音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

書評サイト「本が好き!」に登録、そして投稿

縁あってこの末端ブログを見ていただいた書評サイト「本が好き!」の方にお誘いいただき、登録してみました。何かしら書評を投稿しなくちゃ、と思い、僕が最も敬愛する作家、埴谷雄高の「死霊」について書いてみました。書いたら書いたで二千字超えてしまった。こんなんでいいのかな。

こちら、よろしかったら読んでください。いつもの感じです。

www.honzuki.jp

あとはいつもの。

ちびちびと更新しているこちら、話だいぶ進んでます。

kakuyomu.jp

 

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スカヨハ攻殻、リスペクトはあった(ゴーストインザシェル観ました)

攻殻機動隊」、漫画原作。

 

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今見ても情報密度とストーリー展開は色あせていない。

周知のことだが、これを映画化したアニメ版はいまや世界中にファンを持ち、マトリックスを始め数多くの映画やその他のメディア作品にも影響を与えた。どうしたって実写化となれば原作やオリジナルアニメ版との比較は避けられない。

日本の漫画や映画原作のハリウッド映画化は、えてして評判が悪い。原作ファンの思い入れと出来上がったものへのイメージの違いのギャップもあるし、映画製作途上の様々な事情で結果的に残念なものになってしまう場合もあるだろう。

「ゴーストインザシェル」に関しては予告編を見る限り、期待を持てた。第一弾予告のほとんど音声がない静かなバージョンとデペッシュ・モードの「エンジョイザサイレンス」(この曲劇中に流れなかったけど)をバックにしたバージョンを僕は何回も観た。

 

注意!ネタばらしますよ!

 

 

冒頭5分間、公開されてます。

 

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見る人は見るのだろうが、先に観ちゃったら面白さ半減だと僕は思うのだが、割と最近こういうの多いよね。芸者ロボットの動きはなかなか良い。黒服の男たちがスーツケースから取り出すマシンガンは原作漫画通りだ。

スカヨハ演じる少佐はなぜか「ミラ」という名前になっている。何故「素子」ではないの?一応その理由はあとで明かされる。

ロボットが破壊される直前「お願い!殺さないで」と言うのだがこれは「イノセンス」の人形と人間の境界線の曖昧さを強調した部分を受け継いでいるのか?とも思ったが、特段それについてはこのあと触れられない。僕の勝手な思い込みだった。

 

大まかなストーリー、こんなん。

ハンカ・ロボティクス社の重役がクゼと名乗るハッカー/テロリストに次々と暗殺され、その捜査中にスカヨハは自分が何者かを知る。彼女は体制に異を唱えるグループの一人「素子」で、恋人のヒデオとともに殺され、ともに最新の義体の実験台にされていたという。クゼは廃棄処分にされたヒデオであり、その復讐のためにハンカ社の重役や科学者を殺していたのだ。真実を知った素子はハンカ社長、カッターが操作する多脚戦車との戦いに挑む。

 

未来都市の描写に関しては、アニメ版からしてそうなのだが、どうにも「ブレードランナー」を想起させられる。この手のサイバーパンク映画は、「JM」しかり「トータルリコール」しかり、ほぼブレードランナーの影響下にあるので致し方ないだろうけど、観客としてはそろそろ革新的な未来都市のビジュアルを見せてほしい。かといって「マッハGOGOGO」みたいなハリボテみたいなのもイヤだけど。

ギャグとしか思えない髪型のたけしが演じる荒巻部長の見せ場が結構多く、ラストに至っては黒幕の社長をカッコよく成敗というかなり美味しいところを持っていく。

 

まずいことにはこの悪役の社長がショボイので全体としてスケールダウンの感が否めない。オリジナルのネットで生まれた新たな生命としての「人形つかい」は出てこないし、素子は電脳世界へも旅立たない。もちろん全くアニメ版と同じものを作っても仕方がないのだからストーリーの改変は致し方ないだろうが、やはりオリジナルを超えるのは容易ではない。オリジナルの素子は脳以外サイボーグ化された自分の「存在」について考えていたけれど、こちらの素子はどちらかというと「自分はいったい誰なのか」という方に疑問を持っている。よく自分が誰なのかもわからないのに働いてるな。

