音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

つれづれ読書日記

 日曜出勤でぐったりしてアマゾンミュージックをランダムに再生していたらこの曲があって、勝手に僕は「お、ダイナソーの新曲か!」と思っていたらなんのことはない、僕の持っているアルバムに入っていました。

      でも、とてもいい曲。なんだか今の僕の心に染みる。下手すりゃ泣ける

   

 これぞまさにダイナソー節!ハードでノイジーなギターに、Jマスキス叔父の優しいヘナヘナ声がかぶる。このアルバム、聴きなおそう。

ヘンなジャケット

Beyond by Dinosaur Jr. (2007-05-01)

Beyond by Dinosaur Jr. (2007-05-01)

 

 

 それから全然音楽のベクトルは違うがこちらのスクエアプッシャーは正真正銘の新曲だ。PVはスマホで渋谷を適当に撮影して画像を加工したんじゃないの?と思えるほど安っぽいが最後のほうで看板に「すくえあ・ぷっしゃあ」とか「四角形プッシャー」とかのしょうもない日本語の主張が入ってすこし笑う。でも曲は相変わらずの変態系テクノです。最初はぶぶぶぶと打ち込みベースがなっていますが徐々に音が重なり、中途のベースとキックが入ってくるあたりからどんどんテンションが上がる!世の中にはこういう音楽もあるのだと万人に知らしめたい!スクエアプッシャーのアーティストパワー、衰えてないなー。

               そのメガネ、おくれ

     

 アンダーワールドとかも買いたいが今節約モード。誰か僕に買って!

              

 

 

 閑話休題

 50を超えるともう疲れが取れないよね。あれかね、セサミンとかシジミエキ スとかを呑んだほうがいいのかね。80過ぎの母親がしきりにサプリを勧めてくるのだけれど、どうなの?息子はいくつになっても息子なのだ。
 
 忙しさと疲れでこれといった記事も書けずただ毎日を過ごす僕、何のために 生きているのだ!?今は会社が繁忙期で(つうか一年のうち半分は繁忙期。そのくせ給料は安い)日曜日の休みが取れないのだ。今の会社に入って8カ月経つがとにかく日曜出勤が多すぎ。ああ、いやだなあ。

 

 ってそんなことを聞かされたところでつまらないよね。この場では枕草子がごとく明るく、興味深いことだけを記していきたい「音楽と本」です。

 

 まあ相変わらず服とか本とかでかろうじて命をつないでいるわけですが最近はこちらを読んだという話。どれもブックオフで200円くらい。

 

エンデュミオン・スプリング

エンデュミオン・スプリング

 

 「エンデュミオン・スプリング」は「すべての活字好きに」という帯につられて購入。現代とグーテンベルクの時代が交互に登場し、最初は「ネバーエンディングストーリー」のような物語を想像するが、そういうファンタジーもので なかった。エンデュミオン・スプリングというのは人名でその人物が何も記載されていない本を作ったのだが、そこで使用されている紙そのものが物語の鍵を握る。どうせ誰も読まないと思うのでネタバレすると、なんでもその紙はドラゴンの皮膚からできているのだそうで。

 そうしてそこにはすべてを手に入れることができる知識が書かれており、それを読めるのは選ばれた子供だけなんだそうな。現代の12歳の少年ブレークは父親と不仲でアメリカを離れオックスフォード大学で研究に励む母親と妹との生活に息苦しさを感じている。
 

 ある日そのオックスフォードの膨大な蔵書の中に何故か自分を引き付ける書物を発見する。ページを開くとそこには何も書いていないのだ。ここから彼の書物をめぐる冒険が始まる。しかし、あれだね、やっぱり海外のインテリにとってオックスフォードというのはやはり権威ある場所なんだね。歴史、規模、成果からいっても当然なのだろう。
それでその本はオックスフォードに集まる学者たちにとっても垂涎の的で、本に取りつかれている彼らは血眼になってその本を探そうとしている。なぜならその本の知識を得たものは、ありとあらゆる真理と知識を得、あらゆることが思いのままになる、というのだから。少年ブレークはその本、「エンデュミオン・スプリング」を紆余曲折の末見つけ出すのだが、とある影が彼を付きまとい、何としてでもその本を手に入れようとするのだ。物語はグーテンベルク本人が登場する時代と、現代が交互に描かれ物語が構成されていくのだけれど、現代編のクライマックスは思いもよらぬ展開になってなんというか推理小説みたいにも感じられました。とにかくやたらと本が登場します。とはいえ、小栗虫太郎とかバタイユみたいにやたらと衒学的な登場のしかたでもないのですけど。

