音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

アマゾン1円CDハンターがゆく 6 スキーマボッサスイート2/ロウ・プロデュース ナウアンドゼン

アマゾン1円CDハンター基本ルール

1 基本的に1円のモノを買う。

2 できれば聴いたことのないアーティストを選ぶ。

3 やみくもには買わずに星4つ以上で、軽く試聴をする。

4 ジャンルはなるべく不問。

5 3日に一枚くらいのペース、月に最低10枚は買う。

 

 いやCDはコンスタントに買ってるんすけど結構それをブログに起こすのって大変だよね。僕のモチベーションってどこから来ているんだろう。しかし継続は力なり。

 

 とにかく寒い。最強寒波だなんだと、寒さに弱い僕としては岩の下で眠るカナヘビのごとく生命活動をにぶらされる。あっ、今思い出したけど僕が小学6年生の頃ってみんな半ズボンはいていた!のび太の履いてるようなやつ。しかも一年中。だからどんなに寒かろうが僕らはそれで学校へ行き、友達と遊んでいたのだが今考えればかなりどうかしている。よく生きてたなー。寒すぎで太ももが白く粉を吹いていたもんな。

 

 僕の小学生の娘は耳あてをしてホカホカで学校へ行っているがそんなものの存在を知らなかった当時は耳がちぎれそうな思いで通学した。また、薬用リップなどもなかったので唇が乾燥してカサカサになって口の周りが炎症を起こした記憶が今蘇る。

 

 どうでもよいライフハックをひとつ。会社勤めの人、給湯室とかに備え付けの電気ポットありますか。それ、帰りにどうしてます?ジャーってお湯捨ててます?僕は数年前それをどうにももったいないなあ、と思い、ペットボトル2Lの空容器にお湯を注ぎ、熱々のまま家に持ち帰り、湯たんぽとして使ってみたらこれが大正解。帰宅直後に布団に入れておくと、寝る頃には快適な温度で床に付けます。最初は周りの人に変な目で見られたけど、今では「お湯残しときましたよ」と言われるほど認知されました。

 

 なんでこんな与太話を書いたかというと、今回は特にインパクトのあるようなCDではないと思ったから。まずはこちら、スキーマボッサスイート2。

 

スキーマ・ボッサ・スイート(2)

スキーマ・ボッサ・スイート(2)

  • アーティスト: オムニバス,フラグメントオーケストラ,コンテ&ペトレラ,ロザリオ・ジュリアーニ・カルテット,S-トーン・インク,ストリート・ジャズ・ユナイト,ソウルスタンス,ザ・ジャズ・コンベンション,ネオス,ジェラルド・フリシナ
  • 出版社/メーカー: キング・インターナショナル
  • 発売日: 2002/09/25
  • メディア: CD
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 イタリアにスキーマという名のレーベルがあり、そこは主にジャズ関係のアーティトを扱っている。僕は一時期クラブジャズ(簡単に言えばジャズのエッセンスが入ったクラブミュージック。そのまま)にハマり、ジャザノヴァを始め様々なクラブジャズ関係の 

音源を手に入れた。日本でもキョウトジャズマッシヴとかUFOとかがかなり以前から活動していてそれなりに人気のあるジャンルではないだろうか。とにかくお洒落なサウンドです。そうやっていろいろ掘り下げていくと必然的にニコラ・コンテへと辿り着く。


Nicola Conte - Kind Of Sunshine Feat. Lucia Minetti

 ああ、いい曲だなあ!

イタリアのクラブジャズ伊達男、数枚アルバムがスキーマから出ていて、多分全部持ってる。で、僕は何枚かスキーマのコンピ盤を持っているのだが(結構安いので)たいてい彼の曲が入っている。このジャンルのコンピ盤を買っていると曲が結構かぶって、あるCDの場合二曲くらいしか知らないのがなくて人にそれをあげたりしたこともあった。当然このボッサスイート2にもニコラの曲は入っている。でも結構それ以外は聴いたことがない曲だったので一安心。車に乗ってこれを聞くと、車外の殺風景な景色もこれでアーバンな雰囲気に彩られること間違いなし。

 ちなみに選曲担当は日本のレコード番長こと須永辰緒氏。夜ジャズシリーズとかスナガタツオエクスペリエンスとかで有名な人です。

  そうそう、いつだかピタゴラスイッチを見ていたらその1コーナーの「おとうさんスイッチ」(子供の手作りのスイッチ通りにお父さんが行動する)に須永辰緒氏が登場してびっくりした。親子でヒステリックグラマーの服を着ていたのを覚えている。

 

           1円で買って損はない!