また、オリジナルや漫画版の素子は自分の能力に対する自信やそこから生じる傲慢さが感じられるのだが、スカヨハにはあまりそれが感じられない。不意をつかれて電気の棒でビリビリさせられ、つかまっちゃうし。

スケール感がないもうひとつの要因としては「政治」が描かれていないからだろう。「攻殻機動隊」シリーズ(SACやスタンドアローンなどのアニメシリーズは僕見てないので何とも言えません)は必ずと言っていいほど政治が絡んでおり、(もちろんたけしは「総理」の言うことに従ってはいるが)それが物語に奥行きを感じさせていたのだ。ただ政治が絡むと物語が複雑になりすぎるからひょっとしたらそれを嫌ってのあのストーリーかもしれない。6課と9課のセクションどうしの軋轢とかそういうのも一切ナシ。

 

たけしはすべて日本語でセリフをしゃべるのだが、スカヨハは英語でしゃべるので2人が会話するシーンがコントにしか見えず、違和感がすごい。ここは言語を統一したほうが良かったんじゃないの?ただ、たけしは「JM」のヤクザ役のときも英語しゃべんなかったなー。その後、暗殺部隊3人を「ウサギをよこすんじゃねえ」と一人で片付けるたけし最強。

 

脚本が数人の手に渡っているので何度もリライトされたと思われる。一方で監督のルパートサンダースは余程この作品に思い入れがあるのだろう、アニメ版の名シーンの再現度は目を見張るものがある。これみよがしに予告編でも流されている屋上からのダイブとか、光学迷彩スーツを着てのバトル、海での潜水シーン。また押井守作品同様、バセットハウンドが登場する。ただ、コンビニエンスストアはなし。立ち食いうどんもない。「イノセンス」に出てきたトンビのような可変翼飛行機も登場する。あっさり撃ち落とされるけど。9課のメンバーのキャスティングも頑張っている。バトーはいい感じだが、後ろ髪の長いアジア系の俳優を初めて見たとき、「ええ!これがトグサ!」と思ったもんだ。トグサちょっと顔が太り気味。マンガは頬がこけてるんだけどな。また、素子役の山本花織に至ってはほとんど顔は確認できなかった。

 

クライマックスの戦車バトルでは「マトリックス」でパクられた横転しながらの銃撃はなし。戦車に頭を掴まれる役はクゼが担当。でもオリジナル同様、素子は戦車をぶっ壊すときに腕が引きちぎれます。この時のスカヨハの形相がすごい。

 

いつものように前情報無しで観たので素子の母親役の桃井かおりはちょっとびっくり。「あれ?桃井かおりだよね?中国人俳優じゃないよね」と思ったけど後で確認してやはり桃井かおりだった。この母親との関係で素子はクゼとの電脳世界行きを断ったのだろうか。どうでもいいが素子の住んでいたアパート、雛人形とかが飾ってあったぞ。ハリウッドでは、いまだにこんな日本人観がまかり通っているである。

 

エンドタイトルでオリジナルでも印象的だった川井憲次の曲が流れるが、ミスマッチ感アリ。あのオリジナルの独特の不穏な雰囲気にこそ合う音楽で、この派手なハリウッド版にはそぐわないと思った。どうせ流すのなら冒頭の義体生成シーンで流してもらいたかった。

 

一部では酷評され、制作費120億!を回収できないとか。一生ついていきたい映画化と言われればそうではないが、それでも僕はなにか変な魅力をこの映画に感じた。吹き替え版はオリジナルキャストがやるというではないか。だからひょっとして余程暇なら吹き替えをもう一度見るかもしれない。印象はかなり変わるんじゃないか。ただ、やはりラストの展開が予定調和過ぎてイマイチ乗れないのも事実。桃井かおりと親子の絆を確かめるって、ウェットすぎる。素子はもっとクールじゃなきゃ。でも隣の席のカップルの女の子は涙を拭いていたようだった。

悪役が凶悪で(コミックスの相馬享みたいな)、もっととんでもない欝展開になっていたらカルトになっていたかもしれない。

 

いつもの

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アルガードクリアブロックZで目がピカーッ!