 

 

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)

 

  出久根達郎の「波のり舟の 佃島波風秘帖」はこれぞ小説家の書く物語だという醍醐味を味わえる作品。江戸時代の佃島を舞台に渡し守である二十五歳の青年正太が舟を利用する様々な人間とのかかわりの中で起きる不思議な出来事や時に危険な事件を描く。 

 確か出久根氏の作品は30年くらい前に「あったとさ」を読んで以来だと思うんだけれどいや面白い。ただの江戸を舞台にした人情噺かと思いきや、捕り物あり色恋あり、はては幻想的な話ありと読み手を飽きさせない。たしか「あったとさ」にも最後の話が異様な読後感を残す不気味な幻想味を持った作品だったという記憶がある。今度ブックオフにいったら氏の作品も物色しよう。

 

 

首挽村の殺人 (角川文庫)

首挽村の殺人 (角川文庫)

 

 「首挽村の殺人」は横溝正史賞受賞のミステリ。岩手の過疎集落に赴任した若き医師滝本。前任者である彼の友人、杉が不審死を遂げたその村で次々とその村にまつわる陰惨な昔話通りの殺人が起きる。

 推理小説を読むときは自然と犯人を特定しながら読んでしまうが、この物語はまんまとミスリードにひっかっかった。読んでいる最中はどんどん先に進むが、読んだ後あれなんだかそれってどうなの?という部分はあります。でも十分楽しめました。面白かったですよ。

 

 今週は人生の転機の週です

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ツツイストとしての自己再確認

 小さいころから本をまあまあ読んできた僕ですが、本格的に小説をむさぼるように読み始めたきっかけは筒井康隆氏の作品だった。中学2年生の時に友人がこれむちゃくちゃ面白いから、といって勧められた短編集『日本列島七曲り』がその後の僕の読書人生を決定づけた。

この不気味な表紙ね 

日本列島七曲り (1974年)

日本列島七曲り (1974年)

 

  SF小説というくくりではあるけれども、氏の作品はそれを超えたもっと広い範囲でのエンターテイメント性を持っていた。初期の氏の作品は日常が突如ふとしたきっかけでズレてゆき、とんでもない結末を迎えるものが特徴的だった。「毟りあい」とか「君発ちて後」など、うわそんな展開になるのか!と中学生の僕を大いに驚かせてくれたものだ。「トラブル」なんて作品は人間に寄生した宇宙生物がその体を自在に操り変形させるというアイディアが使われているのだが、この作品は「遊星からの物体X」や「寄生獣」などよりもずいぶん先んじているはずだ。クライマックスの都心でのすさまじい殺戮描写は今読んでも震撼する。また「乗り越し駅の刑罰」はある種の不条理文学とも取れるんだけど、切符をなくしただけで最後には恐ろしい結末を迎える(猫の顔をした紳士が登場するという意味不明さも相まって)という展開に中学生の僕は怖気をふるったものだ。中学を卒業するまでには10冊以上の筒井作品の文庫本を買っては読んでいた僕だった。


 その後高校に入学し、あるとき新聞で「筒井康隆全集」が刊行されるという記事を発

見!

本人が「私の最初で最後の全集だ」と言っていた気がする

筒井康隆全集 全24巻セット

筒井康隆全集 全24巻セット

  • 作者:筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • メディア: 単行本
 

  うわあ欲しいなあ、でも毎月買うお金はないなあと思っていた矢先、なんと学校の図書館に入庫されているのを発見。図書館によく顔を出してはハインラインの「宇宙の戦士」などを意味も分からず借りて読んではいい気になっていた僕はさらに足繁く学校図書館に通うことになる。

 配本日には図書館に飛んでいき、いの一番に借りては至福の読書体験をしたものだ。そういうことをしていたらいつの間にか僕は図書館図書の借り手としてはダントツトップになっていた。

 あの頃僕は筒井氏の作品以外にも、キュアーの名曲「キリング・アン・アラブ」に影響されてカミュの「異邦人」を読み不条理文学を知り、

            ライヴバージョンは荒々しくていいね

     その流れからカフカの「審判」を読み、「耽美派悪魔主義」という言葉に惹かれて谷崎潤一郎の「刺青」「春琴抄」「卍(まんじ)」「痴人の愛」などを濫読した。谷崎潤一郎は最終的に「細雪」まで読むに至り、本ばかり読んで受験勉強をほぼしないまま浪人するという結果を残した。

