音楽と本

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細雪(ささめゆき)を数十年ぶりに読む

 谷崎潤一郎に興味を持ったのは高校時代、国語の便覧を暇つぶしに眺めていたことがきっかけだった。谷崎氏のページには「耽美派」「悪魔主義」などの言葉が踊っており、カフカカミュなどを読んでいい気になっていた僕は興味をそそられたのだ。彼に興味を持った僕は学校の図書館へ行き、まずは短編集である『春琴抄』を借りた。

確か冒頭の作品は『刺青』(しせい)だったと思う。その流れるような文体や、彫師である男と彫られる女の主客転倒が見事で青二才の僕でも素直に「なんか谷崎すげえ」と思ったもんだ。『蓼食う虫』も読んだはずだけれど、ほとんど内容を覚えてはいない。似非文学青年であった僕にはまだ難しかったかもしれない。それでもそうして何篇か読み進めるうちに、大作『細雪』に挑んだのだ。

 

  折しも高3の秋、受験勉強を必死こいてしていなければならない時期、僕はあまりに意識が低く「映画監督になりてえ」と漠然と思い受験科目が英語と社会しかない日大芸術学部しか受けるつもりがなかったのだ(もちろん一次で不合格、結果浪人)。そうして呑気にも本ばかり読んで現実逃避をしていたのだな。その中の一冊である『細雪』であった。時に夜遅くまで読み、一月ほどを費やしてついには読了し、それを報告して当時の担任の国語教師をして喜ばしめた僕だったけれど、今となっては40年近く前、ほとんど内容を覚えてはいない。それが最近、たまたまキンドルで上巻が無料で読めたのでなんの気なしに読み始めたのですよ。ところが読み始めると止まらない!あっという間に上巻を読んでしまったので、中巻・下巻と読もうとしたら無料本は上巻しかない!仕方がないので500円払ってキンドルの完全版を購入しましたよ。そんで読み終わりました。

畢生の大作、ていうキャッチがすでになんか格調高い

細雪 全

細雪 全

 


 細雪は昭和14年、大坂の落魄した商家「蒔岡家」の四姉妹をめぐる物語である。東京に越して本家を預かる鶴子、そして次女の幸子は結婚し家庭をそれぞれ持っている。三女の雪子と、「こいさん」(小娘さん、こいとさんと読み、末娘の意)と呼ばれる四女の妙子は独身である。妙子は19の時に駆け落ち騒ぎを起こし、名家の娘故、地方の新聞に書きたてられてしまったのだが、その際に間違えて雪子の名前で記事が出てしまったということがあった。それがもとで雪子はその美貌にもかかわらず縁談に恵まれず、30を迎えても独身である。この雪子の縁談話が持ち上がっては不首尾に終わるという繰り返しと、こいさんの奔放なふるまいによる波紋が主な軸になり、それらの出来事が次女の幸子の視点を中心にして描かれている。これは谷崎氏の三番目の妻がこの幸子のモデルになっているということも関係しているのだそうです。

 大仰なストーリ展開があるわけではなく、むしろ微に入り細に入った大阪の上流家庭の日常の描写がこれでもかというくらいに描かれる。ほとんど数行しか登場しない人物の勤め先や、境遇などが説明されたりもするのだけれど、それ本筋にほとんど関係ないでしょ!といえる内容がしかしリアルさをもって次々と描写されているのだ。神は細部に宿るというが、まさにそれを地で行っている作品なのだ。

 

      昭和25年製作の映画「細雪」。ラストはこいさんが家を出るシーンで終る

       

 とはいえ、いくつかの盛り上がる場面はある。例えば上巻の水害の場面などは非常に緻密な描写で、それに巻き込まれたこいさんの緊迫した様子が真に迫っているのだ。ちなみに僕はこの洪水の場面をこの作品のクライマックスだとずうっと思い込んでいて、今回読み直すときに「確か細雪、大洪水で家が水没して終わったよな」なんて思っていました。全然違う。記憶の捏造。ひょっとしたら「ちびまる子ちゃん」で洪水が起きて、たまちゃんの家が水没するという話があったのだけれど、それと混同していたのかもしれない。
 とにかく太平洋戦争直前のまだギリギリ平和であった昭和初期の大阪・東京を谷崎氏の優れた筆致によって、今も鮮やかに甦ってくる。

       こちらは市川崑作品。このシーンの緊迫感すごい

     

