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僕のマッキントッシュコートがえらいことになっていた。

 マッキントッシュといってもアップルではなく、服飾ブランドのことです。ゴムひきコートという、独自の製法でコート業界では有名。

 さて、15、6年ほど前、ビギンやゲイナーなどの雑誌でこのマッキントッシュのコートの特集が頻繁に組まれていた。もろビギン君だった僕は当時乗せられてシップスやエディフィスに通い、調子に乗ってスーツを作ったりもした。今じゃ絶対に買えない。

 

 その流れでコートが欲しくなった僕は、確か新宿のエディフィスでマッキントッシュコートを発見したとき、迷わず購入した。

 

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確か7~8万円したと思う。今や僕が買うコートといえばZOZOで中古のトレンチ1500円とかGUの3000円のやつとかです。少々やるせない。

 

 このグレンチェックのコート、ゴム引きという素材の特性のせいか、ほとんど縫い代がなく、なんとボンドで布が張り合わされているのだ。だから、しばらく着ていたらポケットのボンドが剥がれて穴があいた!7万円もしたコートの脆さに僕は愕然としたものだ。

 しかし!ゴム引きコートの真の姿はそんなものではなかった。

 だいぶ襟首に汚れが目立つようになったので一度クリーニングに出そうとしたが、特殊な素材と製法のため「無理です」と言われ仕方なく天井裏に保管する羽目に。7万円もしたのに!

 天井裏にしまっておいたせいで数年間着なかったのだが、ある日洋服掛けの奥からこのコートを発見し、驚愕した。経年劣化のせいでゴムが固まってパリパリになっていた!どんだけパリパリかというと、こんだけパリパリです。

 

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横!

トリックじゃないよ。固まってるんだよ。

もう少しわかりやすくするためにギターを置いてみたよ。

 

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重力に逆らう、僕のマッキントッシュコート。

さらにはこんな芸当もできる。

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逆さま。

後ろに棒が入っているわけじゃないよ。表面がパリパリなんだよ。

どうあってもこれを着るのは不可能となった今、こうしてプログのネタとしてこのコートはおそらくその生涯を閉じることになるだろう。

でもなんとなく捨てられない・・・誰か戻す方法知りませんかね?

 

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