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BAND-MAID「WORLD DOMINATION」リリースまつり!全曲印象レビュー後半

            カッコイイぜ!BAND―MAID 

WORLD DOMINATION(初回生産限定盤A)

WORLD DOMINATION(初回生産限定盤A)

 

  昨日に引き続き新譜「WORLD DOMINATION」の全曲印象批評にチャレンジです。

 前半コチラ

www.otominarukami.tokyo

 

7 Rock in me

 一曲またいで、本アルバム2曲目のマイナーコードを使用した3連系の曲。ただ、こちらのほうがアップテンポなので印象が全然違う。こういうノリの感じとしてはソフト・セルの「汚れなき愛」や

     あくまでリズムと曲調です。メタルじゃないっす。しかしこのビデオすごいね

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         THE USEDの「CHOKE ME」のノリ。

                こんなに激しくはないけど

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    へい!へい!という掛け声が微妙ですが。VOは珍しくMIKU。

 

 8  CLANG

 一聴して様式美メタルか!くるくると回るようなピロリロリフに、キメはラウドネスの「in the Mirror」とほぼ同じ響きのコード。

                  響きの印象ですが

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サビでは「おおおお、おっおっおー」というシンガロングが登場しライブで歌わせる感じだろうか。コージーパウエル張りのツーバスドコタカが聴ける。

 

9 Turn me on

 このアルバムの中で最も印象に残らない(個人の感想です)曲。もしかして捨て曲?何とかして曲の形にまとめましたという印象を勝手に持ってしまった。好きな人はすいません。途中変速なブレイクになり、そこでMISAのスラップベースソロが聴けるんだけどビキビキ鳴りすぎてイマイチ形を捉えづらい。うまいんだけどねー。そうそう、ライヴを見ているとMISAはスラップの時、ピックを持ちながら弦をたたいている!ベースを弾く身からしてみると、これ結構面倒くさいのだな。職人技だねえ。

 

10  Carry on living

 なにか起こりそうなイントロのあとに彼女たちの曲史上最も速いスピードで曲が展開。エスパーか!

           ラウドネスの例えばかりでどうしょもないね、僕

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 と思ったらすぐにテンポダウンして、サビに至ってはスツタツスツタツ、という裏打ちエイトビートで綺麗にまとまる。

 この曲聴きながら、ないものねだりかもしれないけれど僕は彼女たちの本気のハードコアチューンが聴きたいと思った。メジャー性とか関係なしに、どこまで攻撃的なリフでどこまでブルータルな表現ができるのかお願いできないかしら。あと、サウンドの軸を担っているギタリストKANAMIのルーツを知りたいですな。どんな音楽を聴いてきたのか、あのアイディアに溢れたリフワークの源泉は何なのか。

 

11 DAYDREAMING

 こちらはアルバム発売前に出たシングル曲。

        岡崎体育の「MUSIC VIDEO」を地で行くような編集

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 珍しくスローテンポのバラード調できらびやかに盛り上がる。彼女たちのひとつの作品の転換点になった曲でしょう。ファンが増えたんじゃないのかな。まあCD持っているので入っていてもいなくてもいいんだけど。むしろ通常版の方には「ハニー」という曲が入っていて、なぜか限定版には入っていない。そのあたりAMAZONのレヴューで指摘して憤っている方がいらっしゃった。確かにその通りですね。まあ、僕は今回逆に曲数多すぎない?と思ったくらいなのでそれほど悔しくはないけどさ。

 

12  anemone

 引き続きアコースティックギターで始まるバラード曲。これもヴォーカルはMIKU?曲調が優しいのでSAIKIの力強い声よりはMIKUのソフトな声のほうがハマるかもね。例の2周目のアレンジ、もっと凝ってドラムンベースみたいになったらすごいと思ったんだけどその前で踏みとどまっていた。

 

スト2曲は再び疾走感のある曲で展開。

 

13 Alive-or-Dead

  実はこの曲も印象薄いのです。さすがにここまで同じような曲調で迫られるとね・・・。この曲なくてもいい気もするのですが。ごめんなさいね。

 

14 DICE 

 最後のこちらは冒頭ベースソロで幕を開ける。けっこう難しいことやってんだよね!MISA上手だ。ただ冒頭のリズムがフロアタムをからめて叩く感じの、どこだったた!どこだったた!みたいなフレーズで、この曲が終わってそのまままた一曲目へ戻ると同じようなリズムが出てくるのがどうかな・・・。僕だけが抱く感想だけれども、なぜかスーサイダルテンデンシーズの「ジ・アートオブレベリオン」のラスト曲「WHERES THE TRUTH」のリフを彷彿としてしまった。

           あんま関係ないか!ベースは現メタリカのロバートトゥルジロ!

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 ちなみにこのDICEはリードトラックになるかもしれなかったそうです。

 

 改めてこのアルバムを振り返ると、前作の「JUST BRING IT」に多少残っていた歌謡メタルチックな曲が一切なくなって、とにかく勢いで突っ走るような曲がほとんどを占めているといった印象。だからそう言う感じの初期の彼女たちのポップさを求めるファンには「なんか違う」と思われるかも。

 しかし彼女たちがそれを恐れずによりハードに、よりロックなサウンドを追求することを選んだことはおじさんロックファンとしては歓迎できる!

 大体、海外のライヴの写真なんかみるとほとんどおっさんばっか!そういうコアな層が彼女たちを支えているのだ。そしてそのおっさんロックファンを裏切らないサウンドをつくるBANDMAID、潔い。世界征服しろ!

 

 ただ売れなきゃしょうがないんでそのあたりの戦略も色々と練られているみたい。スタッフクレジットをみると電通が関わっているようだしいずれ武道館レベルで彼女たちが演奏する姿も見ることができるのではないだろうか。

 そうそう、おまけのDVDはかなりの充実度!曲が進むにつれてどんどんヒートアップ!子供とまた見ます。ファンは迷わずこちらを買うべき。

           最後にみなさんご一緒に、せーの

      カッコイイぜ!BAND―MAID

 

 とか言いながら、書くことがまだあったりして。

 

 バンドメイド情報!

 こちらのサイトでインタビューが読めます。

www.barks.jp MIKUとSAIKIしか受けていないのでサウンド的なことや、曲作りのことはあんまり載ってはいないけれど。

 

※記事更新 こちらでは5人の発言が読める!

「メタルじゃなくてハードロック」というKANAMI。どっちでもいいです!かっこいいから。

utaten.com

 

そうそう、ニューアルバム発売と同時に幻の1STも再発されるんだって。どうしよっかな・・・。だっておそらく歌謡メタル路線なんだよなー、迷うなー。

 1500円くらいで売って欲しい

MAID IN JAPAN

MAID IN JAPAN

 

  あと、僕が昔一緒にバンドをやっていた男が現在とある番組のディレクターとなっており、その番組に彼女たちが出演する!裏山!でも僕もうなんの関係もない!友がみなわれより偉く見ゆる日よ。

 

ある意味この小説を書いたから僕はBANDーMAIDに興味を持った。この小説が世に出てくれればなあ

kakuyomu.jp