 さて前述したように主なストーリーの軸の一つが雪子の縁談なのだが、いくつかの破談を経て、最終的には子爵家の息子との縁談がまとまる。一方その縁談と同時に並行して、勘当同然であったこいさんが未婚のまま妊娠し、結果的に死産するという事件が起きる。そして物語はここで終了するのだ。
 文学作品であるからして、人間の日常を描いた作品であるからゆえ、そんなに劇的なクライマックスがあったりするわけではない。この後太平洋戦争が起こり、大阪も空襲され蒔岡家は焼け出されるかもしれない。ただ「その後」に関しては読者が想像するしかないのだけれど、それにしても終わり方が妙なのですよ。だって、最後のページ、雪子が婚礼の為に東京へ行くのだけれど、その二三日前から下痢に襲われるのです。そうして最後の一文がこれ。婚礼を直前にした雪子の主観に立って書かれた一文です。

 

 そう云えば、昔幸子が貞之助に嫁ぐ時にも、ちっとも楽しそうな様子なんかせず、妹たちに聞かれても、うれしいことも何もないと云って、きょうもまた衣えらびに暮れぬ嫁ぎゆく身のそぞろ悲しき、と云う歌を書いて示したことがあったのを、図らずも思い浮かべていたが、下痢はとうとうその日も止まらず、汽車に乗ってからもまだ続いていた。 

                            細雪 完

 

 

何だこの終わり方!「細雪 完」って。よりによってこの一文がこの大作の締めだとは。一文が長く、流れるような文体が谷崎氏の特徴のひとつであるけれども、凡人ならば最後の「図らずも思い浮かべていた」で終らせるだろうところ、「下痢がとうとう止まらない」という内容で終わりですよ。すげえなあ、谷崎潤一郎

 

それに比べりゃこんなのど素人の手慰み

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ゾゾユーズドジャンキー生活日誌

 もう新品の服なんて買わない。いや、買うけどさ、やっぱりゾゾユーズドでばっかり買っちゃうよね。つうわけでしばらく自分でも何を買ったか良く覚えていないので確認の意味でもここ数ヶ月で僕が買ったゾゾユーズド商品をあげておきます。基本、いつもとおなじような買った服紹介です。

       この他にも子供の服とかも買っている。どこにお金があるのだろう

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これはLeeのスキニージーンズ。ややきつかったが、なんとかはける。1000円。デニムパンツもやたらと持っているのだけれど、買ってしまう。ゾゾユーズドはリーバイスやリーの状態のよいのが1000円前後で買えるのがうれしいね。

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         こちらは小物類。なんとなくオマケ感覚で買ってしまう

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 緑のお財布は2100円。一応レザーです。手袋は新品で3000円。グリーンのブルックスブラザースのストライプハンカチも新品。1100円に値下がりしていたので思わず買ってしまったが、なんとなくもったいなくて使えない。ブルーの三角模様のハンカチはハッピーソックス。ハッピーソックスはやたらと派手で可愛い靴下を量産しているが、こういうのも出しているのだね。これを僕のようなおじさんが使ってます。

        お財布はおそらく新品。でもきちんとしたカウレザー 

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 さすがに手袋のユーズドは気が引ける。僕は寒がりなので手袋は冬の間の必須アイテムなのです。運転するのにこれが無いと辛い。だから4つほど日替わりで使ってるんだけど、レザーというのも条件なのです。僕は高校生の頃からこういうレザーの手袋に憧れを持っていくつも買ってきたのだけれどそれはこのジャケットによるのです。

             ジェントルメンテイクポラロイド

孤独な影

孤独な影

  • アーティスト:JAPAN
  • 発売日: 2015/04/08
  • メディア: CD
 

 ジャケットに移るデビッド・シルヴィアンの手に嵌められている黒レザーグローブがなんともカッコよくて、16歳の僕は近所の洋服屋を血眼になり探したものだ。

 田舎のこととてなかなか見つからなかったんだけれど、しまむら的な洋品店についに発見、直ちに購入。意気揚々と学生服にレザーグローブというミスマッチなファッションで毎日自転車を漕いで学校へ通っていた。

 すると当時同じような音楽的志向を持っていた友人が僕の手袋を目ざとく見つけ、彼も同様に探したらしいのだが見つからず、仕方無しに父親のお古の片方だけあった手袋をしていた。片手をポケットに突っ込んで、右手のレザーグローブだけがなんともいえない哀愁を漂わせていたような気がする。

             このPVでは手袋はしてませんね

     

 

  続いて僕の好みのテイストを持つブランド、ギルドプライムのネクタイ。

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 こういうレジメンタルストライプの配色は色々あるけれど、やはり赤や緑が中心になっているものがよいよね。このネクタイはオレンジというビビッドなカラーがメインだけれどもあまり見かけないストライプなので2700円で値下がりしていなかったけれど即購入しました。最近の流行なのか、やや細身。ちなみに元値は9000円くらい。

 

またまた小物類。トミーヒルフィガーのマフラーと、ブルックスブラザースの派生ブランドレッドフリースのニット帽。

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マフラーは800円のニットは1200円。一応どちらも僕自身が手洗いをして、平らな日当たりのよい場所において乾かします。型崩れしないように細心の注意が要るのだ!