 

 さて、もう一枚紹介。「ナウアンドゼン」。ロウ・プロデュースという二人組のヒップホップ系ユニット。

 

Now and Then

Now and Then

 

 

  1円CDの基本ルールとして星4つ以上を条件に掲げている僕だが、このアルバムの場合、評価をしている人がたった一人で、5つ星だった。これ、実はリスクが高いことに気がつきました。やっぱり複数人数の評価の平均って大事だね。

 レヴューにはジャズ+ヒップホップみたいなことが書かれていて、ちょっと試聴した結果もジャズっぽいトラックだったので購入したのだが、いざ聴いてみるとラップメインのワンフレーズループ系だった。悪くはないんだけど。

 僕は正直ヒップホップ系はあまり聴かないので「あっ、これオレ聴かないやつだ」と思ってしまった。頑張って真ん中辺りまで聴いてみたが肌に合わず、結局スレイヤーにチェンジしてしまった僕でした。

   1円で買って少し損した気分・・・

 

 

革新的な音楽を聴きたい マッシヴ・アタック

 何を以て新しい音楽というのかは難しい。最新のヒットチャートを賑わすものだけではないだろう。世界は広い。人間は様々なアイディアを生み出し、それを音楽芸術に反映させる。

 現代では、ありがたいことにネットの拡充で無数の音楽を家にいながらにして聴くことができる。

 しかしその反面、情報過多ゆえ玉石混交の状態から玉を探すのも難しくなった。

 それゆえ、僕はほぼ毎日聴いたことのない音を求めているが、なかなかこれだ!というものに巡り合えることがない。もちろん、素晴らしいものもありまして、例えば最近だとJORJA SMITHがいる。


Jorja Smith - Blue Lights

 


Jorja Smith - Where Did I Go?

彼女は ヨージャ・スミスという弱冠19歳!の新人。今年来ると思うのだがどうでしょう。

まだアルバムは出ていないのだがサウンドクラウドでほかの曲も聴ける。

soundcloud.com

すでに大物感が漂っている。僕が19の頃なんて浪人で、ひいこら受験勉強をして「北斗の拳」とかをテレビで見てよろこんでいただけだ。どういう人生を歩むと彼女のようになるのだろう。

 

 閑話休題。マッシヴアタックについて語りたい。

90~00年代深夜においてフジテレビ系列で放送されていた「BEAT UK」は僕にとって画期的だった。

 ディスイーズ、ビートユーケー!というナレーションとともに多くの最新のイギリスのミュージシャンが紹介されていた。

 僕はこの番組を毎週録画し、その中で自分のアンテナに引っかかるアーティストを探しては輸入盤屋へと走った。今ではそれがYOUTUBEとなり、輸入盤屋はAMAZONとなっているが。

 今ももちろんアツイのだろうが、当時のUKチャートは凄かった。ロックの歴史を変える様なバンドやユニットが次々と現れていたのだ。特に、プロディジー、ケミカルブラザース、アンダーワールドが同時期に出てきたということは驚嘆に値する。彼らの登場以降確実にロックの流れが変わった。上記のバンドのCDやシングルを僕はことごとく買い求め、浴びるように聴いた。WIPEOUTというプレステのゲームサントラではアンダーワールドがケミカルの曲をリミックスしており、高速でこの曲を爆音で聴きながら運転しトリップ気分を味わったものだ。

 

 話がそれた。マッシヴ・アタックのことを書くつもりだった。

 BEAT UKでほんの数十秒流れたこのPVに僕は衝撃を受けた。


Massive Attack - Karmacoma

こんな曲聴いたことがない!