 

 それはともかく、司書の女性の先生がそういう僕を賓客として扱ってくれ、僕が顔を出すたびに嬉しそうな顔をしてくれたっけ。そうして卒業式の日、彼女が僕にリボンを掛けた封筒を記念として渡してくれたのだ。僕はてっきり図書券をくれたのだと思って開けてみるとそれは僕が3年間かけて借りた本がすべて書かれている貸し出しカードでした。裏表びっしりと本のタイトルが書かれたカードが5枚くらいはあったかな。しかし正直、いらねえ!と思ったね。

 

 さて多感な時期に読んだおかげでその後の僕の人格形成に多大な影響を及ぼしている筒井作品ですが、「パプリカ」あたりで一旦止まり、

 最近「おとうさん、パプリカ知ってる?」と子どもに聞かれてこの小説のことかと思った

パプリカ (新潮文庫)

パプリカ (新潮文庫)

  • 作者:筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/10/30
  • メディア: 文庫
 

ツツイストにとってはパプリカといえばこれ。早世の天才、今敏の傑作

www.youtube.com

ここ数年はあまり読んでいなかったのです。多分「銀齢の果て」と「敵」くらいしか読んでなかったんじゃないのかな。しかし最近こちらの二冊をブックオフで買い、相変わらずの氏の作品の素晴らしさを再認識したのです。

こんな小説筒井氏しか書けない 

 

 これは筒井氏のバロウズ化か

ヘル (文春文庫)

ヘル (文春文庫)

 

 

 しかし本題のこの二冊の話に入る前に力尽きました。また続きをそのうち。

 

多かれ少なかれ彼の影響あるのは否めない

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APOLLO11/マンゴリアンジェトセット/八十八ヶ所巡礼/ニガミ17才など

  なんと!観たいけれどいつみられるかわからないなあ、と思っていた「APOLLO11」がアマゾンプライムでラインナップされていた!すごいな、アマプラ。

 もう3回観た 

アポロ 11 [完全版] (字幕版)

アポロ 11 [完全版] (字幕版)

  • 発売日: 2019/12/01
  • メディア: Prime Video
 

 

      

 内容は言わずもがなの素晴らしいものでした。70ミリフィルムで撮影された映像は50年を経た今でも美しく我々に迫ってくる。発射から帰還までを淡々と追った内容だけれど、やはりぐいぐいと引き込まれるものがあるね。

 これとファースト・マンを併せて観ればあなたもアポロ計画の虜。

 こちらもプライムビデオでラインナップ。すごい同時性

ファースト・マン (字幕版)

ファースト・マン (字幕版)

  • 発売日: 2019/06/19
  • メディア: Prime Video
 

 

 そのファースト・マンといえば僕は特に月着陸船が月面に到達するまでの緊迫したシーンがお気に入りだ。着陸寸前には巨大なクレーターが立ちはだかり、アームストロングはそれをかろうじて回避し月に降り立つのだが、APOLLO11での実際の映像はあんなに巨大なクレーターではない。映画的誇張があるね。

 

 さて相変わらず無聊の日々をCD買ったり服を買ったりしてごまかしているわけですが、例によってその報告。
 先日ケン・イシイの新曲が素晴らしいということを書いたんだけど、不思議とこういうことってシンクロするんだね。というのは何気なく立ち寄ったブックオフの100円投げ売りコーナーにこちらを発見!

ケンイシイにしてはタイトルとジャケがダサい

  ラッキー!同時に名盤である「メタル・ブルー・アメリカ」も100円で売っていた。まあ持っているのに買ってもしょうがないんだけどなんか勿体ないなと思ったね。

 
 突然ですがこんなことありませんか?

 僕はあります!以前よく聴いていたんだけどしばらく聴かなかったCDを久しぶりに聴いたら思いのほか心に染みて、そのバンドなりユニットなりを再発見するというケース。
 今回その対象となったのは「マンゴリアン・ジェット・セット」。

 なんとこのアルバムアマゾンだと入手不可能

モンゴリアン・ジェットセット / スクラング [CD]

価格:2,043円
(2020/1/12 20:30時点)
感想(0件)

 ノルウェー人のディスコ/テクノユニットで、おそらく日本での知名度は恐ろしく低いと思われますが特にこちらのアルバムは完成度が高く僕は結構なお気に入りアルバムだったのです。でもここ2~3年聴いておらずぼんやりCDラックを眺めていた時に目について久しぶりに聴くと以前以上にハマったのですよ。なんというかムンゴリアンって独特の空気感があって、聴いていてものすごく心地よいのです。

                まあ聴いてくださいな

     インストもさることながら、歌モノも素晴らしく、そのメロディがあはれなる境地に僕を誘うのです。

                 アワナレイユーダウン!

