音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

「恋文の技術」ほか

 本読んでます。軽めのやつを。

 だいぶ前から中村真一郎の「四季」という作品を頑張って読んでいるのですが、ゴリゴリの純文学を読む忍耐力が低下しつつあるため遅々として進みません。

なんと4部作なのです

 

 さて僕風呂での読書がメインなのでどうしてもストーリー中心のものを読みがち。最近のはこちら。

        なんか写真がボケてる。撮り直し面倒なのでこのままで悪しからず

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森見登美彦氏の「恋文の技術」。

 主人公の系統はあいかわらずのくされ大学生であるが、書簡体小説として目新しい体裁をとっている。いつもの森見調のとぼけた感じの話運びや、ギャグが冴えていて、森見ファンなら満足間違いなしの一冊。やはり氏の作品はこういうタイプが面白い。

 

 SNSやLINEのような手軽なコミュニケーション手段が中心となる昨今で、主人公は敢えて手紙という手間のかかる通信手段を用いて相手とやり取りをする。その相手は親友、絶対的服従をしなければならない女性の先輩、家庭教師をしていた小学生の教え子、実の妹である。しかしこの本で面白いのは文通相手として森見登美彦氏本人が登場することだ。そういう意味でメタフィクション的な面白さも味わえる。

 書簡の内容は主人公が書いたものだけが日付順に登場し、起きた出来事が時間軸で分かるように配慮されている。最終的に思いを寄せる同級生の女性に宛てて書く「恋文」(この古風な言葉がいかにも森見氏のチョイスらしい)のために、主人公はせっせと大量の手紙を書き、その技術を磨いていく。
 『四畳半神話大系』のような大団円があるわけではなく、あえてその後を想像させる終わり方も小気味よく、楽しく読める一冊です。

 そうそう、森見氏の作品に関して僕はシリアスな「きつねのはなし」や「夜行」がどうしても読み通せないのです。彼の作品だということを意識しないで読めばいいのかもしれないのだけれど・・・。

ファンタジックホラー?

 

 そんで去年、こちらの作品が出ているのだがまだ読んでいない。図書館に行けばあるだろうか。古本でまだ買えない・・・。

 絶対面白いに決まっている。しかし新品買って風呂で読む勇気なし

 

 他の本は100円で買ったミステリです。「新古今殺人草紙」はだいぶ前の作品で

  1990年代の作品と会って古さは否めない。藤原定家の「来ぬ人を松帆の浦の夕凪に焼くや藻塩の身も焦がれつつ」を基調としたアナグラム的謎解きが中心となるが、ものすごいアクロバットで31文字を並べ替え強引に犯人を当てるのが半ば呆れてしまった。

 後の残り3冊は折原一氏の作品。江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」をもじった「天井裏の散歩者」は入れ子構造で何度か最初から読み直さないと頭に入ってこなかった。

 やはり作品としては古さが目立ってしまう

 

 さて会社の人が近くの図書館でタダで放出された本をもらってきてそこらへんに置いてあったのでふと見たらこんなタイトルで笑った。

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「僕の家はゴミ屋敷!?」

じゃないでしょ。

しかし内容は両親が離婚したので祖母と同居している小学4年生が、片付けられない祖母の代わりに自治会の役員やりながら毎日を精一杯すごすという、少し暗めの内容でした。あともう一冊がこちら。

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虫めづる姫君」といえば古典の『堤中納言物語』に収録されている傑作。その昔記事に書いたよ。

 しかも二回にわたって書いてた

 


 そんでパラパラと中を見てみたら、本編との関連性がほとんどなく、姫君の設定だけを借りて書かれたほぼオリジナルの物語でした。なんやそれ。

 

まあ僕の書いた話もなんやそれなんだけどさ 

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僕の好きなお笑い

  今ってみんな基本、大体家にいるじゃないですか。僕もです。

 そうすると、やることが無くて、YOUTUBEをはじめとするメディアに浸かってしまうのは人として当然ですよね。まあ人それぞれ観るものは違うでしょうが、やはりお手軽に見られて笑えるものが僕は好き。笑うと健康にいいしね。

