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音楽と本

タイトル通り音楽と本についてのブログです

あなたは信じますか/ジュニアチャンピオンコース~世界のなぞ世界のふしぎ

読書

 今から40年くらい前はインターネットは存在せず、もっぱら情報はテレビ、本に限られていた。いまならすぐに膨大な情報が検索できる。その真偽はさておき、いくらでも手っ取り早く知りたいことを詳しく知ることができる。

 さて、少年だった僕にとって幽霊やら宇宙人やらヒマラヤの雪男やらは限りなく実在している存在に近かった。なぜか。それはその当時各出版社から怪しげな少年向けの本が出ており、それをしょっちゅう読んでいたからだ。そしてその本は今でも手元にある。まずは軽くこちらを紹介。

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 いきなり手が怖いよ。表紙デザインのインパクトが大きすぎる。これでもか!というように少年の好奇心をあおる絵である。ショッカー隊員かKKKのような人の頭が燃えているが大丈夫なのだろうか?

 この本は主に当時まことしやかに語られていた世界の七不思議のような話をよせあつめた本である。

 目次を見ると「生命のなぞ」「奇習のなぞ」「驚異人間のなぞ」「のろいのなぞ」といった項目が並んでおり、それぞれのなぞに応じてさらに細かい記事がぎゅうぎゅうに詰まっている。世界はなぞだらけだ!

  この当時はまだなぞがなぞとして成立していた。イースター島の石像は宇宙人が作ったという説は半ば信じられていた。しかし今では中学の教科書にも住人が作ったことがはっきりと書かれている。

 

 注意!  食事中の方 以下の記事多少の気色悪さを伴います

 

 しかし、この本で僕が一番びっくりしたのは「食べ物のなぞ」のページだ。「げてもの食い」というページがあり、さまざまなゲテモノ料理を紹介しているのだ。

かえる料理とか、ムカデ料理とかとんでもないものばかり。

 

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ガの幼虫料理を食わされて

「わたしじゃんじゃん食べちゃうわ。もっとたくさん持ってきて!」

じゃないでしょ。明らかにお姉さんの顔は引いている。この仕事でいくらもらったんだろう。まむしのきもはとってもにがいのか。

 

さて、この本は正直どうでもいいのです。むしろ以下の本のほうがかなり有名なはず。

 

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 ジュニアチャンピオンコース。これを知っているのは現在40代以上の大人だろう。

  このシリーズは様々なジャンルのものが出ていた。ちなみに僕はもう一冊「大むかしのなぞふしぎ」という本を持っている。

 裏表紙には23冊好評発売中と書かれている。友達の家に遊びに行くと必ず一冊はこのシリーズの本があったものだ。そしてそれをみんなで貸し借りして読んだ。小学生の時の記憶はいまだにあって、「怪奇ミステリー」というシリーズを友人から借りてそこに出てきた女吸血鬼の話が異様に恐ろしかったことを覚えている。

 

「世界のなぞ」の話に戻るが、本当に僕はこの本をよく読んだ。しかし中学生の時、引越しのどさくさでどこかに行ってしまっていた。

 そして10年ほど前、猛烈にこの本が読みたくなり僕はオークションで再び手に入れた。当時としては1000円くらいで結構出ていたのだが今ではタマ数も少ないようで5000円くらいで取引されている。買っておいてよかった!

 さて中身はといえば、1ページ目からこれだ。

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巨大怪獣に襲われる少年たち。「はたして5人の少年たちは、ぶじに助かったろうか?くわしくは本文へ。」

さてどうなったと思います?

 

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 食われてんじゃーん!おもいっきり!

 助かってないよ!

 かろうじてブライアン少年がひとり助かったという。

「それから一週間ほどして全身をばらばらに食いちぎられた少年の死体が見つかった。残る3人は遺体さえも発見できなかった」

 という後味の悪い記述で本文は結ばれている。なんだこの救いのない話。ていうか、今読むと本当ですか?であるがこれを読んだ僕は海で泳ぎたくはないと本気で思ったものだ。

 この本は今見ても内容が濃く、よくもまあこんなに怪しげな情報を集めたものだと感心する。今の僕の趣味はこの本が一因となっていることは間違いない。

 

 ここで目次を見てみよう。

1 正体不明!古代怪獣のなぞとふしぎ

 ・・・先ほどの怪獣とかネッシーとか雪男などが主な記事。

2 大自然のなぞとふしぎ

 ・・・さまよえる湖ロプノールやセントエルモの火とかブロッケン現象などが紹介されている。この項目でビビったのは「村をおそう硫酸の雨」だった。

3 宇宙のなぞとふしぎ

 ・・・僕がこの本でもっともよく読んだ項目だ。

 

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 実は、いい大人になった今でも僕は宇宙人が怖い。夜トイレに行けないというほどではないが、少年の頃の経験はその後の人生に影響を及ぼすのだ。その影響はまさにこの本なのである。

 この本を読み進めると自動的にこの第3章にたどり着くわけであるが、そのたびに小学生だった僕の心はざわつきはじめるのだ。最初の方の特集はまだいい。

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マンガみたいな宇宙人が並んでいるだけで特にインパクトはない。だが、このあと数ページ進むと、この本最大の難関が待ち受けているのだ。それが、これ。

 

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「おーこわ!おーこわ!」

 左の「大きな宇宙人」が僕はとてつもなく怖かったのだ。フラットウッズの宇宙人という名で知られているこの宇宙人は、ほかの宇宙人本にも必ずと言って登場しており、それを見るたびに僕は一人戦慄していたものだ。今見ても少し怖い。

 ちなみに右の捕まった宇宙人もかなり有名だ。実は毛を剃ったサルだという。どうでもいいが僕はこの宇宙人が刷られたエコバッグを持っている。

 さて、家に誰もいない時にこの本を読んでいると、「あーもうすぐ大きな宇宙人のページになるなあ」と一人ドキドキし始める。時には思い切って数ページ飛ばして先へ進むこともあるのだが、何かの拍子に間違えてこのページを思いっきり開いてしまい「わ」と声をあげてしまうこともあった。そんなときは仕方なくしみじみとこの絵を見てから本を閉じたものだ。

  

 いつだか覚えてはいないのだが、定期的にやっていた「宇宙人はいる」的なテレビ番組で生中継中に宇宙人を呼ぶ、という企画があった。どっかのビルの屋上で宇宙人を呼べるという人が中心になってみんなで手をつないで輪になって呼ぶのだそうだ。

 「そんなわけないでしょ!」

 と今だったらツイッターで騒がれまくりだろうが、ゴールデンタイムで堂々とそれが放送されていたいい時代だったのだ。しかも僕の曖昧な記憶では番組の最後に遥か彼方にオレンジ色の光らしきものが映って番組が終了した記憶がある。嘘でしょ!

 しかしそれを見ていた僕は「ひょっとして窓のカーテンを開けたら、そこにグレイ型の宇宙人がいるのでは・・・」という想像が止まらなくなり、「はじめ人間ギャートルズ」みたいな楽しいアニメのことを想像することでなんとかその恐怖に打ち勝とうと必死になっていた。

 

 こんな少年時代を過ごしたせいでシャマランの「サイン」を見たときは大いに怖かった。DVD持っているんだけどひとりじゃ見られません。