こんな地味なのに一度聴いたら忘れられない「かーまこーま」というサビ。つぶやくように語られるラップ。散りばめられたきらびやかな音とそこに通低する太いベース音。「シャイニング」を連想させるPV。随所に入るセリフや効果音。

僕は程なく彼らが「トリップ・ホップ」と呼ばれるジャンルに属することを知る。トリップ・ホップの双璧としてポーティスヘッドもこの時デビューしており、芋づる式にトリッキー(カマコマで歌っている黒人アーティスト。僕は彼もマッシヴアタックの一員だと思っていた)やモロコ、デフィニション・オブ・サウンド、SALTやALPHAとか色々と買い集めた。雨後の筍のごとく溢れるそういうバンドを見つけるたびにチェックしたがやはりマッシヴアタックのアーティストパワーには及ばなかった。

一応アルバムやリミックス関係はほとんど持っています。

 クワガタのジャケットの「メザニーン」はこのあとミスチルとかブンブンサテライツとかがパク・・・いやインスパイアされたジャケットを作っていた。

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そんで当時カマコマが好きすぎてカマコマ2枚組EPを入手!

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銀の袋に白のパッケージが包まれていてさらにその中に一枚ずつCDが入っているという凝りよう。いまのDL販売に慣れている人はこういうモノを所有する喜びをあまり感じないのではないか。

 新しい音楽たる条件としては聞いたことのない音を使うことがひとつの目安だと僕は思っている。そしてそれは必然的にエレクトロニクスの使用に結びつく。だからどうしてもコンピューターを使った音楽が前提となる。

 もちろんメタリカパンテラ(これも今となっては古いが)のようなものすごいギターの音でも革新性を感じられるが、メタル関係に関してはもはや新しいギターサウンドを作ることはかなり難しいだろう。やはりデスコアみたいにシンコペーションのリズムやポリリズムを多用したり、古くはNINから最近のブリングミーホライズンのようにエレクトロニクスとの融合が必要となってくるのだろう。メタルミュージックについてはまたの機会に語りたい。

 

 マッシヴアタックのアルバムは5枚出ており、いずれも素晴らしいのであるがほくはやはり「プロテクション」を第一に推したい。かのカマコマが二曲目に入っているほか、ラストのヒートマイザーまで捨て曲なし。ちなみにこのヒートマイザーという曲、曲中永遠に「すぅーはぁー」という呼吸音が響き渡り、ダースベイダーか!と当時は思ったものだ。そんでライヴでやるときもご丁寧に、人力でスーハーやっていて結構間抜けな感じがする。


Massive Attack - Heat Miser (Live - Phoenix Festival 1996)

 ああ、いい曲だなあ!

 ちなみにプロテクションアルバムはアマゾン1円CDで買えるよ。名盤なのに安っ!

 さてそうは言っても最近はあんまりマッシヴアタックを聴いていなかったんだけど、YOUTUBEが僕の嗜好に合わせてこのPVをチョイスしたのだ。

 ええ!もう去年の作品なのか。もはやピンクフロイドのように芸術と言ってもよいレベルに達していた彼ら。

Massive Attack, Young Fathers - Voodoo In My Blood

なんと主演女優ロザムンド・パイク!怪演!ゴーンガールとかタイタンの逆襲とかに出ていた人。その女優がファンタズムチックな球体にあやつられてあんなことしたり!スゲエ!

 ちなみに他のPVではケイトブランシェットとかも出ている。マッシヴアタック、本国では絶大な人気があるんだろうなあ。

 とにかくこれでああ、マッシヴアタック新曲出てるんだ、と思いアマゾンで探してみるとEPでダウンロード販売のみ・・・。僕はマテリアルとしてのCDが欲しいのに、今やそれすらないのか。上述のヨージャスミスもDLだけだし。

 僕は音楽はMP3ではあまり聴かずにCDで聴くので若干の抵抗感がありながらもDLしましたよ。ちなみにプライムミュージックでこのEP聴き放題なのだがやはり車に乗って聞くのがメインの生活の僕はわざわざお金を払ってDL。

 

Ritual Spirit

Ritual Spirit

 

 

ワオ!超クール!今回も相変わらずダークな世界観が感じられる。作風としてはプリミティブな音を多用している印象。一曲目の「DEAD EDITORS」、カンカンチャカポコと連打されるパーカッションとギターのハウリング寸前のブワーという音のサンプリングの組み合わせが心地よい。昔のアンダーワールドの「パールズガール」を聴いた時の感動に近いぞ。前掲の「VOODOO IN MY BLOOD」の永遠に続く階段を上り続けていくようなトリップ感覚もマッシヴ職人技全開!ここ両日ずうっと聴いてます。

 450円でDLして損はない!