僕は花粉症です。

まあ、それほど重くもないので病院に行くほどでもないんだけど、3月初旬から6月上旬にかけてずうっと鼻がムズムズして、時にくしゃみを5連発してみたり、あまりに目が痒くて掻きすぎ、その結果真っ赤に充血して痛くなったりと、それなりに大変だ。

 

鼻の方はまあ我慢ができるのだけど目はどうにもならない時がある。でも、眼科に行くのは面倒だ。以前「どのくらいかかりますか」と受付で聞いたところ、「すぐですよ」と言われて二時間以上待った経験からとても行く気にならない。まあ、処方された目薬はやはり効くんだけど、そのもらうプロセスがどうにも面倒だ。かといってケチって薬局で500円くらいの安い花粉症目薬を買ったものの、全然効かないということになる。ここ数年、いろいろとごまかしていたんだけど、去年はさらに症状が重くなり目がどうにも我慢できない時が多くなった。

そんな折、ちょうど娘とショッピングモールを歩いていると薬局のとあるポップが目に入った。

 

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     目がピカーッ!

 うわ、びっくりしたー。この商品のポップだった。

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すごい。目が輝いている。いかにも効きそう。謳い文句もすごい。

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まあ、ガマンの限界は超えていた。金文字が「買え!買え!」と言ってくる。裏を見るといろいろとすごい。史上最強。

 

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ただ、値段を見たらそちらもそれなりだった。2000円。

くどいようですが 

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うーん。

僕は迷った。医者行って目薬もらうのとほぼ同じ値段・・・。これが効くなら買ってもいいかな。ポップを目の前にして僕が考えていると別の商品も目に入った。

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こちらは1500円だった。

どうでもいいけど、このデザイン考えて採用した人々、天才だな。

 

さてどうするか。迷っていると娘が

「両目が光ってる方がいーんじゃなーい」

と意見してくる。確かに両目の方が効きそうだ。でも2000円か・・・。

「買えばいーじゃん。買っちゃえばー」

娘は自分が払うわけではないので無責任に勧めてくる。

君、2000円働くのは大変なんですよ。しかし僕もやはりどうせなら両目の方をと、思い切ってレジに向かった。すでに目の痒さがガマン限界だったから。

さて、購入直ちに開封、そして点眼。

じわー。

最初はよくわからない。うーん。

娘、

「どう?」

と聞いてくる。

うん?

 

お?

 

あれ!おおお!

 

おおー!

 

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       ピカーッ!

 

スゲー!痒くない!さすが両目がピカー!オレはサイクロプスか!目からビーム!

ショッピングモール崩壊!

 

ということで「アルガードクリアブロックZ」、今年も買いました、という話でした。おしまい。

 

目薬もいいけど、こっちもよろしく!

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コング、怪獣総進撃だった

見てきたよ、コング。僕の住む地域にはシネコンが5つほどあるのだが、一番近いのはMOVIXだ。それで、入場前にロビーで待っていると、すぐそばのモニターで「君の膵臓を食べたい」の予告を延々と流している。この作品について僕はほとんど興味がないのでどうでもいいのだが、自然と耳に入ってくる女の子の「君にとこうしていると・・・」とか「君に・・・」というセリフがムチャクチャ気になってしまった。以前にも僕はJPOPの歌詞で女性が「きみ」を使うことの違和感について書いたがことは音楽だけでなく小説や映画にまで広がってきてるんだなあと思った。しかし、実際に、今の女の子たちは、男子に向かって「君」って言っているのか?