 

    ドレスシャツも充実。左はアローズで右はトゥモローランド

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 アローズのシャツは新品ですよ!値下がりするのを辛抱強く待ち、1900円で購入。Harvie&Hudsonとかいうブランドとのコラボ商品だそうで、かなりおしゃれなシャツです。サイズもぴったりで会心の買い物。こういうのがあるのでゾゾユーズドジャンキーは辞められないのだ。

 

カーディガン大臣としてまたしても買ってしまった。左はミスターオリーヴで右はミロック。大体僕が買うブランドは決まってるのです。

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 左のミスターオリーヴは800円、右のミロックは713円という何故か中途半端なお値段。オリーヴのほう、買うときに写真で気付かなかったのだけれどポケットの横に結構な引きつれがあって何だコリャ!と思ったが娘の裁縫セットを借りて自己修復しましたよ。実際に買うと15000円くらいするそうな。

                   僕カーディガン大臣

 

 

       はい、帽子は800円のサングラスは400円です。

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 個々の値段は安いが積もり積もって結構な額になってるのがイヤだ。僕払えてるのか?まあ、なんとかなるでしょ、借り入れてるわけでなし。さて次はまたしてもギルドプライムのコート。

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 このブランドらしいデザインで似たようなの持っているにもかかわらず結局購入。4380円まで下がったのだ!状態は良いです。新品で買えば3~4万くらいするからね。

 さて最後にこちら、ナノユニバースのスーツ。

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 最初ジャケットだけで1600円という破格の値段で売ってたんですよ。「首周り汚れB」という評価だったんだけど、予感がして、まあ値段も値段だし買ってみたの。するとやはり思いのほかきれいで、サイズもぴったり。でもこういうジャケットって下に合わせるパンツがなかなか難しいのですな。

 たまに上下を違う生地や色で着ている人がいるのだけれど、あれ違和感がすごいんですよ(個人の感想です)。黒のジャケットにグレーとか、逆にグレーに黒のパンツとかなら相性がいいのだけれど、微妙な色の取り合わせとなるとなんだかな・・・。

 それで、もしかしてこのジャケットと別売りでパンツが出品されているのではないかと思い検索したら案の定あった!おそらく売った人はセットアップで売ったのだろうが、ゾゾユーズドって何故か別々の出品になることが多いのだな。

 とにかく3900円という値段がパンツにはついていて、悩むわけですよ。ジャケットが1600円なのに、パンツがこの値段かってけちんぼ根性が頭をもたげてね。でもナノユニのスーツが上下で中古とはいえAの状態で5500円でしょう?じゃ買うしかないよね!つうことで僕のものになりましたこのスーツ、なかなかかっこいいです。

 

      では最後にいくつかのアイテムを身につけて記念写真です。

                 じゃーん

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          スーツ:ナノユニバース 5500円

          帽子:Improves 800円

          手袋:Adposion 2970円

          シャツ:ユナイテッドアローズ:1900円

          ネクタイ:ギルドプライム:2700円

          ベルト、靴:スタイリスト私物



 明日このいでたちで娘の卒業式に出ます

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ニッチガシャポン定点観測

 時節柄多くの人が自宅にいて、暇をもてあましネットを見ているのでしょう、ここ数日PVが伸びてる。まあ僕もこの機会に会社が休みをすこしくれたのでこんな時間にこんなの書いているわけですが。

 

 この間何の気なしにショッピングモールのガシャポンコーナーを観ていたら相変わらずどこに需要があるのかわからないようなグッズが売られていたわけ。例えばこんなの。

            「地蔵コーン」じゃないよ、まったく

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 以前これと似たようなインパクトの商品を記事に書いた。

 色々考えるねみんな

 

 しかし、実はこの地蔵コーン、長谷川維雄さんというアーティストが生み出した作品の商品化されたものだった。


だから実際は商品開発者のイマジネーションが作り出した、どこかぶっとんで、しかもちょっとズレているがゆえの、絶妙なダサさが足りないのだな。

   それらしきポエミーなキャッチが書かれているが、どこと無くわざとらしさも感じられる

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 つうことで別に購入するほどの意識への働きかけはありませんでした。さて、他に何があったか。

                どういうつもりで商品化したのか

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 和式と様式の全二種。二種で十分でしょう。タンクが取り外し可能であったりと無駄に作りこんである。この原型を作っている時の原型師の心境やいかに。仕事だと割り切っているのだろうか。

「シールを貼って遊べる!」と書いてあるが、具体的にどうやって遊べばいいの?このスケールに近い人形をつかって、「もれちゃう!」とかするのかね。フランソワーズモレシャン!おしっこモレシャン!