 

あなたは信じますか/ジュニアチャンピオンコース~世界のなぞ世界のふしぎ

 今から40年くらい前はインターネットは存在せず、もっぱら情報はテレビ、本に限られていた。いまならすぐに膨大な情報が検索できる。その真偽はさておき、いくらでも手っ取り早く知りたいことを詳しく知ることができる。

 さて、少年だった僕にとって幽霊やら宇宙人やらヒマラヤの雪男やらは限りなく実在している存在に近かった。なぜか。それはその当時各出版社から怪しげな少年向けの本が出ており、それをしょっちゅう読んでいたからだ。そしてその本は今でも手元にある。まずは軽くこちらを紹介。

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 いきなり手が怖いよ。表紙デザインのインパクトが大きすぎる。これでもか!というように少年の好奇心をあおる絵である。ショッカー隊員かKKKのような人の頭が燃えているが大丈夫なのだろうか?

 この本は主に当時まことしやかに語られていた世界の七不思議のような話をよせあつめた本である。

 目次を見ると「生命のなぞ」「奇習のなぞ」「驚異人間のなぞ」「のろいのなぞ」といった項目が並んでおり、それぞれのなぞに応じてさらに細かい記事がぎゅうぎゅうに詰まっている。世界はなぞだらけだ!

  この当時はまだなぞがなぞとして成立していた。イースター島の石像は宇宙人が作ったという説は半ば信じられていた。しかし今では中学の教科書にも住人が作ったことがはっきりと書かれている。

 

 しかし、この本で僕が一番びっくりしたのは「食べ物のなぞ」のページだ。「げてもの食い」というページがあり、さまざまなゲテモノ料理を紹介しているのだ。

かえる料理とか、ムカデ料理とかとんでもないものばかり。

 写真があってあるモデルのお姉さんがガの幼虫料理を食わされて

「わたしじゃんじゃん食べちゃうわ。もっとたくさん持ってきて!」

というキャプションがついている。明らかにお姉さんの顔は引いている。この仕事でいくらもらったんだろう。まむしのきもはとってもにがいそうです。

 

さて、この本は正直どうでもいいのです。むしろ以下の本のほうがかなり有名なはず。

 

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世界のなぞ世界のふしぎ (ジュニアチャンピオンコース)

世界のなぞ世界のふしぎ (ジュニアチャンピオンコース)

 

 

 ジュニアチャンピオンコース。これを知っているのは現在40代以上の大人だろう。

  このシリーズは様々なジャンルのものが出ていた。ちなみに僕はもう一冊「大むかしのなぞふしぎ」という本を持っている。

 裏表紙には23冊好評発売中と書かれている。友達の家に遊びに行くと必ず一冊はこのシリーズの本があったものだ。そしてそれをみんなで貸し借りして読んだ。小学生の時の記憶はいまだにあって、「怪奇ミステリー」というシリーズを友人から借りてそこに出てきた女吸血鬼の話が異様に恐ろしかったことを覚えている。

 

「世界のなぞ」の話に戻るが、本当に僕はこの本をよく読んだ。しかし中学生の時、引越しのどさくさでどこかに行ってしまっていた。

 そして10年ほど前、猛烈にこの本が読みたくなり僕はオークションで再び手に入れた。当時としては1000円くらいで結構出ていたのだが今ではタマ数も少ないようで5000円くらいで取引されている。買っておいてよかった!

 さて中身はといえば、巨大怪獣に襲われる少年たち。

「はたして5人の少年たちは、ぶじに助かったろうか?くわしくは本文へ。」

さてどうなったと思います?