それはそれとして、最近はMOVIXばかり行っているので必然的に予告編の前に流れる「松竹シネマセレクション」なる映像を見せられる。歌舞伎俳優が出てきて松竹のラインナップを紹介するのだが、その無理やり言わせられた感がすごい。だって、「究極の愛されストーリー」とか「3分に一度は胸キュン」みたいなセリフを真顔で言うんだもん。これ絶対仕事と割り切ってるよなあ、といつも思ってしまう。

 

さて、コングの話。注意!ネタバレありますよ!

 

 

 

 

映画を見た直後の率直な感想を一言で書きます。

 

だめだこりゃ!

 

僕が映画を見終わったあとに真っ先に頭の中に浮かんだ言葉はこれだった。お好きな方、すいません。個人の感想です。じゃ、どうしてだめだこりゃなのか。

そもそも僕はコング映画に対してそれほど思い入れはなく、この髑髏島もアマゾンプライムで数年後に見るか、くらいに思っていた。しかし、たまたま見た予告編

 

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この「ヒト」のところで「チーン」となる音が妙に面白くて笑ってしまったので行くことを決意。どうせ暇だしね。

 

コングやるならどうしたってピーター・ジャクソン版との比較が考えられる。こちらのコング、ストーリーはジャクソン版と違い、ニューヨークは登場せず、すべてが髑髏島で展開される。怪獣映画に徹するという点では正解だ。

しかし、ジャクソン版にあった叙情性一切ナシ!だから逆に誰が主人公なのかが解らなくて感情移入できず、ただただ大迫力の怪獣バトルを延々見せ続けられる。

時代はベトナム戦争集結直後に設定。一応、イギリスの特殊部隊隊員だったというジェームス(トム・ヒドルストン)が主人公か。ロキのヒトね。ただ、僕は二日前に「ミッドナイト・イン・パリ」をたまたま見ており、そこでトムがスコット・フィッツジェラルド役で出ていたので妙な感じがしてしまった。

このトム演じるジェームスは凄腕の傭兵なのだが、どうにも影が薄く、むしろサミュエル・L・ジャクソン演じるブレストンの方がインパクト大。このブレストンが暴走しまくり、コングに殺された部下の復讐を誓い、さらに部下を危険にさらすというのを鑑みず、ひたすら武器のあるヘリの場所へと危険な髑髏島を進む。一番の憎まれ役となった彼、最後には「マザーファッ・・・」とか言いながらコングにグーで殴られておしまい。

また、ヒロインとしてブリー・ラーソンが従軍カメラマン役として登場。彼女、「スコット・ピルグリム」のエンヴィー役で出ていたんだな。全然気づかず。

コング映画といえば、美女がつきもので、原住民に捕まって生贄にされてコングがその美女をお気に入りになっちゃって、そのために命をかけるというのが定石だ。しかし今回の原住民さんはやけに穏やかで優しい。冒頭に出てくる戦闘機乗りのジョン・C・ライリー演じるハンク・マーロウを長年養ってやっている。そのハンクが言うにはコングはこの島の守り神で恐ろしい「スカル・クローラー」なるトカゲ怪獣と戦っているらしい。このスカル・クローラーの名前をつけるくだりは面白かった。「この名前、今考えた!」って。ということで、生贄にはされず、当然美女はコングに捕まらない。途中、取ってつけたようなコングとの交流はあるが、それがクライマックスでコングが危険を冒して彼女を助ける動機付けとしては弱すぎる。

他にもあの大きさであんなに素早く動けるはずないよなあ、やっぱり「タイタンの逆襲」に出てきたクロノスくらいのノロさが相応だよなあとか、地球空洞説(懐かしい)唱える学者とか、中国資本的に出てくる女優とかそういうのがいろいろととっちらかってストーリーとしてはかなりしょうもない。

そういう部分が色々と頭の中で渦巻いた結果、「だめだこりゃ」となった。

 そもそもストーリーの整合性とか、キャラとかそういうのを考えてはいけない映画だったのだ。この映画は怪獣バトルを観るためだけに行くべきだ。僕は一切事前情報を入れずに観たので前述の感想を持ってしまったのだ。だから、怪獣映画好きにとってはこの上ない良作に違いないだろう。