    

もともとこのユニットはあまりアルバムを出しておらず、僕も持っていたのはこの一枚だけだったのでさっそくアマゾンで探して700円で購入。

  でもキラリと光る個性

We Gave It Away All Away, Now We Are Taking It Back

We Gave It Away All Away, Now We Are Taking It Back

 

 こちらはどうやらリミックス集のようで、ムンゴリアンの個性はやや弱め。二枚組お買い得と言えばお買い得。もう一枚アルバムがあるのでそちらも注文しました。

多分誰も気にしませんがJAGGA・JAZZESTの曲のサンプリングから始まるのが超カッコいい!  

マンゴデリクス(Mungodelics)

マンゴデリクス(Mungodelics)

 

 

 

 1円でこちらのCDも買い。

誰だか良く知りません 

Future Will Come by The Juan Maclean (2009-04-14)

Future Will Come by The Juan Maclean (2009-04-14)

 

アマゾンのジャンル「ダンス・エレクトロニカ>テクノ」で安くて評価の高い順にソートして気になってYOUTUBEでこちらを聴いて購入。

        アルバムは10分くらいのロングバージョン。いい曲ですね

   

 便利な時代だね。CDは何枚でも買ってしまう。

 

 そうそう、去年のクリスマスに八十八ヶ所巡礼が新曲を出していて、それもまた僕の魂を揺さぶるような曲だった。

        いや何度聴いてもいいね。マーガレット姐さんのベースが素晴らしい

   

 去年アルバムを出した後もコンスタントに新曲PVを発表していた彼らですが、今回の曲はやや激しさを抑え、かつエモーショナルな展開。「狂感できない」という彼らならではのタイトルがまたいいよね。


 あとよく聴いているのはダウンタウンの番組にも出演したのでご存知の方も多いと思われるニガミ17才。

                  なんとファンキー

    www.youtube.com

 最近こういう日本語を駆使した名前のバンドばかりだけれど、曲とカリスマの両方を兼ね備えているいいバンドだよね。演奏も上手いし。僕が年を取ったのか歌詞が一体何を言っているのかをほとんど聞き取れないのだが途中のブレイク部分の「やかま、しい!」というフレーズでの変拍子の部分が新鮮。

 

 こんな感じで相変わらず音楽聴いてます。今年もよろしく。

 

相変わらずじわじわと地味に読まれてますので良かったらあなたもどうぞ

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TOOL /Fear Inoculum ! トゥール「フィア・イノキュラム」圧倒的

 ここ数日インフルエンザに罹り、寝込んでました。一年の内で最も会社が忙しいと思われる時期に穴を開け、後ろめたい一方であの殺人的スケジュールから逃れられた!という気持ちが正直です。

 

 数年に一度は罹患するんだけど、年を取るごとになんだか辛いね。3日間、ずっと寝てたもんね。だから、せっかく届いたTOOLの新作も聴く状態ではなく、もどかしい思いをしておりましたがようやく今日ズル休みの気分で聴きましたよ。とにかく凄まじかった!

 輸入版のほうが安いです。あせって5700円もする日本版を買ってしまった・・・

 

           相変わらずの完全限定生産豪華パッケージ仕様

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 さて、このセットいくらだと思います。5700円ですよ!

 握手券とかが入っているわけでもなく、二枚組みでもありません。音源は79分パンパンに入っているけれど、CD一枚にしては高いというのが正直な感想。

 でもね、TOOLだから!僕は普段CDを100円でゲットして喜んでいるような貧困リスナーで、最新作を買い漁って聴くなんてやりたくても出来ないのですが、このバンドは別格。TOOLというだけでCDは無条件購入です。つっても、海外版が出たときは一万円近かったので買わなかったが・・・。(なんかね、その一万円近いセットは独自の動画再生装置つきのパッケージだそうで、そもそも税関を通らないのではという話もある・・・)

        既存のロックミュージックのフォーマットには一切当てはまらない

   www.youtube.com

       この曲からして聴き終わったあとの衝撃はすごい。

 

 さて、では僕と一緒にTOOLの最新作のパッケージを見ようじゃないか!