 そうすると必然的にお笑いの動画や番組ばかり見てしまうのだ。テレビの番組表をくまなくチェックし、「にちようチャップリン」「ネタパレ」「いろはに千鳥」(僕の住んでいる地方局で毎週見られるのだ。ラッキー!)「芸人動画チューズデー」「ソウドリ」などの深夜ネタ系番組を逐一録画し、笑っては精神的健康を維持しております。

 さてその中で最近僕が特にお気に入りである方々を一方的に紹介します。あくまで僕のツボで大爆笑している人たちなので、「何が面白いのかわからない」とか言わないでね。

 

 まずはランジャタイ。ボケの国崎君がとにかくすごい。最初は静かに語りだすのだけれど、途中から一気にシフトアップし、怒涛の勢いでパワー系のボケをこれでもかとぶちこんでくる。そしてツッコミ、と言えるのかどうかわからないが、相方の伊藤君がなすすべもなく「何?何?」といった調子で翻弄され、そのまま流されていくというのが基本。特に僕が腹を抱えたのはこちらのTMラーメン。

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ちと音声が聞き取りずらいけれど、もう展開がメチャクチャで漫才のパンクスとでも形容すべきか。あとこちらの「太鼓寿司」もすごかった。

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昨年はM1敗者復活で落ちてしまったが、今年は決勝行くのではないか?そうしてまた「これは漫才か?」という話が出てきそう。いや、面白いからOK!この間、会社でこのネタで思い出し笑いをして同僚にビビられた。

 

 次はもはや売れっ子といってもいい「蛙亭」。中野君の甲高い声のキモキャラと、それを笑って受け入れる岩倉ちゃんがかわいい。普通なら拒絶反応を示す女の子が徐々に興味を惹かれていくパターンが新鮮だった。次の「電車」や「マッチングアプリ」などはそのパターン。

              このネタは割と有名なのでは

         岩倉ちゃんが本気で笑っているのがいいのだ

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               最初の走り方からして笑う

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この感じは他に「めっちゃ喋るやつ」とかもあります。面白いなあ!

あとは霜降り明星も絶賛していた「宅配ピザ」。中野君の最後の表情が凄い。

                 え!どういう意味!

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公式チャンネルには今時点で30本近くのネタ動画が上がっていますので、気に入った方は他もどうぞ。キングオブコントには出てくるでしょう。彼らの野望はもちろん優勝。頑張れ蛙亭

目下大ブレイク中の錦鯉。もぅみんな大好きだよね!

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公式のネタ動画はないのでテレビとかYOUTUBEで観てくださいな。

その昔、ハリウッドザコシショウの動画で「ひどいホームページ」として紹介されていたまさのりさんの「一日一ギャグ」はすごかった。とにかく毎日あのまさのりギャグを投下していたのだ。今なんか見られないようだけど・・・

ここからその動画に飛べます。「初めて○○した人~あいた~い!あいた~い!」シリーズ。

vine.co

他にも「それある!」とか「○○は!○○ドロボー!」のシリーズもたくさんあって笑えます。

 

コウテイも今年はM1の決勝に来るんじゃないのか。敗者復活の結婚式ネタ面白かったのになあ。

    公式動画での漫才はなかった。でもこのコントも十分面白い

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基本は赤の詰襟を着たときの怒涛のテンポ漫才が凄い彼ら、いずれブレイクするでしょう。もうしかけてるか。彼らのそれぞれが「なーんでーやねーん!」と絶叫するときのポーズ(全力での反り返りとマイクを持って片足を上げる)が大好き。

僕が一番笑ったのは「もうええわ!」を上手に言いたいというネタで、「もうええわ」を「ルガラルィーヤ!」と言って去っていくネタです。ズィーヤ!