よく考えれば、コングが大ダコと戦うシーンは「キングコング対ゴジラ」そのものだ。「このシーン、絶対意識してるよなー」と思ったが、やはり、オマージュだったようだ。オマージュといえば、クモ怪獣に襲われる時の最初の犠牲者が串刺しになるが、どう見ても「食人族」。

 そしてタコ、クモと出てきた時点で僕は「怪獣総進撃」!と、理解した。この辺の一連のゴジラシリーズの感じ。

 

 

 

 最後にスカルクローラーの口を真っ二つに裂くのかな、と期待していたが、胃袋を引っ張り出してやっつけるって。よく美女潰れなかったよ。最後戦いを終えたコング、救助にやってきたヘリを憎しみの目で見つめておしまい。

技術的にすごいことをしているのだろうが、いかんせん僕はハラハラできませんでした。同じハリウッド系の怪獣バトル映画ならやっぱり僕は「パシフィック・リム」の方が好きだなあと思った。

さて、来週は爆死と言われているスカヨハ攻殻を観る予定。

 

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集まれ!メタルバンドのアニメイテッドPV

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20年以上前のこと。

MTVの番組かTVKかは忘れてしまったが、突然このPVが流された。

 

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なんかすごいでしょ。ドイツのKMFDMというインダストリアルメタルバンドだ。今でもやっているようだが、詳細は知らない。

とにかくこのプロレタリア・アート感がすごいゴリゴリのPVと曲のインパクトがすごくて何度も見てしまう。KMFDMのこの曲のシングルはもちろん、アルバムもこの当時出ていたものはすべて買った。ただ、インダストリアルではあるが、ナインインチネイルズやミニストリーに比べるとやはりB級感は拭えない。結局聴くのもこの曲くらいで僕のCD棚のどこかにひっそりと今でも並んでいるはずだ。

 

最近はCGで手軽に作れるからか、メタルバンドもアニメのPVを結構作っている。まあ、そのほとんどがサウスパークをさらに過激にしたようなバイオレントな中身なのだが、僕の知っている範囲でいくつかご紹介したい。

まずは有名どころ。スレイヤー。

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スレイヤーはブレないねえ。というか、最新アルバム「リペントレス」以降のPV,やりすぎじゃないか?とも思える程に暴力的。アンスラックスもかなりブルータルなビデオを作ってたし、このクラスのメタルバンドの勢いはまだまだとどまるところを知らない。

そしてそのクラスのもう1バンド、メガデス

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デイブ・ムスティンの好みなのか、二本もあった。僕にとっての最高傑作はやっぱり「ピース・セルズ」。

 

ベテランデスメタルバンド、オビチュアリー。

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曲名が「千通りの死に方」。どうしょもうねえな。ウワオウワオみたいな感じで歌うジョン・ターディが好き。

 

ドイツのベテランスラッシュメタルバンド、タンカード。

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特に言うこともありません。ちなみに1STアルバムのタイトルは「ゾンビ・アタック」です。

 

僕の好きなストーナーロックバンド、RED FUNG。

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人が殺されまくります。

 

まあ、こう見てくると、どのバンドもとにかく残虐ですな。どのプロモが一番人が死んでいるだろうか。極めつけはこちらか。

最近見たメタルアニメの中では一番凄かった。

HIGH ON FIRE

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とにかく情報量がすごい。5分くらいなのに、見終わったあと、一時間くらい経ってるんじゃないかという勘違いをしてしまいそうだ。KMFDMのアップデートバージョンみたいな。誰が考えるのかね。

とまあ、探せばこの世界もキリがないのだけど、そんなに見ないでしょ。

番外で名作アニメPVといったらこれ!

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今見ても見ごたえあるよね。

 

いつもの。読んで!

