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音楽と本

タイトル通り音楽と本についてのブログです

エイフェックス・ツインがフジロックのトリって!すごい時代になったもんだ。

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知らないうちにエイフェックス・ツインって人気があったんだなー。僕が疎いだけなのだろうが。え!グラミーもらってたの?今やそんな時代なのか!

とはいえ、とりあえず最新作までチェックはしている。

 

初めて買ったCDはその名も「リチャード・D・ジェイム」スアルバム。僕は勝手に「顔」と呼んでいる。

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 こーわい。このアルバムから入った人は結構多いと思う。

ちなみに裏面は、毛穴バリバリの鼻アップ写真コラージュで大変気色悪い。

僕がエイフェックス・ツイン=リチャード・D・ジェイムスを知ったのは確かまだコアな特集ばかり組んでいたころのクイック・ジャパンだと思う。その当時の最新のテクノを紹介する記事でこの不気味なフェイスを見たとき、「うお、顔だ。なんかスゲエ」と思ったもんだ。

テクノ界のモーツァルトとか、稼いだ金で戦車を買ったとか、どんだけ変人なのかということが色々書いてあってさらに興味を惹かれのでまずは買ってみたのだ。

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最初の印象はといえば、「思ったよりも軽くて明るいな。なんだかハチが飛んでるみたいだな」であった。もっとプロディジーみたいにガンガン来るのかと思っていたら、ふにゃふにゃしたシンセに、とぅるるるるうるるるるうーという金属音がやたらと飛び交う摩訶不思議なサウンドだったのだ。一部ではこの振動するようなビートを「ドリルンベース」などと呼び、同時期に活動していたスクエアプッシャーとセットで語られることもあった。この時期に関して言えば僕はスクエアプッシャーの「ハードノーマルダディ」の方が好きで、それほどエイフェックスは熱心には聴かなかった。それにしてもやはりこの音は革新的だったのでコーネリアスも「スターフルーツサーフライダー」でモロパクっている。いい曲だけど。サビがもろエイフェックスしてます。

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そして、その後に出た「51/13SINGLE COLLECTION」でハマる。

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特にPULPジャーヴィス・コッカー(今なにしているんだろ)が監督した「ON」は素晴らしかった。

 

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美しいピアノの旋律や、きらびやかな金属音に突如入ってくる重低音のブーストベース。ビューテフルメロディと暴力的ノイズの幸せな結婚。今でこそこういうのもあるだろうが、当時としては類を見ないサウンドだったと思う。僕が言うまでもないけれど、リチャード、天才。

その後のリチャード顔したクマのぬいぐるみが好き放題やるドンキーランバーブも素敵。

 

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こうして大音量でピコピコ、トゥルルルルルル、ブーバボボを聴いているうちにシングル「カムトゥダディ」がビデオシングルとして発売された。即購入。

 

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まずジャケットがすごい。ジェームス顔。左から二番目のジェームスなんか、ブルース・ディッキンソンかと思う。PVはビョークやケミカルなども手がける映像作家、クリス・カニンガムの作品で、曲と映像がシンクロして凝りに凝っている。後半、テレビからジェームスモンスターが生まれるところはクローネンバーグのヴィデオドロームじゃないか!

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児童虐待をテーマとしているらしいこの作品、もちろんあからさまにメッセージを前面には打ち出さずビデオではむしろ老人虐待かと思うほどおばあちゃんがかわいそう。実際こんなのに遭遇したら気が狂うだろうな。悪夢としか言い様がない。

そういや、クリスカニンガムがヘイデンクリステンセン主演で「ニューロマンサー」を撮るという噂が一時期あって僕は狂喜したものだがあれはいったいどうなってしまったんだろう。

 このエイフェックス史上最も激しい曲は、初めてヴォーカルが入っていて驚いた上に、何と本人が歌っているではないか。この時期はプロディジーをはじめとしたいわゆる「デジ・ロック」(ほとんど死語だが)がミュージックシーンを席巻していたこともあって流れに乗ったのかもしれない。もう何度も聴いた。CDはこの曲以外はそんなに激しいわけではなく、いつものエイフェックスといったガラスの破片が飛び散るような迷宮的テクノが収録されていた。

