・。いい曲も2、3あったんですけどね。

 

 パニック!アットザディスコはなんとなく数曲聴いたくらいでCD買おうとは思わなかったんだけどブックオフ280円コーナーにあったので買ってみる。

プリティ。オッド。

プリティ。オッド。

 

 ハズレのないクオリティの高いポップス。勝手なイメージととして21マイルパイロッツみたいな感じ?でもこのアルバム全米1位。売れたねえ。

 

 エスキモー・ディスコという完全にジャケ買いのバンド。ディスコ2連チャン。

Robots and Laptop Dancers Make Good Friends

Robots and Laptop Dancers Make Good Friends

 

 いちおうエレポップらしいので良質なものを期待して買ったら、良質なものでよかった。ピコピコいっているけれどもそれが決してチープにはなっていないところがいい。

     こちらプロモが話題になったらしい。なんとピングーが出演!セブンイレブン

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あと、80Sメタルの名曲ヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」をピコピコでカバー。あの叙情性一切なし。なんだこれ、面白いけどさ。

 そういえば、メタリカの東京ドームカウントダウンのサポートでヨーロッパ観たなー。当然この曲しか盛り上がらなかった。僕はセブンドアーズホテル(ルチオフルチというイタリアの血みどろホラー監督がとった映画が題材)のほうが好き。

      www.youtube.com

 

 のっぺらぼうのおっさんのジャケットはスティーヴ・アオキのライヴアルバム・・・と思ったらライヴDVDだった!CDプレーヤーにかけてもかからないのでもしや・・・と思ってPCに入れたら映像が出てきたよ。日系人のDJで、結構人気があるのだけれど、DVDでわざわざ見ないよ。途中まで再生してやめてしまった。音だけでいいんだよなー。

 

 さて、今回の最大の収穫はこちらのルイ・ヴェガの「DANCE RITUAL」。

Dance Ritual

Dance Ritual

 

 いわゆるクラブ/ハウス系統のミックスアルバムなんだけど、実はかなり有名なプロデューサーだった。久々にアタリのハウス系!一曲目に入っているヴォーカルがどこか聴いた声だな・・・あ!ディヴィッド・バーンだ!元トーキングヘッズのあのディビッドがすぐにそれとわかる特徴的な声で歌っている!それ以降、いつまでも聴いていたい、非常に心地の良いハイクラスのクラブミュージックが調子よく流れていく。早速別のミックスも300円で注文!

 

ボタンを押すと僕にいいことがあるらしいです。

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あといつもの小説

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B級的観光地図鑑 ウェスタン村の想い出

  ウェスタン村というテーマパークをご存知ですか。10年ほど前に休園後、そのまま永遠の休園を続けている栃木にある施設だ。ここは現在は廃墟愛好家のメッカとなっているようで検索するとたくさんの方がこの場所に訪れており、現在の様子をかなり細部にわたって確認することができる。

 ただ、意外と営業当時の様子を伝えるサイトはないようだ。

 

          僕、10年くらい前に行ったんだよねー。

 

 ゲート前の写真はなかったので、ハリボテの馬に乗って登場失礼します。当時からして閉園の雰囲気がプンプンしていた。

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 写真の日付を見ると2006年2月だった。11年前!僕まだ30代!そのころ、僕が企画を立てて会社の同僚に行き先を告げず、ミステリーツアーとして遊びに行くということが何度かあった。その行き先としてここを選んだのだ。ちなみに他の回は軽井沢おもちゃ王国」で、幼稚園児に混ざってジェットコースターに乗ったり、積み木をやったりして大不評だった。

 

 もうどうやって行ったか覚えていないけれども、結構な早起きをしておじさん4人で出かけたのだ。素晴らしいテーマパークでした。もちろん、ダメな意味でね!

 

 こんなにでっかいバッファローのオブジェをほかで見ることができるだろうか?いや、できない。

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 この当時既に墟になりかけのものもあったが、施設は稼働しておりなんといってもウェスタンショーを堪能することができたのだ。ピストルバンバン撃ちまくったり、塔の上から落ちたりと、閑散とした客席からはまばらな拍手。

 ちなみに下の僕は革で作ったベルトを通した銃口を絶対に抜く、という外人の特技を披露するイベントに参加中。

 この時、僕の着ているジャケットを見たウエスタン外人オヤジに「マイケルジャクソン」というスリラー的あだ名をつけられるという栄誉に預かる。

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     荒くれ者として牢屋に入る気分を味わうことができる。ベタ。

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 人気のないゲームセンターは半ば破棄されている人形や電源の入っていない古い筐体などであふれていた。

      ジャンボマックス!(古い)       当時からして哀愁漂う絵。フーミン!

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     部屋の片隅には首がめり込んだ怪しげなバーテンダーが何かをかざしている。

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          怖くなったので外の休憩所に行くも、屋根なし!

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 一周500円くらい払って馬にも乗れた。この馬とおじさん、今頃どうしているのだろうか。

                          ララミー!

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 このテーマパークの目玉といえばこちらのラシュモア山のレプリカだろう。よくこんなの作ったよね。

                        IN ROCK!

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 なぜかその下にはステージがあって犬の人形が無造作に置かれていた。

                  わんわん!       

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 確かこの山の下には店があってお土産が売っており、くつろぐことも可能。しかし、休もうとすると巨大なテディベアが人生の機微について色々と話題を振ってくるので落ち着けない!

         昔、シルバニアというところに住んでいたんだけどねえ・・・

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 くまがうざったくなり、再びウェスタンエリアへ。物言わぬブロンソン似の人形が無言のテレパシーを送ってくる。

          「ソウジヲ シロ!ソウジヲ シロ!」

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            すっかり謎の電波によって奴隷と化した観光客。

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「ヘイラー・ホー!」とピラミッドを作るときの掛け声がなぜか口から漏れています。

 

 我に返って写真館らしき場所へ行くと、様々な過去の栄光ある写真が飾られていた。ガチャピン、ムックに混じってなべおさみや人気絶頂期のB&B(今や若い人でこのコンビを知っている人は皆無だろう)などが寂しく色あせていた。

  ムックの格好で馬乗るって怖いだろうな。     もみじまんじゅう!笑ってる場合ですよ!

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     すでにこの時の時点で入ることが許されなかったお化け屋敷。

キバの生えたオヤジが死神に腹をえぐられているという意味不明の構図。キッチュな人形の表情がたまりませんわ!

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僕はこの人形を見て激しく悔しがる。お化け屋敷が見たいよ!お化け屋敷が見たいよ!

 

 「お化け屋敷の前で騒ぐんじゃない!」と銀行員のフリをした蝋人形に怒られ、ほとぼりを覚ますために牢屋に入れられる。

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 しかしすぐに腕の変なふうに曲がったジョンウェインらしきロボットが我々を助けてくれた!ウェストワールド!

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         楽しかったあの頃にはもう戻れない。諸行無常

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一応ひっそりとこんなんやってて、やっと貼り付け方を学習。押せる方、お願いします。なにかあるのでしょうか。

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