                  もうこれは本です

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       一枚目にCDが封入されている。相変わらずの目玉オンパレード

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 この部分にダウンロードキーが記入された紙が入っていて、サイトに行くと動画をダウンロードできるんだって。YOUTUBEを見る限り音源は全て公式サイトにアップされているのに(太っ腹!)PVがないということは、CD購入者の特典らしい。まだダウンロードしてません。でもきっといつものあの感じでしょう。

             こちらは昔の曲。いつものあの感じ

     

 さて再びパッケージの中身に戻ると一回観たら次にいつ観るのだろうという無駄に豪華な仕様。今回は初めて歌詞カードがついていました。

                  楽曲にふさわしい世界観

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             メンバーも肖像画的に登場

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     ヴォーカルのメイナード            おや、何か入っているぞ!

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 いったい何に使うの?いや目的など無い!ただ持っているだけで価値のあるバイノキュラーが5枚も入っている!一枚千円の価値はあるでしょ!

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             こちらはギタリストのアダムによる開封動画

    

 

 さて肝心のアルバムの中身だけれども、13年待たされた甲斐ありの屈指の歴史的名盤!一度聴いただけでそれはもう感じられる。どの曲もほぼ10分超えという大作ぞろいながらも全く飽きが来ない。というよりもいつまでも聴いていたくなる中毒性がある。今回は特にドラムのダニーの活躍が素晴らしく、特に6曲目の「チョコレートチップトリップ」なんてほぼドラムソロ!

              とにかくタム回しが尋常じゃない

   

 ギター・ベース・ドラムという最小限の構成なのにまるで交響曲を着ているようなスケール感。完全にこれは芸術だな。そして魂揺さぶるロックでもあるという奇跡の一枚。このようなアルバムが全米1位になるのだから世の中捨てたもんじゃない。

 

 これ聴いて年越します

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スカイウォーカーの夜明け 観た

 忙しいから観るのは来年でいいかなーなんて思っていたけれど、今日娘の塾の送迎が9時だったのでそのついでに近くにあるシネコンで観ましたよ、「スカイウォーカーの夜明け」。

    www.youtube.com

 

       大注意!ネタバレしまくりですよ!

 


 僕の中でのSW愛は冷めてはいないけれど、前作「8」から熱狂してまで見る姿勢は失われたしまったという自覚がある。「7」が公開されたときは待ってました!と何度も映画館へ行き、ブルーレイもすぐに買ったけれど、「8」は持ってもいませんよ。そういう期待値の低さで観た「スカイウォーカー」だけれど、だからといって正直「うわすご!」とはなりませんでした。もちろん、最初の「a long time ago~」が出てからの「STAR WARS」のオープニングには心躍ったが字幕でいきなり「パルパティーン」と書かれているのを見て、え、今回パルパティーン回なの?スノークとかファーストオーダーとか何だったの?と思ってしまう僕。

 

 次から次へと展開されるSWならではのVFXシーンもなんだか既視感があって、エンドアのスピーダーバイクのチェイススシーンのほうがよっぽどワクワクしたなと冷めた思いが頭をもたげるのだ。 

 ストーリーはてんこ盛りで、監督のJJエイブラムスはなんとか前作で広げた風呂敷を閉じようとあの手この手を使い観客を楽しませる。なんというか、もう何でもありだな、と僕は思ってしまうのだ。フォースの力が万能すぎて、ルーカスはフォースをこんな風には扱ってなかったのでは?と思うような描写が多いのだ。

 

 最初に何でもアリだと思ったのは、レイが手を当てるだけでどんな傷も治ってしまうシーンだ。でっけえ蛇を治すのから始まって、自分でぶっ殺そうとしたレンの傷を治したりさ。一応、それをすることで自分の生命エネルギーが減るような描写があるけれど・・・それってどうなのかね?SWってそういうことじゃないと思うんだけどなあ。あとはフォースを通じて物事が空間を超えるところだ。レンとレイの間では物理的なものまで行き来する。ベイダーのマスクから始まって、最後にはライトセーバーをどこでもドア的に手渡し。もはやレイは魔法使いになっている。もちろんそれは彼女がパルパティーンの孫だったというエクスキューズはあるのだろうけれど、それにしたってねえ。しかも劇中パルパティーンの子に関する説明ほとんど無し。あのシスの暗黒教の子供がそんなまともな人間に育つのだろうか?当然それなりの教育を施し、暗黒面へと誘うはずではないのか。そして最大の何でもアリはそのパルパティーンのダークサイドパワーだ。例の指先から発せられる紫のビリビリがなんと反乱軍の艦隊を片っ端から機能不全に陥らせるのだ。なんだそれ!やりすぎ。