この時点で僕はエイフェックスの次の作品を飢餓的に待ち焦がれるようになった。そしてその飢えを満たすように、すぐに「ウィンドウリッカー」のビデオCDが発売される。

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なにこのジャケット。よくこんなの思いついたな。後に石野卓球がソロで同じようなアルバムジャケットを出していたっけ。

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実はビデオシングルの方がもっと長い。やたらとファック!を連発する黒人コンビを翻弄するかのように登場する覆面リチャード、カッコいい。そして、とにかく、曲がブッ飛んでいた。「こんな曲聴いたことないぞ!」という感動が押し寄せたものだ。

それにしても、この時期のリチャードの自己の「顔」に対するこだわりは偏執的でもある。とにかく「顔・かお・カオ」である。そういえば全然関係ないけど、「おかあさんといっしょ」で「かお、かお、かっおー!カオカオカーオ!」という少々狂っているのではないかと思える歌があったなあ。「かお」という響き、独特の印象があるよね。

 

話がそれた。普通テクノアーティストってサウンドに先入観を持たせないためか、あまり自己の顔を積極的に出したりはしない。しかし!リチャードは全く逆で自分の顔をアイコンにまで高めてしまった。とにかくここまで自分の顔を全面に押し出したアーティストも珍しい。

 

そしてその後待ちに待ったフルアルバム、「Drukqs」。

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「ウィンドウリッカー」のあとには一体どうなってしまうんだ?という僕の膨らみまくった期待はどうなったか。

正直に言うと、「なんか違う」であった。

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ゆりかもめ」に延々乗っているこの曲からわかるように、サウンドはむしろ「リチャードDジェームスアルバム」に近い。わざとやっているのだろうか、やる気がないのだろうか。とにかく僕が期待していた革新性とは程遠いアルバムだった。もちろん完成度は高いのだが、期待と作品との齟齬が僕にそう思わせるのだ。

その後しばらくリチャードの音沙汰はなかったのだが、ドラックスから13年後!突如新作が発表される。しかも時期を少しずらして二枚も!ええ、もうそりゃ買いましたよ。

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白いのは「Syro」。黒いのが「Computer Controlled Acoustic Instruments pt2 EP」。タイトル長すぎるし、PT1はいつ出した?

さて有り体に言えば、大きな変化はない。というか変わってないじゃん、全然。曲名に至ってはもう記号。エイフェックスの通常運転。しかし何故かサイロはグラミーを受賞。どういう意図があるのだろうか。それまでの功績が認められたということか?とにかくこの受賞シーンがシュールすぎる。

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実を言うと、買ったはいいものの、あんまり聴いてない・・・。いつ聴けばいいんだ、このアルバム。秋の夜長あたりがいいのだろうか。もう革新性についてはスクリレックスあたりに求めたほうがいいのだろうか。

とはいえフジロックのトリって・・・あっ、この日のラインナップは結構すごいな。

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エイフェックスの前がLCDサウンドシステム!日本で知名度あんのか?この順番で大丈夫なのだろうか。その前がコーネリアスオザケンってすごくないか。まさかフリッパーズを・・・なんて妄想するファンもいるだろ。初日のTHE XX⇒クイーンズオブザスートンエイジはすごいな。まあ、毎年仕事で行けないんだけどね。

最後に意外といろんなところで使われているエイフェックスのNINネイルズリミックス。この二人のコラボ自体が奇跡。名曲だ。

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テクノもいいけどメタルもね。読んでください。

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僕のマッキントッシュコートがえらいことになっていた。

 マッキントッシュといってもアップルではなく、服飾ブランドのことです。ゴムひきコートという、独自の製法でコート業界では有名。結構アバンギャルドなデザインも今はあるんだな。カッコいい。公式サイト。興味のある方はどうぞ。

 

mackintosh.com

 

