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廃墟の予感! 赤城クローネンベルク/群馬ドイツ村閉園だって!

日本には、ドイツ村が二つあるのを知っていますか。

ひとつは千葉県にある広大無辺な敷地を誇る東京ドイツ村。そしてもう一つは群馬県赤城山山麓にある「赤城クローネンベルク」(群馬ドイツ村)だ。 

 

 北関東の片田舎に住んでいる僕は子供が小さい頃日帰りで行ける範囲の遊び場は殆んど行き尽くしたのだが、つい先日、このニュースを知った。

 

news.livedoor.com

 

 へええ。確か2012年の春頃に、下の娘を連れて出かけたはずだ。いい感じに寂れた地方のテーマパークだった。そこが今月、閉園しようとしている。

 それこそもう廃墟目前ではないか。おそらく、あんな山の中の施設を再利用しようとするわけないだろうし、壊すのにも費用がかかる。数年後には、きっと廃墟好きの訪れるべきスポットとしてその名を馳せるのではなかろうか。

 

 その群馬ドイツ村は廃墟になる前の姿を記録しておこうと僕は中1の娘と共に朝早く出かけ、たどり着きました。11時くらいに着いたのだけれど、ニュースの効果もあってか、そこそこの人出。つっても混み合うほどではないけど。

 

    ものすごく天気が良くてコペンドライブにはぴったり。ここが入口です。

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 入場料が1200円というやや高めの設定。この値段も客足が遠のく一因では?さて、ゲートをくぐると早速ドイツっぽい建物が前方にそびえ立つ。

 

      ここがドイツです、と言われれば「そうかも」という雰囲気はある。       

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 そびえ立つ塔の下には売店があり、とりあえず入ってみるといきなりこんなん発見。

 

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 誰ひとり挑戦するものがいない。やろうと思ったがそもそも、台紙が無い。よく見ると、紙は自分で用意してくださいとか書いてある。紙なんて持ってこないっつーの!

 キーワードは「ウ」だそうです。仕方がないので店をうろつくと、ドイツの民族衣装のレンタルあり。1日3000円くらいだった。当然、誰もレンタルせず!出来た当初は結構着た人もいたのだろうか。

 

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   中央広場に出ると、なんとなくヨーロッパの町並みを再現はしている。

 

          むしろ、娘の身長の大きさを写真で確認して驚く。

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      それでは、しばらくこの広場を探索してみよう。

 

ドイツはバイエルン地方へとやってきました!背後にある時計塔は16世紀に建てられた由緒ある建築物だそうです。(※実際は群馬県です)

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古くからの街並みや石畳に囲まれたカフェは中世を彷彿とさせる重厚な雰囲気をまとっており、歴史の重みをいやがうえにも感じることができる。(※実際は群馬県です)

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場所を移動し広場を上から俯瞰すると、狂王ルートヴィヒ2世の建てたノイシュヴァンシュタイン城が遥か彼方にそびえ立ち、ゲルマン民族の特異性を象徴する騎士道精神を如実に感じ取ることができる。(※実際は群馬県です)

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 ここだけ見るとそんなに悪い場所でもないように見えるでしょ。ドイツ感、そこそこありました?しかし、実際にこの場所を数十メートル移動しただけで・・・

           

          突然畑。群馬感がすごい。お前はまだグンマーを知らない。

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 まあ、これはこれでいいんだけど。で、だんだんこのテーマパークの本領が発揮されていくわけ。ちらほらドイツ風の演出が申し訳程度にされているのが遣る瀬のない空気を醸し出す。

    園内のスピーカーからは常にドイツ民謡がガンガン流され、無理やりドイツ感を演出。

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この手の公園ではお馴染みの列車風バス。そして、こ汚い沼のような池ではスワンボートに乗って遊ぶこともできる。3人乗り20分900円。高っ!

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 さてその先にはこのテーマパークのもうひとつのウリ(?)であるゲームセンターが存在する。地方の遊園地の風情を思う存分感じることができるこういう場所は今や貴重。富岡製糸場世界遺産に登録している場合じゃないぞ!

 

    この長屋のような建物の中にはクレーンゲームやその他魅力的なゲームがたくさん! 

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 そのゲーセンコーナーの片隅の壁画。右の写真の人物、ウチの親父にそっくり

        親父!こんなとこでおどけてる場合じゃないでしょ!

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                明日に続く!

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