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デフトーンズ新譜「Ohms」大傑作

 僕の期待を裏切るどころか常にその上を行くバンド、それがデフトーンズ!先月なんとなくデフトーンズって今どうしているかな、と思ってYOUTUBEで調べたらこのPVが丁度出たばかりのタイミングだった。何かに引かれたのだろう。気分が落ち込んでいたころで、いつものデフトーンズだろうな、と思いながら見ていたら、サビの部分のギターのリフがなんと印象的なことか!あと重い!ひたすら重い!

            PVに金がかかっていないところも彼ららしい

   

 オクターブ奏法を使い、5音ほどしか動かないのにどうしてこんなにもインパクトのある曲が作れるのだろう。デフトーンズの曲って基本テンポがゆったりとしていて、スリップノットみたいに曲調が激しく展開するわけでもない。例えば最近の日本の若いロックバンドなんかをたまに見るんだけど「これでもか!」っていうくらいに音が詰まっていてめまぐるしいことこの上ない。もちろん最初にそういうのを聴くとものすごいインパクトがあるんだけど、デフトーンズってそういう音楽の対極だなあと思ったりするんだな。

              こんなギターリフもよく思いつくよな

    
 そもそも彼らの曲って一曲に付きリフが3つか4つくらいで構成されていて、その重厚なステファンの奏でる響きの上にチノのエフェクトがかったボーカルが乗ってくる。そうしてキーボードのかすかな響きが曲に色あいをつけることで彼らの唯一無二の世界観を持った深みのある音楽が成立するのだ。今回は特にこのシンセ音がアルバムの雰囲気作りに貢献している。

 彼らがヘヴィロック勢の中でも独自の音楽性を持っている一因として僕はニューウェーブ的アプローチを上手く曲に取り入れているからだろうと思っている。実際彼らはデュラン・デュランやキュアーのカヴァーをしており、特にキュアーのミニマリズムはかなり影響があるのではないか?

     本家の前でのパフォーマンス。完コピの上、チノのVoがロバートそっくり

     
 とにかくこの新曲を聴いて「やっぱデフトーンズすげえな!」と興奮したロックおじさんの僕はすぐにアルバムを購入したのだ。

 アマゾンレビューは軒並み高評価。でもジャケットはヘン

 彼らのアルバムはすべてに言えるのだけれど、聴けば聴くほどすごみがわかるのだ。だから何回聴いても飽きないし、その都度新鮮な発見もあるのだ。そうして今回のアルバムも当然その特徴を兼ね備えている。もう一日に4~5回は聴いているのです。

 同世代のKornは全く別の境地に達しているが、どうも僕はアルバムを買いたいと思うほどの魅力を感じないのだな。

       最早一本の映画。Aメロのラインがおもしろいくらい爽やか

  

 しかしデフトーンズはいつも変わらぬ輝きを持っていて、僕の心をわしづかみにする作品を作ってくれるのだ。久しぶりにほぼ毎日聴くロックアルバムを手に入れた。TOOLもすごかったが、これはここ数年の最高傑作。

Ohms

Ohms

 

  最後に僕の一番好きな彼らの曲を貼っておくぜ。音もリフもぶっ飛んでるぜ!

    

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