 さて、15、6年ほど前、ビギンやゲイナーなどの雑誌でこのマッキントッシュのコートの特集が頻繁に組まれていた。もろビギン君だった僕は当時乗せられてシップスやエディフィスに通い、調子に乗ってスーツを作ったりもした。今じゃ絶対に買えない。

 

 その流れでコートが欲しくなった僕は、確か新宿のエディフィスでマッキントッシュコートを発見したとき、迷わず購入した。

 

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確か7~8万円したと思う。今や僕が買うコートといえばZOZOで中古のトレンチ1500円とかGUの3000円のやつとかです。少々やるせない。

 

 このグレンチェックのコート、ゴム引きという素材の特性のせいか、ほとんど縫い代がなく、なんとボンドで布が張り合わされているのだ。だから、しばらく着ていたらポケットのボンドが剥がれて穴があいた!7万円もしたコートの脆さに僕は愕然としたものだ。

 しかし!ゴム引きコートの真の姿はそんなものではなかった。

 だいぶ襟首に汚れが目立つようになったので一度クリーニングに出そうとしたが、特殊な素材と製法のため「無理です」と言われ仕方なく天井裏に保管する羽目に。7万円もしたのに!

 天井裏にしまっておいたせいで数年間着なかったのだが、ある日洋服掛けの奥からこのコートを発見し、驚愕した。経年劣化のせいでゴムが固まってパリパリになっていた!どんだけパリパリかというと、こんだけパリパリです。

 

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横!

トリックじゃないよ。固まってるんだよ。

もう少しわかりやすくするためにギターを置いてみたよ。

 

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重力に逆らう、僕のマッキントッシュコート。

さらにはこんな芸当もできる。

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逆さま。

後ろに棒が入っているわけじゃないよ。表面がパリパリなんだよ。

どうあってもこれを着るのは不可能となった今、こうしてプログのネタとしてこのコートはおそらくその生涯を閉じることになるだろう。

でもなんとなく捨てられない・・・誰か戻す方法知りませんかね?

 

ヘビーメタルと文芸少女定期

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BAND-MAIDを語り尽くす! 各アルバム印象批評

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      カッコイイぜ!BANDMAID!

以前もこのバンドについては書いていますが、今回はもう少し詳しく語りたいと思うのです。メンバーはこちらのサイトでご確認を。

 

bandmaid.tokyo

VO/Gtの小鳩ミクがメイド喫茶でバイトをしており、そこでの経験からメイド+バンドを思いつき、YOUTUBEで「弾いてみた」をアップしていたKANAMIに声をかけて始まったという。

その後、シンガーソングライターをしていたKANAMIがサポートを受けていたドラムのAKANEが加わり、そのつてでベースのMISAが加入。最後にミクの声ではサウンドに対してパワー不足だと本人が考え、半ば騙すように(初ライヴでメイド服のライブとは伝えなかった)SAIKIを加えメンバーが固まった。

 

全員がプロフェッショナルで、テクニシャン。僕は特にリードギターのKANAMI推しです。激しいステージングも魅力的だし、今時珍しいギターソロも正確に弾きこなす。オリジナル曲はバンドが作曲となっていはいるが、元ネタは彼女が提供しているようだ。

 

ドラムのAKANEはとにかく手数が多く、ツインペダルを駆使してドコドコとメタル度をアップしている。かなりの大食いなんだって。横浜ラーメン博物館行って10杯も食べててスゲエ。

 

gekirock.com

ベースのMISAはオールラウンドプレーヤーでピック、指、スラップと万能。上手い。千代の富士の娘に似ている。なんでも酒好きで、ライブドリンクはウイスキーなんだと。そういうのが海外では受けてかなり人気があるらしい。

 

VOのSAIKIはかすかにハスキーがかった声でパワフルに歌う。僕は以前にも書いたが、自分の書いた小説に登場したキャラにイメージがあまりに近かったのでこのバンドに興味を持ったのだ。普段はなんかぽやーんとした印象を受ける。

 

