僕は晩酌の習慣がない。飲めないこともないが、自分で酒類を買って飲むということはまずない。
「あー人生半分損してるねー」
とか言われそうだが、そのおかげで酒代を本やCDや服に回すことができる。
しかし晩酌をしない代わりに僕はほぼ毎晩、ホットコーヒーにアイス、アーモンドという黄金の組み合わせでアマゾンプライムや音楽を聴くのだ。安上がり!
昨日の夜10時頃、会社帰りにドラッグストアでハーゲンダッツを買ったときのことだ。僕の並んだレジの次の客は茶髪で大きな体躯を持ち、4歳くらいの子供を連れた母親だった。夜の10時だよ!ウチの子だったら完全にノンレム睡眠に入っている時間だ。
僕は地方都市(片田舎)に住んでいるので、夜になるとこのように夜遅く子供を連れ歩くいわゆるマイルドヤンキーによく遭遇する。
こんな時間に子供を連れ歩いて・・・と思いながら僕が会計をしている間に、その子供が目の前に並んでいるチョコレートを見つけて「ほしい!ほしい!」とねだりだした。母親は「ダメだよ!買わねーよ」と一蹴。しかし子供は再び「買ってー、買ってー!」とねだる。すると母親は「買わねーっつてんだろ」と子供の頭をパーンとひと叩きした。それほど強い力ではなかっただろうし、子供も泣きはしなかったが、そばにいた僕は暗澹たる気持ちになってしまった。この時間に連れ出す常識と品性と思慮のなさがレジ前のチョコをなりふり構わずほしがる子供にしているということを気づいていないのだ。
漱石の言を引くまでもなく、教育は必要だ。子供は親を選べない。あの子供の将来を勝手に思いやって僕はなんとなくしょんぼりとドラッグストアを後にした。
僕の教育はどうだろう。
脈絡無いが、僕はスーサイダル・テンデンシーズが好きだ!
suicidal tendencies - suicidal maniac
HE‘S BACK!
30年くらい前にこの「スーサイダル・マニアック」を聴いて以来、リアルタイムでほとんど全アルバムを購入し、聴き続けてきた。下の段はサイドプロジェクトのインフェクシャススルーヴ。
初期の頃はスケーターズ・ロックなどと言われ、ハードコアに近い曲調だったが、3RDアルバム「ハウ・ウィル・アイ・ラフ・トゥモロウー」で劇的にサウンドが変化し、メタル寄りになる。これはサイドギタリストのマイク・クラークの功績が大きい。その第一弾プロモの「トリップ・アット・ザ・ブレイン」は永遠の名曲!
Suicidal Tendencies - Trip at the Brain
昔バンドでもやったなあ。定期的にスーサイダルを聴きたくなる僕の車に乗っている娘もお気に入り。このプロモで特に僕が好きなのは、逃げているVOのマイク・ミューアが迷い込んだ頭の中の世界で偶然バーベキューパーティーに出くわすのだが(1:50あたり)、そこで脳ミソを焼いているオヤジが「カモンカモン!」みたいな感じで脳天気に呼び込むところだ。脳みそ焼いて「カモン!」ってバカすぎ。小4になる娘に見せたら大喜びしていた。
そしてベースにロバート・トゥルジロ(現メタリカ)が加入後に出した「LIGHTS,CAMERA,REVOLUTION!」でブレイク。
「YOU CANT BRING ME DOWN」はまさに彼らの代表曲。
Suicidal Tendencies - You Can't Bring Me Down
このアルバムはかなりカッコ良かった。友人間でもみんな聴いていたっけ。同時期マイクはロバートとインフェクシャス・グルーヴも結成し、ファンクとメタルのクロスオーバーの先駆けとなった。レッチリよりもメタル色が強かったこのバンド、等にファーストは強力!一曲目の「PUNK IT UP」は究極のオルタナ曲だ。
Infectious Grooves - Punk It Up
この頃バンドはかなり充実していたと思う。次の「THE ART OF REBELION」ではさらにスラッシュメタル化が進み、前作ほどのキャッチーさはないにしろ、佳作ぞろいで今でも良く聴く。完成度としてはこの時期一番だと個人的には思う。
ところが期待を込めて購入した次の「SUICIDAL FOR LIFE」がどうにもイマイチだった。息切れが感じられ、曲のレベルも今ひとつである。他の多くのファンもそう思ったのか、セールス的に振るわず、ここでエピックとの契約が終了し、解散してしまう。リードのロッキー・ジョージ、ベースのロバート、リズムギターのマイクという黄金の布陣はここで終わってしまう。
大好きなバンドが失速し、もうスーサイダルは聴けないのか・・・と思っていた2年後、突如ベスト盤の「プライム・カッツ」が発売される。お布施と思って買ってみると旧作の新録音盤とか、新曲がいくつか入っており、僕は結構気に入った。
その後に出たコンピ盤の「FRIENDS & FAMILY」が凄かった!
- アーティスト: Suicidal Tendencies
- 出版社/メーカー: Suicidal Records
- 発売日: 2006/07/18
- メディア: CD
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ベースのロバートが抜けたものの、最初の3曲はゴリゴリのザクザクのバキバキ!ただこのCD全部がスーサイダルではなくてマイクミューアのソロとか、知らないバンドとかも入っている。ただ、特筆すべきはこのあとに出た「FREEDUMB」アルバムに収録の同名曲「WE ARE FAMILY」他数曲で何故かプロダクションが違い、「FRIENDS & FAMILY」の方が格段に音の迫力がある。
まあ、そんな違いどうでもいいかもしれないけど。とにかく彼らは少しずつメンバーチェンジを経ながらも活動を続けている。ただ、僕は最新作の「WORLD GONE MAD」は買ってないんだよね・・・。YOUTUBEで全曲試聴をしたんだけど、イマイチ買う気が起こらなかったというか・・・アマゾンの評価は高いんだけど。
かように僕はスーサイダルを聴く頻度が高いので自動的に今年度小4になる娘もそれを耳にするわけだ。彼女は「スーサイダルテンデンシーズとスーサイドサイレンスは別なんだよね?」ときちんと理解している様子。
その娘が先日一緒にお風呂に入っていた時、何やら浴槽に着いた髪の毛をいじくりまわしている。何やってんだと思い、
「そんなの流しちゃいなよ」
と僕が言うと
「あのねー髪の毛でスーサイダルのマーク作ってたんだよ」
って見てみると髪の毛で「S」と「T」を書いていて爆笑。
僕の教育、間違ってないよね?
スーダイダルは出てこないけど