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カーディガン大臣

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このアルバムが一番好き。ブラックサバスのカバーとかやってるしね。

って、カーディガンズの話じゃなくて。

 

僕のお金の使い道、CD、本、服、映画、アイス。

高校生~大学生の頃にかけてDCブランドブームがあって、もろにそれをかぶり、それ以降、おべべにはそれなりにお金をかけてきた。

メンノン、スマートとかを20代の頃は読みふけり、バイト代のほとんどを服に費やし、バーゲンでマルイに駆け込んだ。服が少しずつ増えていくのが嬉しかった。

30代の独身の頃はそれなりに余裕があったのでビギンなんかを見てシップスでスーツをオーダーしたりもした。そのスーツ、今は着ていない。

結婚して子供やら家やらでお金がかかり始めると当然可処分所得も減る。服っていいものは当然高いから買えない。何もブランドものが欲しいわけじゃないんだけど、やはりセレクトショップに置いてあるレベルのものが好きだ。

それでバーゲンとか、アウトレットとか、オークションとかを駆使してなんとか買える範囲でコツコツと服を買い続けて今日まで生きてきた。最近はオークションも面倒なので楽天かZOZOが中心だけど。

とにかく同年代の平均的な男性よりは服を持っているはずだ。

そして最近「あれ、おれ随分カーディガン持ってんな」と思うようになった。実際これだけありました。

 

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なんか18着くらいあった。フレッドペリーなんか色違いで持ってる。売ったり捨てたりあげたりもしてるから本当はもっとあるんだろうけど、現在稼働中のものはこいつら。

僕の会社はわりと服装コードがゆるいので、僕はワイシャツネクタイの上にカーディガンをよく羽織るのだ。ジャケットより楽だしね。

僕のワードローブにみなさん一ミリも興味ないでしょうが、暇つぶしに付き合って!

マイフェイバリットカーディガンベストスリー!

 

 

第三位

 

 

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プレッジのカーディガン(左)とセレクトショップで買ったよくわからん海外ブランドもの。同点3位です。アーガイルとか、赤×黒って僕好きなんだろうな。プレッジのほうは加工がデストロイ過ぎて親に「お前よくそんなボロボロの着てるな」と言われた。しかもたまに毛糸がドアノブとか思いもよらないところにひっかかって焦る。

 

 

第二位

 

 

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ラブレス。左腕のドクロの刺繍が40代のおっさんの若作りを援護射撃。赤のラインがおしゃれ。肌触りも心地よい。

 

 

第一位

 

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ベドウィンのやつ。これ一度店で試着してすごく欲しかったのだが3万円くらいしたので断念。その後、楽天で状態の良い中古を発見直ちに購入。一番のお気に入り。難点は腕周りが細いので長時間着ていると締めつけが厳しい。

 

さて、実はカーディガンだけでなく、Vネックセーターもそれなりに持っているのです。

 

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カーディガンとVネックで一日一回着たとしても一ヶ月は着回せるぜ!

さて、一枚すごいのがあるでしょ。

 

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サスクワッチ・ファブリックのセーター。カシミアとか入って高品質。

お前バルザックかよ!とパンクに詳しい人に突っ込まれそうだ。

 

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店頭にあるのを見て俺のためのセーターだ!と一目惚れして買ったはいいのだが、家に帰って冷静に考えてみたところ

「・・・いつ、着るんだ」

との想いがふつふつと湧き出した。

結局、友人たちとのライブに着ていった。

「うわー、だいぶ痩せたねえ」

などと言われるほど目立った。

その後、1度だけ娘とこれを着て街を歩いたことがある。自意識過剰かもしれないが、なんかジロジロ見られているようでそれ以来着てません。服って難しいね。

 

 

読んでね!

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日本語ロックの文学性を考えてみる

ボブ・ディランノーベル賞を受ける世の中である。

歌と詞は切り離し難い。

人は、あまねく魂の叫びを詩に託し、同時に音楽にしてきた。それは今の世でも同じことだ。ただ現代では商業的な音楽もあり、そこには商品として必要な歌詞が乗ることとなり、それを作ることを生業とする人もいる。そこに文学はあるか。

 