 

 こちらはありえない組み合わせシリーズ。サメ+フライとか、土下座+ウルトラマンとかその流れですかね。

         地球が滅びて数万年後に見つけられたという設定でしょうか

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 さして面白みも無かったのですがなんとなく撮ってしまったので載せておきます。

さて、買わなかったものの、すこし欲しいなと思わされてしまったのがこれ。

              少年の心を絶妙にくすぐっている

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 商品化するほうもやや自信が無いのか「機械の腕!?」という書き方をしている。いや、見えないから。でも発想はいいよね。

           ガシャン!グイーン!とかいいつつ遊ぶのだろうな 

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他にもこんなに種類がある。しかし買ったところでゴミになるのが関の山だろう。

      A-02とかB-03Typeとか、それらしいコードネームをつけている 

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 野球少年がよくユニフォームの下に黒い長袖を着用しているけれど、これつけて試合に出てたら全力で笑うよね。そんでもって「あ!あいつルール違反だ!サイボーグじゃねえか!」とか文句言われたりね。

 

 モレシャンってだれだっけ?

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何為れぞ我かくなる音を好まむ

 小6の娘が最聴いているのは米津玄師。学校で歌ったんだか何かで知り、まあまあ聴いている。アルバムを買うとかではなく、YOUTUBEでPVを観る程度なんだけど、僕の音楽的嗜好とは違うので正直もっと親父寄りのものを聴いてくれないかなあなんて勝手な考えを起こして、僕は彼女にさりげなくこんなのを観せたりするわけですよ。

                  誰の遺影だ

    

 いや、いいね‼スキッツォイドマン。メタル、ジャズの無理やりなドッキングのあとに「つーれってって、つれってって」のサビのキャッチーな展開!

 ドラムに紅蠍しゅう嬢が加入してより良くなったぞ。彼女はルックスもいいし、プレイもパワフルで素晴らしい。

       しゅう嬢は七重しゅうという名前で絵も描いていらっしゃる

   

 サビのスカになる展開、いいよね。いまどき逆にこの手のミクスチャーっていないんじゃないか。こういうバンドがもっと衆目を集めれば世の中もっと面白いんだけど、いかんせんアクが強すぎる。ライブ映像がインスタで上がっているんだけど、あんまりお客さんいないしね。

 

 娘は洋楽だとやはり歌詞がわからないということもあり、あまり興味を示さないんだけれど、こちらは一応日本語なのでちらっと見たりするのだ。いや、ちらと見るだけで積極的に聴いたりはしないのだけど。

 でも「あ、おとうさん、このバンド久しぶりだね。『生き埋めZ』とかいう曲やってたよね」と発言し、こちらが笑わせられる。パパ「生き埋めZ」とか忘れてたよ。

                   Zってなんだ

    

 まあ、もう少し成長したら洋楽やメタルの良さもわかるのでしょうか。翻って僕の小6の頃の音楽的嗜好を考えるとそれはそれで結構イレギュラーだった。そのことはこのブログの初期に書いているのだけれどきっとそれを読む人もそんなにいないだろうからまた書きますよ。

 

 友人が「ザ・ベストテン」とかの歌番組で歌謡曲を聴いていたころ、僕はといえば何故か映画音楽のサントラに興味津々だった。僕が小学生の時に買ったLPは見たこともない「ピンクパンサー4」だったし、観たくても怖くて観られなかった「エイリアン」であった。しかし総じて小6の耳には訴求力がなく、せっかく大枚はたいて買ったそのLPもあまり聴かなかったりして。

        あのテーマを期待したら、ディスコ調子でちょっとがっくり

   

 むしろよく聴いたのはいわゆるドーナツ盤であるシングルレコードだった。そして当時観て異様に衝撃を受けた映画「Mr.Boo!」のシングルはよく聴いたものだよ。この映画、僕くらいの世代には非常な懐かしさをもって迫ってくる。若い人にはもうこのギャグのペースは通じないだろうな。

             ホウテンリコターコンツァイ!