 まあ世界的な人気シリーズの完結編だから情報の詰込みやらオールスターの出演やらでオールドファンに十分すぎるくらい目くばせはしているのだけれど、それがなんだか空回りしているなあと感じるところもあったね。最後の方でむりくりべスピンの絵とかエンドアの様子が出てきたが、要るか?そしてチューバッカが死んだと思ったら生きてたり、3POの記憶が無くなってもすぐに復活したりとそのくだりなんだよ?と思う部分も多かったです。相変わらずストームトルーパーのブラスターは当たらない(申し訳程度にポーにヒットはする)のだが、フィンやチュウイはスターデストロイヤー内で走りながら次から次へと殺しまくり。まるでFPSゲームのように軽々と死んでいくこれギャグじゃないのか?ただ、その断末魔が女性の声であったりするのはエイブラムスの変なこだわりを感じた。でもさすがにキャプテン・ファズマは出てこなかったのでやはり前作で死んだんだね。そうそう、レイにフォースで化かされる二人のストームトルーパーはだれか有名な人が入っているのでしょうか?「7」だとダニエル・クレイグが中に入ってて話題になったけれども、今のところは情報ありません。

 

 ラストシーン、レイがスカイウォーカーを襲名するところで黄色いライトセーバーが出てきたけれど、あれはレイの自作品なのかな。いちおうジェダイは修行の最後にセーバーを自作するという試練もあるし。まあストーリーや解釈についてはおそらくネットでさんざんこれから議論されるだろ。
 そうそう、オールスター総出演の上に、若いルークやレイアまで出てくるがもはや驚きも少なくなった。映画は今や不可能はないね。
 みんな歳取っちゃったから、ルークやランドの体が大きくなっているのは分かるが、遂には3POも太ってたぞ。なんか今回のスーツはずんぐりしているんだよね。中の人のアンソニーダニエルズも大変だ。僕は映画を見ている最中、彼はコルセットつけて無理やり細くしているのでないかとそっちの心配をしてたよ。そうそう、エピソード4での英雄、ウェッジが一瞬Xウィングファイターのパイロットとして顔が出てました。

 

 まあなんだかんだで少なくとももう一回は来年劇場で観るでしょう。そしてその後、ディズニーチャンネルを契約してしまうかもしれない。だって映画が始まる前にさんざんあおるんですよ、「スターウォーズが見放題」って。別にブルーレイがあるから映画はいいんだけど、「マンダロリアン」が観たいのだな。もはや正史よりもこういうスピンオフの方が出来が良かったりするからなー。

             これ絶対面白いに決まってるジャン

   

 

年末の休暇にどうぞお読みください

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音楽に頼む毎日 

        ケン・イシイの新曲ムチャクチャかっこいい!

   

色々なテクノ関連のPVやらのオマージュがこれでもかとぶち込まれており、テクノ好きは思わずニヤリとしてしまう。やはり一番おお!と思うのは2:22あたりに一瞬出てくるバーチャルリアリティマシンを頭にかぶり、トイレで銃を構えているシーンだろう。これはテクノ好きなら誰でも知ってる名曲「EXTRA」の再現なのだ!

                   何回このPV貼ったことか

   

 これがもう20年以上前の作品なんだから彼の創作力の奥深さには舌を巻く。そうしてやはり最後の場面で一瞬登場するケン・イシイ本人!これがまたEXTRAの最後を彷彿とさせるのだ。僕はゴーグルを外した彼がこのまま飛び降りるのかと思ったよ。

           うーん、1000枚限定版は高いなあ・・・誰か僕に買ってください

                

 

 

 さて、久しぶりの更新ですが、とにかく公私共にいろいろあって大変です。先月連続5週日曜休みなしというまさにブラックすれすれの会社で疲弊する一方、私的には死の棘に触れるがごとき生活とでも申しましょうか、とにかくそんなこんなで僕よくまあ鬱にならないなあと思いつつ生きているのです。

 