日本語ロックはダサいという世間の謂がある。ロックはもともと英語圏の音楽だからそう言う意見はもっともだ。最近はあまりないかもしれないが、一昔前は洋楽至上主義みたいなのがあって、そこには歌詞の問題も含まれていたに違いない。僕も10代で洋楽を聴き始めた頃は日本語のロック?だせえ、と思っていたものだ。もちろんそれは狭い見識からくる考えで、今では間違いだと知っている。日本語でも十分にロックを成り立たせることはいくらでも可能だ。

 

さて、大雑把に分けて、歌詞をこう考えてみたい。

 

1 売ることを目的として作られた楽曲に付けられる歌詞。

 ・・・この場合は作家がおり、それなりのクオリティは保たれているが、どこかうそ寒い雰囲気をまっとていることは否めまい。

 

2 シンガーソングライターが曲を作ったものの、言語センスがなく、残念な結果に なっている歌詞。

 ・・・何を以て詩情を感じるかは人それぞれで、「歌詞がまたいいんだよねー」という感想を持たれる楽曲も多い。ただ、作者も受け手もそれほどのものを歌詞に求めているわけではないタイプ。

 

3 楽曲の素晴らしさの上に、ある種の文学性をまとっている歌詞。

 ・・・これが理想だろう。作詞者にはかなりの知性が求められる。もしくは天性の詩人で優れた言語感覚の持ち主だけがこのような幸せな曲をモノにできる。しかし場合によっては感覚が突き抜けすぎて一般的に受け入れがたいものもある。

 

優れた歌詞の条件を僕なりに考えてみた。

  • 比喩が巧みに用いられている
  • 歌詞にストーリー性がある
  • 平易な言葉を使っているが、その組み合わせ方がうまい
  • 具体性を前面に押し出している(カレーライスだけを歌うとか)
  • 難しい言葉を的確に使いこなしている

等等・・・

 

そこでこれらの条件を兼ね備えているこの「3」のタイプのアーティストについていくつか挙げてみたいと思う。もちろん僕の好みと主観が思いっきり入っているし、それほど日本のバンドを聴いているわけではないので、寡聞ではあるという条件を踏まえての話ですよ。そうそう、最近は歌詞検索のサイトがあるんだね。そちらで歌詞の確認どうぞ。

 

 

井上陽水


井上陽水 - 氷の世界(ライブ) NHKホール 2014/5/22

これはもう詩だろう。言葉の選び方も素晴らしい。「画期的」なんて言葉を使う感覚が欲しい。ただ、このライヴ、なんかぐにゃぐにゃしている。「リンゴ売り」が「リング売りー」に聴こえて笑ってしまう。崩し過ぎィ!

 

細野晴臣(はっぴえんど・TIN PAN ALLEY他)


TIN PAN ALLEY Peking Duck

オリエンタルな雰囲気の曲が多い。ソロは特にそれが顕著。これをやり尽くしてYMOをやったというのはすごすぎ。

 

 

 

くるり

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こちらも説明不要でしょう。大学までしっかり勉強したなあという印象。「マイオールドタイマー」等、初期の曲は具体性のあるものも多い。ちなみに今知ったのだが、この曲の「同情」という言葉をいままでずうっと「どじょう」かと思っていた。

 

イースタンユース

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文学をこじらせてどうにもならなくなった青年がロックをやるとこうなる、といった見本のようなバンド。激しい。

 

レピッシュ

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だいぶベテランだけど、当初は「大人の童謡」のような呼称もあった。大暴れのステージングは日本のフィッシュボーン。故人である天才、上田現の作詞作曲。

 

 

水中、それは苦しい

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ふざけたバンド名とマニアックな音楽性や個性的すぎる歌詞でイロモノのように見られがちだが、どっこいボーカルのジョニー大蔵大臣は早稲田の第二文学部だ。次にそう来るか!の言葉のチョイスは誰にも予測不能。このプロモはドラムのアナーキー吉田のカメラ目線が眼目!