 

ななまがり、もそこそこ知名度はあるだろうか。「水ダウ」で元号を延々出して「歯姫」という奇跡のワードを出したコンビ。シュールコントの最先端だと僕は思います。

                 まーまー強かったー

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訳が分からないがおもしろい。他にも「座欲」とか「ゴラム」とか「カスタマイズ」も面白いです。たまにアベマとかの番組に出てます。

 

あとよく見るのはDrハインリッヒ

繰り返しのじわじわがすごい

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蛙亭の岩倉ちゃんとシェアハウスに住んでいる伊藤君のオズワルド

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そうそう、ネタじゃないんだけど最近苦しいほど笑ったのは相席食堂のこの回。笑い飯哲夫のボケループ地獄がすごかった。

 アマゾンプライムで観られます。

 

今の時代、TVやネットには笑いがあふれている。しかもそのレベルはかなり高く、僕は今日も彼らに笑わせてもらうのだ。

 

たまに一気読みしてくれる人がいてもう少しで20000PV

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なるかみB級ファッションスナップ Vol2

 僕、それなりに衣装持ち。ただ、本気のファッション好きからしたら、それは大したことはありません。だから称してB級ファッションブロガー。それではVol2いきます。

 

          タイトル「虫取りにでも行くの」

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  ポロシャツはギルドプライム、パンツはディッキーズ、靴はインディアン。

 ディッキーズといえばチノパンで、型番として874が定番ですが、これは細身で股上が少し浅い873というタイプ。ディッキーズは他に黒とグレーの874を持っております。デニムよりもかっちりとした気分のときに重宝。

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感想(2880件)

 

        

          タイトル「若作りピンクカーディガンおじ」 

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 カーディガンはギルドプライム、シャツはSONTAKU、デニムはマーカウェア、靴はソールスター。カーディガンのラインは細かいプラスチックの石が縫い込んであり、かなり手が込んでいる。でもいつの間にか一つ二つ取れてしまっており、悲しい。SONTAKUはたまにゾゾユーズドで信じられない安さで売っており、見つけたらお買い得。

 

        タイトル「STAR WARSおたくジャケットスタイル」

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 ジャケットはユニクロ。結構前のやつでユニクロではあるが、万円以上したんじゃないかな。まあオークションで安く買ったんですけど。ユニクロ定番の生地、タスマニアウールで作られており、ボタンもメタルでシルエットも美しい。軽く羽織るのに便利。パンツはリーバイス501、Tシャツは最近買ったJUNKFOODのSTAR WARSデザインT。

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たまらないね、このセンス。メタル系のロゴを取り入れたデザインは気になるよね。メタル系Tはカッコイイのだが、いかんせん黒が多く、真夏に外で着るのにはちと難がある。今の時期(5~6月)がベストだよね。

 

        タイトル「キレイめゾンビTシャツスタイル」

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 カーディガンはおなじみギルドプライム、Tシャツはグラニフ、パンツはRICO。カーディガンのおかげで一見コンサバ系意識おじさんだが、インナーのTシャツで趣味性を主張しております。

               ゾンビがやってきて車が大破、修羅場

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 非常にお気に入りのTシャツで、たまによく見せておくれという方もいらっしゃいます。おそらくもう入手不可能でしょう。古着の一期一会ですな。

 

         タイトル「ラルフローレンMeetsデスメタル

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 ビッグポニーから一目でラルフローレンと分かる、アイコン系のシャツですが、これはさらに僕のカスタムが入った世界に一枚しかないシャツです。

 右胸に丸いワッペンが貼ってありますが、こちらはベテランデスメタルバンド、「DEICIDE」のヴォーカル、グレンベントンさんの暑苦しいフェイスが刺繍されているのです。

    「グレンベントンを大統領に」というとんでもないキャッチコピーとともに

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       こういう音楽をやっている、すばらしい人たちです。ゾンビ注意

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 ラルフローレンは誰にでも愛される素晴らしいブランド。そうそう、マイファーストラルフは30年くらい前(!)大学生のときに友人が着ていた白のオックスフォードシャツに影響されて買ったブルーのオックスフォードストライプシャツだった。当時で1万3千円くらいだったかなあ。かなり奮発して買ったのではなかったか。そんで確かバイト先の飲み会に着ていって、年上のおじさんに「なるかみ君は、お坊ちゃんなんだねえ、ラルフローレン着てさあ」とか言われたが、実際はうどん屋の息子です。とにかくそのシャツはかなり擦り切れるまで愛用したなあ。

久しぶりに欲しい。定番は永遠

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感想(46件)

これで一週間です。またどうぞ。

 

他人が見てて面白いのか?