   

 ホイ3兄弟主演で有名なこのシリーズの主題歌担当は次男のサミュエル・ホイ。なかなかキャッチーな曲を作る人で今聴いてもカッコいいよね。そうして僕はそのシングルに付いていた日本語のルビ付きの歌詞カードで歌詞を覚えては友人に自慢げに「ワイレンツァマットハサイエチンサイ、チヨウチェムチサイホチャウエモワイ~」なんて歌ってはいい気になっていたのだ。

       僕の歌詞記憶、いまだ正確。あとこの曲のリフはカッコいい

     

 そして時代はYMOを輩出し、中1の頃にはひたすらテクノポリスを聴いていたもんだ。

           このアレンジすごいな。細野氏はなんと銜えタバコ!

    そのうちに当時MTVの力で人気を博していたデュランデュランやジャーニー、スティクスなどを聴くようになり、レインボーのデスアリードライヴァーを聴いてメタル方面へと進んでいくのだ。

                 ドモアリガトミスターロボト

     www.youtube.com

 

     www.youtube.com

 考えてみれば僕は昔から音楽的な雑食嗜好があって、それが今の節操のない聴き方にも通じているのだろうけれど、それにしてもやはり耳障りが悪い曲というものは数多くあるわけで、それはどういうわけなのだろうか。

 

 曲に対する価値観なんて人それぞれなんだからそれをここで挙げはしませんが、ときに巷でもてはやされるあの曲この曲が僕にとって時に不快な気分を引き起こさせるのはなぜなのだろうか?DNAとかに仕組まれてるんですかね?

 ある特定のメロディの組み合わせが僕にとって受け入れがたいのだろうか。例えば過剰に美しいメロディ。いわゆるクサいといわれる音程だ。だからデスメタルが好きな僕でもメロデスのようなジャンルには食指が動かない。やっぱりブルータルに押し通してほしいよね。

 その一方でクラブジャズやハウス、ディスコというジャンルは気分が高揚するのですよ。このジャンルは当然メロディが主体になっているわけだけれど、一切不快を感じない。やはり、ある種の音程の組み合わせがある特定の人のエモーションを引き起こすとしか思えん。とすれば、その原因を解明すればヒット曲やニッチな曲を作ることができるのでは?AIとかに作らせればそれが可能なのでは?

                往年のジャザノヴァの名曲

    

                  どゆりめんばぁ?パーリヤァ!

    

 とはいえ人間は直感的にそういう音楽の作り方をしているのだろう、だからこそ、これだけの膨大なジャンルがあるのだ。そして結局僕はその無限の宇宙にも等しいフィールドから僕に響く曲を探すしかないのだ。

 

                    どーん

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 タンスを整理するのでCDを片付けろと言いつけられ、山積みになった僕の所有するCDの一部。どのCDに何が入っているのかほとんど分かる。娘よ、これを好き勝手に聴いて構わないのだよ。

 

 

相変わらず地味に読まれ中

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文学壮年なるかみ 椎名麟三・梅崎春生を読む

 僕は毎日お風呂の時間と寝る直前で本を読んでいます。お風呂は基本湯船につかりながら温まることを目的としているので、できればあまり小難しい内容 ではなく、すいすいと読めるものが好ましい。だからエンターティメント小説 を中心に読むわけ。そんでそれは大体ブックオフの200円くらいのハードカ バー本で賄うんだけど、めぼしい本を読み切ってしまったのですよ。


 また買いに行ってもいいんだけど、そしてその行為は楽しいのだけれど、増える一方だし節約の意味も込めてもう一度昔読んだ本を読み返そうと思ったの です。本棚にざっと目を通して留まったのはのは日本文学全集の「椎名麟三・梅崎春夫」の巻だった。

    昔住んでたアパートの大家が捨てようとしていたものをまとめて入手したうちの一冊

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 久しぶりに文学作品を読もうという気になり、椎名麟三の「 深夜の酒宴」から読み始める。昔確かに読んだはずなのだけれどほとんど覚えていなかった。次いで「自由の彼方に」「媒酌人」と読み進める。どの作品 も昭和初期の暗い雰囲気に満ちており、明るい要素ほぼなし。カタルシスなし 。あるのは生きることの厳しさと絶望。文学作品に様々な人生の断片が描かれているが、どの話も、希望らしきものが見られない。

 


「自由の~」は作者の自伝的作品だというが、とにかく救われない。コック見習いである山田清作はその劣悪な職場環境から逃げ出し、職を転々とする。しかしどこへ行っても彼が安穏と過ごせる場所はない。雇い主のチンピラのような若造に往来で殴られると、そのままふらふらと、自ら手近な店のショーウィンドウに突っ込み、ガラスを割り、血を流す。その一方で時に感情を爆発させ、レストランの女給にチキンライスをぶちまけたりもする。