 

 怪獣がバリリと子供をかじっている。食われてんじゃーん!おもいっきり!

 助かってないよ!

 かろうじてブライアン少年がひとり助かったという。

「それから一週間ほどして全身をばらばらに食いちぎられた少年の死体が見つかった。残る3人は遺体さえも発見できなかった」

 という後味の悪い記述で本文は結ばれている。なんだこの救いのない話。ていうか、今読むと本当ですか?であるがこれを読んだ僕は海で泳ぎたくはないと本気で思ったものだ。

 この本は今見ても内容が濃く、よくもまあこんなに怪しげな情報を集めたものだと感心する。今の僕の趣味はこの本が一因となっていることは間違いない。

 

 ここで目次を見てみよう。

1 正体不明!古代怪獣のなぞとふしぎ

 ・・・先ほどの怪獣とかネッシーとか雪男などが主な記事。

2 大自然のなぞとふしぎ

 ・・・さまよえる湖ロプノールやセントエルモの火とかブロッケン現象などが紹介されている。この項目でビビったのは「村をおそう硫酸の雨」だった。

3 宇宙のなぞとふしぎ

 ・・・僕がこの本でもっともよく読んだ項目だ。

 

 実は、いい大人になった今でも僕は宇宙人が怖い。夜トイレに行けないというほどではないが、少年の頃の経験はその後の人生に影響を及ぼすのだ。その影響はまさにこの本なのである。

 この本を読み進めると自動的にこの第3章にたどり着くわけであるが、そのたびに小学生だった僕の心はざわつきはじめるのだ。最初の方の特集はまだいい。

 

マンガみたいな宇宙人が並んでいるだけで特にインパクトはない。だが、このあと数ページ進むと、この本最大の難関が待ち受けているのだ。

※画像はありません 「フラットウッズのモンスター」で検索どうぞ

 

「おーこわ!おーこわ!」

 左の「大きな宇宙人」が僕はとてつもなく怖かったのだ。フラットウッズの宇宙人という名で知られているこの宇宙人は、ほかの宇宙人本にも必ずと言って登場しており、それを見るたびに僕は一人戦慄していたものだ。今見ても少し怖い。

 ちなみに右の捕まった宇宙人もかなり有名だ。実は毛を剃ったサルだという。どうでもいいが僕はこの宇宙人が刷られたエコバッグを持っている。

 さて、家に誰もいない時にこの本を読んでいると、「あーもうすぐ大きな宇宙人のページになるなあ」と一人ドキドキし始める。時には思い切って数ページ飛ばして先へ進むこともあるのだが、何かの拍子に間違えてこのページを思いっきり開いてしまい「わ」と声をあげてしまうこともあった。そんなときは仕方なくしみじみとこの絵を見てから本を閉じたものだ。

  

 いつだか覚えてはいないのだが、定期的にやっていた「宇宙人はいる」的なテレビ番組で生中継中に宇宙人を呼ぶ、という企画があった。どっかのビルの屋上で宇宙人を呼べるという人が中心になってみんなで手をつないで輪になって呼ぶのだそうだ。

 「そんなわけないでしょ!」

 と今だったらツイッターで騒がれまくりだろうが、ゴールデンタイムで堂々とそれが放送されていたいい時代だったのだ。しかも僕の曖昧な記憶では番組の最後に遥か彼方にオレンジ色の光らしきものが映って番組が終了した記憶がある。嘘でしょ!

 しかしそれを見ていた僕は「ひょっとして窓のカーテンを開けたら、そこにグレイ型の宇宙人がいるのでは・・・」という想像が止まらなくなり、「はじめ人間ギャートルズ」みたいな楽しいアニメのことを想像することでなんとかその恐怖に打ち勝とうと必死になっていた。

 

 こんな少年時代を過ごしたせいでシャマランの「サイン」を見たときは大いに怖かった。DVD持っているんだけどひとりじゃ見られません。

 

 

 

アマゾン1円CDハンターがゆく         5                        リーフ「トゥギャザー」

 