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なるかみB級ファッションスナップ Vol1

 久しぶりに更新。

 僕は去年の11月に転職してからは毎日私服で出社している。それまでの仕事がずうっとスーツだったので、今まで買いためた服がようやく日の目を見てきたわけ。

 そうして毎日過ごしていると、改めて僕服やたら持ってるなあ、と思うわけ。別に高級ブランドであるとか、ビンテージであるとかのこだわりはないのだけれど、十代のころにDCブランドブームの波をかぶって以来、服を買い続けてきました。

 そんでまあ、せっかくなので僕の服アーカイブを毎日スナップして記録し、ある程度たまったらその必要もないのに公開しますよ。予防線を張っておきますが、すごいブランドを着ているわけではなく、あくまで自分の経済的力量の中で買い集めた服たちです。いってみればB級ファッションです。あー、言い訳がダサすぎる。

 まあとにかく暇つぶしにどうぞ。今回は5月中旬から後半にかけての時期のも

の。

 

           タイトル「ミリタリーくずれ」

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 ジャケットはラウンジリザード、シャツはフレッドペリー、カーディガはンラブレス、パンツはリップヴァンウィンクルのパラシュートパンツ。靴はソールスター。

 リップのパラシュートパンツが僕は大好きで、一時期4本持ってました(二本は売った)。リップファンの中では「パラパン」と呼ばれており、その昔は2ちゃんにパラパンのスレッドまで立っていた。その中でパラパンギャグみたいなのがあって、パラパン愛好者のみ笑えるというマニアックな笑いが展開されていた。例えば竹島韓国議員が上陸したというニュースがあったとき

「パラパンはいて、竹島行ってくらっ!」

とか書いてあって笑わされたっけ。はいていったところで、どうにもならんだろう。

 あとどうでもいいことだが、このパラパンはやたらとジップ(ちなみにRIRI社というところのものをわざわざ使用)がついているんだけど(下写真参照)

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股間のチャックを閉めた状態でも、ダブルジップのため、持ち手が下にぶら下がるかたちになり、社会の窓が開いているのではないかと思われる危惧がある。

 

   タイトル「ブリティッシュにしようとしたらむしろアメカジ」

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 ジャケットはGBスキンズ、セーターはプレッジ、シャツはビームス、パンツはブランド不明のヒッコリー。

 GBはスタイリストの馬場圭介という方が二十年ほど前に立ち上げた、UKテイスト全開の知る人ぞ知るといったブランド。現在は休止中です。このジャケットはかなり昔のメンノンに掲載されていた。写真ではよくわからないのですが、襟の裏やポケットのフラップがこのような黒白チェックになっており

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かなりカッコイイジャケットです。

 いかにもUKツートーンスカを彷彿とさせるデザイン。ツートーンについては、ググってください。

       ツートーンスカと言えばスペシャルズ。ああいいなぁ

    www.youtube.com

 

       タイトル「なんか太って見えない?」

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 シャツはラブレス。パンツはディッキーズ。基本ジャストサイズで着るのが僕は好きなのだけれど、このシャツの柄が気に入って、大きめのサイズだが購入。最近はビッグシルエットはやりで(それもそろそろ廃れそうだが)いまさらながら挑戦してみたのですよ。通常僕のシャツ選びの基準、身幅が50センチ前後なのだが、このシャツは65センチ。でかい。でもまあ素材がサラサラで風通しもよく、会社の人にも「なるかみさん、もう夏ですねえ」などと言われました。

 

          タイトル「昔のデーモンアルバーン」

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 上着バーバリーブラックレーベル、Tシャツはリチャードソン、パンツはLee101、靴はナイキ。

 バーバリーとはいうものの、ブラックレーベル三陽商会がライセンス取得して出していた服。バーバリーチェックを日本人向けのテイストに落とし込んで結構人気がありました。僕は三陽商会のデザインが好みで今もラブレスやギルドプライムといったブランドをよく買います。

 このブルゾン、生地が凝っていて、近くで見るとこのようにうっすらバーバリーチェックになっているのです。わかりますかね?

