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僕のカルチャーセレクトショップ

車とわたくし

 僕は現在コペンを愛車としていますが、これはもう何代目かの車だ。これは今の身の丈にあった車なのだろうけれど、実はお金があれば乗りたい車なんてたくさんある。 

 若者の車離れなんていう言葉もあるが、こちらとしては生活必需品なのだから離れている場合ではない。そして、毎日乗るからにはそれなりのものに乗りたいよ!もしもう少し収入があって生活に余裕があれば僕はアウディのTTクーペがいいな。

 写真が出ない

 見た目はこちらですね

 

 現行モデルは高くて買えないが、ひとつ前のモデルならなんとか買えるんじゃないか?と人知れず思っているのです。

 こちらの形の方です

 

 まあ、これってお金がないから中古で外車を買って、背伸びして見栄を張るっていうちょっと寂しいことだけれど、やはり子供の頃スーパーカーブームの洗礼を受けた身としてはスポーティな車に乗りたいと思ってしまうのですよ。

 

 そんな僕は大学を卒業してバンド活動に専念していた時に必要に迫られて車を初めて買った。バンドの練習は深夜一時くらいまでやるのでどうしても帰りが遅くなり、三鷹から京王堀之内に帰る電車なんてない。仕方がないので父親に泣きついて、おじさんが乗っていたそれなりにくたびれたトヨタトレノを5万円くらいで譲ってもらった。大学を卒業してもスネカジリの恵まれていた僕、本当に親には心配をかけた。

 スプリンターじゃないやつでしたが

 

 それにしても車があるとやっぱり違うよね。この車のおかげで、バンド活動の他にも夜中に突然思いつきで仲間と海に出かけたり、風邪をひいた時には100mしか離れていない病院に乗っていったりもした。

 しかしそのうちにバンド活動に挫折した僕はただの日常の足としてその車を使うようになっていた。そしてある日、近所のコンビニに行こうとして通りに出たとき、右折の際に植え込みに隠れて見逃していた車に激突!当然相手の車は大破!降りてきたのは中年のおじさん!しかもえらい怒っている。

「おい!なんてことしてくれたんだ!これ先週売れたばかりなんだぞ!」

 とにかく勢いのある人で20代の若造である僕は気圧されっぱなし。警察を呼んで、あとは保険屋の仕事。全面的に僕が悪く10ゼロというトンデモない結果に。ああ、嫌な思い出だなあ。さすがに二十数年前の出来事だから客観的に考えられるけれど、当時は相当ヘコんだ。へこみすぎて「事故記」という随筆を書いてしまったくらいだ。「その日は雨が降っていた。僕は買い物をしようと車に乗りこみ・・・」のような調子で書いたと思う。何やってんだ。それにしてもあれ、どこにいったのだろう?引越しの時に赤面して捨てたのかな。

 

 当然僕のレビンも全面がボロボロでみすぼらしい姿を街中に晒すこととなった。前面が歪んで走行がおぼつかないのでその後廃車にした。

 そういえば、こちらの記事に出てくる会社の後輩のサイコパスサクライ(遅刻をしたり仕事に穴を開けても平気の平左という男)は

 この頃は若かった

 信号待ちしているトラックに自分から突っ込み、20万円で買った軽自動車の前面をひしゃげさせた。しかし金のない彼は直すこともできないので、少しずれたヘッドライトをガムテープで補修しかなり情けない姿の車で通勤している。時折彼の車が壁に前面を向けて駐車している(さすがにガムテバリバリの車を見られるのは恥ずかしいらしい)のを見つけて思わず吹き出してしまう。

 

中途半端ですが明日に続きます

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