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1 基本的に1円のモノを買う。

2 できれば聴いたことのないアーティストを選ぶ。

3 やみくもには買わずに星4つ以上で、軽く試聴をする。

4 ジャンルはなるべく不問。

5 3日に一枚くらいのペース、月に最低10枚は買う。

 

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 90年代、深夜に「BEAT UK」という番組がやっていた。今なら無数の音楽系サイトで最新の音楽をいくらでも聞くことができるが、その当時はこの番組が僕のCD購入のひとつの指針となっていた。

 この番組のおかげで僕はマッシヴアタックやポーティスヘッドなどのトリップホップを知ることができたし、その他にもバケットヘッズとかノーマン・クックがファットボーイスリムで成功する前のフリークパワーなどを知ることもできた。

 そして今日のリーフもそんなバンドの一つです。

Reef - Naked

 かあっこいい!一度聴いたら忘れられないリフ!Dの音のベース!

 フリー直系のブルースロック。そもそもREEFというのがFREEをもじったものだそうです。一度活動停止してまた去年活動を再開したとのこと。

 僕は当時よく新宿のレコファンバイト帰りにCDを物色していたものだが確かリーフの1STと2NDも両方そこで買ったと思う。あのマルイの横にあった狭い店舗を小一時間かけて宝探しをするように色々なバンドのCDを買いあさったものだ。今はもうないみたいだね。

 カトーのアルバムを聴いていてこのバンドを聴きたいと思ったんだけどどうもCDが見当たらない。ひょっとして昔売っちゃったかなあ?金欠の時に売ってしまったかもしれない。

 ちなみによくCDを買う人あるあるで、あんまり買いすぎてもう一枚同じものを持っているとかあるよね。

 探すのも面倒なので1円で買いました。ベスト盤。久しぶりにリーフ聴いたけどいや、いいね。多発される「オーライヤッ!」とか「プッチョヘーンズオン!プッチョヘンズオン!」といったクセの強いボーカルが懐かしい。

 僕の小3の娘も「リーフかっこいいね!」と絶賛。

            1円で買って損はない!

 

アマゾン1円CDハンターがゆく         4                         ジャスティス「アクロス・ザ・ユニバース」

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いや、せっかくブログやってるので頑張っていろいろ書こうかなとは思うんですよ。でも仕事とかもろもろ忙しくてようやく更新。

CDは結構溜まってるのでネタはあるんだけど時間がない。

今日はジャスティスのアルバムです。

 

ア・クロス・ザ・ユニヴァース

ア・クロス・ザ・ユニヴァース

 

 

フランスのエレクトロ・デュオ、ジャスティスのライヴアルバム。

 

なぜかディスク1がDVDになっていてカーステレオに間違えて入れてしまい、エラーが表示され焦ったじゃないか!普通DVDがおまけだと思うじゃん。

 

ジャスティスは確か2007年発売のデビューアルバムをすぐに買った。

ケミカルブラザース、ダフト・パンクという流れのあとに、この手のサウンドが流行りだした頃だと思う。

 ベースをブーストさせ、ぶわーぶわーぶわー!とベースラインを強調して曲を引っ張っていく様式だ。こういう手法ってやっぱりケミカルがパイオニアなんだろうな。初期の「エレクトラバンク」なんてその傾向があるし、「ブロックロッキンビーツ」だってそうだ。この当時中田ヤスタカもカプセルで同じようなサウンドを展開していた。こういう音がこれから主流になるのかな、なんて思っていたけどそうでもなく(僕の狭い見識での感想)、ダブステップとかスクリレックスみたいな凝りに凝ったサウンドが流行りました。

 

 今は何が最先端なのだろう。ここまでジャンルが細分化するとそれも特定は難しいけれど、昔みたいにグランジだ、インダストリアルだとわかりやすい流行が最近はないような。僕がアンテナ張ってないだけですかね。1円CDとか買ってる時点で時代遅れ。

 

 さて、同系統で他に当時聴いていたバンド(もしくはユニット)ではシミアン・モバイル・ディスコとか、デジタリズムがいたと思う。デジタリズムの「POGO」は名曲!今でも思い出したように聴くことがある。

 


Digitalism - Pogo [Official Video]