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 バーバリーブラックレーベルはライセンスが切れてもう存在しません。ちなみにこれは15年くらい前に買ったんだけど、当時ショップで発見し「うぉ!なんてかっこいいジャンパーなんだ!」とかなりの衝撃をうけたものだった。

            かっこいい、地元で見つけたジャンパー


 このかっこいいジャンパーは値段もかっこよく、4万円くらいした。ナイロンのぺらぺらの生地だがこの値段!せめて二万円位ならなあ。かように初めて見たときはかなり欲しかったが、さすがにじゃ買います、という値段ではない。

 僕は何度もショップへ足を運んでは値段をみて逡巡し家へ帰ったものだ。そうして当時まだ生まれたばかりの長女を夜中に抱っこし、部屋をぐるぐる歩いて寝かしつけながら

「俺頑張ってるからご褒美にあのジャンパー買ってもいいだろう」

などと理由を作っては悩んでいたものだ。

 折しも、当時勤めていた会社の忘年会では、お土産になんと商品券一万円を社員全員に配布するという太っ腹な慣習があった。僕はそれがショップの入っている百貨店で使えることを調べ、資金の足しにしてついに購入したのでした。やはり高い服は今でもしっかりと着られます。

 

             タイトル「オレンジ」

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 カーディガンはラブレス、Tシャツはネイバーフッド、パンツはチープマンディ、帽子はチャムス、靴はリーガルのローファー。

 リーガルのローファーはかれこれ20年近く履いているのではないだろうか。プレーンな形で、どんなスタイルにもはまりそれでいて堅牢。僕は大学生の時に初めてリーガルのローファーを購入したがかなり重宝した。ジーンズにもスラックスにも使えるので仕事でもよく履いた。それを履きつぶして現在は二代目なのだけれどこれからも愛用し続けます。

 

 とりあえずこんな感じですが、それぞれの服についての思い出があって自分なりに面白いなあと思ったのでした。ネタは尽きないので延々やり続けるでしょう。

 

なんか億劫でブログひと月も書かなかった

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100円CDジャケ買い6番勝負 後編

 今一番僕が行く店は、ハードオフ。なぜなら、安くてなおかつ価値以上のものがたくさん売っているから。その中でも、特にジャンクCDのコーナーにはお宝が沢山埋もれているのだ。そうしてこの間買ったのがこちらの6枚。

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 ほぼどれも知らないアーティストで、ジャケットの雰囲気や曲名、レーベルから総合的に僕の好みか判断し購入という英断を下すのだ。前回は一勝一敗一分けで終わりました。後半はどうか。

 

 まず後半一枚目。これ。BTの「These hopehul machine」。

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 しかしこれは勝利を確信して買ったのだ。だって僕BT知ってるもん。アマゾンのウィッシュリストに常に入っているのだけれど購入には至らなかったのですよ。そうしてその1枚を110円で発掘!おもわずその場で「うお、BTだ!やった」と声が出てしまいました。

 しかもですよ、これ実は二枚組だったのだ。10分近い大作が12曲も入っていたのだ。そしてどの曲も佳曲ぞろいで文句なし!もうこの一枚でほとんどチャラなんですけど。基本はエレクトロニクスミュージックではあるけれども、あらゆるジャンルを跨いだ、BTという人間のジャンルだと考えたい。この曲は2枚目の1曲目だけれど、とても美しい。

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 順番は前後するが、こちらは1枚目の一曲目でリードトラックの「Suddenry」。嫌味のないメロディとアレンジが僕好み。NINとも違うエレクトロニクスとポップス、ロックの融合。

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  さっきも書いたけれど、これで僕はもう満足です。アマゾンで買ったって送料込みで700円位ですよ。それが110円!中のブックレットも豪華。

                    縦に長い

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           第四番勝負 大勝利!