 そういう生活にわずかな潤いを与えてくれるのが音楽や読書や映画なのだ。文化というものは生きるうえで絶対に必要と思うのだ。

 そんでその必要から購入したハードオフジャンクCD購入報告です。

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 上段の真ん中は、ブラーの来日記念日本限定アルバム。アマゾンでいくら探しても見つかりませんでした。ひょっとして、ニルヴァーナの「ホルモウニング」みたいなレア盤か!?
 さてブラーは「ひねくれポップ」なんて呼ばれていた全盛期の頃よく聴いてたっけ。ブリットポップ花盛りなりし頃、僕はオアシスよりもブラーのほうが好きだった。「パークライフ」の一曲目「Girls&BOYs」なんか聴いていて気持ちがいいもんね。
    これ観てFILAのジャージとかフレッドペリーのポロとか買ったなあ

     www.youtube.com

あのころ(94から96年くらい?)オアシスとシングル売り上げ対決みたいなことやって、「カントリーハウス」を二種類のシングルで出すという姑息な手段でブラーが勝利してたのを覚えている。ちなみに「カントリーハウス」ってなんだかアイドルバンドみたいなことやってるなあ、子供っぽいなあと思ったものだ。その一方でオアシスはクールな態度で我が道を進んでいたわけだ。
      
 しかしブラーがその後出した「BLUR」は大傑作だと僕は思っている。 
Blur

Blur

  • 発売日: 2012/07/30
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

  一曲目の「ビートルバム」のグレアムが奏でる奇妙なリフがこの上なくクール!そうしてエンディングの印象的なフレーズを繰り返してフェイドアウトしていく終わり方がまた素晴らしいのだ。僕、こういう心に残るフレーズを延々続ける終わり方好きなんだな。

               一皮向けた感じ

   

 

そしてブラーのグランジに対するアンサーソングとか言われた「ソング2」も忘れちゃいけない。ウーフー!

    www.youtube.com

極めつけはこの「Coffee&TV」だ。この曲はPVと合わせてひとつの作品としてみるのが正解だろう。主役にギタリストのグレアムを据えているのも面白い。
        ブラーの中で僕が一番好きな曲。実際のグレアムも失踪した?!

     www.youtube.com

 そういえば僕グレアムのソロもなんだかんだで買ってたな。才能あるギタリストだと思うが今何しているのでしょうか。
ザ・ゴールデン・D

ザ・ゴールデン・D

 

 

 ちなみにこの買ったCDは寄せ集め感がぬぐえず、オアシスのB面集に比べるとえらく聴き劣りがする(個人の感想です)。ジャケットには「Satisfaction guaranteed」などと書かれているが、飽きて途中で聴くのをやめた僕は全然ギャランティしなかったです。
 
 これはスティービーサラスのソロアルバム。
エレクトリック・パウワウ

エレクトリック・パウワウ

 

  ティービーはカラーコードというバンドをやっていた時の印象しかないが、きっといいギターアルバムだと期待して購入・・・しかしいかんせん音が古く、今のバンドの音圧に慣れた僕の耳には軽くてイマイチでした。同じスティーヴでもヴァイの方は今でも聴けるんだけどな。

                  このライヴはロック!

    www.youtube.com

 

 さてこちらのいかにもお金をかけていないジャケットだけれど、僕のアンテ
ナは鋭く捉えたよ。
          おそらく僕以外の誰も見向かなかったはずだ

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 かたやディスコ+ハウス。この組み合わせでハズレがあるわけじゃないじゃないか!ディスコサウンドといっても80年代のリック・アストリーみたいなバブリーなやつじゃなくって、70年代のソウルフルなやつね。
                 曲調はだいたこんな感じ

      

 残念なのは2枚組のはずが一枚しか入っていなかったこと。まあジャンクCDだから仕方がないか。

 右側の同じような緑色のジャケットはハードハウスのコンピレーション。とにかく「ハウス」は僕にとってはほぼハズレのないジャンルなのです。このアルバムはむしろテクノに近い感じの曲が満載。満足度は高いです。
 
 そうしてもう一枚は何故今?という「チャーリーズ・エンジェルス」のサントラ。このアルバム、不思議な縁あり。というのも、僕最近プライムビデオで久しぶりにこのチャーリーズエンジェルを見たんだけど、そのテーマソングのかっこよさに夢中!
                 これはテレビドラマのほうね

     

 そんでもって映画のほうは一時期人気があったアポロ440がやってるのです。こちらは完全にオルタナロック化している。

    

 

 そんで急にアルバム買いたいな、なんて思ってたんだけどなんと偶然にもハードオフで100円で発見。不思議なこともあるね。ちなみに僕、アポロ440はこの曲のためだけにアルバム買ったのだが他の曲はほとんど覚えてない。

      

     あまりに有名なストップザロックも貼っておきますサッカー関係で大ヒット

    

 

あとたまたま、YOUTUBEで芋づる式に懐かしのハッピーマンデーズが表示されたので貼っておきます。これもいい曲だったなあ。ベズって今どうしてるのかね?

