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サイクリング中、車の墓場に遭遇

 平成30年3月4日の日曜日は非常に天気が良く、僕は起きるなり小4の娘に

「おとうさん、サイクリング行きたい!」

とねだられた。

「よーし、いっちゃうか!」

と軽いノリでおにぎり2個をカバンに入れ、2人して春の訪れが随所に感じられるサイクリングロードでえっちらおっちらとペダルをこぎ始めた。土手ではちらほらと菜の花が黄色い可憐な花を開き始め、鶯のホケキョという声すら聞こえてくるうららかさ。

 同じような考えを持つ人はたくさんいて、多くのサイクル野郎に遭遇。娘はぐんぐん進んでいく。

田舎のサイクリングロードをひた走り。川沿いなのでテトラポットが大量にスタンバイしていてなんか不気味

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  ふと道の途中で石仏群に遭遇。いわゆる庚申塚というやつだろう。

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 お地蔵様の類なんだけど、こういうのを専門に調べていくと底なしだ。「庚申塚」をちょっとネットでググっただけでもこれを一体どうやって調べたのか?という畏怖すら感じられるHPに辿り着き、人間の叡智の深さに驚きを禁じえない。

       風雪にさらされ、もはや原型を留めていないお地蔵様たち

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 変わり者の親父に貼られたイカしたバンドのシールが輝くヘルメットをかぶる娘は「おとうさん、これいつからあるんだろう?」と気になる様子だ。

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             元禄十五年からあるようです。

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 元禄十五年といえば、西暦でいうと、1702年だ。赤穂浪士の討ち入りの年だそうです。将軍綱吉の時代に、すでにこの庚申塚はここにあったのだろうか。それとも別のところから何かの事情でサイクリングロードの片隅に運ばれ、ひっそりと佇んでいるのか。とにかく僕が生まれるはるか前からここに存在し、そうして僕がこの世から消えた後も、この庚申塚は残るのだろう。諸行無常

 

 さーて、先を急ぐか!となった矢先、思いもよらぬものを発見。何も遠くに出かけなくても近いところにサプライズはあるものだ。それが、これ。

                 一体誰の所有物なのか

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おそらくレースに出ていたのではないかと思える程のルックスを持つクルマが打ち捨てられているではないか。しかも、数台。特に手前のクルマ、インパクトでかい。

               当時は相当目立ったのではないか

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        よく見ると三菱ギャランという車だった。

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 1969年に発売されたクルマだそうだから、40年以上昔のクルマ。さんざん走った末に、どういうわけかこの田舎のサイクリングロードの側でひっそりと佇んでいる。ナンバーがまだついていて、多摩ナンバーだった。

 

 ここには他にも数台の車が打ち捨てられていた。

手前はダットサンか?白いのはローバーMGらしく、比較的新しい。赤いのはアルファロメオ

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こういうのっていつまでここにあり続けるのだろう。

「おとうさん、いきなり車の墓場があっておもしろかったね」

と屈託のない感想を持つ娘。さて、進むか!

 

 

明日に続きます

 

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