 

 さてあとは消化試合みたいなもんです。こちらはエリザベス・バトラーなる女性なのだが、ジャケットはいいんだけれどポップヴォーカルかもしれないというリスクがある。

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「Easy Paris」というタイトルにエスプリがありそうだ。エスプリって何?

 しかしあまりにも情報が少ない。そこで曲名を老眼を凝らしてよく見ると・・・

                フランス語表記でわかりづら!

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James Brown」の文字(赤線注目)を発見。これにより、ソウル・ファンク系のミックスアルバムだと見当をつけ、購入。聴いてみるとなるほど、一曲目はパリっぽい(何がだ)ボサノバ調のゆったりした曲が流れ、以降ラウンジ系の刺激の少ないおしゃれミュージックが続く。全体的にはトータル感がなく、エリザベスが「私の好きな曲を並べてみましたあ!聴いてね」とぃう印象。でも安心して聴けるので問題なし。
          第五番勝負   勝利!

 

 最後はこちらの最もつかみどころのないジャケットの「VampireWeekend」

               紙ジャケ付きと豪華

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おそらくインディーギターバンドだろうと思うのだが、やはり決め手がない。そこで裏ジャケを見てみると・・・

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 「XL」の文字を発見。これは以前「Tapesentapes」というバンドのアルバムを買った時と同様「XLレコーディング」というレコードレーベルの所属だということ。かのプロディジーが所属していたのだから、間違いはない。ということで購入。聴くのが楽しみだ!CDをデッキにイン!こんな曲でした。

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いいねいいね!どんたかどんたかとなるパーカッションの響きが心地よい。全体的にポストロック的な印象を受けるがよいアルバムだった。後で調べたところ、それなりに有名なバンドで、フジロックにも来たそうな。

 世界は僕の知らないバンドや音楽で満ちている。それをこういう切り口で見つけるのはなんと楽しいことではないか。

        第六番勝負 もちろん 勝利!

つうことで110円CD6番勝負は4勝一敗一分けとなりました。楽しかったな。またそのうちハードオフに行こうっと。あ、そうそう、入浴剤なんかもねらい目ですよ。僕はバスロマンの600円位のやつを300円で買いました。

 

どうでもよい情報

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100円CDジャケ買い6番勝負 前編

 働いて、家に帰り、風呂に入ってネット見て音楽聴いて会社に行って、休日は主にハードオフで100円ジャンクCDを発掘するという日常を過ごしている僕です。

 

 さて今日も今日とてハードオフを訪れ、めぼしいCDがないかとらんらんと目を光らせ、獲物を見つけては買いこんだわけ。

                今回は6枚で660円です

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これがやめられないのは、未知のアーティストを少ない情報とジャケットだけで購入を決定し、それを車の中で再生するときに、独特のワクワク感が味わえるからなのだ。

 与えられた情報だけの範囲でしか音楽を選択するのではなく、自分の直感と経験で知る由もなかった音楽が聴ける、また楽しからずや。

 しかしそうは言っても、その直感が全て当たるわけではないのです。中には「うわあやられた、これ聴かねえなあ」というアルバムも当然出てくる。まあ百円だから、という諦めもつくのでダメージはそんなにでかくはないが、とにかくそんなことをして僕は無聊を慰めているのだ。

 

 さて、では今回はどうだったか。久しぶりに訪れたとあるハードオフで購入したCDたちよ。以下、僕の主観で、買い得と思えば「勝利」、買わなくてもよかった、聴かねえと思えば「敗北」という僕本位の判断をしていきたいと思います。ではまず一番勝負!

 「THE K.B.C.」のアルバム。

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 パッと見はロック系である。そんで僕の見立てでは最初はメロコア的アプローチと予想。メロコアは積極的に聴きたいほど好みではないので微妙なところだ。どうするよ。    そうそう、今回のハードオフは珍しく中身が開封できる状態であった(通常はセロテープでガッチリ留められている)のです。事前に情報を確認できたのは大きかった。 しかも日本盤で帯付き! 