    

 

 色々な曲で僕の人生彩られている

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カータンの敗北

 日常的に無心に何かをしているときにふと思い出すフレーズやメロディがある。この間、会社で掃除をしていたときのことだ。窓からは初冬の柔らかい日差しが差し込み、遠くから響く車の行き交う音の他には何も聞こえない。そんなとき突如頭の中で
「じっけんどんがらがったじゃすとんぴーなつかれーらいす!」
というフレーズとメロディが再生されたのだ。
あれ?なんだっけこれ?子供の頃によく聴いていた曲じゃないか。この手のフレーズは一度再生されたが最後、永遠にループし続ける。僕は「じっけんどんがらがった・・・」と頭の中で何度も歌いながらモップでごみを集めていたよ。
 今は便利な世の中、すぐにググって判明。僕ら昭和40年代生まれの世代にとっては非常に懐かしい子供向け番組「ピンポンパン」の中の曲「ジャストンピン」だった。しかも、「じっけん」ではなく「ちんげん」という歌詞だった。

       改めて聴くと歌詞が結構すごい。「結婚したいんだ」って・・・

    ピンポンパンは今でいう「おかあさんといっしょ」的なプログラムだった。昔は子供が多かったからだろう、他にもポンキッキとかカリキュラマシーンロンパールーム(さっきYOUTUBEで久しぶりに見て感動)みたいな番組が民法でも朝っぱらから放映されていたっけ。あっ、そうそう、高校のときの体育の先生が年配の女性で、僕らに対する指導の仕方がまるで幼稚園児にするそれだったのでついたあだ名が「ロンパ」っだったなあ。ロンパールームって何故か午前11時くらいからの中途半端な時間にやってったなあ。

            今見るとかなりシュールでグダグダな内容

    

ちなみに、この動画の28分40秒のところでNNNニュースが流れるんだけれど、そのオープニング画面と音楽に一気に昔の記憶が呼び起こされて妙に顔がほころんでしまった。昭和40年代生まれの人!絶対観たら「ああ!あった、このオープニング!」と思うこと請け合いですよ!若い人にはこの感動は伝わりませんね。

 

 ピンポンパンの話。

                
朝8時くらいから毎日やっていた「ピンポンパン」のメインメンバーは、ちょっとふっくらしたルックス的にはおじさんのお兄さん「しんぺいちゃん」と歌のおねえさん、おにいさん、そしてカッパの「カータン」だったと思う。抽選で選ばれた幸せな子供たちが番組に参加し、最後には沢山のおもちゃの山から好きなものをもらって帰る様子がとてつもなく羨ましかった。
 ほぼ毎日見ていたにも関わらず、ほとんどその内容は思い出せないのだけれど、今でも鮮明に覚えているシーンが一つだけある。
 

 カッパのカータンは絵が得意で、ランダムで選ばれた幼児が描いた適当な形を必ず何かしらの絵にしてしまうのだ。子供たちのアメーバみたいな形や角張ったものなど様々なタイプな図形を見事に何かしらの動物や植物、そのた諸々に変換させるのだ。だから僕らにとってはカータンは無双であったのだが、ある日遂にカータンが敗北を喫する相手が登場したのだ。
 その子供は普通の子供と違ってひと筆で何らかの形を描くのではなく、中心の点から外へ向かって渦巻き状に円を描きだした。彼は妙に明るいピンポンパンのBGMに乗せて、ぐるぐる、ぐるぐると複雑怪奇な巻き貝状の図を紙からはみ出さんばかりの勢いで描ききった。僕は「さあ、どうするカータン!」とドキドキしていたが、カータンはなんと「これはできないよう、こうさんだぁ」と頭を抱えてしまい、そのまま終了してしまったのだ。カータンの負け!

 
 前代未聞の事態に僕は茫然とした記憶がある。その後僕なりにあの絵を検証した結果、ぐるぐるの部分をカタツムリの殻にすればいいんじゃないかという結論に達したのだが、その考えがカータンに届くはずもなし。次の日何事もなくカータンは絵を描いていたが、無敵のカータンが膝を屈するのを見てしまった僕はどこか冷めた思いでテレビを見ていた気がする。

 

 こういうのは買えるんですな

  

ちんげんどんがらがった

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