ただ、バンドを始めたVO/Gtの小鳩ミクは技術的にはそれほどでもない。そもそもこのバンドをやるにあたってギターを初めて手にしたとのことだ。KANAMIに色々と教わっているんだって。もちろんライヴでもそれなりに弾いてはいるが、それほど音楽的な貢献はしていなさそう。一応ツインヴォーカルだけどやっぱりメインはSAIKIだし。

その代わり、バンドのコンセプト決定やMC、作詞は彼女が担当している。ある意味、これだけの才能に囲まれているので、それについていくために人知れず努力してるんだろうな。でも公ではそんな様子は見られず、「くるっぽー」とか「いらっしゃいませぽ」とキャラがブレない。いいぞ!小鳩!

 

 

さて、現在入手できるCDはシングルを合わせて4枚。それ以前に出ていますが既に廃盤なのでDLかプレミア価格で入手するしかないです。ということで今回は入手可能な4枚をご紹介します。

 

まずは「NEW BEGINNING」

 

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全曲ともオリジナルは無し。すべて外部作家の作曲。BEING系列なので企画ありきのバンドか?と思う人もいるだろう。確かにこのアルバムはそうかもしれないが、きちんと演奏はしています。

 

海外でのブレイクのきっかけとなった「THRILL」。

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ミドルテンポのどこかしらラウドネスの「クレイジーナイト」を彷彿とさせる曲。ベースソロもカッコいい。

 

何故かお寺で演奏する「REAL EXISTENCE」。

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サビ前の一瞬ドッタンドッタンとスピードメタル化するところ大好き。そしてギターソロも、どメタル!KANAMI圧倒的!

 

キル・ビル1のクライマックスみたいなところで演奏する「Don’t let me down」。

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海外に対するアピールか、日本的イメージが満載。ミクが上野とか東京タワーとか渋谷をメイド服で走り回ってます。最後に出てくる背景の鎌倉の大仏さまの片目が大きく開いていて、僕も娘もそれに食いつき、親娘の間で「これなーんだ」と片目をつぶるバンドメイドギャグが流行る。

 このアルバム、プロモの曲はすごいんだけど、4曲目~7曲めくらいまでバッキングはハードだがサビが歌謡ロックすぎて少し辛い。メロディだけ取り出すとアイドルグループが歌っていても不思議がないぐらいくどい。だから僕はどうしても数曲飛ばしてしまうのです。

 

 続いてミニアルバム「BRAND NEW MAID」。

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基本的に前作の路線を踏襲しているが、歌謡ロック的メロディは鳴りを潜め、オルタナ色が増している。いいぞ!

一曲目は「THE NON‐FICTION DAYS」。

 

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みうらじゅんがどこかで書いていたが、プロモは海岸なら間違いないよね、を地で行っている作品。バンドメイド節といえるマイナーメロディ主体のキャッチーなサビ。

 

次は「ORDER」。

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ミドルテンポの曲で途中MISAのスラップベースソロがある。その後KANAMIの怒涛のライトハンドソロが炸裂。CDのおまけのDVDにはPVがついているのに、何故かYOUTUBEにはアップされていない。CD買った人だけの特典なのかな。

 

ヴァンヘイレンがやりそうな単音のミュートリフで始まる「BEFORE YESTERDAY」。

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アップテンポでサビはスローダウン。「ぼく」という主観で歌詞は進む。

 

さてアルバムの最後を飾る「ALONE」。

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これは彼女たち初のオリジナル曲であるが、作家の曲と比べても遜色なし。プロモもイカしている。単純なメインリフだけど耳に残るしすぐコピーしちゃった。娘が一度聞いただけで歌詞を覚えて歌っていたのには驚いた。子供はおじさんの僕より数倍記憶力と吸収力があるなあ。

 

この時期海外遠征などをした経験がバンドを充実させたのだろう、新アルバムの先行シングルは全曲BANDMAID作詞作曲の「YOLO」。

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ジャケットがBABYMETALチックだがなのはご愛嬌。サビのバッキングのマイナーコードの変化が印象的。サウンドもだいぶお金をかけているのではないか。かなりスケール感のある音に仕上がっており、アルバムへの期待が膨らんだ。ちなみにカップリング曲はアルバム未収録なのも嬉しい。