           よし、帯の解説をヒントに内容を想像するぞ

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 ただですねえ、この帯の文字の小ちゃいことアリのごとし!老眼初期の僕にとって解読困難なQ数なのよ。かろうじてUKロックであることと、「70年代ファンク/ソウル」という文字が読み取れたのでゴーサインが僕の脳内で発令!

   CDを車のプレイヤーに挿入しどんな曲が出てくるのかとあれこれ想像するのは楽しい。これは僕の日常の中の小さなイベントなのだ。そうして飛びだしたサウンドはシャープなギターのカッティングとノリの良いファンク的ロックミュージック。

           こちらは二曲目の「Noto anymore」     

              

  いわゆる「ディスコパンク」サウンド。「ラプチャー」とか、「!!!」(チックチックチックと読む)といったバンドが盛り上がっていた二十年くらい前のムーヴメントの中で出てきた奴ららしい。ディスコパンクってもうそんな昔になっちゃたの!?
 とにかくよいアルバムでした。

                第一番勝利!

 

 さて第2番はこちら。

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 使徒ラミエルみたいなのが浮かんでいるこのアーティストは「Clean bandit」だそうな。「清潔な盗賊」とグーグル先生が訳してくれたがまさにこれはジャケ買い。イギリスでは結構名の知れたユニットらしい。僕の中ではハウス系のサウンドと予測。さて実際はどうだったか。

               こちらは二曲目のエクストラオーディナリィ

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 ほぼ予想に違わず、その名のとおり、クリーンなサンドでハウスチックなサウンドも合っていた。ストリングスがフューチャーされており、洗練された内容。

 ただ!僕にとっては少し甘すぎるメロディと媚びるようなサウンド。クリーンではあるが、盗賊の要素なし!過剰な歌い上げ方や、ヴォーカルラインに重きを置いた、大衆向けハウスポップスという印象なのだ。つうか、ググったらこのバンド、全英チャート1位とかになってるじゃん。だから聴けないことはないのだけれど、どこかで「何か違う」という違和感をぬぐえない。こういうのって何なのでしょうな。フォーマットはハウスだし、ストリングスも入っており僕の好きなタイプの要素はあるのにどこかとっつきにくいのだ。とにかくもう一度聴きたいかと言えば、もう聴かないなというのが正直なところだ。負け!

               第二番、敗北!

 

 さて第三番。鳥人がジャケットになったこちらのアルバム。

                 笑い飯じゃないんだから

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 このジャケットからは、中身が皆目見当もつかない。僕のイメージとしてはジョン・クーガーメレンキャンプのような男性ヴォーカルのソロか、もしくは落ち着いた大人のシティポップスか・・・。中身もそれなりに凝っていて、結構メジャーなんじゃないのかと思える作りなのです。

    四面の観音開きになっており、さらにはなんだかおしゃれなポートレイトが満載

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 早速聴いてみた。この曲がかかりました。

       

 スネアの手数の多い、タイトなドラムから始まり、ワウがかかったギターが中心の不思議なノリのインストが一曲目。うん、嫌いじゃないぞ。結構いいかも・・・と最初のうちは思っていたのだが中には退屈な曲もあるのよ。「Tim Wood」で調べるてみたがほぼ知名度のないミュージシャンで情報もなし。タワレコのジャンルはジャズになってたが、そうか?インストバンドですな。うーん、難しいところだが・・・

         この勝負、引き分け!

 勝敗、オレの匙加減!

 あと2~3回は聴くだろうけれど、あとは怪しいんだよねー。やっぱりインスト系なら例えばこの「Battles」くらいのぶっ飛んだ感じが欲しいのだ。

                  曲もPVもかなり狂ってる

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 はい、というわけでとりあえずここまで書いて力尽きましたので後半に行きます。なるべく早く書きます。誰も待ってないか。

 

      前半までの経過 一勝一敗一分け

 

別に忙しいわけではないのだけれど

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「さよならのバズーカ」MV化

 以前僕の大好きな「水中、それは苦しい」の新曲「保育園落ちた、吉田死ね」の記事を書いた。

 上の娘が結構お気に入り


         インパクトありすぎで週に何度も見てしまう

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そんで今日も今日とてこのビデオを見ていたら次に突如この「さよならのバズーカ」のPVが流れたではないか!

