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暇つぶしプライム地獄 1 ウェスアンダーソン作品、リメンバー・ミー

 休みの日、皆さんは何をして過ごしますか。

 最近になって僕は何もすることがないことに自分でも驚いているのです。50を迎え、色々なものに対する興味が色あせてきて、何をするにもおっくう。

 なんだか何か得体の知れない外からの力が働いて自分を動かしているような錯覚に陥ることしばしば。人として末期ですかね?これが加齢というものか。肉体だけでなく、精神も徐々に衰えていく。

 たまに娘に

「お父さんが戻れるとすれば何歳くらいがいい?」

なんて聞かれるんだけどそうだなあ、25歳くらいかな。別に根拠はないけどね。自分に25歳の時があったなんて思えないのです。あったんだけどさ。

 

 そうして暇な時間にすることといえばひたすらアマゾンプライムビデオの鑑賞。こうやって、まともに生きられるならあと3~40年くらいはまだあるだろう余生を僕は過ごしている。そのすり減らした時間の中身をブログで書いて少しでもその記録を留めたい。

 

 まず購入した作品について。

 ついに500円になっていたファンタスティックMr.Foxを購入。

  ウェス・アンダーソンストップモーションアニメ第一作。例によって緻密に計算された画面構成と、独特のユーモアが散りばめられた傑作。原作は「チョコレート工場」のロアルド・ダール。興味を惹かれたので買って読んでみようかなとも思ったけれど多分図書館にあるのでやめた。

 それにしても動物たちの衣装のスタイリッシュなこと。ミスターフォックスコーデュロイのダブルのスーツをラフに着こなして颯爽としている。妻のワンピースもカッコいい。唐突に巻き起こるアクションシーンや、ギャグがいかにもウェスの映画らしい。それからアコギを中心に作られた牧歌的な音楽も。もう3回くらい観ました。

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  ウェスの映画、もう一作グランド・ブダペスト・ホテルも500円で購入。

  まあ雰囲気の良いこと。そして彼の映画全体に言える、控えめだけれど場にしっくりと馴染んでいる音楽の趣味も素晴らしい。そして詩的でテンポの良い会話。クライマックスのスキーとソリのチェイスシーンはもうギャグだけれど、よくこんな追いかけっこ考えたな。ビル・マーレイエドワード・ノートンウィレム・デフォーなどの彼の映画ではおなじみの豪華俳優陣も見ていて楽しい。

    

 プライムビデオは毎週週末100円レンタルセールをやっているんだけど、先週リメンバー・ミーを娘と二人で観ようと思い立ち借りる。 

 ディズニー/ピクサーでハズれなんかあるの?っていうくらい信頼のブランドだから絶対面白いだろうと二人して視聴を開始。小5の娘はピクサー作品では必ず泣くので(この間はインサイドヘッドで泣いていた)これも泣くのだろうな、と思っていたら、クライマックスであまりの感動に僕が泣いてしまった。

    

 いやあ、映画で泣いたの久しぶりだった!これまでも泣きそうになったのは多々あるけれども、我慢できずに泣いたのは30年くらい前に見たクローネンバーグのデッドゾーン以来じゃないのか?

 クリストファー・ウォーケンが若い。誰にも理解されない悲しさ。最後の「グッバイ」で号泣

  

 年をとってやはり涙もろくなったのでしょうか。テーマが「家族」ということもあるからだろう。それにしても最後のシーンのギターを手にミゲル少年が「リメンバー・ミー」を歌いだしてから、最後のママココが死者の国に登場するくだりまで感動の波状攻撃でノックアウト。これ絶対泣くでしょ。最後は娘と二人で泣きながら「よかったねえ」としみじみ。今思い出してもじんわりと目が潤む。

 娘はかなりこの映画が気に入ってレンタル期間いっぱいまで何度も見て、何度も泣いてました。

 

他にも数多く見ましたので、これからその所感を少しずつ書いていきます。

 

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