ああ、いい曲だなあ!歌の微妙にヘタなところも逆にいい。あるよね、この曲が終わらなければいいのに、というやつ。デジタリズムセカンドもよかったなあ。

 

で、ジャスティスの話。肝心の内容は○です。思っていた通りの内容。

でも正直、ジャスティスの曲ってあんまり印象がないんだな・・・結構アルバムは聞いていたと思うんだけど。これぞジャスティス!っていうのは何なんだろうね。ファンの人見てたらすいません。

こんな僕だから、アルバムを流して聴いていたら突然ミニストリーの「ジャストワンフィックス」のリフが流れ出してそこが一番おおっ!ってなったっていうね。

そうして最後にはメタリカの「マスターオブパペッツ」という大ネタが飛び出しそこでまたおおっ!ってなったっていう。そっちの方の印象が強い・・・。

 

                1円で買っても損はない。

アマゾン1円CDハンターがゆく 3 カトー・サルサ・エクスペリエンス 「カトーの楽しいロック講座」

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カトーつってもノルウェー人だよ。

ギター・ボーカル担当の中心人物の名前がカトー・サルサ

しかもサルサもやってないよ。

 

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音はいわゆるガレージ・ロックサウンド。このバンドが70年代のバンドだと言っても疑う人は少ないだろう。ゆらゆら帝国に通じるものもある。

 


The Cato Salsa Experience ~ "So The circus is back in town"

 

 勢いはある。ベースのニワトリみたいな動きは楽しい。タンバリンを叩いている女の子はオルガン担当だが、この曲は弾いてないみたい。

 動画の再生回数は5000回程度と、ちと寂しい。

 きっとこのバンドは地元のノルウェーでは有名なんだろうな。「おい、あれカトーじゃね?」とか、「俺昨日カトーのライヴ行ったぜ!」くらいのことは言われているかもしれない。

 確かにカッコイイし時に個性的にリフもあったりするんだけど、やはり頭ひとつ抜けるには何かが足りない感じ。オルガンがいるのに曲作りにあんまり生かせていない気がする。

 世界で戦うには力不足か。世界中のこういうレベルのバンドって活動大変だろうな。きっとバンドをやりながらバイト、とかは当たり前なんだろう。僕も20代をそのように過ごし、30を前に諦めた。

 遠藤周作の小説で芸術をあきらめ日本に帰り金銭的に成功した主人公がパリで同じような夢を持つ妹に「逃げた」と言われる話があったが、本当に成功するのは実力と運を兼ね備えたひと握りの人間だけだ。どんな世界でも甘くはない。

 ところでこのアルバム2000年リリースなので16年前だ!今彼らがどうしてるかは知りません。

              1円で買っても損はない。

 

 

 

アマゾン1円CDハンターがゆく 2 ジェイソン・ムラーズ「MR.A‐Z」

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5 3日に一枚くらいのペース、月に最低10枚は買う。

 

誰得とも思える記事ですが、さて第二回目はこちら

 

Mr A-Z

Mr A-Z

 

 

ジェイソン・ムラーズ「MR.A‐Z」

2005年度の作品。

結構有名なシンガーソングライターだそうだが勉強の足りない僕は知らなかった。ポップスカテゴリで検索したら1円で、試聴してよさげだったので買う。

一曲目はシンプルにアコースティックギターから始まる。どっかで聴いたことあるような・・・なんだかメロディラインが往年の「CAKE」とか「ソウルコフィン」といったオヤジダウナー系サウンドの匂い。でもだんだんと楽器が加わり、ドラムが入ってくるといい盛り上がりを見せる。リズムもただのエイトビートではないところが気に入った。そして2曲目の「ワードプレイ」はシングルだそうだ。

Jason Mraz - Wordplay (Video)

なんとキャッチーでさわやかなサウンド。しかも早口。アルバムはバラエティに富んでおり、決して飽きることのない上質のポップサウンド。あとライナーを見て知ったのだがプロデューサーがスティーブ・リリー・ホワイトだった。往年のロックファンならすぐにU2の初期のプロデューサーだと気づくはずだ。でもサウンドにその面影はない。当たり前か。

               

               1円で買って損はない!