 そんな彼はある日母の自殺未遂をきっかけに姫路へと戻り、そこで電鉄の車掌となるのだが徐々に彼はそこで共産党の活動に精を出してゆく。とはいえあくまで最初は自称共産党員であって、そのことに彼自身が陶酔していたのだが、やがて非合法の組合活動を通じて本物の共産党員となり、ビラを配布したり、会合を持ったりと行動を進めてゆく。

  ところがある日職場に見慣れない車が停まっているのを発見し彼は逮捕を予感し逃走する。そうして大阪や東京を転々とするのだがやがて捕まり、懲役生活へと入る。出所した後も元共産党員であるので碌な職に就くことはできず、町工場でボルトをひたすら拾うという重労働に従事する。彼はそこでおおいに健康を害し、毎日あばらやで梁にかけてある荒縄を首に巻いては死ぬ決心がつかずにただ生きるのだ。暗い。ひたすら暗い。

  

 次の「媒酌人」は作家になった彼が自分の意志とは無関係に不可避的な出来事に徐々に巻き込まれていく作品だ。私小説的な内容であるが、これがまたなんというか完全に不条理小説。ある日突然玄関先に現れたのは、叔母の娘(つまり従妹)の夫である民夫。かれは田舎で問題を起こして東京に出てきたのだという。そして頼れるのは媒酌人をしてくれた作者のみだというのだ。作者にしてみれば一度会ったきりの、しかも血のつながりにない若者が突然現れたのだからたまらない。すぐに追い返すつもりだったが、妻のとりなしでなし崩しに居候されてしまう。民夫は何をするでもなく、毎日ぶらぶらとしており、ときに作者の生活に入り込んでくる。耐えきれなくなった作者は講演のついでに田舎 の叔母の家へと向かう。

 この道中がまた不条理の連続でタクシーは部落の入り口までしか行ってくれない。叔母の家はさらにそこから数キロ離れたところなのだ。仕方なくそこから歩き出すのだが早くも夕闇迫り、果ては途中で持病の心臓発作を起こし、谷川の水で薬を飲みなんとかしのぐ。次から次へと作者に不幸が降りかかるので、読んでいていたたまれない気持ちになってくる。どこまでもツイてない。ようやく叔母の家へたどり着くが、民夫はほぼ絶縁状態にされており、何の解決策も見いだせないまま作者は家へ帰る。帰宅するとなんと民夫は最も犯すべからざる作者の部屋で寝起きしているではないか!しかも妻は彼を甲斐甲斐しく世話をし、着替えなども買ってやる始末。あまつさえ「僕、小説をかいてみましたん。出版社を紹介してください」とぬけぬけとのたまうのだ。しかもその小説は作者の書きかけの原稿の後に書かれていた!激昂した作者は原稿をその場で破り捨て、家を出て以前逗留したことのある温泉地で数日過ごすことにする。まあ、これも半ば妻に追い出されるような格好なのだけれど。僕、なんとなく彼に自分の姿をなぞらえてしまった。このように人生というのは、とかく思い通りにいかないものだ。

 僕は50年生きてきて、本当にそう実感する。まさに人生山あり谷あり、そして僕は今確実に谷にいるのだ。そしてそういう時にこそ小説が魂を救ってくれる。まあ救うというのは大げさだけど、少なくとも捨て鉢な気持ちを和らげてくれはするのだ。たとえそれが幸福な物語でないとしても。
 さて、作者はここで最後の災難に見舞われる。最終バスで温泉地に向かうのだが、バスの中でその温泉宿が火事で無くなったということを乗り合わせた地元の住民や車掌に聞き愕然とする。車掌は途中で降りれば宿があるという。不安を抱えたまま降りたはよいが、それらしきものは見当たらない。闇が作者を包み込む。彼は座り込み一服する。そして物語はここで唐突に終わる。

 これからどう生きるべきか、見失った人間が陥っている状況そのものではないか。彼は果たしてこの後、宿を見つけることができたのだろうか?僕も彼と同様に光を見出すことができるだろうか。

 

 なんかやたらと字が多くてすいませんねえ。次の梅崎春生のパートはまた気が向いたら。

 

それでも、生きていかざるをえない!

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愛すべきプロのバカ、アンドリューW.K.のエアドラム動画に瞠目せよ!

    パリハー!パリハー!

    パリハー!パリハー!

 

 みなさん、ハードにパーティしていますか?僕はしていません。しかし、10年も前から延々とハードコアにパーティをしている男がいる。その名はアンドリューw.k.!

            レッツゲッパリハー!レッツゲッパリハー!

     

 ジャケットからしてしょうもな

パーティー・一直線!

パーティー・一直線!