 他にも延々と「オトタケ」を含むフレーズを連呼する「おっと、オトタケ」には、川端康成夏目漱石俵万智カミュ島崎藤村室生犀星高村光太郎中原中也など数々の有名な文学作品の冒頭部分が引用されている。

 知性ゆえの悪ふざけである。しかしそれを差し引いても曲やテクニックは抜きん出ている。アコースティックギターのカッティングではジョニーの右に出るものはいるまい。

 

筋肉少女帯

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大槻ケンヂは昔テレビで、職業欄に記入するとき、自分はミュージシャンではなく「詩人」と書きたい、という話をしていた。彼もまた突き抜けた歌詞やタイトルゆえに色眼鏡で見られてしまうかも。しかし「高木ブー伝説」には紛れもなく詩が存在するし、初期の名曲「いくじなし」はその長尺の楽曲と相まってなんともいえぬ中毒性があった。

 

ピロカルピン

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明らかに宮沢賢治フリークである。そもそもレーベル名からして「グララーガ」である。これは賢治の『オツベルと象』に出てくる象の叫び声「グララアガア」に依拠しているのは明らかだ。「カンパネルラ」という曲もある。「存在証明」なんてタイトル、ある意味恥ずかしいがそこを上手く曲に落とし込んでいる。「飛行少女」も名曲。

 

ヌンチャク

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たまにモヤさまとかで流れたりする、柏シティハードコア。他にも「人情バイオレンス」などのように突き抜けたセンスが素晴らしい。解散後、VOの向氏が結成したkamomekamomeにその精神は受け継がれている。

 

 

相対性理論

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大好き。初期の女子高生+特撮SFという「その手があったか」というインパクトは計り知れない。「LOVEずっきゅん」なんてタイトルに騙されてはいけない。初期の作詞は真部脩一であるが、彼の脱退後にティカαことやくしまるえつこが創る理系センスあふれる歌詞も引けを取らない。女性作詞家としては現代最高峰ではないか。

真部脩一がその後「水中、それは苦しい」のアルバムに参加しているのには笑ってしまった。上述の「農業、校長、そして手品」のスラップバリバリのベースは彼である。

 

人間椅子

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曲によって歌詞のクオリティにバラつきはあるが、この落語を題材にとった『品川心中』は彼らの一つの到達点であろう。イントロがきちんと高座の出囃子の「正札付」をアレンジしていてすごい。僕は一時期この曲にハマりすぎて年に一度の友人とのライヴで演奏させてもらった。

 

坂本眞一

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ゆらゆら帝国解散後のソロ第一弾。力が抜けていて良い。僕にはその昔国立リバプールというライブハウスでゆらゆら帝国と対バンした思い出がある。

 

ハンサムケンヤ

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「これくらいで歌う」は何度見ても素晴らしい。僕も宅録を一時期さんざんしていたのでこの雰囲気、よくわかる。僕はこの曲と「蟲の溜息」ですぐにCDを買った。

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今では入手至難の1STを持っている。難しい言葉を使っているわけではないが、その組み合わせの妙で一線を画している。一時期活動を停止していたようだけど、最近再開したようだ。ガンバレ!

 

在日ファンク

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文学性は高くないが、ハマケンのモチーフの目の付け所は鋭い。娘は幼稚園の頃、『爆弾こわい』のDVDに合わせて毎日踊っていた。カモンナ!また、『ダンボール肉まん』は娘のお気に入りでもあった。マジいっけるねぇ!

 

長々と書き連ねてしまった。他にも探せばいくらでも出てきそうだが、さすがに書くのに疲れました。

最後に番外としてザ・キュアーの「killing an arab」を挙げたい。

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これはカミュの「異邦人」がモチーフになっており、僕はこの曲をきっかけとして高校生の時にカミュを読んだ。そしてそこから不条理文学というものを知り、カッコつけてカフカサルトルを読んだものだ。

そうそう、初めて組んだバンドでこの曲をやったのだ。その時、ボーカルは知り合いの知り合いの女の子に頼んだのだが、その子歌詞の覚えが適当で「アイムアライヴ、アイムデーッド!」と叫ぶ渾身のサビを何故か「オーウ、ノー!」とかいう訳わからんフレーズに変換して歌っていた。オーウ、ノー!じゃねーよ!

 

僕なりの音楽と文学の融合の実践

 

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