音楽と本

僕のカルチャーセレクトショップ

九月のつれづれは結局CD探しの旅

 もう最近はこの話題しかない気がしますが、大人の男としてやっぱり休日はハードオフブックオフに行くじゃない。この間も血眼になって安々CDコーナーを漁り、頼れるのは己の目利きのみという状況を楽しみながらいかに安く戦利品を入手するかに血道を上げたなるかみです。
 平日の昼間だというのに近所のハードオフはなぜか僕のような中年の男性が結構いて、ああやっぱりこの人たちの休日はハードオフなのだなと、僕は一人合点してこみ上げる笑いをこらえるのであった。

 そうして購入したのが以下の5点。

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 寂しげな視線を送る子供の写真が見るものを不安にさせるジャケットはFAITHLESS、「NO ROOTS」。

 人によっては21世紀のサインオブタイムスなどと大絶賛

  テクノ/エレクトロ系のバンドなんだけど、その昔「God is a DJ」という曲が気に入ってCDを買ったのですよ。そうして最近もたまたまその曲のライヴをYOUTUBEで見てへえ、盛り上がりが尋常ではないなあ!と妙に感心した経緯があったのだ。

  1:00くらいすると曲が始まります。ベースもドラムも生なのにテクノっぽさがすごい

               そしてこのように僕と巡り合う不思議な縁。300円ですよ!

 内容は期待通りの名曲揃い。バスドラ四つ打ちのビートが基本なんだけどライヴをバンドでやっているように、どこかオーガニックな印象もあり、よい作品を聴けたという満足感を与えてくれる。ヴォーカルの黒人の人の発音が聞き取りやすくて、歌詞を半分くらい理解できるのだけれど、どうやらジャケットとリンクしていて難民の子どもの立場や境遇を歌ったものが多く、素直に音楽に身を委ねるのが憚られるようなものもある。イギリスやヨーロッパ人にとってはこの手の問題はより身近に感じられるのだろう。ノンポリである僕は襟を正さなきゃいけない気分にもなるのだ。

 
 300円コーナーでの掘り出し物はこれだけだったので、次に100円コーナーへ移動。一か月ほど前にさんざん見たので、もうめぼしい出物はないとは思うのだけれど、年の為にチェックしてみると新たに一つカゴが追加されてその中に無造作に数十枚のCDがぶちこんである。おお!これは!と思いさっそくアマゾンに生息するという血を吸うナマズカンディルのごとくカゴに吸い付く僕。グリーンデイとかオフスプリングメロコア系があったが、多分買っても聴かないのでスルーパス

 その代わり気になるジャケットを発見した。「NO WARNING」というバンドの「サファー・サヴァイブ」。

リンキン・パークのマイク・シノダも絶賛したとのこと 

 十中八九ラウド系なのだろうけれど、今一つ確信が持てないのでライナーを見てみるとなんと日本版だった。中の解説を読んでみるとKornなどのバンド名を引き合いに出していたのでこれなら間違いないだろうと思い100円で購入。間違いなかった。モダンへヴィネスの流れの若さ溢れるバンドでこちらも僕はご満悦。カナダはトロントの出身のハードコア・メタルです。

                 メインのリフが昔のデフトーンズっぽい

      


 そしてもう一枚は僕の甘酸っぱい思い出とともにあるブライアン・アダムスのベスト!

 今何歳?

 甘酸っぱい思い出・・・ダサいフレーズ!それはともかく30年以上前のことだ。

 高校で僕が所属していた吹奏楽部の後輩の女の子がブライアン・アダムスの大ファンで、録音してもらったのだ。その娘はホラー映画が好きで、意気投合した僕らは丁度その時公開されていた「スペースバンパイア」を一緒に観に行ったのだ。

           監督はなんと「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー!

     それにしたってこれ、デートで行く映画じゃないよね。終始裸のマチルダメイがイギリス中をウロウロして変な顔の俳優と宇宙へ帰っていくんだからさ。この映画に関しては二年前に別に書いているのでこちらをどうぞ。

 書いてある内容ダブってますが   その後その娘とは「フライトナイト」を観にいったりもしたのだけれど、

           Jガイルズバンドの主題曲もよかった

   www.youtube.com

 最終的にはフラれたしょぼい18歳の僕。でも録音してもらったブライアン・アダムスの「レックレス」は彼のキャリアの最高傑作でしょう。たまにそのアルバムを聴くとその娘の思い出と相まっていつも懐かしく、面映ゆい思いが僕を包み込むのです。
 その娘に聴いてもらいたくて「somebody」とか「heaven」「run to you」なんかを一生懸命ギターでコピーし、いつかバンドでやって観てもらおう、という青春期に特有の妄想を膨らませながらもその機会は結局訪れませんでした。

              こんなPVだったのか!

    www.youtube.com

             ライダースのベストがかっこいい

    www.youtube.com

 この店ではこの3枚と、500円でネクタイを購入。
 さて帰りがけにもう一軒あるブックオフ280円CDコーナーにてこちらの2枚の「WIRE」04、02のCDを入手。

 WIREのコンピはテクノ入門アイテムとしても優秀。今なら安いものもあるから全部買うかな

   

 石野卓球プレゼンツのこの巨大テクノイベントは、毎年出演アーティストのコンピを出していた。今思えば一度くらい行ってみたかったな。

              まさに04の一曲めをプレイしている!

     もともとこのシリーズを数枚持っていたけれど、この二点は両方とも2枚組!良質なテクノコンピとして破格の値段だよ。10年以上前のものだけれど、今聴いても全く退屈しません。おそらくここに二枚あったのは誰かがまとめて売ったものがそのまま置かれたのだろう。ラッキイ!今度このコンピをチェックしよ!

 

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