 

  このハードコアパーティ野郎はこの曲で消えると思いきや、どっこい今だにしぶとくパーティし続けている。まあ、基本的に僕は彼が好きなのですが、最近以下の動画を発見してさらに好きになったのです。

 

「43 Minute Air Drumming Workout with Andrew W.K.

というタイトルと共にこの動画のサムネを見たときはどうせパーティバカがテキトーにエアドラムをやってるんだろうな、と思いながら暇つぶしに見たのです。しかし僕は認識が甘かった。彼は唯のバカではなく、プロのバカだったのだ。とりあえず最初の数分だけでもそれが伝わってくる。

       まあこの絵ヅラでアホなことやってるなあ、という察しはつくでしょ

   

 最初に彼の短いスピーチがある。

「ハイ、俺の名前はアンドリューWKだぜ!ハードコアパーティ野郎だぜ!俺はいつも型破りなエクササイズのおかげでムキムキだぜ!誰がジムが必要だといった?誰がエクササイズマシンが必要だといった?お前にはエアドラムがあるじゃないか!

 ドラムセットはいらないぜ!もちろんスティックもな。お前に必要なのはナパームデスの「ハーモニーコラプション」のような素晴らしいアルバムだ!

 

 笑った。よりによってそのアルバムをチョイスするとは。

 

 ナパームデスの初期の大傑作

ハーモニー・コラプション

ハーモニー・コラプション

 

ナパームデスを知らない方は、僕のこの過去記事で勉強してください。来年の大学入試共通テストに必ず出ますから。

記事は「その4」まである大作です

 

 まあ、ナパームデスを知らない人にはその面白さがあまり伝わらないでしょうが、動画を見れば彼がどれだけ真剣にこのエアドラムに打ち込んでいるのかが分かる。彼はとにかくほぼ完璧にこのハードコアアルバムのドラムコピーをしているのだ!

 最初のノイズがブブブーと鳴り響くイントロからの「タン!」のスネアのタイミングがあまりに完璧で、笑ってしまった。そしてその後怒涛のブラストビートエアドラム!タム回しやシンバルのタイミングも見事にシンクロ。ただし途中、タム回しなどのタイミングを何度か間違えるときがあって、その都度容赦なく赤いバッテンが画面いっぱいに広がり「ブー!」と鳴る。

 「ブー!」じゃないよ!、まったく。

 

 僕はバカな思いつきも、とことん真剣にやり通せば立派なエンターティメントになるという奇跡を見た。余程彼はこのアルバムが好きなのだろう。

 まあそれにしても見ているうちに本当に叩いているように見えるから不思議だ。何が面白いかって手だけではなく、バスドラのキックまでコピーしているのです。ひたすら43分ハーモニーコラプションをエアドラムし続ける彼の姿は感動的ですらある。

 夜中にこれを見始めた僕は結局全部見てしまった。何やってんだろね。

 

 そうそう、最後の方なんて本物のナパームデスのドラマー、ミッチハリスが憑依しているかのようなパフォーマンスでバカ度が沸点に達しているのだ。ちなみに彼は両腕に2・5ポンド(1.5キロくらい?)のウェイトグローブをつけてやってます。そりゃあんな腕の太さにもなるよね!

 

15000PVいった(恩恵無し)

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つれづれ読書日記

 日曜出勤でぐったりしてアマゾンミュージックをランダムに再生していたらこの曲があって、勝手に僕は「お、ダイナソーの新曲か!」と思っていたらなんのことはない、僕の持っているアルバムに入っていました。

      でも、とてもいい曲。なんだか今の僕の心に染みる。下手すりゃ泣ける

   

 これぞまさにダイナソー節!ハードでノイジーなギターに、Jマスキス叔父の優しいヘナヘナ声がかぶる。このアルバム、聴きなおそう。

ヘンなジャケット

Beyond by Dinosaur Jr. (2007-05-01)

Beyond by Dinosaur Jr. (2007-05-01)

 

 

 それから全然音楽のベクトルは違うがこちらのスクエアプッシャーは正真正銘の新曲だ。PVはスマホで渋谷を適当に撮影して画像を加工したんじゃないの?と思えるほど安っぽいが最後のほうで看板に「すくえあ・ぷっしゃあ」とか「四角形プッシャー」とかのしょうもない日本語の主張が入ってすこし笑う。でも曲は相変わらずの変態系テクノです。最初はぶぶぶぶと打ち込みベースがなっていますが徐々に音が重なり、中途のベースとキックが入ってくるあたりからどんどんテンションが上がる!世の中にはこういう音楽もあるのだと万人に知らしめたい!スクエアプッシャーのアーティストパワー、衰えてないなー。

               そのメガネ、おくれ

     

 アンダーワールドとかも買いたいが今節約モード。誰か僕に買って!

