音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

つれづれ読書日記

 日曜出勤でぐったりしてアマゾンミュージックをランダムに再生していたらこの曲があって、勝手に僕は「お、ダイナソーの新曲か!」と思っていたらなんのことはない、僕の持っているアルバムに入っていました。

      でも、とてもいい曲。なんだか今の僕の心に染みる。下手すりゃ泣ける

   

 これぞまさにダイナソー節!ハードでノイジーなギターに、Jマスキス叔父の優しいヘナヘナ声がかぶる。このアルバム、聴きなおそう。

ヘンなジャケット

Beyond by Dinosaur Jr. (2007-05-01)

Beyond by Dinosaur Jr. (2007-05-01)

 

 

 それから全然音楽のベクトルは違うがこちらのスクエアプッシャーは正真正銘の新曲だ。PVはスマホで渋谷を適当に撮影して画像を加工したんじゃないの?と思えるほど安っぽいが最後のほうで看板に「すくえあ・ぷっしゃあ」とか「四角形プッシャー」とかのしょうもない日本語の主張が入ってすこし笑う。でも曲は相変わらずの変態系テクノです。最初はぶぶぶぶと打ち込みベースがなっていますが徐々に音が重なり、中途のベースとキックが入ってくるあたりからどんどんテンションが上がる!世の中にはこういう音楽もあるのだと万人に知らしめたい!スクエアプッシャーのアーティストパワー、衰えてないなー。

               そのメガネ、おくれ

     

 アンダーワールドとかも買いたいが今節約モード。誰か僕に買って!

              

 

 

 閑話休題

 50を超えるともう疲れが取れないよね。あれかね、セサミンとかシジミエキ スとかを呑んだほうがいいのかね。80過ぎの母親がしきりにサプリを勧めてくるのだけれど、どうなの?息子はいくつになっても息子なのだ。
 
 忙しさと疲れでこれといった記事も書けずただ毎日を過ごす僕、何のために 生きているのだ!?今は会社が繁忙期で(つうか一年のうち半分は繁忙期。そのくせ給料は安い)日曜日の休みが取れないのだ。今の会社に入って8カ月経つがとにかく日曜出勤が多すぎ。ああ、いやだなあ。

 

 ってそんなことを聞かされたところでつまらないよね。この場では枕草子がごとく明るく、興味深いことだけを記していきたい「音楽と本」です。

 

 まあ相変わらず服とか本とかでかろうじて命をつないでいるわけですが最近はこちらを読んだという話。どれもブックオフで200円くらい。

 

エンデュミオン・スプリング

エンデュミオン・スプリング

 

 「エンデュミオン・スプリング」は「すべての活字好きに」という帯につられて購入。現代とグーテンベルクの時代が交互に登場し、最初は「ネバーエンディングストーリー」のような物語を想像するが、そういうファンタジーもので なかった。エンデュミオン・スプリングというのは人名でその人物が何も記載されていない本を作ったのだが、そこで使用されている紙そのものが物語の鍵を握る。どうせ誰も読まないと思うのでネタバレすると、なんでもその紙はドラゴンの皮膚からできているのだそうで。

 そうしてそこにはすべてを手に入れることができる知識が書かれており、それを読めるのは選ばれた子供だけなんだそうな。現代の12歳の少年ブレークは父親と不仲でアメリカを離れオックスフォード大学で研究に励む母親と妹との生活に息苦しさを感じている。
 

 ある日そのオックスフォードの膨大な蔵書の中に何故か自分を引き付ける書物を発見する。ページを開くとそこには何も書いていないのだ。ここから彼の書物をめぐる冒険が始まる。しかし、あれだね、やっぱり海外のインテリにとってオックスフォードというのはやはり権威ある場所なんだね。歴史、規模、成果からいっても当然なのだろう。
それでその本はオックスフォードに集まる学者たちにとっても垂涎の的で、本に取りつかれている彼らは血眼になってその本を探そうとしている。なぜならその本の知識を得たものは、ありとあらゆる真理と知識を得、あらゆることが思いのままになる、というのだから。少年ブレークはその本、「エンデュミオン・スプリング」を紆余曲折の末見つけ出すのだが、とある影が彼を付きまとい、何としてでもその本を手に入れようとするのだ。物語はグーテンベルク本人が登場する時代と、現代が交互に描かれ物語が構成されていくのだけれど、現代編のクライマックスは思いもよらぬ展開になってなんというか推理小説みたいにも感じられました。とにかくやたらと本が登場します。とはいえ、小栗虫太郎とかバタイユみたいにやたらと衒学的な登場のしかたでもないのですけど。

 

 

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)

 

  出久根達郎の「波のり舟の 佃島波風秘帖」はこれぞ小説家の書く物語だという醍醐味を味わえる作品。江戸時代の佃島を舞台に渡し守である二十五歳の青年正太が舟を利用する様々な人間とのかかわりの中で起きる不思議な出来事や時に危険な事件を描く。 

 確か出久根氏の作品は30年くらい前に「あったとさ」を読んで以来だと思うんだけれどいや面白い。ただの江戸を舞台にした人情噺かと思いきや、捕り物あり色恋あり、はては幻想的な話ありと読み手を飽きさせない。たしか「あったとさ」にも最後の話が異様な読後感を残す不気味な幻想味を持った作品だったという記憶がある。今度ブックオフにいったら氏の作品も物色しよう。

 

 

首挽村の殺人 (角川文庫)

首挽村の殺人 (角川文庫)

 

 「首挽村の殺人」は横溝正史賞受賞のミステリ。岩手の過疎集落に赴任した若き医師滝本。前任者である彼の友人、杉が不審死を遂げたその村で次々とその村にまつわる陰惨な昔話通りの殺人が起きる。

 推理小説を読むときは自然と犯人を特定しながら読んでしまうが、この物語はまんまとミスリードにひっかっかった。読んでいる最中はどんどん先に進むが、読んだ後あれなんだかそれってどうなの?という部分はあります。でも十分楽しめました。面白かったですよ。

 

 今週は人生の転機の週です

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