昨日に引き続きダイナソーJrの話。
後輩のアニキからもらった「GREEN MIND」アルバムがきっかけとなって僕はダイナソーが大好きになった。そうしてそこから過去のアルバムにさかのぼり、その後現在まで彼らのアルバムはギター/VOのJ・マスシスのソロを含めて大体揃えてます。
アルバムだけでなく、シングル、ミニアルバムも含む
近作の「I BET ON SKY」以降はレンタルという聴き方をしてますが、やはり最近の作品はあんまり聴き込んでないんだよね・・・。
昔の話に戻ると、グリーン・マインドの次に買ったのが2NDアルバムのこちら。
永遠の名盤
- アーティスト: Dinosaur Jr
- 出版社/メーカー: Sst Records
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 5回
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とにかく一曲目の「LITTLE FURY THINGS」の素晴らしさよ。
まだみんな若い
とこたかすたどこというドラムと共に、ノイジーなリッケンバッカーベースとワウギターがクチャぐちゃになって押し寄せ、そこにほら穴の奥で叫んでいるような雄叫び(叫びはベースのルーか?)が重なる。
しかし、Aメロに入ったとたん、優しくけだるい何とも言えない虚脱感いっぱいの、それでいて心に染みるヴォーカルラインがかぶさってくるではないか!
ここには「グリーンマインド」にはない、3人の若者の荒削りな衝動が少々乱暴とも言える演奏で表現されている。まあ、ダイナソーはテクニック云々のバンドではないので別に構わないんだけど。とはいえ下手なわけじゃない。
特にベースのルー・バーロウは派手なアクションで乱雑に弾いているようできちんとメロディは押さえている。
こちらは割と最近のライヴですが、こんなベースの弾き方があるんだ!と思われる方がいると思いますよ
今でこそこうやって楽々とライヴ映像を楽しむことができるけれど、あの当時は僕ジャケットの裏に出ている写真を見ても誰がJで誰がルーで誰がマーフなのかよくわからなかった。だから僕にとってあの頃のダイナソーはミステリアスな「謎のバンド」という位置づけだった。
なんとかしてライヴ映像が見たくて新宿エアーズ(新宿西口で海外のライヴビデオを主に販売していた店)で彼らのビデオを入手したは良いが、どっかの大学の教室のような場所で演奏しているJは挑発で終始うつむき加減、ほぼシューゲイザー状態だったのでよく顔がわからなかった。しかも音はぐしゃぐしゃ。
色々な情報を断片的に集めていった結果、実はベースのルーは3枚目の「BUG」を最後に脱退していた。
なんだこのジャケ
確か何かのインタビューでJがそのことについて
「あいつ(ルー)は最初あんまり喋らないからどんなやつかわからなかったんだけど、彼女が出来てから急におしゃべりになって、色々と口出しするようになってさ」
と言っていたような気がする。あくまで僕の記憶なので全然別のバンドのことかもしれない。違ったらすいません。それにしても彼女が出来てバンドをクビになるってなんだ。
今はオリジナルのメンバーで活動しているけれども、「グリーンマインド」の頃のダイナソーJrはルーとマーフが去って実質Jのソロプロジェクトになったのであります。僕はグリーン~から聴き始めたから違和感はほとんどなかったけど、初期の頃から聴いていたファンはルーが抜けてあの個性的なベースプレイが聴けなくなったことに物足りなさを感じた人もいるんじゃあないかな。
ちなみにルーはその後「セバドー」というバンドを作ってギターやらベースやらを一人でプレイしていわゆる「ロー・ファイ」サウンドを独自に構築していた。
僕が初めて見たセバドーのビデオ。とにかくルーの情けなさがたまらない
僕はこのセバドーもかなり気に入って、買いました。ルーは他にもフォークインプロージョンなるプロジェクトも並行して行い、そちらも僕は押さえていた。それについてはまたあとで。
ダイナソーもうちっと