タイトル通りこちらのPVが公開されてた。
新譜はこちら。現在購入非常に迷ってます。欲しいのですが懐がね・・・
PVの内容は現代社会の人々がスマホやタブレット=ネットに飼いならされて大事な何かを失い、それに気づいて人たちだけが色の付いた世界に気づくことができるということをわかりやすい比喩で描いている。途中から映像に色がつくところなど、ソダーバーグの「カフカ・迷宮の悪夢」みたい。
曲自体は凝りまくりで、途中のピアノパートなどまるで別の曲。コマーシャル性はないが芸術性は高く美しいところがいかにもこのバンドらしい。
なんと14年ぶりの新譜発売だそうだ。実は去年既にこちらの先行PVが公開されてたのね。知らなかった。ていうかすごい曲なんだけどこれ。
現代のクイーンか?異様なスケール感。そもそもメンツがすごいもんね
ア・パーフェクト・サークル(以下APC)は様々なオルタナ系バンドのギター・テックだったビリー・ハワーデルがTOOLのカリスマヴォーカリスト、メイナードに曲を聞かせたところこから始まった。
1STはかなり昔に鳴り物入りでリリースされた覚えがある。MTVかスペースシャワーかどちらか忘れたけれど、とにかく新PVの扱いが大きかった。
なぜかといえばPVの監督はなんとデビッド・フィンチャーだったのだ!
フィンチャーといえば「セブン」「ファイトクラブ」を始めとして「ベンジャミン・バトン」「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴンタトゥーの女」「ゴーン・ガール」など常に話題性をもった作品を作ってきた作家だ。その彼が作ったPVは当然クール極まりないものだった。
女性ベーシストのパズがギターだけのパートですかさず髪をまとめるシーンなど切れ味鋭い描写はさすがフィンチャー。スケール感のあるこの曲に似つかわしいPVだ。
ちなみにパズは後に元スマパンのビリー・コーガンのプロジェクト、ズワンに参加。ビリー、まあ女性ベーシストが好きだよね。
スマパンの曲ですよと言われても、区別がつきません
パズは現在なんとPIXIESのツアー・ベーシストだそうです。
ピクシーズといえばやっぱりこの曲でしょ!ファイト・クラブのエンディングでも使われていて、フィンチャーつながり
APCに話を戻すと、1STアルバムはメイナードがヴォーカルということだけで僕はすぐに飛びついて買いましたよ。
TOOLが数年に一度しか新譜を出さないもんだから、メイナードの歌声が聴けるとあって当時は結構聴いたなあ。さっき聴き直してみたらほとんど忘れてたけど。
で、しばらくしたら2NDが出ましたが雰囲気はやや軽めになり、ベースのパズがマンソンのジョーディにチェンジ。
このジャケット、少々気味悪いです
爬虫類注意。TOOL系のビデオですな。
実は僕APC全部持っているけど、2ND以降ほとんど聴いてない・・・。なんでだろう、佳曲ぞろいなんだけど、逆にパンチに欠けるというか。TOOLのあまりに強い世界観を想定してメイナードのヴォーカルを聴いてしまうからだろうか。それはもうひとつの彼のプロジェクト、プシファーについても同じなんですよ。
まあ、こちらは一人じゃないけど
もちろんプシファーもカッコいい!
まあ結局TOOLに比してしまう僕。TOOL、いつか気合入れて書きますよ!いつか。
で。APCはその後ほぼカバー曲ばかりのこちらのアルバムをリリース。
映画コンスタンティンで使われたこの曲もいい
とはいえこのカバーアルバムは反戦というテーマが明確なので(ジャケットからも容易にそれは理解できる)、その主張に沿った楽曲が選ばれている。短調でコードが展開するイマジン、なんかすごい。
レノン的優しさを全て切り捨てたかのような、ヒリヒリとするメロディ
他にも聴いているだけで疲れてしまうこんなすごい曲も入ってます。こちらはオリジナル。トレントレズナーが歌ってもおかしくない、NIN的バッキング。
話題性も高かった。このアルバムからなんと元スマパンのジェームス・イハが参加したのだ。まあ、カバーなんであまりその片鱗は感じ取れないんだけどね。
だからこそ、新譜が気になるのだけれど、まずは今まで真剣に聴いていなかった2NDの復習が先決でしょうか。
APCからは遠い