 

そして、最新アルバム「JUST BRING IT」。

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かかってこい!という意味だそうだが、その名のとおり、軽くぶちのめされてしまうほど圧倒的パワーを持った作品に仕上がっていた。まず今までとはサウンドプロデュースが違い、奥行や広がりが感じられる。小さい音で聞くとグシャっとした印象で、最初、「あれ、なんか音こもってるなー」という感想を持ったが、音量を上げると音全体が体全体に迫ってくるようなビッグサウンド!最近のブリングミーホライズンみたいだぞ!日本始まったな!

一曲目の「DON’T YOU TELL ME」からして貫禄がある。

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サビ前のオクターブで上がっていくギターのフレーズなど、ナインインチネイルズを彷彿とさせるメロディ。おそらくドロップD(一音下げ)で全曲演奏されているので、その分重さも加わっているからさらにパワフル。

3曲目の「モラトリアム」なんて、完全にパワーメタル!初期のスレイヤーみたいなリフがめちゃくちゃカッコいい。とにかくKANAMAIのリフのアイディアが豊富で4曲目の「YOLO」まで怒涛のように突き進む。ところが5曲目の「CROSS」になってあれ、なんか印象違うな・・・転調とかしまくってすごいんだけど、それまでの流れとは明らかに違う曲調だ。と思ったら案の定彼女たちの曲ではなかった。中盤、外部作曲者の曲があるのだが、もういいんじゃない?だって自分たちで作った曲の方が明らかにカッコいいんだもん。まあ、彼女たちなりにキャッチーな曲も入れたかったのだろうが、今のファンはあんまりそれを望んでないんじゃないかな。だって初めて、12曲目の「DECIDED BY MYSELF」を聞いたとき、この子達は本物だ!と確信したもんね。個人的にはこの曲が一番僕は気に入っている。サビの部分で流れる低音のゴゴゴッ、ガー!というリフはよくぞこのアレンジを思いついた!というくらい素晴らしい。まあ、ちょっと歌詞はイマイチかな・・・でも等身大の小鳩ミクの想いがストレートに現れているのはわかる。

さらに畳み掛けるようにラストの「SECRET MY LIPS」でノックアウト!

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ただでさえ突き刺すような鋭さを持ったAサビの「オーベビベビー」の後に、さらにBサビがかぶさるというボリューム感たっぷりの名曲。

 

同時期に買ったスーサイドサイレンスが霞んでしまうくらい素晴らしいこのアルバム、いわゆるスルメ盤です。聴けば聴くほどハマるという。考えてみると過去にこんな感じを味わったのはスマパンの「サイアミーズドリーム」とか「デフトーンズ」の「DEFTONES」、最近だとそれこそブリングミーザホライズンの「ザッツザスピリット」などだ。大げさかもしれないが、それほどの完成度とテンションをこのアルバムは持っている(個人の感想です)。

もう一度言う。

カッコイイぜ!BANDーMAID!

 

読書好きのKANAMIに読んでもらいたい僕の作ったお話

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話、進んでます。気軽に読めるジュブナイル

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本が好き!書評 『偉大なる、しゅららぼん』

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最近こっちばっか書いてます。

ついに三千字を超えてしまった。しゅららぼん、面白いですよ。

 

完結してPVの伸びも鈍ってます。もっとたくさんの人に読んで欲しいデス。

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一章終わりました。二章は、僕なりのゾンビ(モールというシチュエーション)デス。

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本が好き!書評 『古事記』

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僕もよほど暇なのか、どうなのか。暇ではないんだけど。

実は大好きな『古事記』について書いてみました。ぜひどうぞ。

古事記』に関してはまた別の機会に勝手に語りたいと思ってます。

 

更新してます。一章終わりました。少年たちが土管をくぐった不思議な町で出会う事件。

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書評サイト「本が好き!」に登録、そして投稿

縁あってこの末端ブログを見ていただいた書評サイト「本が好き!」の方にお誘いいただき、登録してみました。何かしら書評を投稿しなくちゃ、と思い、僕が最も敬愛する作家、埴谷雄高の「死霊」について書いてみました。書いたら書いたで二千字超えてしまった。こんなんでいいのかな。