              

 

 

 閑話休題

 50を超えるともう疲れが取れないよね。あれかね、セサミンとかシジミエキ スとかを呑んだほうがいいのかね。80過ぎの母親がしきりにサプリを勧めてくるのだけれど、どうなの?息子はいくつになっても息子なのだ。
 
 忙しさと疲れでこれといった記事も書けずただ毎日を過ごす僕、何のために 生きているのだ!?今は会社が繁忙期で(つうか一年のうち半分は繁忙期。そのくせ給料は安い)日曜日の休みが取れないのだ。今の会社に入って8カ月経つがとにかく日曜出勤が多すぎ。ああ、いやだなあ。

 

 ってそんなことを聞かされたところでつまらないよね。この場では枕草子がごとく明るく、興味深いことだけを記していきたい「音楽と本」です。

 

 まあ相変わらず服とか本とかでかろうじて命をつないでいるわけですが最近はこちらを読んだという話。どれもブックオフで200円くらい。

 

エンデュミオン・スプリング

エンデュミオン・スプリング

 

 「エンデュミオン・スプリング」は「すべての活字好きに」という帯につられて購入。現代とグーテンベルクの時代が交互に登場し、最初は「ネバーエンディングストーリー」のような物語を想像するが、そういうファンタジーもので なかった。エンデュミオン・スプリングというのは人名でその人物が何も記載されていない本を作ったのだが、そこで使用されている紙そのものが物語の鍵を握る。どうせ誰も読まないと思うのでネタバレすると、なんでもその紙はドラゴンの皮膚からできているのだそうで。

 そうしてそこにはすべてを手に入れることができる知識が書かれており、それを読めるのは選ばれた子供だけなんだそうな。現代の12歳の少年ブレークは父親と不仲でアメリカを離れオックスフォード大学で研究に励む母親と妹との生活に息苦しさを感じている。
 

 ある日そのオックスフォードの膨大な蔵書の中に何故か自分を引き付ける書物を発見する。ページを開くとそこには何も書いていないのだ。ここから彼の書物をめぐる冒険が始まる。しかし、あれだね、やっぱり海外のインテリにとってオックスフォードというのはやはり権威ある場所なんだね。歴史、規模、成果からいっても当然なのだろう。
それでその本はオックスフォードに集まる学者たちにとっても垂涎の的で、本に取りつかれている彼らは血眼になってその本を探そうとしている。なぜならその本の知識を得たものは、ありとあらゆる真理と知識を得、あらゆることが思いのままになる、というのだから。少年ブレークはその本、「エンデュミオン・スプリング」を紆余曲折の末見つけ出すのだが、とある影が彼を付きまとい、何としてでもその本を手に入れようとするのだ。物語はグーテンベルク本人が登場する時代と、現代が交互に描かれ物語が構成されていくのだけれど、現代編のクライマックスは思いもよらぬ展開になってなんというか推理小説みたいにも感じられました。とにかくやたらと本が登場します。とはいえ、小栗虫太郎とかバタイユみたいにやたらと衒学的な登場のしかたでもないのですけど。

 

 

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)

 

  出久根達郎の「波のり舟の 佃島波風秘帖」はこれぞ小説家の書く物語だという醍醐味を味わえる作品。江戸時代の佃島を舞台に渡し守である二十五歳の青年正太が舟を利用する様々な人間とのかかわりの中で起きる不思議な出来事や時に危険な事件を描く。 

 確か出久根氏の作品は30年くらい前に「あったとさ」を読んで以来だと思うんだけれどいや面白い。ただの江戸を舞台にした人情噺かと思いきや、捕り物あり色恋あり、はては幻想的な話ありと読み手を飽きさせない。たしか「あったとさ」にも最後の話が異様な読後感を残す不気味な幻想味を持った作品だったという記憶がある。今度ブックオフにいったら氏の作品も物色しよう。

 

 

首挽村の殺人 (角川文庫)

首挽村の殺人 (角川文庫)

 

 「首挽村の殺人」は横溝正史賞受賞のミステリ。岩手の過疎集落に赴任した若き医師滝本。前任者である彼の友人、杉が不審死を遂げたその村で次々とその村にまつわる陰惨な昔話通りの殺人が起きる。

 推理小説を読むときは自然と犯人を特定しながら読んでしまうが、この物語はまんまとミスリードにひっかっかった。読んでいる最中はどんどん先に進むが、読んだ後あれなんだかそれってどうなの?という部分はあります。でも十分楽しめました。面白かったですよ。

 

 今週は人生の転機の週です

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