スティーヴ・ヴァイを初めて見たのはデイヴ・リー・ロスバンドでの姿で、その後アルカトラス~ソロと後追いで聴くようになった。まずはとにかくデイヴリーロスバンドでのビリー・シーンとのコンビネーションに圧倒されてとにかくすごい、そしてカッコいいというバカみたいな印象を僕は持っていた。
衣装のダサさ加減がすごい
名曲ぞろい
- アーティスト: David Lee Roth
- 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
- 発売日: 1994/08/04
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
それが大学入ったばっかのころだったかな。大体30年くらい前ですよ。
その後僕はバンドサークルに入って先輩のバンドなどをいろいろ見ていたら、あるときグラハム・ボネットばりの声量を持つ先輩がアルカトラスのバンドをやっていた。そしてそのバンドはイングウェイのアルバムではなく、ヴァイの参加したアルバムから演奏していたのだ。
全然インギーとアルバムカラーが違う
- アーティスト: アルカトラス
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1995/05/31
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
すごいよねすごいよね
そのヴォーカルの先輩はとにかく豪快で、いろいろと伝説を作っていた。
実家が裕福な人で、学校へは赤のスカイラインGTRで通学。そして後輩をそれに乗せて猛スピードで走るといった無茶をしょっちゅうしていた。
その当時、僕らのあいだで流行っていたスラングとして
「リスキー」
という言葉があった。基本「危険」という字面通りの意味なのだが、僕と一緒にバンドをやっていた後輩の口癖で、それが妙に面白かったのでみんなに伝染していったのだ。とにかく、何を形容するにも
「うわ、授業間にあわねえ、リスキー」
「水こぼした、リスキー」
「バイクで転びそうになってリスキー」
などという状態だった。
さて、僕はそのとき乗ってはいなかったのであとから聞いた話なのだけれど、グラハム先輩はいつものように後輩を3人乗せて学校を出、猛スピードで走っていた。その道というのがよく住宅街の中を流れている川があるじゃないですか。護岸工事がされて、両側は緑のフェンスで囲われているあんな感じ。そして先輩はいつもその側道をおそらく法定速度を上回るスピードで走り抜けていたのだろう。いつの間にかその道についた名前が「リスキー通り」。
その時も怖がる後輩を見るのが楽しかったのか、リスキー通りをミラクルハイスピードで飛ばしていたグラハム先輩だったのだが、明らかに飛ばしすぎだということが同乗者からも感じられたらしい。
「先輩、ちょっとリスキーすぎやしませんか!」
「平気平気、大ジョーブだって」
「いや、リスキーすぎる!うわあぶない」
「ダイジョウブダイジョウブ」
「いやリスキーっつうのは!あーリスキーリスキーリスキー!」
どーん!
真紅のスカイラインはそのままフェンスをぶち破って一瞬間だけ虚空を走り抜け、川へ転落!車は横転!結構な衝撃!
ほうほうの体で車から這い出すみんな。そこで後輩が漏らした一言が
「や、リスキー」
幸いなことに大きな怪我もなく、全員無事。ひとり手首を捻挫して病院に通っていたのだが、なかなか治らないので鍼治療へ通ったらあっという間に治ったという。
その後警察の取り調べにも鷹揚な態度で望んだグラハム先輩、少しも反省することなく別の車を買って相変わらず飛ばしていたようだが今どうしていらっしゃるのだろう。
今日ほとんどヴァイ関係なし(いつものこと)!
ちょっと忙しいのでまたあした。