                 彼らとしては今までにないタイプのPV

   

 見てくれました?見た人はまず最初の「さよーなーらーばーずーかー」の歌いだしのジョニー大蔵大臣の顔のどアップを見て爆笑したはずです。

 なんだその髪型!今時こんな髪型をして許されるのはジョニー大蔵大臣とロバート・スミスくらいだよ!
               もはやロバートもおじいちゃん

   

 そしていつもは三人でしかPVを作らない彼らだが珍しくゲストベーシスト、えらめぐみ嬢が友情出演?している。えらさんは「オワリカラ」のKbの人と結婚しているのですね。

       最近聴いてないんだけど、この曲聴いて当時すぐにCD買ったっけ

  

 「さよならの~」の話に戻ると、この曲に関してPVを作ってほしいという要望が高かったので実現したとのこと。いい曲だもんね。そして相変わらずのぶっとんだ歌詞のセンスはさすが。彼らのPVはほぼどの曲も歌詞が表示されるのでその世界観をより楽しむことができる。「バズーカ」というモチーフを「うるさすぎて、静か」とか「見た目のわりに、静か」とか、思いもよらない切り口で攻めてくる。

 曲途中のブレイクに挿入される「クイズ、自分で考えよう」にも笑う。

 ピポーン!犬! ブー!正解は「樋口一葉」でした じゃないでしょ。

 そして最後のリフレインは「始業のチャイムもバズーカ、教会の鐘もバズーカ」ってぬかりない。

 最後のスタッフロールにさりげなく「メイク協力 大佐」とか書いてあるけど、誰?

 

 かようにかなりふざけた歌詞ばかりの彼ら(というかジョニー大蔵大臣)だが、教養に裏打ちされた全力のふざけであるからクオリティが毎回高く(ジョニー大蔵大臣は早稲田卒)、それでいてどこか哀愁ただよう内容なのだ。例えばこの「しあげはおじいさん」なんかその最たるものだと思う。
   元ネタは「おかあさんといっしょ」の歯磨き後の「仕上げはおかあさん」というフレーズ

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 「僕(孫)が作っている誰も倒せない武器を 仕上げるおじいさん」

なんてフレーズ、その光景が今にも目に浮かんでくる。

 

 以前どこかにも書いたんだど、「おっと、オトタケ」なんて曲は、逐一なんでも「オトタケ」という言葉(オトタケはもちろんあの乙武洋一氏。本人大絶賛とのこと)を羅列しまくるのだけれど、途中有名文学作品の冒頭部分のパロディがド怒涛の如く飛び出す。夏目漱石川端康成小林多喜二、高村幸太郎、島崎藤村などの作品がモチーフになっている。こちらで確かめてね。あなたは何人わかりますか?

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他にも「まじんのおのようこ」とか「ホタルイカの光」など、うまく考えたなあー、という曲は沢山あります。ぜひ聴いてみてくださいな。

 

 そうして彼らのビデオを見まくっていたら、この映像を発見した。なぜかジョニー大蔵大臣がアマチュアバンドらしき人々と共演している(演奏ヘタ)のだが、そのギタリストが僕の大学時代に仲の良かった後輩の「原」にそっくりなのだ! 

  

 最初にこれを見たとき、「おい、原!何やってんの!」とドキドキしてしまった。絶妙なギターの下手さ加減とか、立ち居振る舞い、顔立ちが当時の彼を思い出させて、またドラムの人も当時の後輩に似ていて、うわぁ!やつらこんなことしてるんだ!と思って

このバンドを検索したら、なんと福岡のアマチュアバンドでした。原じゃなかった!原に会いてえなあ!

 

このバンド、いつになったらブレイクするのだろう

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ゆりかごから保育園まで [JD-027]

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