こちら、よろしかったら読んでください。いつもの感じです。

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あとはいつもの。

ちびちびと更新しているこちら、話だいぶ進んでます。

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スカヨハ攻殻、リスペクトはあった(ゴーストインザシェル観ました)

攻殻機動隊」、漫画原作。

 

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今見ても情報密度とストーリー展開は色あせていない。

周知のことだが、これを映画化したアニメ版はいまや世界中にファンを持ち、マトリックスを始め数多くの映画やその他のメディア作品にも影響を与えた。どうしたって実写化となれば原作やオリジナルアニメ版との比較は避けられない。

日本の漫画や映画原作のハリウッド映画化は、えてして評判が悪い。原作ファンの思い入れと出来上がったものへのイメージの違いのギャップもあるし、映画製作途上の様々な事情で結果的に残念なものになってしまう場合もあるだろう。

「ゴーストインザシェル」に関しては予告編を見る限り、期待を持てた。第一弾予告のほとんど音声がない静かなバージョンとデペッシュ・モードの「エンジョイザサイレンス」(この曲劇中に流れなかったけど)をバックにしたバージョンを僕は何回も観た。

 

注意!ネタばらしますよ!

 

 

冒頭5分間、公開されてます。

 

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見る人は見るのだろうが、先に観ちゃったら面白さ半減だと僕は思うのだが、割と最近こういうの多いよね。芸者ロボットの動きはなかなか良い。黒服の男たちがスーツケースから取り出すマシンガンは原作漫画通りだ。

スカヨハ演じる少佐はなぜか「ミラ」という名前になっている。何故「素子」ではないの?一応その理由はあとで明かされる。

ロボットが破壊される直前「お願い!殺さないで」と言うのだがこれは「イノセンス」の人形と人間の境界線の曖昧さを強調した部分を受け継いでいるのか?とも思ったが、特段それについてはこのあと触れられない。僕の勝手な思い込みだった。

 

大まかなストーリー、こんなん。

ハンカ・ロボティクス社の重役がクゼと名乗るハッカー/テロリストに次々と暗殺され、その捜査中にスカヨハは自分が何者かを知る。彼女は体制に異を唱えるグループの一人「素子」で、恋人のヒデオとともに殺され、ともに最新の義体の実験台にされていたという。クゼは廃棄処分にされたヒデオであり、その復讐のためにハンカ社の重役や科学者を殺していたのだ。真実を知った素子はハンカ社長、カッターが操作する多脚戦車との戦いに挑む。

 

未来都市の描写に関しては、アニメ版からしてそうなのだが、どうにも「ブレードランナー」を想起させられる。この手のサイバーパンク映画は、「JM」しかり「トータルリコール」しかり、ほぼブレードランナーの影響下にあるので致し方ないだろうけど、観客としてはそろそろ革新的な未来都市のビジュアルを見せてほしい。かといって「マッハGOGOGO」みたいなハリボテみたいなのもイヤだけど。

ギャグとしか思えない髪型のたけしが演じる荒巻部長の見せ場が結構多く、ラストに至っては黒幕の社長をカッコよく成敗というかなり美味しいところを持っていく。

 

まずいことにはこの悪役の社長がショボイので全体としてスケールダウンの感が否めない。オリジナルのネットで生まれた新たな生命としての「人形つかい」は出てこないし、素子は電脳世界へも旅立たない。もちろん全くアニメ版と同じものを作っても仕方がないのだからストーリーの改変は致し方ないだろうが、やはりオリジナルを超えるのは容易ではない。オリジナルの素子は脳以外サイボーグ化された自分の「存在」について考えていたけれど、こちらの素子はどちらかというと「自分はいったい誰なのか」という方に疑問を持っている。よく自分が誰なのかもわからないのに働いてるな。

また、オリジナルや漫画版の素子は自分の能力に対する自信やそこから生じる傲慢さが感じられるのだが、スカヨハにはあまりそれが感じられない。不意をつかれて電気の棒でビリビリさせられ、つかまっちゃうし。

スケール感がないもうひとつの要因としては「政治」が描かれていないからだろう。「攻殻機動隊」シリーズ(SACやスタンドアローンなどのアニメシリーズは僕見てないので何とも言えません)は必ずと言っていいほど政治が絡んでおり、(もちろんたけしは「総理」の言うことに従ってはいるが)それが物語に奥行きを感じさせていたのだ。ただ政治が絡むと物語が複雑になりすぎるからひょっとしたらそれを嫌ってのあのストーリーかもしれない。6課と9課のセクションどうしの軋轢とかそういうのも一切ナシ。

 

たけしはすべて日本語でセリフをしゃべるのだが、スカヨハは英語でしゃべるので2人が会話するシーンがコントにしか見えず、違和感がすごい。ここは言語を統一したほうが良かったんじゃないの?ただ、たけしは「JM」のヤクザ役のときも英語しゃべんなかったなー。その後、暗殺部隊3人を「ウサギをよこすんじゃねえ」と一人で片付けるたけし最強。

 

脚本が数人の手に渡っているので何度もリライトされたと思われる。一方で監督のルパートサンダースは余程この作品に思い入れがあるのだろう、アニメ版の名シーンの再現度は目を見張るものがある。これみよがしに予告編でも流されている屋上からのダイブとか、光学迷彩スーツを着てのバトル、海での潜水シーン。また押井守作品同様、バセットハウンドが登場する。ただ、コンビニエンスストアはなし。立ち食いうどんもない。「イノセンス」に出てきたトンビのような可変翼飛行機も登場する。あっさり撃ち落とされるけど。9課のメンバーのキャスティングも頑張っている。バトーはいい感じだが、後ろ髪の長いアジア系の俳優を初めて見たとき、「ええ!これがトグサ!」と思ったもんだ。トグサちょっと顔が太り気味。マンガは頬がこけてるんだけどな。また、素子役の山本花織に至ってはほとんど顔は確認できなかった。

 

クライマックスの戦車バトルでは「マトリックス」でパクられた横転しながらの銃撃はなし。戦車に頭を掴まれる役はクゼが担当。でもオリジナル同様、素子は戦車をぶっ壊すときに腕が引きちぎれます。この時のスカヨハの形相がすごい。

 

いつものように前情報無しで観たので素子の母親役の桃井かおりはちょっとびっくり。「あれ?桃井かおりだよね?中国人俳優じゃないよね」と思ったけど後で確認してやはり桃井かおりだった。この母親との関係で素子はクゼとの電脳世界行きを断ったのだろうか。どうでもいいが素子の住んでいたアパート、雛人形とかが飾ってあったぞ。ハリウッドでは、いまだにこんな日本人観がまかり通っているである。

 

エンドタイトルでオリジナルでも印象的だった川井憲次の曲が流れるが、ミスマッチ感アリ。あのオリジナルの独特の不穏な雰囲気にこそ合う音楽で、この派手なハリウッド版にはそぐわないと思った。どうせ流すのなら冒頭の義体生成シーンで流してもらいたかった。

 

一部では酷評され、制作費120億!を回収できないとか。一生ついていきたい映画化と言われればそうではないが、それでも僕はなにか変な魅力をこの映画に感じた。吹き替え版はオリジナルキャストがやるというではないか。だからひょっとして余程暇なら吹き替えをもう一度見るかもしれない。印象はかなり変わるんじゃないか。ただ、やはりラストの展開が予定調和過ぎてイマイチ乗れないのも事実。桃井かおりと親子の絆を確かめるって、ウェットすぎる。素子はもっとクールじゃなきゃ。でも隣の席のカップルの女の子は涙を拭いていたようだった。

悪役が凶悪で(コミックスの相馬享みたいな)、もっととんでもない欝展開になっていたらカルトになっていたかもしれない。

 

いつもの

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